40-5 茨城県庁三の丸庁舎(水戸市)
日本では城下町が県庁所在地になっていると、かつての城跡に県庁舎が置かれるというケースがよく見られます。為政者がお殿様から官僚に変わっても、政(まつりごと)を司る権力の地理的中心は変わらない、という図式です。茨城県の県庁所在地・水戸の場合も、やはり水戸城の跡に県庁があったのですが、1999年、県庁機能が市郊外部に新築された高層庁舎に移転され、画像の旧庁舎は「三の丸庁舎」として一部の機能が残されるのみとなりました。同じ市内での移転なので、依然として水戸市が茨城の「県庁所在地」として君臨していることには変わりないのですが、庁舎移転が中心市街地に及ぼす影響については議論が分かれそうです・・・。
さて、この旧庁舎、かつての城の中に位置しているので、周囲を深い空堀に囲まれ、アクセスはほぼ画面中央の道路からに限られています。この現代の日本において、いったい何から、何を守ろうとしているのでしょうか。そして行き止まりの道路の真正面には、昔ながらの石造りの偉そうな庁舎が鎮座しています。なんだかすごく威張っていて、いかにも昔ながらの、県庁舎らしい県庁舎という感じがします。
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