2018.01.14

94-35 南宋御街・その4(中国・杭州)

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「南宋御街」は、いくつかのブロックを貫く通りですが、各ブロックの両端には門が設けられていて、この画像の奥にもそれが見えています。その門は、商店街等の入口に設けられるゲートのように、来街者を迎え入れるためのものというよりは、開口部がわずかに絞られた、どちらかというと「壁」のような造りです。「御街」には「皇帝専用の道」という意味があるらしいのですが(皇帝だけを対象とした商店街で果たして経営が成り立つのでしょうか?)、通りをわざと閉鎖的な空間にして皇帝の神秘性を高めようとしているかのようにも思えます。

 

昨年末からの長きに渡ってお送りしてきた、中国シリーズ第2弾「蘇州・杭州の風景」も、この投稿を以って終了となります。お付き合いいただき、ありがとうございました。またいつかお会いしましょう!

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2018.01.13

94-34 南宋御街・その3(中国・杭州)

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南宋御街沿いの建築のファサード(正面)は、アーチが多用されているなど、窓周りやバルコニーのデザインが装飾的です。観光客向けなのか、河坊街同様、通りにはいくつものワゴンが並んでいて、祝祭的な空間となっています。

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2018.01.12

94-33 南宋御街・その2(中国・杭州)

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「南宋御街」は、歩行者天国となっていて、通りの中央には水路が設けられているのが特徴的です。水路際には花を咲かせたプランターやベンチが置かれていて、広場的な造りです。混雑する賑やかさが楽しい河坊街とは異なり、人通りがそれほど多くなくゆったりとしていて、街並みに似つかわしい落ち着きが感じられます。

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2018.01.11

94-32 南宋御街・その1(中国・杭州)

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前回まで(94-2831)ご紹介してきた「河坊街」を歩いていた時、突如遭遇した交差する通りの風景に、私は衝撃を受けました。ガイド・ブックにすら紹介されていないその通りが、スペイン・バルセロナのランブラス通りを思わせるような、立派な石造りの建築に囲まれた華やかな並木道だったからです。それがこの「南宋御街」です。

この通りも、河坊街同様、21世紀に入ってから南宋時代の街並みを再現して整備されたらしいのですが、河坊街はあくまで中華風なのに対し、こちらは看板類こそ漢字で書かれていますが建築は西洋風と、その趣はなぜか全く異なります。そして通り沿いにはホテルや貴金属店、ブティック等が建ち並び、河坊街よりもやや高級な商業エリアと位置づけられているようです。

この通りについては、もう少しご紹介を続けていきたいと思います。

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2018.01.09

94-31 河坊街の横丁(中国・杭州)

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河坊街の、脇に入った横丁の風景です。ここは…旅館街なのでしょうか? それぞれの建物が競い合うようにでかでかと看板を掲げ、視界が漢字で埋め尽くされています。漢字って、アルファベットなどと比べて形が複雑で密度が高いからなのか、妙に威圧感がありますね。しかもそれが電光掲示なので、機械的な冷たさも加わります。私のように中国語に明るくない日本人でも、一応読める漢字はあるし、見覚えのある簡体字もあるのですが、文章になると全く意味が通じないという中途半端な理解力の身にとっては、何だかよくわからないけど、何かを強烈に訴えられているという、不安感を煽られる風景です。

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2018.01.08

94-30 河坊街の街並み(中国・杭州)

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この「河坊街」の街並みに限らず、中国の古い建築というのはやはり日本のそれとよく似ているというか、共通点が多いように思います。この沿道の建物群も、2階の隣家との境の部分に日本建築でいうところの「うだつ」のような意匠が設けられています。

一方で、日本建築の窓の格子といえば、縦に並ぶパターンが多いと思うのですが、ここでは斜めの枠が入っていたり、より複雑な模様になっていたりして、そんなところに日本とは異なるエキゾティックさが感じられます。

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2018.01.07

94-29 河坊街の入口(中国・杭州)

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昨日からお送りしている「河坊街」の歩行者天国の入口付近の風景です。来街者を迎え入れるかのように、街路上空が真っ赤なランタンで覆い尽くされています。それも、画面左側に映っているような、中華圏の他の場所でもよく見かける潰れた球形のものではなく、多角柱型というところがシャープで現代的な感じがします。夜空に無数の赤い光が浮かぶ様はさぞ華やかだろうな、と想像してしまいます。

