2017.04.28

92-17 辰鼓楼と大手前通り(兵庫県豊岡市出石町)

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ここが城下町・出石のメイン・ストリートで、正面奥が城跡です。前回(92-16)ご紹介した時計台・辰鼓楼も見え、そのすぐ手前の幟が立っている辺りでは、城下町らしく水を湛えた小さな堀と交差しています。通りは蕎麦屋等が建ち並ぶ商店街となっていますが、この画像で気になるのは、左手の商店に色とりどりの傘が、花開いたような状態で陳列されていることです。以前にも岡山県・吹屋で同じような風景をご紹介しましたが、こういった和風の色づかいの傘は、日本の古い街並みによく似合いますね。

 

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2017.04.27

92-16 辰鼓楼(兵庫県豊岡市出石町)

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出石城の、かつての「三の丸」にあたる豊岡市役所出石庁舎(旧出石町役場)前の広場(小学校の敷地だった時代もあるようです)から、スカートのようなシルエットを持つ和風の塔の裏側と、城下の屋根並みを撮ったものです。

この塔は「辰鼓楼(しんころう)」と呼ばれるもので、明治4年に辰の刻(7~9時)の城主登城を知らせる太鼓を叩く櫓として建設され、のちに寄贈された時計が設置されてからは、日本最古の時計台として親しまれているようです。

機能も形もスケールも、ちょっと埼玉県・川越の「時の鐘」を思い出させる構造物です。

 

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2017.04.26

92-15 大手前有料駐車場(兵庫県豊岡市出石町)

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本日から3回に渡ってご紹介する予定の出石(いずし)は、室町時代に城が築かれ、但馬(たじま)地域の中心として繁栄した城下町です。碁盤の目状に整備された町割りなどから「但馬の小京都」と呼ばれ、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定された、蕎麦が名物の観光地となっています。

「大手」とは、城の正面を指す普通名詞のようで、全国各地の城下町の地名によく見られますが、その名のとおり画像の場所は、城跡の「登城門」のすぐ前にあたります。この付近は駐車場の他、公園や役所の庁舎前の広場など、広大なオープン・スペースが連続していて、スケールは違いますが東京の皇居前広場のように、まさに「城の正面」といった感じがする場所です。周辺の道路は交通量も少なく、「駐車場」ですので、徐行する車の間を歩行者が行き交う、人にやさしい「広場」のような感覚の空間です。

ちなみに駐車場に面して、奥に連続して並ぶ6つの蔵風の建物は、「びっ蔵」という、土産物屋や飲食店などから構成される観光客向けの小さな商業施設で、中心市街地の活性化を目的として第3セクター「出石まちづくり公社」により設置・運営されているものです。

 

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2017.04.24

92-14 駅通りの街並み(兵庫県・城崎温泉)

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JR山陰本線の城崎温泉駅から、街の中心的な空間である大谿川沿い(92-12)へと向かう、駅前通りの街並みです。この通り沿いでは近年電柱の地中化が行われたようで、電線類がとても気になる大谿川沿いとは違って、風景がとてもすっきりとして見えます。また、この城崎温泉の地域一帯で定められた「景観ガイドライン」に沿ったまちづくりも大谿川沿いと比べて進んでいるのか、茶系の色彩を基調にまとめられた和風の街並みが、より整然と感じられます。だからといって、この「駅通り」の方が風景として魅力があるのかと聞かれれば、それはまた別の問題なのですが…。

 

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2017.04.23

92-13 御所の湯(兵庫県・城崎温泉)

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神社(四所神社)の隣に建っていたので、これも神社を構成する建物の一部かと勘違いしてしまったほど、立派な唐破風(からはふ・曲線的な玄関部分の屋根のデザイン)を持ち、外周を縁側(?)に囲まれた日本の伝統的な宗教建築のようなこの建物は、2005年に移転新築された、城崎温泉に存在する7つの外湯(温泉街において、宿泊施設を伴わない公衆浴場)の内の一つです。通りに面した部分には門を備えた回廊を持ち、蓮の葉の浮いた池を渡ってアプローチするという、その名のとおり、京都御所を彷彿とさせる(まぁ、私は実際に見たことはないんですが…「寝殿造」っぽいなぁ、とは思いました。)格子窓の建築には格式が感じられ、そのせいか料金も他の外湯に比べて若干高めに設定されています。

