« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »

2006年5月

2006.05.31

4-5 時の鐘(埼玉県川越市)

45

最後に、こぢんまりとして、親しみやすいランドマークを。
川越市は東京都心から約30kmの距離にあり、郊外のベッドタウンとしての性格を持ちながら、一方で「小京都」ならぬ「小江戸」と呼ばれる古い歴史を持ち、蔵造りの建物が並んだ景観が残された観光地としても人気があります。高さ約16mの「時の鐘」はそんな街のシンボル的な存在で、現在も1日に4回、時を告げる鐘を鳴らし、「日本の音風景百選」にも選ばれています。
関東という土地はもともと関西などに比べ歴史の蓄積が少ない上、市街化が急速に進んだ東京の郊外では、街の個性につながる歴史的な資源というものがあまり残っていません。そうした中、この「時の鐘」のように昔からの景観と生活習慣が残され、地域固有の文化や、歴史を感じることのできる川越という街の存在は、「東京砂漠」におけるオアシスというか、首都圏住民にとっても非常に貴重な「共有財産」なのではないかと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.29

4-4 カイザー・ヴィルヘルム記念教会(ドイツ・ベルリン)

44

画面の通りは、西ベルリン随一の繁華街、クーダムですが、その通りの先のほぼ真正面に聳えているのが、この教会です。
緑色に葺かれた屋根を持つ尖塔の先が、青い空にフェードアウトしているように見えるのは、目の錯覚ではありません。この塔は第二次世界大戦で受けた空襲の被害をそのままの状態で保存してあるのです。いわばベルリン版の原爆ドーム、といったところです。
こういうものを街なかの、一番目立つ場所で眼にしていると、戦争と平和というものについて、日常的に考えるようになるのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.27

4-3 サグラダ・ファミリア(スペイン・バルセロナ)

43現代の建築とも歴史的建造物とも一線を画す、ガウディのデザインによる奇抜な教会建築が、バルセロナの新市街の中心部にランドマークとして聳え立っています。こんな個性的な建築が都市の顔になっているなんて、バルセロナはなかなかアグレッシヴな街です。
背後に大きなクレーンがあることからわかるように、着工から100年以上経った今でも未完成のままです。中に入ると、ちょっと工事現場を見学してるような感じもします。塔の数は、最終的にはさらに増えるようです。完成はまだ何十年、何百年も先らしく、私がどんなに長生きしてもその完成型を見ることはできなそうで、それだけ壮大な計画なわけですが、後世の人がちょっとうらやましい気もします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.25

4-2 エッフェル塔(フランス・パリ)

42パリのシンボルとして君臨しているだけあって、やはりそのシルエットは美しいです。芸術的です。周囲の環境も、塔が美しく見えるように、ちゃんと計算してデザインされてます。東京タワーと比べると、その差は歴然です。ちなみにその背後に聳えているのは、パリっ子の高層ビルアレルギーの原因となったと言われるモンパルナス・タワーです。
これらの他にも、凱旋門、ノートルダム大聖堂、サクレクール寺院、グランド・アルシュ、コンコルド広場のオベリスク・・・と、パリはほんとうにランドマークが多い街で、しかもそれらを目立たせるべく、街路網がそこを中心として放射状に伸びていたり、街路のちょうど正面に見えるよう(アイ・ストップ)配置されたりしています。これらを見ていると、フランス人というのはとにかく大きい物を造るのが好きな民族なんだな、と思わされます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.23

4-1 名古屋城(名古屋市)

41

日本のランドマークといえば、やはり城なんでしょうか。中でも名古屋城は「尾張名古屋は城でもつ」なんて言われるくらいですから、名古屋のランドマークとして不動の地位を築いているんでしょう。
ただ、他の多くの城と同じように戦災を受け、天守閣は鉄筋コンクリート造で再建され、外観だけが復元されています。つまり、「ここにあったよ」ということを景観として見せるために造られたもので、そういう意味ではまさにランドマーク的なのですが、建物じたいに歴史的な価値があるわけじゃなく、単なる展望台になってしまっていて、中に入るとちょっと興醒めしてしまいます。残念ながら・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.22

