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2009年2月

2009.02.27

70-6 モービル・ラウンジ(米国・ワシントン・ダレス国際空港)

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通常、空港のターミナル・ビルの入口近くのチェック・イン・カウンターのある場所と、飛行機に乗り込む搭乗ゲートのある場所は、一つの建物の中の長い長い通路等で結ばれ、動く歩道等に乗って移動したりするものですが、ここワシントンDCのゲートウェイであるダレス国際空港では、搭乗ゲートのある建物はチェック・イン・カウンターのある建物から遠く離れた、独立した島のような場所にあり、数分おきに往復する一風変わった乗り物に乗って移動することになります。その乗り物とは・・・要はバスです。違うのは、幅がやたらと広く、車高がやたらと高く、つまりとにかく巨大で、正面と後から出入りするようになっていることでしょうか・・・。

それがこの「モービル・ラウンジ」で、その名のとおり、バスというよりは、待合室のような広々とした空間がそのまま車で移動しているようなイメージです。この乗り物は車体の高さを自由に調整して、出入口を飛行機と接続し直に乗降させることもできるらしいです。

ダレス国際空港の名物とも言えるこの乗り物もまもなく、他の空港にもよくあるモノレールのような新交通システムに取って替わられる予定のようですが。

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2009.02.25

70-5 ダウンタウン・ウォーターフロント・シャトル(米国・サンタバーバラ)

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その名のとおり、サンタバーバラのメイン・ストリート「ステート・ストリート」に沿って、ダウンタウンとビーチを結んでほぼ10分おきに走るシャトル・バスです。

画像からも窺い知れると思いますが、このバスは普通のバスを二回りほど小さくしたくらいの四角い、可愛らしい車体をしています。電気で走っているので、静かで加減速がスムーズです。

そして、いかにも温暖で雨の少ないサンタバーバラらしいのは、窓もドアもなく吹きっさらしになっていることで、通りをゆっくり走り抜けていくと、吹く風がとても心地よいです。また、ドアがないということは一瞬で乗り降りができるというわけで、歩道からそのままの高さで飛び乗ってしまえば、動く歩道にでも乗るような感覚でメイン・ストリートを自在に移動することができるのです。しかも運賃はわずか25セント(ワンコイン)です。

気軽に乗れて、快適で、楽しくて、サンタバーバラの市民の足として立派に機能している、愛すべき乗り物です。

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2009.02.23

70-4 六甲ケーブル(神戸市)

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神戸市街の背後に聳える六甲山を登るケーブル・カーです。ケーブル・カーは斜面上を走るというその性質上、どうしても床が傾いているものですが、ここの車体は特に傾斜がきついな、と感じました。しかも私が乗ったのは下りだったので、自由落下していく絶叫マシーンのようなスリルが味わえました。窓がなく、天井もガラス張りなので非常に開放感があり、通りぬける風がとても涼しく爽やかでした。トンネルに入るたびに車内が電飾で照らされるのも楽しく、遊び心に溢れた遊園地のアトラクションのような乗り物です。

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2009.02.21

70-3 Fラインのストリート・カー(米国・サンフランシスコ)

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サンフランシスコの路面電車(ライトレール)は、ダウンタウンに入るとほとんどの系統が地下に潜りますが、唯一地上を走る系統がこのFラインで「ストリート・カー」と呼ばれています。

Fラインでは、世界の各都市で使われていた古い車両を集めて走らせており、さながら生きた鉄道博物館といった趣で、サンフランシスコの都市の風景に彩りを添えています。車体の横にはMilano””Osaka等、かつて走っていた街の名前のプレートが付いており、行先表示板かと勘違いしそうになります。中には謎かけのように、単にDesireとだけ書かれているものもあります。(「欲望という名の電車」ニューオーリンズの市電を舞台としたテネシー・ウィリアムズ作の戯曲。つまり、ニューオーリンズから来た車両という訳。)

古い路面電車のインテリアは、木製の窓枠やシンプルな造りの座席がアンティークの家具のようで、味がありますね。

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2009.02.19

70-2 BART(米国・サンフランシスコ)