ところで、城崎温泉は「7つの外湯を中心とした、外湯めぐりを主体とした温泉」であることが特徴なのだそうです。日本の温泉地は、かつて源泉開発の技術が進んでおらず湯量が自然湧出のものに限られていた時代には、「温泉は個人の占有物ではなく、共有財産である」という考え方もあり、浴場は共同のものとして整備され、旅館はその周辺に建てられ、宿泊客は入浴に際し旅館外の共同浴場に通っていました。しかし、技術が向上し、旅館ごとに独自の源泉を持つようになった大正時代以降は、このようなスタイルは全国的には少数派となってしまい、有名な温泉地へ行くと巨大な高層旅館ばかりが林立していて、宿泊のみならず入浴も、食事も、ショッピングも、娯楽も、一つの旅館から出ずに済ますことができるようになってしまっています。これでは、温泉地ではなく、単に旅館というハコの中に来ているだけで、どこの土地へ行っても大して変わらないじゃないか、と思ってしまいます。その点、「駅は玄関、道は廊下、宿は客室、土産物屋は売店、外湯は大浴場。温泉は一つの宿。」という考え方を持ち、人々が街を歩き、街を楽しむ姿が目に見えるこの城崎温泉のようなあり方の方が、温泉地として、街として健全なのではないか、などと感じています。

 

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2017.04.22

92-12 大谿川沿いの風景(兵庫県・城崎温泉)

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関西の方にはとても馴染み深いと思われる、1300年の歴史を持つ温泉地・城崎(きのさき)は、大谿(おおたに)川に沿って発展した街です。つまり、この川沿いの景観は、城崎を代表するものだと言えます。川の南北両側には木造2~3階建ての旅館群が軒を連ね、川べりの柳や桜の木々が水面に向かって枝を垂らし、灯篭の付いた東洋風の石造りの太鼓橋(県の「景観形成重要構造物」に指定されているそうです)がいくつも川に架かる街並みを、浴衣姿の湯治客が下駄の音を響かせながらそぞろ歩きしている光景はとても風情があります。この辺りは電柱・電線類が目立ち、それらが入らないように写真を撮るのが難しい点は残念ですが、それもまた時代を感じさせるような、ひとつの風情といえるのかもしれませんね。

 

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2017.04.21

92-11 豊岡市役所(兵庫県)

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京都府を離れ、本日から兵庫県内に突入です。豊岡市は県北部の中心的な都市で、平成の大合併によって、次回以降取り上げていく予定の城崎温泉や蕎麦で有名な城下町・出石(いずし)をも市域におさめることとなりました。

そんな広大な街の行政の中心となる市役所は、2013年に竣工した7階建てのモダンな新庁舎の手前に、画像の旧庁舎が鎮座しています。昔の学校を思わせるような親しみの湧く洋館で、大通りとの間には芝生の広場が整備され、街のランドマークとしてシンボリックに扱われているようです。

この建物は当時最先端のデザインと材料で1927年に建設されたもので、優れた近代建築と評価されているようです。新庁舎の建設にあたり曳家工事によって約25m移転され、現在は市議会議場や市民交流センターとして活用されているそうです。

 

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2017.04.19

92-10 「丹後の海」(京都丹後鉄道)

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まず、この車両を運行している「京都丹後鉄道」についてですが、舞鶴や天橋立、兵庫県の豊岡市などへのアクセスを担ってきた第三セクターの鉄道会社「北近畿タンゴ鉄道」から、ツアーバス大手として知られたウィラーグループが2015年に上下分離方式(インフラの管理と、運営を行う組織とを分離し、会計を独立させる)により事業を継承したことで話題になりました。