 

あ、それからおそらく、今回の投稿を以って、当サイトでの風景のご紹介はちょうど通算1,000件目となる模様です。1,000かぁ…。1,000ねぇ…。

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2018.01.06

94-28 河坊街(中国・杭州)

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杭州の古くからの繁華街である「河坊街」は、近年になって南宋の時代の街並みを再現した、両側にレトロな建物が並ぶショッピング街です。土産物屋や飲食店に加え、多くのワゴンも立ち、観光客で賑わう楽しい歩行者天国となっており、日本で言うと伊勢神宮内宮の参道にあたる「おはらい町・おかげ横丁」のような寺社の門前町にちょっと雰囲気が似ています。

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2018.01.04

94-27 西湖天地(中国・杭州)

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西湖東岸の、杭州の市街地中心部から最も近い場所が、湖に面した庭園のように整備されていて、木々の中に埋もれるかのようにコテージ風の建物がいくつか点在するというスタイルの、ゆったりとした雰囲気のレストラン街になっています。画面左側にはそのテラス席の華やかなテントが見えていますね。水辺に面した立地と建物のスケール感は米国・サンディエゴのショッピング・モール「シーポート・ヴィレッジ」を彷彿とさせます。

ちなみにここを開発したのは、以前何回かに渡ってご紹介した上海の「新天地」と同じ事業者で、都市中心部とアーバン・リゾート(?)と立地環境は全く異なりますが、空間づくりに共通するセンスの良さが感じられます。

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2018.01.03

94-26 柳浪聞鶯公園の柳並木(中国・杭州)

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西湖の畔にある「西湖十景」の内の一つ「柳浪聞鶯」の名の由来となった、水辺の柳並木の風景です。上空から垂れ下がる暖簾のような柳の枝葉が陽射しを柔らかく遮る様が、涼やかで、爽やかです。

中国・江南地方の都市(上海、蘇州、杭州)では街中に柳の木が多く植えられているようで、春になるとタンポポの綿毛のようなその種が、日本で言うところの桜吹雪のように無数に空中を舞い散っていて、とても風情が感じられます。まあ、それが目や口や鼻の中に入ったら不快でしょうし、塊になった種が地面に落ちて綿埃のように転がっているのはあまり美しくありませんが。

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2018.01.02

94-25 柳浪聞鶯公園と西湖(中国・杭州)

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遠くに望む山並みが美しいこの「西湖」は古くから景勝地として親しまれているように、景観資源としてのポテンシャルが元々高い上に、湖周辺一帯が全体的に公園のように美しく整備されています。そんな西湖は東西・南北にそれぞれ約3kmずつという広がりを持ち、外周長約15kmと、歩いて廻るには若干大きく、多くの観光客で混雑もしているので、「西湖十景」や「西湖新十景」に代表される湖周辺に数多く点在する名所をすべて見てまわるだけでも少なくとも丸一日かかり、上海からの日帰りでは十分にその魅力を堪能できないな、実感しました。杭州では他に訪れたい場所もあったので、所要1時間強の「西湖観光電動カート」に乗って湖を一周したら、「西湖十景」の中で最も街の中心から近いここ「柳浪聞鶯」周辺のみを散策して西湖観光を終わりにすることにしました。

「柳浪聞鶯」とは、春から夏にかけて、湖岸に立ち、風に葉を揺らす柳と、枝でさえずるウグイスの声とが情緒的な風情を醸し出すことからついた名称で、西湖東岸南部の20万㎡が「柳浪聞鶯公園」として整備されています。ここはかつて南宋の時代には杭州最大の花園で、南宋滅亡後には廃れたものの、清代になって再整備されたのだそうです。

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2018.01.01

94-24 白堤から見た杭州のスカイライン(中国)

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あけましておめでとうございます。年明けからは、杭州の風景をお届けしていきます。

