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2006.06.20

6-1 ザ・ストリップ(米国・ラスヴェガス)

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夜のラスヴェガスでストリップ、というと何か誤解を招きそうですが(笑)、英語の"strip"とは元々「細長い切れ」という意味で(いわゆる「ストリップ」は"strip tease")、転じて「大通り」などを指します。ラスヴェガスで「ザ・ストリップ」と言えば、沿道に世界屈指の巨大ホテル群が建ち並ぶ「ラスヴェガス・ブールヴァード」の通称です。
ラスヴェガスはギャンブルの街として有名ですが、近年は子どもからお年寄りまで誰もが楽しめる一大リゾート地への展開が図られ、沿道にはそれぞれがテーマパークのように造られ様々なアトラクションを備えた「テーマ・ホテル」が次々とオープンしています。たとえば、画面左側の「ニューヨーク・ニューヨーク」は通りに沿ってブルックリン橋のコピーが設けられ、摩天楼の有名なビル群をかたどった建物内を駆け抜けていくローラー・コースターが人気のホテルです。画面奥の本物よりやや小さなエッフェル塔が建っているのはパリをテーマにしたホテル「パリス」、おなじみのチョコレートの看板が黄色く光っているのはM&M'sのキャラクターショップ、コカ・コーラのミュージアムなどが入ったショッピング・モール「ショー・ケース」です。
ラスヴェガス最大にして唯一の産業は、娯楽です。つまり純粋に人々の欲望を直接満たすためだけに存在する都市です。この沿道景観はそのあらわれで、それぞれが金に糸目をつけず、やりたいものをやりたいように競って造っていった結果、デザインがハイテンションなレベルで揃ってしまい、どこを見ても世界中の有名観光地からコピー&ペーストされた景観という、ある種極端な形の秩序が生まれている感があります。夜になるとそれはギラギラしたネオンに姿を変え、あたかも「光の競演」といった様相を呈しています。

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