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2007年1月

2007.01.30

20-8 六本木一丁目駅(東京都港区)

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東京メトロ南北線という、地下鉄の駅の風景です。改札を出てすぐのこのコンコースは、まだ地下深くのはずなのですが、そうとは信じられないほど明るい光に包まれています。
この駅は巨大再開発プロジェクトである「泉ガーデン」に直結しています。エリア内には高低差の大きな地形を活かしたサンクン・ガーデン(空堀)が設けられており、駅のコンコースはここに面しているのです。
地下鉄の駅でありながら、サンクン・ガーデンに面したアトリウム空間であり、かつ巨大再開発ビルのエントランス・ホールも兼ねているという、一粒で三度美味しい空間と言えるでしょう。

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2007.01.28

20-7 ゲートシティ大崎(東京都品川区)

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1/4円の平面形状を持つ、広々とした3層吹き抜けのこのアトリウムは、おしゃれなカフェが面していたり、結婚式場のゴンドラのような完全シー・スルーのエレベーターが上下していたり、ゴージャスで楽しい雰囲気です。
さて、ここには、特に何か飲み食いをしなくても自由に使えるテーブルとイスがたくさん並べられています。「自由」と言えど、全くの放任にしていてはいろいろとトラブルが起きかねないので、各席には利用の際の注意事項を事細かに記したクリア・ファイルが置かれています。ただ、一般的な最低限のマナーさえ守っていれば、誰でも自由に利用できるのがこの空間のよいところです。
ここには大型コピー・サービス等のある「キンコーズ」も入居しているので、私の友人たちはここに集まって設計のグループ課題をやったことがあるそうです(私が薦めたのですが)。彼らが大きな紙と文房具を広げ必死に作業している横では、ゴスペルのコンサートが開かれていたとの事です・・・。自由で楽しく、ヨーロッパの街の広場のような使われ方をされているアトリウムです。

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2007.01.26

20-6 シーフォート・スクエア(東京都品川区)

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1992年竣工、東京のウォーターフロント開発のはしりと言える、天王洲アイルの中心的な施設のアトリウムです。巨大なドームの形状に、ベルギー・ワッフルやホワイト・チョコレートを思わせる天井の模様が、どことなくトラディショナルで優雅な空間です。
本題とは関係ありませんが、この画像を撮った日、このアトリウムはきれいな花で埋めつくされていました。これは併設されている「銀河劇場」での舞台の上演に向けて、たくさんの有名芸能人から贈られた花のようです。この空間にとてもマッチしていたのが印象的でした。

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2007.01.24

20-5 ソリッド・スクエア(川崎市)

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シリーズ後半は、商業・業務施設のアトリウムをフィーチャーしていきたいと思います。
外部空間とのつながりを意識する、というより、まるで外部空間そのものを建築の内部に造ってしまったようなのが、このオフィスビルのアトリウムです。屋内に浅く水を張った広い池を設け、その周囲にベンチを配している様子はあたかも公園のようです。別に噴水のように何か見るべきものがあるというわけではないのですが、広い水面という誰も足を踏み入れることのない空間には、それだけでも人の心を癒す効果があるのでしょうか。
それから、ガードマンの方がいらしたので、あまり堂々と写真を撮れなかったのですが、この画面より左側には、巨大な岩石群が一列に並べられています。岩の列を辿っていくと、それはガラスの壁を越えてさらに屋外へと続いています。そんなところにもアトリウムの中に屋外空間を引き込もうとした意図が感じられます。

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2007.01.22

20-4 来往舎(横浜市・慶應義塾大学日吉キャンパス)

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東急電鉄東横線の日吉駅前に広がるこのキャンパスは、駅から奥へと上っていく緩やかな斜面上に位置しています。
「来往舎」と呼ばれるこの棟の1階は、大きなガラス面のおかげで視覚的に外と内が完全に一体的に感じられます。そしてさらに、建物の外の地形に合わせて、建物の床全体も緩やかな斜面になっていて、とても面白いと思います。なんだか段差に腰掛けている学生たちの姿が、芝生という緑の絨毯の上でくつろいでいるようにも見えてきます。

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2007.01.20

20-3 ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)