次にこの「丹後の海」ですが、北近畿タンゴ鉄道時代「タンゴ・ディスカバリー」と呼ばれていた車両をリニュアルしたもので、1990年代以降、JR九州において次々と個性的な内外装の車両を手がけてこられ(世間的に最も有名なのは、贅を尽くしたクルーズ・トレイン「ななつ星in九州」でしょうか?)、現在では利用者減に悩む全国の地方私鉄から救世主として引っ張りだことなっている、水戸岡鋭治氏の設計・デザインという点が大きなポイントです。

丸みを帯びた深いブルーの外観を持つこの車両の内装は、天井や床等にふんだんに木材が使われ、座席に張られたモケットは1両の中でも複数の色や柄があり、木製の肘掛けも付けられているという贅沢なものです。中でも私が最も気に入ったのは、暖簾とパーテーションによって仕切られた(鉄道の車内に暖簾が懸かっている、という点自体、既に遊び心満点ですが)、運転室のすぐ後の大きな展望窓を持ったこの共有スペースです。わずか2両の編成で運行している狭い車内に、こんなゆったりとしたラウンジのような席が設けられているのが魅力的で、旅がより楽しくなります。

 

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2017.04.18

92-9 伊根湾(京都府)

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京都府伊根町は、京都から鉄道で2時間、さらにバスに乗り継いで1時間という、陸路の交通がたいへん不便な土地です。そのかわり、この小さな町の視線は海に向いています。この町の基幹産業は漁業で、京都府下で水揚げされる水産物の4分の1をこの町が占めているのだそうです。そしてここ伊根湾は、海に面した船の収納庫の上に住居を備えた「舟屋」が建ち並ぶ景観が有名で、数々の映画やTVドラマのロケ地ともなりました。

画像は「伊根湾めぐり遊覧船」から撮ったものです。ほんとうは舟屋群の風景を見るのを楽しみにはるばるここまでやって来たのですが、むしろそれよりも印象に残ったのが湾の水面に浮かんだ円や四角の幾何学形態です。伊根湾はブリ等の養殖が盛んで、これらはその生け簀らしいのですが、静かで平和な湾の風景の中で、そのメタリックな構造物は海中都市への入口かと思ってしまうほどミステリアスで、ミスマッチな感じがします。

 

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2017.04.17

92-8 天橋立ビューランドからの眺め(京都府宮津市)

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天橋立(あまのはしだて)は、宮津湾と内海の阿蘇海を隔てる、幅約20170m・全長約3.6kmの砂嘴(さし)でできた砂浜上に、大小約8000本の松が茂っている特別名勝(画面左手)で、宮城県の「松島」、広島県の「宮島」とともに日本三景とされています。

天橋立を眺められる場所は周囲にいくつかあるようですが、その中で最もメジャーなのが「斜め一文字」と呼ばれる北側の笠松公園からのもので、その次がおそらく「飛龍観」(龍が天に上る姿に見えることから名づけられた)と呼ばれるこの文殊山頂からの眺めなのでしょう。この地域のゲートウェイである京都丹後鉄道の天橋立駅からだと、海の対岸にある笠松公園へは阿蘇海を観光船で渡ったり、海岸線に沿ってバスで大回りしたりして行く必要がありますが、こちらはモノレール・リフトのりばまでわずか徒歩5分というアクセスのよさですので、時間がない方にもおすすめです。ここから眺める宮津湾は雄大かつ穏やかなもので、松が生い茂る砂嘴という特殊な地形がなくてもそれなりに美しい風景だと思います。

ところでここは「天橋立ビューランド」という1970年開業の遊園地内にあります。古代から知られた名勝に「遊園地」という現代の施設を建設したというミスマッチ感覚が不思議ですが、入園料を払わされるところが公的な景観を商業利用しているように感じられ、ちょっといただけません。この画像は「飛龍観回廊」と呼ばれる園内の施設から撮ったものですが、龍をイメージしたというその歩道は、元々はローラー・コースターだったものを改造したためか、そのルートは無駄に(?)空中を上下左右にくねっています。