上海から南西に約150kmの距離に位置する杭州は、秦の始皇帝の時代以来、2200年以上もの歴史を有する古都です。北京へ通じる京杭大運河の開通を機に交易の要衝として発展したこの街には呉越国、および南宋の都が置かれ、13世紀末には90万人の人口を抱える世界最大の都市であったそうです。現代においても、都市圏人口で国内第5位、市内総生産は同第8位という、中国有数の大都市で、画像の湖の背後に見える市中心部の高層ビル群のスカイラインからもその発展ぶりが窺えます。

画面の湖は、かつて城壁で囲まれていた都市中心部の西側に位置する「西湖」です。三方を山に囲まれた風光明媚なこの湖周辺には「西湖十景」に代表される絶景スポットが点在して、古くから多くの詩や絵に表現されており、2011年には世界遺産に登録されました。湖では漁業は行われておらず、湖水は農業にも使われていないため、産業的な利用としては専ら観光のための湖となっています。そんな訳で湖面には遊覧船や無数の手こぎボートが行き交い、リゾート地的な浮かれた雰囲気があります。

西湖は3つの堤防によっていくつかの水域に分けられていますが、その内の一つが湖の北東部に築かれた画面手前の「白堤」です。延長は約1kmで、堤沿いには桃や柳の木が植えられ、両側を湖に挟まれた堤防は開放感のある並木道となっています。茨城県・水戸市の「千波湖」にも似たような湖を渡る並木道があるのですが…ちょっと調べてみたところ、やはり水戸光圀公(徳川光圀)がこの西湖の堤防に倣って造らせたもののようです。

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2017.12.30

94-23 獅子林の石船(中国・蘇州)

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前回(94-22)に引き続き、蘇州四大名園の一つ「獅子林」内の画像です。

私が「獅子林」を気に入ったもう一つの理由は、園内の建築群の窓のステンドグラスが華やかで楽しげだったことです。池に浮かぶ、船を象った石造りのこの建造物(石船)も同じようにステンドグラスで覆われていて、中に何があるという訳ではないとわかっていても、ついつい入ってみたくなってしまいます。

ところで、この「石船」、どこかで見たことがあるような気がする…と自分の記憶を辿ってみたら、…答えは遥か遠く地球の裏側にある米国・フロリダの「ビスカヤ・ミュージアム・アンド・ガーデン」でした。この「石船」というものは中国庭園に多く見られるもののようなので、「ビスカヤ…」の方が東洋趣味を取り入れた、ということなのでしょう。意外なところで世界のつながりを感じました。

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2017.12.29

94-22 獅子林(中国・蘇州)

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これまでの記事の中で触れてきた「留園」、「拙政園」と並ぶ蘇州四大名園の内の一つで、1342年に建立された寺の庭園として造られたもののようです。

画像からも窺えますが、広さ約11,000㎡に及ぶ園内は「太湖石」で埋め尽くされています。これは蘇州の西に位置する「太湖」周辺の丘陵から取れる、無数に穴の開いた複雑な形の珍しい石(石灰岩の一種)で、昔から観賞用として珍重され、皇帝や富豪たちは富の象徴として競って自らの庭園に配置したのだそうです。どこを見ても摩訶不思議な造形の石がある園内はアップ・ダウンにも富んでいて楽しいのですが、同時に大勢の観光客でも埋め尽くされていて…700年以上も前にそんなに多くの来場者を見込んで造られたとは思えないこの施設の、立体迷路のような園路は人がやっと通れるほどの幅しかないので、お互いがすれ違うのに苦労しています。

それでも、私が同じ日に4つ訪れた江南地方の庭園(あと一つは、上海の「豫園」)の中で最も(というか唯一)気に入った庭園がこの「獅子林」です。

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2017.12.28

94-21 拙政園(中国・蘇州)

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「東洋のヴェネツィア」と並ぶ蘇州のもう一つの顔が「庭園都市」というもので、街には富豪たちが競い合うようにして造った江南式庭園がいくつもあり、その内の9カ所が世界文化遺産に登録されています。

この「拙政園」は、明代(16世紀)に造られたもので、蘇州古典園林の中で最大の敷地面積を誇り(約5万㎡)、蘇州四大名園であるばかりか、中国四大名園の首位に置かれています。そのためか、入場料も他の庭園と比べて高めに設定されています。