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サンフランシスコ都市圏を走るこの近郊列車の車内は、東京など日本の大都市のそれに比べ、はるかにゆとりがあって優雅です。車体の幅じたいが広いのですが(日本の新幹線よりもレールの幅が広い!)、座席の幅も日本人なら隣の人に触れずに座れそうなほど広く、やや低めに作られているので安定感があると同時に、天井も高く感じられます。しかも床はカーペット敷きなので、銀行や病院の待合室でソファーに腰掛けているような、ちょっと贅沢な気分が味わえます。

※関連バックナンバー 56-8「パウエル・ストリート駅」 36-3「エア・トレイン」

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2009.02.17

70-1 AVEのブッフェ(スペイン国鉄)

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スペイン版新幹線・AVEの車内のブッフェで撮ったショットです。自由な曲線を描くテーブルや、天井に並ぶ細かい照明の列などがスペイシーな印象を与え、宇宙船の内部を思わせるようなインテリアです。もちろん宇宙船なんて、乗ったこともありませんが。

※関連バックナンバー 21-1「サンタフスタ駅」 1-2「アトーチャ駅」

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2009.02.16

#70「移動中の風景」

観光名所のように、ある地域の中で風景の魅力的な場所がポツンと一つだけ「点」のようにあっても、その周りの風景が醜ければ興醒めしてしまいます。欲を言えば、地域のどこを切り取っても絵になるというように、魅力的な風景というものは「面」であってほしいのですが、せめてメイン・ディッシュたる目的地にアプローチする主なルート(「線」)沿いの風景くらいは魅力的であってほしいと思います。

そして、その「線」の上を交通機関で移動する時は、車窓風景だけでなく、乗り物の内部の「風景」が魅力的かどうかも重要です。今回のシリーズでは、旅の行き帰りや、途中の移動時間を素敵に演出してくれる、快適で楽しい乗り物の車内の風景を取り上げたいと思います。

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2009.02.14

69-7 上野公園の売店(東京都台東区)

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東京23区内でも、台東区からは初のエントリーです。

みすぼらしいあばら家の周囲にごちゃごちゃと商品が並び、たくさんの幟(のぼり)が掲げられた雑然とした風景なのですが、いかにも昔ながらの駄菓子屋といった風情に、愛おしくなるような懐かしさを感じてしまいます。

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2009.02.12

69-6 チャイナ・タウンの屋台(シンガポール)

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伝統的に夫婦共稼ぎが多く、朝・昼・晩の三食を家庭ではなく外で取る人々が多かったシンガポールでは、かつて街じゅうに食べ物の屋台が見られたそうですが、政府は衛生上の理由からそれらを追放し、今そのほとんどは「ホーカーズ」と呼ばれる屋内のフード・コートに姿を変えています。

ですが、屋台文化が大きな観光資源となっていたことに気づいた政府は、ここチャイナ・タウン等一部の地区においては規制を緩和し、このような屋台街を容認するよう方針を転換しています。

それにしても、通りがまるっきりオープン・エアの食堂に化けてしまっているというのは壮観ですね。沿道のショップ・ハウス風の建物群のファサードや、ネオン・サイン等の雰囲気も魅力的です。

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2009.02.10

69-5 ファニエル・ホール・マーケットプレイスのワゴン(米国・ボストン)

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ボストンで最も賑わう観光名所です。左右両側の2棟を含め、平行に並ぶ3棟が市場の建物として使われていますが、その周囲にも様々な市が出ています。

2つの建物に挟まれた、石畳の背の高い並木道の下には楽しげなワゴンがいくつも並んでいます。屋外にありながら、高いアーケードの下に商店街ができたようなイメージの空間です。

※関連バックナンバー 61-2「ファニエル・ホール前の広場」

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2009.02.08

69-4 コロニアル・ウィリアムズバーグの売店(米国ヴァージニア州)

