« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »

2009年3月

2009.03.31

「旅」を終えて

3年間続けてきたURBAN TOURSプロジェクトも、ついに終了を迎えました。

2006年4月前半の「駅ナカの風景」からスタートして、2009年3月前半の「メイン・ストリートの風景」まで、シリーズとして取り上げたテーマの数は、71。取り上げた国の数は、14。街の数は、国内100以上、国外50以上。風景画像の数は、545。そして、投稿したすべての記事の数は、今回も含め、合計623でした。

これは、平均すると2日に1回以上の更新というハイ・ペースになります。だからというわけではないですが、これまで投稿してきた記事の内容を改めて読み返すと、我ながら「見識が浅いな~」と思ってしまいます。画像も、「本当にわざわざ載せる価値があったのかなぁ」と思うようなものもあります。それでも、外国の有名な観光地から、観光客など訪れることもない首都圏の郊外まで、とにかくできるだけいろいろな地域の、いろいろな街の、いろいろな風景を、いろいろな切り口で紹介しようと、どんどんサイトを更新し続けてきました。都市景観についてより多くの人に関心を持ってもらうことが、日本の都市景観を美しいものにしていくことにつながるのではないかという、秘かな狙い、ささやかな願いがあって始めたサイトなので・・・。

もちろん、ネット社会の片隅で、名もない無力な個人が運営しているウエブ・ログが、大きな社会的影響力を持つことなど期待するのが間違っているのですが、それでも、延べ32,000人以上の方に訪れていただけたというのは、大きな喜びです。特に、いつも見てくださっていたリピーターの方々、ほんとうにありがとうございました。何の取り柄もない私の投稿した拙い記事を見てくださった誰かが、何かを得たり、感じたりしていただけたとしたら、続けてきた甲斐があったというものです・・・。

それでは、さようなら。3年間お世話になりました。またいつかどこかでお会いできる機会を楽しみにしております・・・。

mkn

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.29

72-12 浦安市民墓地公園(千葉県)

7212spcubk

今回の風景が最後の投稿となりますので、最後(最期?)にふさわしく、墓地からお送りしたいと思います。

とは言え、東京ディズニーリゾートを擁する浦安市営のこの墓地「公園」に辛気臭さは全くありません。東京湾岸の埋立地にできたニュータウン(※)の中にふさわしい明るく開放的なランドスケープで、ここには幽霊も怪談も肝試しも似合いません。建てられる墓は形が決められていて高さが低く抑えられているので、園内は非常に見通しが利き、広々として心地よい空間です。墓石が横長になるということは自ずと墓碑の銘文も縦書きではなく横書きになるわけで、そんなところにもアメリカナイズされた、現代的で洗練された墓地を造りたい、という意図が感じられます。

※関連バックナンバー 71-5「シンボルロード」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.27

72-11 吉香公園(山口県岩国市)

7211spckkk

水のある風景は、街に潤いをもたらしますが、それを外から眺めているだけでなく、水と触れ合って遊ぶ子供たちの姿が見られる風景というのは微笑ましいものだなと思います。街が子供たちにとって、安全で楽しく遊べる空間であるというのは、理想的ですよね。

この公園は、名橋・錦帯橋を渡った先の、歴史的観光資源が集中する地区にあります。入場無料にも関わらず、水がふんだんに使われた贅沢な公園で、子供が遊べるプールのように広々とした池があり、家族連れで賑わっています。また園内のあちこちでは、噴水がまるで消防署の出初め式のように高く水を噴き上げていて、壮観です。暑い夏の日にはこんな場所で思いっきり水と戯れてしまいたいような衝動に駆られもしますが、大人になるとそんな自由な振る舞いは許されなくなってしまうのが寂しいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.25

72-10 堀内の街並み(山口県萩市)

7210spchuc

なぜか住宅、あるいは住宅街を取り上げた記事へのアクセスが多い当サイトですが、住宅街としての「格」を左右するのは、住宅の建物そのものよりも実は、庭先の設えなのではないかと思っています。庭先は、通りを往く人にとってはその住宅の「顔」であり、そこを美しく見せるよう配慮している住宅街こそが、質の高い環境と言えるのでしょう。