敷地の約7割を大小の池や堀が占めるというこの庭園で撮った写真の中で、このショットはそれなりによく撮れていると思ったのでとりあえずご紹介してみましたが、…正直、私には評判ほどの魅力が感じられませんでした。この庭園ならでは、という良さがわからず、わざわざ中国の蘇州まで見に来るほどの価値があるのか疑問で、これなら東京の新宿御苑の中にある中国風建築(旧御涼亭)を見れば十分、と思ってしまったくらいです…。

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2017.12.27

94-20 東北街歩行街(中国・蘇州)

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蘇州四大名園の一つ、「拙政園」(画像右側の、藤のような花が垂れ下がった塀の内側)の前の通りで、観光名所がいくつか集中しているエリアのためか、歩行者天国(歩行街)になっています。

この写真を撮ったのは4月の中旬で、蘇州は日本の九州南部とほぼ同緯度なのでそれほど寒冷な地域ではないはずなのですが、大胆に剪定されて枝葉のない木々が通りに立ち並び、青みの足りない空(大気汚染のためと思われます)が、なぜか冬が終わり春が始まる頃のような肌寒さを感じさせてくれた、不思議な風景です。

「拙政園」については、次回一応取り上げるつもりですが…。

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2017.12.26

94-19 観前街(中国・蘇州)

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街のちょうど中心に位置する「玄妙観」という道教寺院の前に発展した門前町という側面も持つ蘇州随一の繁華街で、東西に約1kmの延長を持つ歩行者天国になっています。

近代的な商業ビル等も多く建ち並ぶ沿道は建物がそれほど高くなく、上空を横切る電線等もないので、空がとても広く感じられゆったりとしているのですが、その密度感が逆にちょっと田舎っぽい雰囲気を醸し出しているようにも思います。

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2017.12.25

94-18 留園近くの「住宅小区」(中国・蘇州)

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庭園の街・蘇州における四大名園の一つである(中国四大名園でもある!)「留園」を探し求めて、街外れを歩いている時に見つけたのがこの場所で、何の予備知識もなかった私はこの立派な門が留園の入口なのかと勘違いしてしまったのですが、ここは「住宅小区」のようです。私が普段よく利用しているバス会社では「団地」という停留所名を中国語で「小区」と訳しているようなので、つまりここは「住宅団地」ということなのでしょう。

「団地」といっても日本の公営住宅のような低~中所得者層をターゲットにしたものというよりは、欧米型のゲーテッド・コミュニティ(ゲートを設け周囲を塀で囲むなどして、住民以外の敷地内への出入りを制限することで通過交通の流入を防ぎ、防犯性を向上させた住宅地)のようなハイ・ソサエティな雰囲気が感じられます。それでも中国風の伝統的な建築様式を採用しているのは、古都の、それも世界文化遺産にも登録されているような歴史的名園の近隣に立地しているという、周辺環境への配慮からでしょうか。そして、前回(94-17)ご紹介した住宅よりも都市の中心から少し離れている分、建物の高さは低く抑えられ、住棟の間隔もゆったりと建てられている感じがします。

「留園」については…特に感想もないので、ご紹介は省略させていただきます。

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2017.12.23

94-17 平江路沿いの集合住宅(中国・蘇州)

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平江路を歩いていて、蘇州の一般的な住宅街の様子を窺うことができたので、カメラにおさめてみました。世界各地の住宅街の画像を求めて当サイトを訪れる方も多いので、掲載しておきます。平江路周辺は古くからの街の中心に位置しているので、利便性が高く、居住地としても人気なのではないでしょうか。古い街の環境に調和させるべく、屋根は勾配のついたグレーで、外壁は白です。おそらく低層部の目隠しも兼ねていると思われる緑も豊かで、ちょっと高級そうな物件です。

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2017.12.22

94-16 平江路沿いの商店(中国・蘇州)

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平江路は観光スポットとしても人気ですので、観光客向けの店も多くあり、散策の途中で土産物を物色したり、茶館で休憩したり、買い食いしたりといった楽しみ方もできます。私が訪れた時は人出もそれほど多くなかったので、のどかな雰囲気を満喫することができましたが。そして商店の建物もいい感じに年季が入っていますね。

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