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2007年2月

2007.02.28

22-7 半田運河沿いの街並み(愛知県)

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5月初旬に撮った画像なので、何十匹もの鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいて壮観ですが、それはそれとして・・・。
運河に沿ったこの一帯は黒板塀で囲われた建物が並ぶ、黒一色のジャパン・ビューティーな空間です。画像の中央付近をクローズ・アップすると(画像はクリックすると拡大します)、どこかで見覚えのある三本線と丸のマークが見つかりますが、ここはお酢で有名なミツカンの工場群です。ミツカンは本社もここにあります。
建物の周囲を黒く塗ることには何か意味があるのでしょうか? たとえば外からの光を遮断して品質の劣化を防ぐとか・・・。科学的な分析はともかく、歴史を感じる黒い街並みとの調和を図るよう、運河周辺は景観整備もなされています。時代劇のロケなどもよく行われるそうです。半田はとりたてて有名な観光地というわけではありませんが、この運河周辺は情緒があり散策の楽しい空間です。

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2007.02.27

22-6 リヴォリ街(フランス・パリ)

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幅の広い、真っ直ぐな大通りが何本も広場に向かって集まり、その中央部にモニュメンタルな建造物が置かれるといったような、現在のパリの都市構造のベースとなっているのは、19世紀のセーヌ県知事オスマンの大改造によるものです。こうした都市づくりは、景観を美しくする、という面もあったのかもしれませんが、政治的・軍事的な目的が大きかったようです。例えば、反政府勢力の拠点になりがちなスラムを壊して再開発したり、見通しが利き、軍や警察が速やかに出動できるよう街路を真っ直ぐにしたり、バリケードが設けにくいように通りの幅を広くしたり・・・、といった風に。
パリの中心を貫くこのリヴォリ街の景観は、建物全体の高さ、各階の軒の高さ、建物の幅、外壁の色、窓のバルコニーの位置とデザイン、延々と続くアーケードなど、まるでクローンのように揃っています。同じ建物が並ぶ均質な景観がどこまでも続くというのは、日本の大都市圏郊外で高度経済成長期に建てられた団地のようで、ちょっと薄気味悪く、病的な感じさえ受けます。ここが大改造を機に造られた通りなのかどうか、今回調べた限りではわかりませんでしたが、先に述べたような背景を聞かされると、この整然とした街並みからは美しさよりもむしろ空恐ろしさのようなものさえ感じてしまいます。

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2007.02.26

22-5 東海館周辺の街並み(静岡県伊東市)

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伊東市内を流れる松川(※建物の裏手にあたります)沿いに、古い木造建築が並んでいます。「いな葉」「東海館」の看板が見えますが(写真はクリックすると拡大します)、この2軒は温泉旅館です。正確に言えば、奥の「東海館」の方は、平成9年まで旅館として営業していた建物を、市が観光施設として活用しており、昔ながらの立派な和風建築の内部を見学したり、展望台から眺めを楽しんだり、お茶を飲んだり、日帰り入浴を楽しんだりすることができます。
格子窓、唐破風、なまこ壁の塀といった、和風建築の要素がたっぷりと用いられている外観は(大した知識もないのに専門用語らしきものを並べ立てて申し訳ありません・・・)、とてもきめ細かく造られているなぁ、と感じます。3階建ての古い木造建築というのはそうどこでも見られるものではありませんが、高くて迫力がありますね。植え込みの松の木の姿も相まって、温泉街らしい情緒が感じられる街並みです(まあ、建物が数軒並んでいるだけで「街並み」と言ってしまうのも乱暴な気もしますが・・・)。塀に沿って花が植えられているのも好感が持てますね。

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2007.02.23

22-4 コンドッティ通り(イタリア・ローマ)