 

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2017.04.16

92-7 舞鶴赤れんがパーク(京都府)

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さて、いよいよ本日からようやくシリーズの本題である「北近畿」に入ります。

 

日本海に面する港湾都市・舞鶴市の、ここ東地区は明治以降軍港として発展した街で、戦後は大陸からの引き揚げの拠点となりました。

 

そんなこの街には、明治から大正にかけて旧日本海軍により軍需品や水雷の倉庫として建設された赤煉瓦造の建物が12棟残っています。これらの内の8棟が平成20年に国の重要文化財に指定され、平成24年には「舞鶴赤れんがパーク」としてオープンし、一部が博物館やイヴェント・ホールとして活用され、その他は現在も倉庫として利用されてようです。

 

首都圏では横浜にも「赤レンガ倉庫」「赤レンガパーク」があり、立地にも恵まれていることから観光施設として活況を呈し華やかな雰囲気ですが、この舞鶴の施設は人気(ひとけ)も少なく、現役の防衛施設だということが念頭にあると、下手に歩いていたら軍人とかスパイとか謎の組織に(?)拉致監禁されたりしないだろうか…などという妙な緊張感さえ味わえるような、本物の迫力を感じられる赤煉瓦造の倉庫群です。

 

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2017.04.14

92-6 天龍寺大方丈(京都市)

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「大方丈」は英語で”Main Hall”と訳されていたので、「本堂」といったところでしょうか。英語を介して日本語の意味を知るというのも妙な話ですが…。前回(92-5)ご紹介した画像と逆の方向から撮ると、この「大方丈」が映ります。それとともに、紅葉に囲まれた池の風景を見物している人々で境内がごった返している様子が目に入ります。正直、寺らしい静かな環境でゆっくり落ち着いて景色を堪能できるという雰囲気ではありませんでした。平日ですらこの状態なのですから、秋に京都を訪れるということは相当の混雑を覚悟しろ、ということなのでしょう。

 

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2017.04.13

92-5 天龍寺曹源池庭園(京都市)

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昨年の「そうだ京都、行こう。」のコマーシャル・フィルムで取り上げられたのを見て、立ち寄ってみたのがこの天龍寺です。JR東海のこのキャンペーンはもう20年以上続いているわけですが、それでも未だにネタが尽きない京都という都市の懐の深さを実感させられます。嵯峨嵐山はこれまでも何度か訪れていたのに、恥ずかしながらそれまで私はこの寺の名前も場所も知らなかったのですが、有名な渡月橋のあたりまでもかつては寺域としていたという、東京・芝でいうところの増上寺のような、この地域における大地主的存在の寺院だったらしいです。

私が訪れたこの時期の紅葉の状態は「色づき始め」というそうです。燃え立つような真っ赤に染まる風景もいいですが、赤・黄・緑等、様々な色が混じったこの感じも悪くありませんね。プロのカメラマンの方のようには上手に撮れず、私の写真ではこの庭園の魅力が十分に伝えられてはいませんが、広い池の水面に青空や色とりどりの木々の姿が鏡のように映り込んでいる風景は、訪れて見る価値のあるものだと思います。

 

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2017.04.12

92-4 京都鉄道博物館・スカイテラスからの眺め(京都市)

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JR京都駅から、頑張れば何とか歩ける距離にある梅小路公園内に(近くにJR嵯峨野線の新駅が建設中らしく、その完成が待たれます)、昨年春に開館したばかりの「京都鉄道博物館」は、大変な人気を博しているようです。個人的には、首都圏にある「鉄道博物館」に比べて展示の内容がちょっと物足りないな、と感じてしまったのですが…。

 

そんな中、この「スカイテラス」からの眺めに、唯一「来た甲斐」を見出すことができました(失礼な言い方で申し訳ありませんが)。この博物館はJRの線路沿いに立地しているので、京都駅を発着する新幹線の姿を拝むことができます。そしてその背後には京都の街並みと、霞む空の中に浮かび上がる東寺の五重塔のシルエット…。「新幹線」と「五重塔」という、外国人が好みそうな東洋、あるいは日本らしさを象徴するような組み合わせのある風景が望めます。

