#65「光の風景」
クリスマスも押し迫ってきた今日この頃、街はイルミネーションで溢れていますね。
夜が最も長くなるこの季節には、昼間の太陽の光に照らされた色や形とは全く異なり、自身が放つ光によって創り出される「もう一つの街の風景」に触れる機会も多くなるかと思います。今回のシリーズでは、そんな「光の風景」をお楽しみください。
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クリスマスも押し迫ってきた今日この頃、街はイルミネーションで溢れていますね。
夜が最も長くなるこの季節には、昼間の太陽の光に照らされた色や形とは全く異なり、自身が放つ光によって創り出される「もう一つの街の風景」に触れる機会も多くなるかと思います。今回のシリーズでは、そんな「光の風景」をお楽しみください。
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長らく世界一の高さだったビルの103階の展望台から見た、日曜の夕暮れの西側の眺めです。
シアーズ・タワーはシカゴのダウンタウンの南西の端に建っています。つまりこの街ご自慢の摩天楼群はここより北東側に見えるのですが、その方角の夜景は退屈なものでした。なぜなら米国のオフィス・ワーカーたちには基本的に残業とか、休日出勤という発想がないので、この曜日のこの時間帯のオフィスには灯りがついておらず、夜景を創り出すべき高層ビル群は単なる暗い窓が並ぶコンクリートの塊と化していたからです。街の夜景がきれいなのは、夜遅くまで働いてくれる人がいるおかげだということをあらためて認識させられました。残業=エラいとは別に思いませんが・・・
というわけで、ここから見て夜景がいちばんきれいだったのは、目立った建物が何もないこちらの方角でした。地平線の先までも広がる平坦な市街地を平行に走る街路に沿って立つ街灯は、何本もの真っ直ぐなオレンジ色の光の筋となり、その姿はさながら空港の滑走路のようで、今にも遠い空の彼方から巨大な飛行機がこちらに向かって着陸してきそうな感じがします(あくまで妄想ですが)。
米国の都市の夜景と日本のそれの違いを比べると、まず、日本は街灯の光の色が白いということが言えますが、その他にはカラフルなネオンサインをつけた巨大な看板が多いということが挙げられます。無秩序に立つ巨大な看板は日本の風景を醜いものにしていますが、それがあるおかげで日本の都市の夜景はカラフルで楽しいものになっているような気がします。それに比べると米国の都市の夜景は、街路パターンが格子状に整っていることもあり、シンプルで秩序だった美しさが感じられます。
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2008年11月 63-1「ジョン・ハンコック・センターから見たミシガン湖」
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幅わずか数十mほどの尾道水道を挟んで、ちょうどJR尾道駅の駅前広場(※)の対岸に立つ、日立造船向島西工場跡の6本のクレーンが、キャンドルのように赤・青・黄・緑・白のライトで照らされています。使われなくなった無骨な工場設備がこうしてアートのように扱われるなど、造られた当時はきっと誰も想像しなかったことでしょう。
ちなみに、2004年度のグッド・デザイン賞を受賞したというこのライト・アップは、この画像を撮った数日後、跡地再利用のために終了したのですが、現在も近くの別の場所で、また似たようなライト・アップが行われているらしいです。
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2007年6月 29-7「ベルポール広場」(J-7 中国・四国)
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今回初登場のニュージャージー州アトランティックシティという街は、ニューヨークから150km、フィラデルフィアから80kmほどの、その名のとおり大西洋に面し、温暖な気候に恵まれた古くからの保養地で、「東海岸のラスヴェガス」と呼ばれるギャンブルの街として有名です。「ボードウォーク」という海辺の遊歩道沿いには多くのカジノやホテル、土産物屋等が建ち並んでいます。
今回の画像は「ボードウォーク」のものではなく、鉄道駅と海岸沿いを結ぶダウンタウンの通りの風景です。この街は、市域全体でみると決して治安のよい街ではないようなのですが、中心部は清掃管理が行き届いており、安心して歩ける感じでした。この通りはずいぶん明るく、美しく、華やかな「商店街」だなぁ、と思っていたのですが、実はこの一帯は数ブロックが丸ごと”The Walk”という名のアウトレット・モールとして再開発されていたようでした。道理で風景全体に整然とした統一感が見られるわけです。
撮影した季節は9月、時刻は午前6時過ぎ、と言っても夏時間なので日本の午前5時過ぎと考えてください。こんな時刻ですから開いている店などないのですが、それでも店内は明るく照らされ、看板は煌々と光を放っています。そしてここの街灯の光は青い色をしていて、通り全体がブルーに照らされ、ちょっと不思議な気分になります。