4「ランドマークの見える風景」

私がふだん暮らす東京には、東京都庁舎や森タワー(六本木ヒルズ)といった、様々なランドマークがあります。でも、いちばん見えるとうれしいと言うか、ありがたみがあると言うか、人々に愛されているランドマークといえば、やはり東京タワーのような気がします。都庁やヒルズじゃ歌詞にもなりませんしね。高けりゃいいってもんじゃないんでしょう。
ただ、よくよく見てみるとデザイン的にはどうかな・・・と思います。第2東京タワーの建設地が決まったそうですが、新しいタワーこそは、日本の首都・東京のシンボルとして、世界に誇れるデザインにしてほしいと願っています。
今回は、都市の顔となり、街の人々に愛されているランドマークをご紹介したいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.19

3-8 新栄の丘展望公園(北海道・美瑛町)

38

「アーバン」と言っておきながら、カントリーな風景のご紹介です。
北海道に行っても、私が頭の中でイメージしていた広々とした風景に出会うのはなかなか容易ではありませんでした。そんな中、もっとも北海道らしい風景が見られると言われているのが、この美瑛です。TVドラマ「北の国から」を見た多くの観光客が富良野を訪れるのですが、その景色にがっかりして、隣の美瑛に来て初めて安心して帰っていく、なんて話を聞いたことがあります。
絵本の中でしか見られないような、起伏の緩やかな典型的な丘の風景、見渡す限りなだらかな畑が続く、広々とした日本離れした風景が、ここにはありました。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.05.17

3-7 ハイデルベルク城(ドイツ・ハイデルベルク)

37

ハイデルベルクはドイツでも人気の観光都市で街の景色が美しく、この都市の持っている静かで落ち着いた雰囲気が私はとても気に入りました。写真は丘の上に建つハイデルベルク城から撮ったものです。
フィレンツェなどもそうですが、建物の屋根の色が揃っていると、高い所から見渡した時に統一感があって、街の全体像がとても印象に残りやすくなりますね。残念ながら現代の日本ではこういう風景にはなかなかお目にかかれません。この街の屋根の色は、ニンジンのようなオレンジ色をしていました。街を囲んでいるかのような山の緑も、それを引き立てています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.15

3-6 シエナ(イタリア)

36はじめて縦長の画像をアップしてみました。
シエナはフィレンツェに近い、丘の上に広がる古い街で、起伏があり曲がりくねった道の風景が、イタリアの都市らしい魅力として人気があるようです。このショットはそんな街の特徴をよくあらわしていると思います。ただ、私はこの街とは相性が悪かったようで、あまり好きにはなれませんでした。もともと古い街並みというものにそれほど魅力を感じない性質の上に、ここを訪れたのは旅をはじめてから2週間近くを経過した頃で、日替わりで違う街を朝から晩まで歩き回っていた身には、坂の多い街は辛かった・・・。
そんな私にとってこの街で最も印象に残っているのは、街並みの色づかいでした。あるメーカーの水性マーカーの、何百もあるレパートリーの中に「Siena」という色があったのですが、実際に行ってみた街は、まさにその色を連想させるものでした

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.12

3-5 ミケランジェロ広場(イタリア・フィレンツェ)

35

ブランド物のショッピングにも、珠玉の美術作品にも全く興味のない私ですが、それでもフィレンツェの街はなぜか魅力的に感じました。理由はうまく説明できないのですが、どこか懐かしい感じがして。私が頭の中でイメージしていた、ヨーロッパの古い街の典型的な姿だったということなのでしょうか。そんなフィレンツェを最も美しく見られる場所が、街の中心から少しはずれた丘の上に位置するミケランジェロ広場なのではないかと思います。
街の建物の外壁は西日に照らされ黄金色に輝いて、屋根の色は落ち着いた赤茶色で統一され、高さも全体的に揃っています。そんな中ドゥオモ(大聖堂)や市庁舎などのシンボリックな建物は、その高さと個性的な塔のデザインで魅力的なランドマークとなって、調和のとれた美しいスカイラインにアクセントを加えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.10