 

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2017.04.10

92-3 梅田阪急ビル南北コンコース(大阪市)

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関西では圧倒的なブランド・イメージを誇っている阪急電鉄は、創立時から鉄道を中心とした都市開発、流通事業を一体的に進め、高級住宅地、遊園地、野球場、高等教育機関等を沿線に誘致し鉄道事業との相乗効果を上げるという、日本の私鉄経営のモデルを築き上げ、大阪・梅田に世界初のターミナル・デパートである阪急百貨店を開業させました。その駅と百貨店を結んでいたかつてのコンコースは、高い天井にステンドグラス、壁画やシャンデリアを備えたヨーロッパの大聖堂の回廊や宮殿を思わせるような荘厳な空間で、首都圏在住の私は初めて見た時圧倒され、関西経済の底力を感じたものですが、それっきり二度と目にする機会もないまま建替えによって解体されてしまっていたのでした。

今回ご紹介する画像は、その建替えによって近年新しく生まれた2層吹き抜けのコンコースです。旧コンコースが持っていたゴージャスさのエッセンスは受け継ぎながらも、巨大な天井の照明や何列にも並ぶダウンライトがより明るく、きらびやかな空間を生み出しています。そしてただ新しさに走るのではなく、所々に格子状やアール・ヌーボー風の形の窓を取り入れるなど、レトロでオリエンタルなテイストが伝統の重みのようなものも感じさせてくれています。

 

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2017.04.09

92-2 JR大阪駅(大阪市)

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ヨーロッパの大都市の昔ながらのターミナル駅には、「トレイン・シェッド」と呼ばれる、複数のプラットフォームと線路を覆う大屋根がよく見られます(残念ながら当サイトのバックナンバーではなかなかよい事例がご紹介できないのですが)。発着する列車や行き交う乗客たちの喧騒がこだまする大屋根の下のその壮大な空間は旅情をそそるもので、日本にはどうしてそういった大屋根を持った駅がないのだろう、と常々物足りなく感じていたのですが、それがついに大阪駅において実現したと知りました。それも欧米の真似事の伝統的なドーム屋根ではなく、自然光が差し込む直線的な片流れの屋根という21世紀らしいスタイルで。これは是非見に行かねば、と足を運んだわけです。

JR大阪駅は線路が東西に貫き、その両側南北に駅ビルが建つ、という構造になっています。線路の上に橋上駅舎が跨り、その上に画面左側の「時空(とき)の広場」があり、南北の駅ビルを繋いでいます。背後には棟数で東京・新宿をも凌ぐと言われる梅田・中之島の高層ビル群のスカイラインが望め、このレヴェルでも十分線路の遥か上空にいる気分が味わえるのですが、そのさらに上部に、最も高い地点では約50mに達するという大屋根が掛けられたのです。

それに伴って、各プラットフォームに掛かっていた上屋は端部を残して撤去される…はずだったのですが、横から雨が吹き込むことが判明し、改めて透明なガラス製の屋根が設置されたのだそうです。…っていうか、こんだけ屋根が高けりゃ、そりゃあ雨だって入ってくるだろ。気づけよ。せっかくのトレイン・シェッドが台無しじゃん…と思いましたが(苦笑)。

 

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2017.04.08

92-1 うめきた広場の夜景(大阪市)

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西日本最大の駅であるJR大阪駅の北口には、かつて「梅田貨物駅」を中心とする約24haの「梅田北ヤード」が広がっていました。そんな「大阪最後の一等地」の内、東側約7haが「グランフロント大阪」として先行開発され、4棟の高層ビルにショッピング・モール、レストラン・カフェ、オフィス、ホテル、コンベンション・センター、劇場、分譲住宅といった都市機能が複合的に導入されました。2013年に開業したこの再開発地区の入口部分に設けられたのが面積約1haのこの「うめきた広場」です。

