35-1 サクレクール寺院(フランス・パリ)
洋の東西を問わず、どこの街でも大抵、貧乏人は川沿いの低い場所に住み、金持ちは洪水の被害を受けることのない丘の上に住んでいるというのが一般的です。しかしパリでは、河川改修が比較的早くに進んだため、街の中心を流れる川沿いの、利便性の高い場所に金持ちが住み、行き来の不便な山の上に「下町」が形成された、らしいです。「モンマルトルの丘」の頂上にあるこのサクレクール寺院の周辺はそんな環境にあり、メトロの最寄駅からの通り沿いには、庶民的な商店街が形成されていたり、妙に乞食が多かったりします。
この白亜のドームの形は、フランスというよりはどこかエキゾティックな香りがしますが、それが原因で、この建物も完成当初は「パリの景観を損ねる」と批判されていたらしいです。それはともかく、山の頂上に立つ建物に縦長のドームが乗っかっていると、高さがより強調されるような気がしますね。
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