私自身は、灯りはオレンジ色の方があたたかみが感じられて好きなのですが、青い灯りというのは人の心を落ち着かせる効果があり、街灯の色を青に変えた地域では犯罪の発生が減ったという実験結果も出ているらしいです。これからは日本の街灯の光の色は青が増えてくるかもしれません。そうなると都市の夜の風景は大きく変わっていくのでしょうか。
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世界中どこでもそうだと思いますが、複数の路線を運営する鉄道事業者は、それぞれの路線にシンボル・カラーを設定し、利用者がわかりやすいように配慮しています。東京メトロの場合、銀座線はオレンジ、半蔵門線は紫、東急電鉄の場合、東横線は赤、田園都市線は緑、といった具合に。
今年できたばかりの(※)この駅のコンコースでは、それぞれの路線への乗り換え表示を、大胆にも壁面を床から天井まで目いっぱい使って、シンボル・カラーに塗られたアクリル板(?)を背後から光らせることで表現してしまいました。表示が大きくわかりやすくなっただけでなく、駅構内のデザインのアクセントともなり、空間が華やぎますよね。
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2008年7月 56-1「東京メトロ副都心線渋谷駅」
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花が美しい色の花を咲かせたり、実を付けたりするのは、鳥や虫を引き寄せて種や花粉を運んでもらうようにするため、と聞いたことがあります。
人間社会では同様に、商業者たちは消費者の心を惹きつけるため、ショー・ウィンドウを飾り、店構えを魅力的にし、派手な看板を設置します。街が、そこを歩くだけでも心が躍るような場所なのは、そんな商業活動があるおかげなんですね。
歳末商戦、あるいはクリスマス商戦のこの時期、街は最も華やぎます。そんな季節に相応しく、2008年最後のこのシリーズでは、楽しく飾られた街の風景をお届けいたします。
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街がまるごとメルヘンの世界、というロマンティック街道・ローテンブルク(※)の、通り沿いの建物の2階の窓を撮ったものです。
いかにもこの街らしく、かわいらしい熊のぬいぐるみが顔を覗かせていますが、このぬいぐるみがシャボン玉を自動的に吹き出す仕掛けにもなっているのです。こんなことをしたからって直接的には一銭の(1ユーロの?)利益にもならないと思うのですが、それでも街行く人や観光客を楽しませようという、その心意気に感心します。
ところで、最近はシャボン玉を吹いて遊ぶ子供の姿を街で見かけることなどほとんどなくなりましたが、虹色に輝く泡の群れがそよ風に乗ってフワフワと流れていく風景には、誰もが心を和ませるものです。是非お時間のある時に遊んでみることをお薦めします! ただ、顔にかかると目にしみるので(笑)、その点は迷惑にならぬよう、気をつけていただいて・・・。
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2007年2月 22-2「ロマンティック街道の街並み」(E-3 ドイツ)
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大内宿は、旧会津西街道の宿場町だった場所です。現代の主要交通幹線から外れた立地にあるのでアクセスは非常に不便なのですが、発展から取り残されたおかげで逆に江戸時代そのままの茅葺きの民家が建ち並ぶ風景が残され、現在では人気の観光地となっています。
ここの通り沿いは、観光客相手の蕎麦屋や土産物屋が建ち並び、大変賑わっています。その内の一つであるこの店でも、色とりどりの民芸品が所狭しと並べられ、吊り下げられていて、非常に華やかな店先です。
・・・でも、店というよりは、店の人が窓から顔だけを出している感じで、造りがちょっと駅の売店のような感じがしませんか? この通り沿いの民家はどれも、もともと物を売っていたわけではなかったのか、通りからそのまま建物の中に入っていける町家のような造りにはなっておらず、どこも床が高くて、店の人と客が、壁越しの高い位置で品物や金の受け渡しをしているのが、商店としてはちょっと不自然な感じで、面白いです。
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ナショナル・モール(※)に立地し、質・量ともにフランス・パリのルーブルに匹敵すると言われる、超大国の首都に相応しい美術館、ナショナル・ギャラリーには17の現代アートが展示された小さな彫刻庭園が併設されており、今回の画像は、その中にあるカフェのファサードを撮ったものです。
この外観は一見、カフェっぽい可愛げが感じられない黒い無機質な箱に見えますが、よく見るとガラス張りの建物を覆う鉄(?)の縦格子がまるで布製の暖簾やカーテンのようにグニャリと曲げられているのがどこかシュール・レアリズムを感じさせ(?)、このカフェも彫刻庭園に置かれた一つのアートであるかのようなお洒落な雰囲気を醸し出しています。全体的にはクールな印象の建物ですが、そのファサードにバラ(?)のツルが絡まって可憐な花を咲かせ、見た目が堅くなりすぎないよう、うまくバランスをとっているように思います。