ここ堀内は、旧萩城三の丸にあたる場所で、毛利一門をはじめとする上級武士の武家屋敷が建ち並んでいた、言わば近世の高級住宅街です。一帯は整然とした町割が行われ、街路は現代でも立派に機能しそうなほど幅員が広く、遠くの山並みに向かって気持ちいいくらい真っ直ぐ引かれています(電線類が一切見えないのもいいですね)。敷地の周囲は立派な石垣や土塀で囲われて、城下町らしい(萩には「城下町」という町名があり、固有名詞になっているのでちょっと紛らわしいのですが)厳めしい歴史の重みを醸し出しています。植え込みや生け垣にも気品が感じられます。

堀内には夏みかんを植えている屋敷が多く、それが木に実っている姿は重厚な風景の中で、爽やかな愛らしさを演出しています。萩では、明治維新後経済的に困窮した武士の生活を救済するため夏みかんの栽培が奨励されたそうで、夏みかんは萩のシンボルとなっているのです。地域の歴史風土をも感じさせてくれる、上質な住宅街の庭先の風景です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.23

72-9 熱海港(静岡県)

729spcamk

前回(72-8)に引き続いて、港の風景です。

熱海という街は相模湾に面していてビーチがあり、伊豆諸島行きの船が出る港もあるのですが、「温泉街」という印象があまりに強いせいか、「港町」というイメージはないような気がするのは、私だけでしょうか。

ここは熱海港の「親水公園スカイデッキ」と呼ばれる場所です。波打つようなバルコニー状のこのデッキは階段状になっていて、これは街の一大イヴェント「熱海海上花火大会」の観覧席として使うためなのかもしれません。また、この下の水面はプレジャー・ボートが停泊するマリーナになっています。工業とか、流通とか、漁業といった、「産業」の香りが一切せず、観光地にふさわしい単なるウォーターフロントの公園といった雰囲気の港の風景です。海や山の眺めもよく、海辺を散策し、くつろぐには心地よい、純粋にレジャー仕様の港です。

熱海は「東洋のモナコ」と呼ばれることもあるそうです。うーん・・・斜陽傾向にある時代遅れの大衆的歓楽街を、世界中からセレブリティが移り住んでくる気品高き超高級リゾート地になぞらえるのはどうかと思うのですが・・・でも確かに、温暖な気候、平地が少なく丘にへばりついているような市街地と美しい海の風景といった類似点はあるので、熱海もモナコのような美しい街を目指せるポテンシャルはあるのかな、と思います。たとえばこの画像のような遠景について言えば、個々のホテルやリゾート・マンションといった大きな建物がそれぞれ、地形になじませた高さや形状、緑や土の色と調和した外壁色彩、魅力的なデザイン等、景観に配慮した建て方を工夫していけば・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.22

72-8 伊江港(沖縄県)

728spciek

今回は、港の風景です。

この港のある伊江島は、沖縄本島北部の本部半島からわずか10km程の距離に位置しています。本島の本部港からは1日4~8往復のフェリーの便があり30分で着くので、気軽に足を運べる離島です。

この画像は、港に近づいて行くフェリーから撮ったものです。この港のターミナル施設はオレンジ色の屋根瓦をいただいたリゾート・ホテルのような華やかな外観です。まだ比較的新しいこのターミナルの建物、停泊している眩しいくらい真っ白なフェリー、波が全く立たず穏やかで透き通ったブルーの海面、爽やかな青空と白い雲・・・光の加減のせいか、なぜかすべてが造り物のように見えてしまうくらい明るい雰囲気の、南の島の港の風景です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.21

72-7 津和野川の河原(島根県)

727spctwn

前回(72-6)に引き続いて河原の風景の画像です。「津和野大橋」の上から、以前載せたショット(※)とは反対側の風景を撮ったものです。山里を流れる小川のスケール感が、いかにも日本の田舎の原風景という雰囲気で気に入っています。土手の上でポイント的に紅葉している木の色が鮮やかですね。

この風景は元から自然にあったものではなく、「ふるさとの川モデル事業」によって、綿密に計算された上で整備された景観のようで、画面左側に建つ旧津和野藩校「養老館」の庭と河川敷を一体的な空間として整備した点が画期的だったらしいです。土手の上の広場から幅の広い石段を通って、水面近くの石張りの遊歩道まで降りられたり、堤防が傾斜の緩い芝生だったりして、散策が楽しめる庭園のような水辺空間が創出されています。

