42-10 ダイムラー・シティ(ドイツ・ベルリン)
西暦2000年前後、ベルリン・ポツダム広場に面した地区では「ソニー・センター」をはじめ、複数の再開発プロジェクトが同時に進行していましたが、その中で最大規模の開発がこの「ダイムラー・シティ」です。13の街区に分かれた地区全体のマスター・プランを建築家レンゾ・ピアノ氏が監修し、その下でこの「ダイムラー・シティ」を担当したリチャード・ロジャース氏他、世界中の著名な建築家が街区ごとに腕をふるっています。ちなみに言い忘れましたが、今回のシリーズの最初(42-1)に取り上げた「ポンピドゥー・センター」も、このレンゾ・ピアノ+リチャード・ロジャースのコンビによるものです。どこか相通じるものがあるでしょうか?
ところで、地区全体のデザイン・コントロールが行われている、という割には、なんかこの街区の建築デザインは自由奔放な感じで、あちこちがトゲトゲしくちょっと落ち着かないような気がします。大通りに対して妻側を見せているような不自然な斜めの形態が連続し、外壁の色やテクスチュア(質感)の全く異なる別々の建物を、何とか壁面の位置だけ揃えて、無理やり一つの庇の下におさめた、という感じの街並みです。こういうコラージュ感が21世紀の新しい都市の風景としてはふさわしい、ということなんでしょうか?
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