この広場は駅前によくありがちなバスとタクシーで埋め尽くされた交通広場ではなく、純粋に歩行者のための広場で、広場内にある地上2階建ての商業・多目的ホール「うめきたSHIP」の建築も含め、滝も流れる広い空間全体が現代アートのようなランドスケープとなっています。正面に見える2011年オープンの駅ビル「大阪ステーションシティ」の、ダイナミックな吹き抜けを持つ「ノースゲートビルディング」が、フランス・パリ郊外の新都心「ラ・デファンス」の新凱旋門(グランド・アルシュ)のようにも見えます。そのアーチの内側の空間を縦に、横に、そして斜めに、ブリッジや階段、エスカレータ、エレベータが3Dに行き交っている様に近未来が感じられます。

 

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2017.04.01

アーバン・ツアーズ 2017春の祭典SP 北近畿の風景

「京都」というと、内陸部にある「京都市」のイメージが強すぎて、「京都府」が海(日本海)に面しているという事実は意外と忘れられがちなのではないでしょうか(近年府北部の地域は「海の京都」というキャッチフレーズで売り出しているようです)。同様に兵庫県も、神戸など瀬戸内海側の地域に人口が集中し、発展していることから、県土が本州を縦断し、日本海側まで達していることも一般的にはあまり知られていないのかもしれません。

日本三景の「天橋立」や志賀直哉の小説で有名な「城崎温泉」など、全国区の観光資源を有しながらもいまいち目立っていない、もう一つの京都・兵庫。今回のシリーズではそんな「北近畿」と呼ばれる地域の風景を取り上げていきたいと思います。

なお、ストーリーの展開上、今回のシリーズはそれらの地域へのゲートウェイとなる大阪・京都の街の風景からスタートしていく予定です。4月8日(土)をお楽しみに!

 

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2017.01.22

91-33 屈斜路湖(北海道弟子屈町)

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阿寒国立公園内にある屈斜路(くっしゃろ)湖は、国内第6位、カルデラ湖としては最大の面積を誇る湖です。昭和50年代には巨大な未知の生物「クッシー」の存在が噂されたこともあり、「人里離れた山奥にある神秘的な湖」といったようなイメージを私は勝手に持っていたのですが、湖の周辺は意外に平地が多くて水辺にアクセスしやすく、湖畔の「砂湯」地区にはレストハウスやキャンプ場なども整備されていて、「首都圏から気軽に行ける避暑地」のような雰囲気にすら感じられました。

…と言っておきながら、湖畔にある「弟子屈(てしかが)町屈斜路コタンアイヌ民俗資料館」付近から撮ったこの湖の風景は自然度100%で、人間の営みは全く感じられません。そして、遠くの山にかかった道東名物の霧が、より神秘性を高めているように思います。

 

約2カ月に渡ってお送りしてまいりました「北海道の風景」は、今回で終了とさせていただきます。それでは、また近いうちにお目にかかりましょう。

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2017.01.20

91-32 細岡展望台から見た釧路湿原(北海道釧路町)

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日本最大の湿原を、その東側に位置する展望台から見た風景です。釧路湿原の辺縁部にはいくつかの展望台がありますが、その中でも釧路川の大きな蛇行と湿原の広がりが感じられ、最も釧路湿原らしいパノラマが楽しめるのがこの細岡展望台とされているようです。

眼下に広がる動きの全くない、静かな「緑の海原」は、草地の中に木々が点々とするグリーンの濃淡だけで構成された風景で、まるで美しい織物を見ているかのようです。

ところで、広大な釧路湿原は1市3町に跨っていますが、以前ご紹介した「釧路市湿原展望台」(91-16)はその名のとおり釧路「市」内にあるのに対し、ここ細岡展望台は釧路「町」内にあります。つまり同じ北海道内に同じ名前を有する「釧路市」と「釧路町」が隣り合って存在しているという、極めてややこしい事態となっているわけです。長年合併もせずに併存しているこの2つの市町の間には当然因縁があるようで…。

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