※関連バックナンバー 54-6「津和野大橋」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.20

72-6 グアダルキビール川とメスキータ(スペイン・コルドバ)

726spccdb

大きな川の中流の街に育った私にとって、広々とした河原の風景には特別な思いがあります。対岸の街並みは草が生い茂る広々とした河原と速い水の流れの向こうに遠く霞み、その雄大な風景を眺めていると、日頃の小さな悩みを忘れさせてくれたものです。

私がスペイン・アンダルシア地方のグラナダからコルドバにバスでやってきた時に初めて目にした風景が、このグアダルキビール川の対岸に聳えるメスキータの威容です。その姿にあまりにも感動した私は、バスを降りるとまず真っ先に橋を渡ってここまで戻り、この風景をカメラにおさめたのです。高い塔や三角屋根の土色のスカイラインが左右に連なる名建築は、遠く川の対岸から望むと、より神秘的でありがたいものに見えます。

※関連バックナンバー 8-4「グアダルキビール河畔」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.19

72-5 ペタンクで遊ぶ老人達(スペイン・バルセロナ)

725spcbcn

若者達が3on3のバスケやビーチ・バレーやスケート・ボードに興じていたり、ダンスの練習に励んでいたり・・・街角に遊べる空間があり、そんな風景が見られる街って、活気が感じられて、また街が人々の心の拠り所として愛着を持たれている感じがしていいな、と思います。

今回の画像は、バルセロナの街なかで、ペタンクという地中海沿岸地方で盛んな金属製の球を投げて遊ぶ、カーリングのようなルールの競技に興じる老人達のいる風景です。沢木耕太郎さんの有名な紀行小説「深夜特急」に、「バルセロナは、私にとって老人と子供達の街だった」という記述がありましたが、私も確かにお年寄りが多い街だな、という印象を持ちました。実際の統計上どの程度高齢化が進んでいるのかは知りませんが、お年寄りが積極的に街へ出て、活動している姿が見られる街というのは健康的で、理想的な姿なのかもしれません。たとえば日本の街の公園でゲートボールをしている老人達の姿より、なんとなく粋に見えてしまうのは、気のせいでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.18

72-4 聖フランチェスコ教会(イタリア・アッシジ)

724spcsfc

立派なエントランス空間は、その先へ、奥へと向かう期待感を高めてくれるものです。ですからその設え方は、とても重要だと思います。

今回は、以前取り上げた記事(※)のアクセス数が多かったアッシジ・聖フランチェスコ教会の、エントランス空間の画像です。昔の写真を見るとここは、アスファルトで舗装され、単なる駐車場として使われていたようでしたが、1997年の地震からの修復工事が契機になったのか、淡いピンクのストライプ模様の舗装が美しい、豊かな前庭空間に生まれ変わっています。両側をアーチが並ぶ回廊に挟まれ、奥へ行くほど狭まって上り坂になっていく広場の形状は、正面奥に斜に構えて建つ教会の姿をより美しく引き立てて見せています。

※関連バックナンバー 35-4「聖フランチェスコ教会」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.17

72-3 チェックポイント・チャーリー(ドイツ・ベルリン)

723spccpc

それなりに歴史のある街であれば、その風景は何かしら移り変わっているものです。今、目の前に広がっている風景の中に、失われたかつての風景を思い起こさせるような何らかの「仕掛け」があると、足を止めて、その街の歴史についていろいろと思いを巡らせてみたくなります。

大通りのど真ん中に、唐突に、名もなき若いソ連兵(実在の人物だそうです)の顔写真がデカデカと掲げられている、異様で、不吉な雰囲気の漂うこの場所には、かつて「ベルリンの壁」で隔てられた東西ベルリンの間を往来する数少ない検問所がありました。画面右側には英・仏・露の3ヶ国語でその事実を示す看板が残されており、このそばには「壁博物館」があります。