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東京とは姉妹都市ということで、前回から一気にパリに飛びます。
以前少し触れた、ポンピドゥー・センターの、エントランス・ホール内部です。思い思いに宙に浮かんだ派手なネオンのサインが、公の施設とは信じられないほどポップでカジュアルで、パリと言うよりはラスヴェガスのようなセンスだな、と思いました。
さて、このような広々とした空間を確保する、という事も、この建物が外観を「犠牲にした」理由の一つなのだそうです。ポンピドゥー・センターは、その個性的な外観が最大の特徴だと言えるので、次の機会には是非、外観をご紹介したいです。・・・別に焦らしている訳ではないです(笑)。タイミングを見計らっているだけなのですが・・・。

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2007.01.18

20-2 東京都現代美術館(東京都江東区)

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広大な木場公園の内部に建設された美術館で、唯一地上に顔を出している細長いエントランス・ホールの部分がアトリウム空間となっています。公園の中というロケーションにあって、巨大なガラス面で覆われているため、まるで森の中にいるような印象を抱かせる爽やかな空間です。
このように、内部にいる分には、外部の環境を最大限に利用している建物ですが、外から見たとき、公園を横切る黒い鉄橋のようなこの外観は、景観に寄与していると言えるのでしょうか・・・? ちょっと気になります。

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2007.01.16

20-1 東京国際フォーラム(東京都千代田区)

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シリーズ前半は、文化・教育施設のアトリウムからご紹介していきたいと思います。
かつての東京都庁舎跡地に建てられた文化施設の、「ガラス棟」と呼ばれる建物です。この中に百貨店が一つすっぽり納まってしまうんじゃないかと思うほどダイナミックな空間で、まるで国際空港の旅客ターミナルのようです。有楽町という都心の超一等地に、よくぞここまでムダな空間を造ったものだと感心してしまいます。良くも悪くも・・・。しがらみのない外国人建築家だからこその発想なのかもしれませんね。

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2007.01.15

#20「アトリウムの風景」

「アトリウム」・・・化学元素の名前ではございません(笑)。建築用語ですが、「壁面あるいは天井が一面ガラスで覆われ、ガラスを介し外部と接する大空間」くらいの定義でどうでしょうか?
ここは建築のサイトではないので、建築の内部空間については本来扱わない方針なのですが、「複合開発」という、ある意味それ自身が都市のような多様な機能を持った施設において、この「アトリウム」は広場的な役割とともに、屋外と内部を繋ぐ役割を果たしている、極めて都市的な空間だと思うので、今回のシリーズで扱うことにしました。
寒い冬、冷たい風をシャットアウトしながらも、燦々と降り注ぐ太陽光を受け入れ、熱を逃がさない温室のようなアトリウムは、寒がりの私にとってはとてもありがたい空間です。「温室効果」・・・なんて甘美な響きなのでしょう!(笑)

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2007.01.12

19-5 自由が丘マリクレールまつり(東京都目黒区)

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おしゃれな街として全国的に知られる東京・自由が丘の商店街は12のブロックに分かれていますが、その中で「南口商店会」はこの「マリクレールまつり」をはじめ、最もイヴェントの開催が多い地区です。ファッション誌と提携してその名前を通りにつけるなど、古くから先駆的な取り組みを行っています。狭い石畳の通りには、イヴェント開催時にはレッド・カーペットが敷かれ、多くの人で溢れて一層華やいだ雰囲気となります。なんだか思いがけず掘り出し物が見つかりそうで、一つひとつ冷やかしながら歩くのが楽しい市です。

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2007.01.10

19-4 勝浦の朝市(千葉県)

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勝浦は、外房と呼ばれる房総半島の太平洋岸に位置する、人口2万人ほどの小さな漁港の街です。ここの朝市は、石川県の輪島、岐阜県の高山と並ぶ「日本三大朝市」らしいです。
漁業の街の市なのですが、魚介類よりはどちらかというと青果の比率が高かったような感じがして、ちょっと不思議でした。遠くからわざわざやって来た観光客にとっては、新鮮なお魚を売っている方が受けるような気がするのですが・・・。
ただ、肉や魚より野菜や果物を並べている方が色彩豊かなので、画(え)としてはその方が魅力的だなと思います。磯の香りも、どうせパソコンの画面からは伝わりませんしね(笑)。

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2007.01.08

19-3 コメディ広場の朝市(フランス・モンペリエ)

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以前取り上げた、コメディ広場の翌朝の風景です。雨上がりの清々しい朝でした。背景の木々や噴水も爽やかです。フランスの朝市は、白とブルーのテントや、台に架ける布など、色彩に溢れていて、商品を入れるカゴさえもどことなくお洒落です。

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2007.01.05

19-2 ネイティヴ・アメリカン・ヴェンダーズ・プログラム(米国・サンタフェ)