3-4 若草山(奈良市)

34

私が初めて奈良公園を訪れた時、西の方角に木が全く生えていない低くなだらかな芝生の丘を見つけ、さらにそこを楽しそうに登っている人々の小さな姿に釘付けになりました。それが若草山でした。麓の入口で入山料を取られるという不思議な山でしたが、あまりにも気持ちが良さそうで、お金を払ってでも、坂がきつくても、是非登ってみたくなったのです。
登ってみたら、山頂まではハイキング気分にちょうどよい距離でした。木がないということは、それだけ眺めが良く、山の下に広がる盆地までのつながりが感じられました。手前に見える、緑の多い一角は奈良公園一帯です。かつての権力者が楽しんだような、ちょっとした「国見」気分が味わえました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.08

3-3 グエル公園(スペイン・バルセロナ)

33

何より立地が素晴らしいです。南向きの丘の上にあって、真っ青な広い空と、地中海の眺めがとても気持ちよく、整然とした近代的なバルセロナの街並みが一望の下です。地元の実業家であるグエル氏が高級住宅地として分譲しようとしたのですが、買い手がつかず公園として開放されるようになった経緯があります。写真の広場は実は人工地盤になっていて、その下は市場として使われるはずだった列柱の立ち並ぶ空間になっています。
この公園は有名なガウディの設計によるもので、有機的な曲線と色鮮やかできめ細かな装飾によって構成され、南国の植物が生い茂る空間は、まさに天上の楽園を思わせます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.05

3-2 ゲッティ・センター(米国・ロサンゼルス)

32

関東平野ほどの広がりを持つ広大なロサンゼルス都市圏の北側には東西にサンタモニカ山脈が走り、その裾野にあたる、眺めの良い緩やかな南向きの斜面は、ビヴァリーヒルズをはじめとする高級住宅地になっています。ゲッティセンターはその丘の上に位置する、石油王ゲッティ氏の膨大なコレクションを無料で(!)満喫できる美術館で、縦横に走るフリーウェイや、ダウンタウンやセンチュリー・シティの高層ビル群など、ロサンゼルスを一望できる環境にあります。リチャード・マイヤーの手による幾何学的なデザインで構成された白亜の建築群やランドスケープも素晴らしいです。
ところで、ロサンゼルスはさすがに車社会だけあって、その大気汚染ぶりは素人目にもわかるほど凄まじいものです。でも、そのおかげで夕暮れ時の空はえもいわれぬ柔らかい色に染まり、なかなかいい味を出しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.02

3-1 ロシアン・ヒル(米国・サンフランシスコ)

31

サンフランシスコは複雑な起伏に満ちた丘の上に建つ都市です。それでも地形にとらわれることなく、道路網はどこまでも整然と格子状に引かれているのですが。そんなようすを象徴するかのような風景が、このショットです。
正面に真っ直ぐ伸びる「ロンバード・ストリート」は、ここから急激に下がって、さらに先ではまたその角度を空に向けています。前方の丘の上にそびえ立つ塔は「コイト・タワー」です。急な下り坂を緩和するためにこの区間には大きなカーブがつけられていて、「世界一曲がりくねった坂道」として知られています。坂の下から見上げると、カーブの間に植えられたアジサイの花が見事です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.05.01

3「丘の上から見た風景」

あらためまして、こんにちは。mknです。
細々とはじめたこのウェブ・ログも、ついに2カ月目に突入です。今のところちょっとハイペース気味に記事を書きためています。3つ目のテーマは「丘の上から見た風景」です。
川沿いの平地の街に生まれ育った私にとって、背後にそびえる丘の上の整然とした高級住宅街の環境はずっと憧れでした。今でも街を見下ろす眺めのよい丘へ行くと必ず思ってしまいます。「こんな所に住んでみたいな・・・」と。丘の上にお屋敷を建てて暮らす、なんて夢は今のところ実現しそうにありませんが・・・
そんな、私が「終の住処」にしたいと思った丘の上から、街を眺めてみましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年4月 | トップページ | 2006年6月 »