ベルリン市民にとって、その存在はあまりにも忌まわしい記憶だったためか、街なかから「壁」は跡形もなくすっかり消え去っていて、今ではそれがどこにあったのか全くわからないほどです。ここは、目を背けたいけど、決して忘れてはいけない、語り継いでいかなければならない歴史の現実に出逢える、貴重な場所なのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.16

72-2 ピア39のアザラシ(米国・サンフランシスコ)

722spcp39

神社や寺には鳩が集まってきたり、奈良や宮島では鹿と戯れることができたり、札幌の羊が丘で羊に触れながらジンギスカンを味わったり(笑)・・・街の中で動物と触れ合う機会があるっていいな、と思います。小さい頃から動物に親しんだという経験がそれほどない私でさえ、動物たちの姿を見かけると、何だか心が癒され、ちょっと優しい気持ちになれるような気がします。

サンフランシスコのウォーターフロントの観光名所の一つであるピア39のすぐ横の水辺には、アザラシの大群が集まっています。彼らは観光用に集められたのではなくて、20年ほど前に起きた大地震の際に自然と集まってきて、そのままここに居ついてしまったらしいです。水族館でもない、ただのショッピング・モールに来て愛らしい海の生物の動きを見たり、鳴き声を間近に聞いたりすることができるなんて、海沿いならではですね。大都会の中にいることを忘れてしまいそうな癒しが味わえます。

※関連バックナンバー 45-1「ピア3918-2「ピア39

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.15

72-1 グレイハウンド・バス・ディーポ(米国・サンタバーバラ)

721spcghb

当サイトの活動停止まで、あと半月となりました。本日以降は、これまでの「シリーズ」という括りでご紹介できなかった「とっておき」(?)の風景画像をお送りしていこうと思います。

まず第1回目は、バスの走る(停まってますが)風景です。私が以前カリフォルニアからニューメキシコにかけて旅して廻った時、実質上米国で唯一の長距離バス事業者であるグレイハウンドにはとても「お世話になった」ので、その記念にこのバス・ディーポの風景を載せておこうと思います。

と言っても、他の街のと比べ、とりたててこのサンタバーバラのバス・ディーポが特徴的というわけではありません。ただ、まあ、私にとってそれなりに思い出はある場所です。北カリフォルニアのモントレーからこの街にやってくるのに、都合のいい時間帯に着く便はなかなかなく、私がここに降り立ったのは(12月の)午前4時でした。夜が明けるまで中で過ごして時間を潰そうと思っていたバス・ディーポの建物は、なんと閉まっていて真っ暗で、外にタクシーが1台待機しているだけだったのです。おかげで見知らぬ街の、夜明け前の人っ子一人いないダウンタウンを、犯罪に遭遇する恐怖に怯えながら、夜中じゅう開いている店を探して彷徨う羽目になりました・・・。

グレイハウンドの旅では、いろいろと苦労させられたという思いがあります。公共交通機関のはずなのに、バス・ターミナル(ディーポ)が街の中心部から離れていてアクセスが不便だったり、治安の悪い場所にあって辿り着くのに相当な覚悟が必要だったり、建物が開いている時間が限られていてコインロッカーに荷物を預けたまま締め出されたり、スタッフの接客態度がぞんざいだったり、発着時刻が早朝や深夜の便しかなかったり、バスが遅れることは珍しくなかったり、車内の冷暖房がきつかったり、トイレには洗面設備がなく小さな「おてふき」が置かれているだけだったり、途中の停留所での停車時間が長くてイライラしたり、乗り換えの接続が悪くて夜中に何時間も待たされたり、時には車両が故障して砂漠の真ん中で立ち往生したり、目的地のバス・ターミナル(ディーポ)に着いても、位置関係のわかる街の地図や、ダウンタウンに向かう市内のバスについての案内板は一切なかったり・・・でもそんな苦労があったからこそ、長距離バスの旅は私の心の中に強く印象に残っているのかもしれません。「トラヴェル」という英単語は、「トラヴァーユ」(苦役)というフランス語から来ているらしいですから、苦労あってこそ旅なのでしょう。

※関連バックナンバー 44-8「サンタフェ郊外の道路」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.13

71-12 辻堂駅北口大通り線(神奈川県藤沢市)