224「コンドッティ通り」という名前、らしいです。ブランド店が建ち並ぶ通り、らしいです。ただ正直名前とかはどうでもよくて、最近調べて知りました(笑)。私にとって重要なのは、この通りが正面奥に見えている、「ローマの休日」で有名なスペイン階段に通じる通りだということです。
(画像はクリックすると拡大します)
ヨーロッパで街並みの写真を数百枚も撮った私ですが、ローマではあまりたくさん撮りませんでした。街並みが気に入らなかったからではありません。むしろその逆で、どこを歩いても暖色系の明るい外壁の色に魅力的なデザインの建物が続いているので、いちいち撮っていたらキリがないと思ったからです。よっぽどヴィデオカメラでずっと撮って保存してしまいたいくらいでした。そしてローマは、ちょっと歩いただけで次から次へと有名な観光名所を辿っていくことができる楽しい街です。私はそんなローマが大好きです。

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2007.02.22

22-3 今井町の街並み(奈良県橿原市)

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「環濠集落」という、その名のとおりかつては周囲を濠で囲まれていたこの地区の内側には、外側とは明らかに異質な空間が広がっています。細い路地が張り巡らされた地区内には、国や県の文化財として指定された、約500軒の昔ながらの町屋をはじめとする建物がぎっしりと並び、市街地の密度や景観が周囲とはまったく違っています。まるで城壁で囲まれたヨーロッパの小都市の中にいるような感じさえします。これだけ魅力的な風景を持ちながら、特にツーリスティックな街というわけではなく、街並みに溶け込んだこぢんまりとした銀行の支店も営業しているなど、ひっそりとした日常生活が営まれています。
こういう歴史のある街で暮らし、その文化を維持していくということは、いろいろな苦労があるのでしょう。よそからふらっと訪れる分には楽しいですが、もし私がここで暮らすことになったとしたら、この街の伝統的な雰囲気と、あまりにも高密な空間に息苦しさを感じてしまいそうな気もします。

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2007.02.21

22-2 ロマンティック街道の街並み(ドイツ・ローテンブルク)

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ローテンブルクは、ロマンティック街道のハイライトと言われる観光地です。画像は、駅から旧市街の中心に向かって歩いて行き、城壁をくぐってすぐの場所の風景です。絵本の中に出てきそうな、家並みと言われて誰もが思い浮かぶような、同じ高さ、同じ角度・同じ色の三角屋根、同じような窓の配置、同じようなパステルカラーのかわいらしい建物が並んでいます。
ローテンブルクの風景は、ちょっとメルヘン過ぎる感じがします。女性にはよいかもしれませんが、男性の一人旅にはちょっと甘口過ぎるかもしれませんね。

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2007.02.20

22-1 ひがし茶屋街(石川県金沢市)

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特別に強い思い入れがあるわけではないのですが、金沢の風景を取り上げるのは早くもこれで4回目になります。
ここは、かつて遊郭のあった花街だそうで、今も昔ながらの町屋が並んでいます。内部でお茶や甘味を楽しめる場所もあります。狭いながらも華やかで、独特の雰囲気があります。
木造家屋の街並みは、どこか頼りなく、儚げです。壁の色や石畳の色など、全体的に茶ばんだ色あいの風景は、私が普段暮らしている首都圏ではなかなか見られない感じがして新鮮です。
ちなみに、塩ビ製(?)の雨樋はなるべく目立たないよう、建物と調和した色に塗られているのですが、それでもやっぱり目立ってしまっていますね・・・。

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2007.02.19

#22「古い街並みの風景」

日本でも、海外でも、古い街並みが保全されているかどうかは、街の魅力の評価(特に観光的な面で)に大きな影響を与えています。歴史があるということは、それだけ長い時間をかけた文化も蓄積されているわけで、街並みという目に見えるもの以上に、目には見えないけれども独特な雰囲気というものを醸し出しているように思います。
「街並み」は街が並ぶ、と書きます。かつての都市の街並みは、同じ大工さんが同じ技術でその土地の材料を用いて造らざるを得なかったので、自由度が低い中で統一感のある街並みができあがったわけです。つまり現代の日本のようなバラバラな街並みというのは、経済・科学技術の発展や政治・社会的な自由を享受している結果とも言えます。どちらがよいのかは何とも言えませんが・・・。
今回のシリーズでは、「統一感」という視点でチョイスした古い街並みをご紹介していきたいと思います。なお、魅力的な古い街並みの画像はまだまだストックがたくさんあるので、今後順次取り上げていくつもりです。