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サンタフェの小さな、小さなダウンタウンは、長方形の広場(The Plaza)を中心に形成されています。この画像は、旧総督邸(The Palace of the Governors)の、広場に面した一辺に設けられた長いポーチで、ネイティヴ・アメリカン(インディアン)の人たちが手工芸品やアクセサリーを売っているところです。隣町、アルバカーキのオールド・タウンでもやはり同じように、街の中心にある広場に面した建物のポーチで、こうした露店が見られます。
私はこういったショッピングにはあまり興味がなかったので、ああ、なんか売っているなぁ、寒いのにご苦労様だなぁ、この辺に住むネイティヴ・アメリカンの人たちは寒さに強いのかなぁ?(※この日は雪が降っていた)くらいの感想しか持ちませんでした。しかし、画像をよくよく見ると、これは"Native American Vendors Program"である、との掲示があります。今回、これについてインターネットでちょっと調べてみました。
英語のサイトをテキトーに(笑)斜め読みするに、このプログラムには長い歴史があって、公的に認められたものとして組織的にきちんと運営され、ネイティヴ・アメリカンの文化・芸術の振興や、異文化交流等に役立っている、・・・ようです(笑)。こうした露店が単に経済的な価値のためだけに開かれているのではなく、地域のコミュニティにおいて文化的な意義までもちゃんと位置づけられているところが立派だなぁ、と思いました。

※関連バックナンバー 15-8「キャニオン・ロード」

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2007.01.03

19-1 ヴェネツィアの市(イタリア)

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2006年最初のツアーは、4カ月ぶりにイタリアからお届けします。
ヴェネツィアの入口にあたるサンタルチア駅に降り立って、先へ歩いていこうとすると、自然に導かれていくのがこの市の立っている通りです。この通りはさらにリアルト橋、サンマルコ広場という、ヴェネツィアにとって重要な拠点となる空間へと続いていくので、陸上では最も主要な都市の軸(メイン・ストリート)と言えるのではないでしょうか。(ご存じの通り、ヴェネツィアでは陸上より水上の交通が主体なので、本島を逆S字型に貫く「カナル・グランデ」(大運河)の方がより重要と言えます。)
この通りは、沿道が商店街というよりは、人がやっとすれ違える程度の幅を残して両側にどこまでも市が立っているので、通りの空間そのものが商店街のような役割を果たしている感じがします。そして市は無秩序に立っているのではなく、駅前は土産物屋が多く、少し進むと日用品の店が多くなり、リアルト橋に近づくと買回品の店が多くなる、というふうに自然とゾーニングがなされている点が興味深かったです。
ヴェネツィアは、現代文明の象徴とも言える自動車がまったく通らない都市です。そんなこともあり、こうした市が人々の日常の経済活動の主役となっている光景に触れると、中世から変わらぬ暮らしがそこで営まれているような気がして、感慨深いものがあります。まあ、実際にはマクドナルドや生協(co-op)なんかもちゃんとあったりするのですが。

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2007.01.02

#19「市の風景」

「都市」という言葉は、「都」(行政機能)と「市」(商業機能)から成り立っていると言われています。つまり、都市にとって「市」とはその存在そのものに関わる、なくてはならない機能なのでしょう。
とはいえ、私の日常の消費行動は、スーパー、コンビニ、自動販売機があればほとんど成り立ってしまっていて、これまでの人生において「市場でモノを買う」という発想はまったく存在しませんでした。だからこそ、ヒト対ヒトのリアルなコミュニケーションという要素が濃い「市」の風景は、とても新鮮なものに映ります。
2006年1(いち)月のシリーズは、市(いち)から始めてみたいと思います。 ・・・新年早々つまらない駄洒落でスミマセン(笑)。

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2007.01.01

新年のごあいさつ

あけましておめでとうございます。mknです。
当サイト「アーバン・ツアーズ」では、これまでに私が出会った国内外の素敵な風景について、イメージとテキストでご紹介しています。2006年は4月の開設以来、18のテーマに沿って127の風景を取り上げ、延べ数千件ものアクセスをいただくことができました。この場をお借りしてお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました!
本年も引き続き、できるだけ多くの素敵なツアーを提供していきたいと考えております。「お気に入り」への追加はもうお済みですか? よかったら時々アクセスして、パスポートも荷造りも要らないヴァーチャルな旅をお楽しみください!
2007年も「アーバン・ツアーズ」をどうぞよろしくお願いいたします。

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