7112msttko

一昨日(3月11日)、一部区間が開通したばかりの、今、日本でいちばん(?)新しい街路です。JR東海道本線辻堂駅の北口に広がっていた約25haの大規模工場の跡地等が、様々な都市的機能を備える新たな拠点「湘南C-X(シークロス)」として生まれ変わる予定で、駅前広場から伸びるこの通りは地区のメイン・ストリートと位置づけられています。真っ黒なアスファルトの舗装や引かれたばかりの白線が初々しいですね。まだ何もない沿道の街区にも、近い将来、大型ショッピング・モール等の商業施設や業務施設などが進出することになっています。

いつか、本当の意味でのメイン・ストリートへと育つはずの街路が生まれた日の風景を、誕生の記念として載せてみました。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.03.12

71-11 大内宿の旧会津西街道(福島県南会津郡)

7111mstouj

ちょっと変わったアングルですかね。周囲を山々に囲まれた藁葺き民家の街並みが残る宿場町を、神社のある街のはずれの高台から見るとこんな風景です。既に冬の訪れが感じられる時期だというのに、通りは多くの観光客で賑わっています。近世の街道の宿場町として機能していた時代には、やはり大勢の旅人でこれくらいの活況を呈していたんでしょうかね。

会津地方はこの年、私が訪れてこの画像を撮った前日に初雪が降ったのだそうです。関東地方に生まれ育った私にとって、既に雪で真白に覆われている状態でなく、まだ雪が降り始めで白くなりかけている山並みの風景を目にするというのは初めての経験で、とても新鮮に感じられました。画面全体がモノクロームで、なんだか一幅の水墨画を見ているようですね。遠くに立つ送電線の鉄塔がなければ「まんが日本昔ばなし」の世界そのものなのですが。

※関連バックナンバー 66-3「大内宿の店先」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.11

71-10 美瑛本通(北海道)

7110mstbei

美しい丘の風景で有名な町のメイン・ストリートです。「ふるさとの顔づくりモデル土地区画整理事業」によって、通りに沿って高さの揃った45度勾配の切妻屋根が連続する、小さな町のメイン・ストリートに似つかわしい可愛らしい街並みが生まれました。沿道の各店舗の上部にはそれぞれ、店の創立年次が西暦で表示されています。街の風景をそっくりまるごと変えてしまうような大胆なことが可能なのは、土地が広い北海道ならではなのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.10

71-9 アルヴァラード・ストリート(米国・モントレー)

719mstavr

北カリフォルニアの、小さな観光の街のメイン・ストリートの冬の風景は、人や車通りが少なく、舗道には枯葉も舞っていたりして、少し寂しげです。でも私は、この2~3階建て程度の白壁の建物に囲まれたメイン・ストリートの、この小ぢんまりとしたスケール感が好きです。フラワー・ポットやクリスマス・リース等で少しでも通りを楽しく演出しようとしているところも微笑ましく、心暖まります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.09

71-8 ボードウォーク(米国・アトランティックシティ)

718mstbdw

この街の概要についてはバックナンバーをご覧いただくとして・・・。

昔から世界中で親しまれているボード・ゲーム「モノポリー」に登場する通りの名前は、実はすべてここアトランティックシティのものなのです。そして、全てのマス目の中で最も地価が高く設定されているのが、19世紀に建設されたという、この街の顔たる「ボードウォーク」です。大西洋岸の砂浜に沿って、周辺の地盤から2m程高いレヴェルで7kmにも渡って、その名のとおり板張りの歩行者専用プロムナードが続き、沿道にはホテルやカジノ、遊戯施設、土産物屋、レストラン等が建ち並んでいます。

カジノが盛んなことから「東海岸のラスヴェガス」とは呼ばれているものの、この街には建設ラッシュが続く本家のようなギラギラした活気は感じられません。海沿いのマイルドな気候のせいもあって、ここをのんびりと散歩していると、老夫婦が多く集まるちょっと時代遅れの観光地、といったユルい雰囲気が味わえます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.08

71-7 ステート・ストリート(米国・サンタバーバラ)

717mstsst

夜行バスでサンタバーバラに辿り着き、店先や街路樹に巻き付けられたクリスマスのイルミネーションが、明けたばかりの朝の空気の中できらびやかに輝いているこの通りの風景を目にした時私は、「楽園」に「首都」というものがもしあるとしたら、そこはこんな場所なのかな、などと思ってしまったものです。