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2007.02.16

21-7 函館駅(北海道)

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函館駅は、通過型の構造ではなく、ヨーロッパの大都市の駅によく見られるような、頭端型と呼ばれる終着駅らしい構造の駅です。
バックに見えるのは、函館のシンボル函館山です。停まっている列車は、東北新幹線が八戸まで開業する前、盛岡と函館を結んでいた「はつかり」という特急です。イエローとパープルのカラーリングが鮮やかです。ついでに言えば、私がここを訪れた後に函館駅の駅舎も改築されましたので、今では少し雰囲気が変わっているのかもしれません。
駅のプラットフォームは、屋根のかかった中央部より先端に立った方が、静かで、寂しさに似た開放感があって旅情をそそられると思いませんか?

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2007.02.14

21-6 小田急電鉄小田原駅(神奈川県)

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小田急電鉄に加え、箱根登山鉄道も乗り入れている、一大観光地・箱根のゲートシティとなっている駅です。以前はどこか田舎臭い雰囲気が漂っていたのですが、すっかり立派な駅に生まれ変わりました。
日本ではプラットフォームと跨線橋、それぞれ別に屋根が架かっている駅が多いですが、ここでは駅全体に大屋根が架かり、国際空港のターミナルのような明るく開放的な空間になっています。
小田急電鉄は近年、駅のリニューアルにかなり力を入れているように感じます。プラットフォームの待合室、エスカレータ・エレベータの設置やトイレのバリアフリー化・多機能化等はもちろん、床や壁は清潔で美しいタイル貼り、照明は柔らかな電球色となり、サインは洗練され、ちょっとしたコンビニほどの広さと品揃えを誇る売店はウッディな雰囲気で、インターネット・カフェも入居させるなど、駅全体にショッピング・モールのような華やかさすら感じられます。建築的にもガラスを多用してみたり、風力発電や太陽光発電を導入するなどノリノリです。人口減少時代を見据え、沿線としてのブランド性の確立を目指しているのでしょうか。

※関連バックナンバー 10-3「プラットフォームのサイン」

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2007.02.12

21-5 中部国際空港駅(愛知県常滑市)

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2005年の空港オープンに合わせて開業した、まだ新しい駅です。別に地下に位置している訳ではないのですが、駅全体が建築として囲われた空間になっています。撮影地点である待合室も、そして列車が停まっているプラットフォームでさえもガラスの壁で囲われて、自然光ではなく照明で煌々と照らされた極めて人工的な空間となっており、それがハイテクで近未来的な印象を与えています。
停まっているのは名鉄の空港連絡特急「ミュー・スカイ」です。白地に赤のカラーリングですが、ブルーの色違いの車両も走っているところがおしゃれだな、と思います。そして、東京都心と成田空港を結ぶJR東日本の「成田エクスプレス」などと違い、必ずしも特急料金を払わなくとも乗れる(特別料金が必要な車両と不要な普通の車両が併結されている)ところに好感が持てます。

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2007.02.09

21-4 サンタフェ駅(米国・サンディエゴ)

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「パシフィック・サーフライナー」は、カリフォルニア州の南端、メキシコとの国境近くに位置するこの駅が終着点です。一年中温暖な気候という土地柄を象徴するように、プラットフォームには大きなパームツリーが列植され、旅人を暖かく出迎えてくれます。駅名はニューメキシコ州のサンタフェとは関係なく、鉄道会社の名前に由来しています。
「パシフィック・サーフライナー」は左奥に停まっています。中央に停まっているのは、サンディエゴと近郊のオーシャンサイドを結ぶ、「コースター」と呼ばれる、通勤用に近年新設された列車です。こちらも総2階建てで、座席はかなりゆったりしていて、東京の通勤電車と比べると天国と地獄です。まあ、利用者数からしてかなりの違いがあるのは明白ですが。
米国を旅行する際、移動手段として一般的なのは、飛行機かレンタカー、バスといったところでしょうが、私はなぜか鉄道を利用する機会に何回か恵まれています。もしロサンゼルスを訪れて、サンディエゴに足を伸ばす機会があったら、是非鉄道を利用してみてください。「パシフィック・サーフライナー」はこの区間を約3時間で結んでいます。運賃も20ドル程度と手頃です。1〜2時間に1本と本数も多いので、日本と同じような感覚で気軽に乗れます。何より海岸のすぐ近くを走るので、カリフォルニアのビーチの風景が楽しめるのがおすすめです。