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ウィリアムズバーグは、ワシントンDCからアムトラックで4時間ほどの距離にある街で、その中心部であるコロニアル・ウィリアムズバーグは、イギリスの植民地だった18世紀の街並みが残り、人々がその当時の服装をしてその当時の暮らしを再現している、「生きた博物館」と呼ばれるユニークな観光地です。私はここを訪れることをかなり期待していたのですが、鉄道で往復8時間、約100ドルの切符+全建物の中に入れる35ドルのパスポート(外から見るだけなら不要)という時間とお金をかけて行くほどの価値があるとは思えませんでした。昔NHKでやっていた「大草原の小さな家」にでも出てきそうな18世紀の植民地の街並みというのはちょっと古臭く、田舎っぽくて、私の趣味には合わなかったのです。「全米最古の劇場」での演劇等様々なアトラクションや各施設のガイドも、英語が得意でない私にとっては面白さがわかりませんでしたし、食堂で食べた昔のパンは固くて美味しくないし・・・

それはともかく、このテントは食堂の隣でクッキーを売っていた売店です。時代考証を重視するこの街では、たかがクッキーを売るためのテントでさえ、現代用いられているようなパイプの鉄骨で組み立てられる手軽な既製品は使えないということなのでしょうか。ちょっとした小屋かと思うくらい太い柱と梁で構成されていて、木製のカウンターも、全体を覆うカンバス地(?)も重々しく、妙に大袈裟な感じです。

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2009.02.06

69-3 パーク・ストリート駅のキオスク(米国・ボストン)

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ボストンの地下鉄の、ダウンタウンの駅のプラットフォームにあるただの売店なのですが、看板のネオンサインが華やかで、まるでちょっとファッショナブルな雑貨屋、といった風情です。

ちなみにこの駅、画像をご覧いただけばわかるとおり、プラットフォームと線路敷との間の段差が非常に小さいので、電車が停まっている間には、その前を横切って堂々と反対側へと渡って行く人もいるほどで、小ぢんまりとしながらも活気が感じられ、何だか全体的にヒューマンな雰囲気のある駅です。

※関連バックナンバー 68-7「ハーバード駅」

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2009.02.04

69-2 オーチャード・ロードのセブンイレブン(シンガポール)

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日本でもお馴染みのセブンイレブンの看板・・・と思いきや、その下にあるのは、客が中に入ることもできないくらい小さな、駅の売店ほどの規模の店舗でした。この近くには似たようなスタイルの、マクドナルドのスタンドもありました。

ところで、ここオーチャード・ロード付近には、50m歩くごとに1軒あるんじゃないかと思うくらいセブンイレブンがやたらと高密度に立地しています。そして、その1つ1つがとにかく狭い! 日本の平均的な店舗の1/8くらいの大きさでしょうか? コンビニエンス・ストアというものの概念が覆されそうな、ちょっとしたカルチャー・ショックを受けます。

※関連バックナンバー 66-8「オーチャード・ロードのバス停」

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2009.02.02

69-1 ローマのキオスク(イタリア)

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ローマの観光名所の近くで見つけた、移動型のキオスクで、わずかなスペースをもフル活用して、所狭しと飲み物やスナックを陳列しています。

外国ではよく見かけるのに、日本の都市の路上には、こうした商売って、ありそうでないですよね。その代わりに自動販売機やコンビニエンス・ストアはやたらと発達していますが、機械音声の「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」や、それと大して変わらないマニュアル的な接客態度は味気なく、こんなキオスクの方が人間味が感じられていいな、と思います。店員さんと交わす何気ない会話も、素敵な旅の思い出になりそうです。

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2009.02.01

#69「商いの風景」

わざわざ立派な店など構えていなくとも、人がいて、売る物があって、それを買う人がいれば、路上でだって最低限の「商売」というものは成り立ちます。きっと「クスリ」だとか「春」だとかはそうやって売り買いされているんでしょうね・・・

それはともかく、日本では路上での恒常的な商売を見かける機会はあまり多くないですが、通りにキオスク(売店)があったり、ワゴン(屋台)が出ていたりすると、街の風景は賑わいが感じられる、楽しいものになります。

年間で最も商業活動が不活発になると言われる2月の前半のシリーズでは、そんな不景気風も吹っ飛ばすような、世界の街角で見かけた「小さな商売」のある風景をお送りしたいと思います。

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