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2008年10月 61-1「ナショナル・モール」
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新世界は、大阪中心部の通天閣の足元あたりにあり、昭和の香りを強く漂わせる古くからの歓楽街で、東京で言えば、ちょっと浅草六区っぽい雰囲気が感じられます。
そんな街にあるこの食堂は、正面に巨大な黄金色のビリケンさんが鎮座していて、大阪の下町らしさを感じさせます。店先はたくさんの看板や提灯、幟で埋め尽くされ、まるで寄席の前のような賑やかさです。ただ、これだけたくさんの派手な物が並んでいるにもかかわらず、看板の色づかいやフォントの選択、全体の配置等はどこかバランスが取れていて、あまり下品な印象を与えないのは不思議です。
なお、当サイトは、基本的にお店の紹介を目的とはしておりません(というか、私は中には入ってもいません)。関心のある方は、画像に映っているお店の名前をたよりに、ご自分で調べていただくよう、お願いいたします。
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2年3ヶ月ぶり、2度目となる(※)メキシコ・ティファーナの画像です。
アメリカ・メキシコの国境地点とティファーナのダウンタウンを結ぶバスは(歩いても十分行ける距離ですが)、このターミナルに発着します。クリスマス・シーズンのこの小さなターミナルの内部は、これでもかと言わんばかりの派手な飾り付けで溢れていて、国境を越えてラテン・アメリカ世界に足を踏み入れたという事実を十二分に実感させてくれます。ちょっと日本の七夕の飾りっぽい雰囲気もありますね。
それにしてもこの空間、バス・ターミナルらしさを感じさせる要素は、各ドアの前に振られた番号くらいですね。床はニスで塗られたような寄木が貼られてフローリングのダイニング・キッチンのようで、この隣の部屋では、どうみてもバス利用者とは思えないような一般の人々が椅子を並べて、マンションの自治会?といった風情のミーティングをしているし・・・旅立ちに付き物のある種の緊張感のようなものに欠ける、妙にアット・ホームな感じのするバス・ターミナルでした。
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2006年9月 11-4「アヴェニーダ・レヴォルシオン」(A-5 メキシコ)
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冷戦時代には周囲をぐるりと東ドイツに取り囲まれ「赤い海に浮かぶ自由の島」と呼ばれていた、西ベルリン随一の繁華街がクーダムです。そんな歴史的背景があったせいか、この付近の風景には、ヨーロッパの都市にしては珍しく、資本主義社会における自由な経済活動の象徴である広告看板類が、街並みの中でやたらと目立っていたように感じました。
そしてこの画像の場所では、通常は店の建物の壁面にあるショー・ウィンドウに加え、そこから切り離されたように、通り沿いの各店がそれぞれ前面の歩道の中央に、店ごとに独立した箱状のショー・ウィンドウをわざわざ設置しています。(もしかしたらこの箱状のショー・ウィンドウの建つ位置までが建物の敷地内、いわゆる「歩道状空地」で、公共用地としての歩道はその先の部分なのかもしれませんが)。
このようにショー・ウィンドウの面積(容積?)が多いと、やっぱりその分消費意欲がそそられたりするんでしょうかね? 通り沿いの賑わい形成に貢献する効果はあるように思いますが。
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2008年1月 43-5「オイローパ・センター前の広場」(E-3 ドイツ)
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ネイヴィー・ピアは、ミシガン湖(※)に突き出すようにシカゴのダウンタウンを東西に走る通りの延長線上に位置する桟橋で、かつては水上の要所として、あるいは米海軍の訓練場として使われていましたが、現在はコンベンションも開催可能な巨大ホールや、遊園地などの様々なアトラクションを備えた、シカゴで最も人気の高いレクリエーション・スポットとなっています。
ピア上の遊歩道には電飾が飾られて、そんな場所を楽しげに演出しています。夜はきっときれいでしょうね。また、水色のバナーが連続して立つ柱に掲げられ、その奥には通りに沿った高層ビル群がお行儀よく並んでいるので、一直線の強い「軸性」が感じられる空間となっています。
ちなみに、最も手前右側に建っているのは、「レイク・ポイント・タワー」という世界で最も高層のアパート建築です。その圧倒的な高さと、黒く輝き滑らかな曲線を描く外壁が遠くからもよく目立ち、私の心の中に強い印象を残したシカゴのランドマークの一つでした。
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2008年11月 63-1「ジョン・ハンコック・センターから見たミシガン湖」
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