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2007.02.07

21-3 ユニオン駅(米国・ロサンゼルス)

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ロサンゼルス最大にして、唯一のターミナル駅のプラットフォームです。写真に11番線、12番線の表示が見られるように、何本ものプラットフォームが並んでいて、自動車大国アメリカの都市というより、ヨーロッパの大都市のターミナル駅っぽい雰囲気すらちょっと感じられます。
右側に停まっている列車が「パシフィック・サーフライナー」です。客の大きな荷物等を運ぶためのカートがせわしなく動き回っている様子が、いかにも長距離列車のターミナル駅という感じで、旅情を盛り上げてくれます。

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2007.02.05

21-2 サンタバーバラ駅(米国カリフォルニア州)

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サンタバーバラは、ロサンゼルスから北西へ約150kmの場所に位置する、私の大好きな街です。街なかの風景については、別の機会にゆっくりご紹介するとして、今回は列車と、駅のプラットフォームにスポットを当てたいと思います。
雨の少ない土地なので、プラットフォームには一切屋根が架かっておらず、開放感があります。停まっているのは「パシフィック・サーフライナー」という、サンルイスオビスポ〜サンタバーバラ〜ロサンゼルス〜サンディエゴ間に一日6往復ほど運行されている列車です。オレンジからブルーへと色を変える夕方の空、パーム・ツリーのシルエット、真っ直ぐ一列に並んだ照明灯、そんな背景にシルバーと濃紺の車体がよく映えています。列車は総2階建てなので、近くで見るとその力強さに圧倒されます。カッコよくて、なかなか気に入っているショットです。
シリーズはこの後、「パシフィック・サーフライナー」のルートに沿って南下していこうと思います(私が実際に乗った時とは、区間も方向も違いますが)。

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2007.02.02

21-1 サンタフスタ駅(スペイン・セヴィーリャ)

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セヴィーリャは大航海時代には既に栄えていた都市で、世界史の教科書にもよく名前が出てくるので、古い街というイメージを勝手に抱いていたのですが、この駅は非常にモダンです。1992年に万博が開かれ、それに合わせてマドリード・アトーチャ駅とを結ぶスペイン版新幹線「AVE」の終着駅として新たに建設されたからです。
この写真はコンコースからプラットフォームを見たもので、AVEの車両が2編成停まっています。列車も最新型ですが、プラットフォームや柱等、つるつるコンクリート打ちっ放しの空間が非常にモダンな印象を与えます。プラットフォームには、日本ではあまり見たことがないのですがベルトコンベアーのような、段差がなく傾斜が非常に緩いエレベーターで下っていきます。スーツケース等大きな荷物を持っていてもスムーズに移動できるというわけです。
ちなみに私は建築的なディテールにはほとんど興味がないのですが、このヴォールト屋根の金属製の梁(?)の先端部の形が、悪魔のしっぽみたいで何か面白いな、と思いました。

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2007.02.01

#21「プラットフォームの風景」

今回のシリーズでは、タイトルの"URBAN"より"TOURS"の側面にスポットを当て、私の周遊旅行にとって欠かせない交通手段である、鉄道の風景を取り上げたいと思います。
見知らぬ土地の駅のプラットフォームは、旅情をそそられる場所です。特に、列車が停まっていない時は、長いプラットフォームのさらにずーっと先まで続く2本のレールが、今いるこの場所と遠い街を結んでいるんだな・・・などとというイマジネーションを強く掻き立ててくれます。発車案内板に表示された見慣れぬ土地の名や列車名も、遠い場所に来たんだなぁ、という想いにさせてくれます。
そんな旅情たっぷりの、駅のプラットフォームをご紹介したいと思います。

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