全体で幅16m程の道路にはゆったりとした歩道が設けられ、屋外のものとは思えないような明るく、鮮やかな色のタイルで舗装されています。ベンチやくずかご等のストリート・ファニチュアも、それこそ本物の「家具」のような立派なものが置かれていて、屋外のリヴィング・ルームといったくつろぎの空間を提供し、歩道の所々には泉のような噴水まで設けられています。街路樹の緑は爽やかで、通りにはその他にも様々なスタイルで花や緑の植栽が施されています。また、沿道の建物は真っ白な壁と赤い屋根のスペイン・アンダルシア風に統一され、赤い庇や店頭のディスプレイがとても華やかな雰囲気を醸し出しています。

温暖な気候に恵まれ、美しく、豊かさを感じる街のメイン・ストリートに相応しく、夢の中のように華やかな風景です。

※関連バックナンバー

 70-5「ダウンタウン・ウォーターフロント・シャトル」

 67-4「ステート・ストリートで窓を拭く人」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.07

71-6 夢京橋キャッスルロード(滋賀県彦根市)

716mstykb

ここは観光名所である彦根城に隣接し、かつては市の商業・行政の中心として栄えていた地区だそうです。城下町が建設された当時の6mの幅員しかなかった通りを18mに拡幅するにあたり、沿道にあった町屋64軒全ての建て替えが必要となり、このような城下町らしい街並みが再生されました。

私の中では、昔ながらの日本的な街並みというのは保存されるべき過去のものでしかないという先入観があったのですが、ここでは両側2車線に停車帯、高木が列植された植栽帯、ゆったりとした歩道を備え、広々とした近代的な街路の両側に伝統的な和風の街並みが再現されていて、「和」と「モダン」という、都市の風景としてなかなか両立し得ないと思っていた要素が見事に調和しています。停まっている真っ赤な外車が街並みの中でよく映えていますね。外国の街並みをコピーするだけでなく、こうした日本的な文化を生かした新しい街並みを創造していこうとする試みは、是非見習ってほしいものだと思います。

また、ここで特筆すべきことは、かつては商業を営む家が3割しかなかったという程にまで衰退していた商店街が、積極的なテナント誘致を行った結果、商店の割合が8割にまで回復したという活性化の取り組みです。そんな低迷していた時代があったということが信じられないくらい、観光客にとって食べ歩きや土産物のショッピングが楽しめる魅力的な商店街としてすっかり生まれ変わっていました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.06

71-5 シンボルロード(千葉県浦安市)

715mstsbr

東京湾を埋め立てて造られた新しい市街地・新浦安地区に、まさに市を代表する大通りとして、広々とした幅員と豊富な街路樹を備え、電線類を地中化し、随所にユニークなモニュメントや散策路、水路等を配すなど、シンボリックに整備された贅沢な街路です。一直線に並ぶスマートなデザインの街路灯からもわかるように、空間全体のイメージは、海沿いのニュータウンにふさわしく明るさ、清新さ、開放感を強調するようなテイストとなっています。沿道の高層マンション群はどれもカラフルで、楽しげなスカイラインを描いています。

この新浦安地区は東京ディズニーリゾート(TDR)が立地する舞浜地区に隣接しており、JR京葉線で東京駅まで直通15分という交通至便なベイエリアの住宅街として近年非常に人気が高く、この地の高層マンション群に暮らす若奥様は「マリナーゼ」などと呼ばれ、そのライフスタイルがもてはやされているらしいです。TDRの存在が浦安市にもたらしているものは地域イメージの向上だけではありません。一大産業と化したテーマパーク・ビジネスからの法人税収入のため市の財政力は全国屈指で、公共サーヴィスも行き届いているようです。暮らしやすさに惹かれて住みたいと思う人が増えていけば、人気が高まり地価が上昇し、裕福な住民が増えて所得税収入が増えると、より公共サーヴィスが充実していき・・・人口減とか、少子高齢化とか、日本中に不景気な衰退ムードが蔓延している中でこんな好循環が続く浦安市というのはなんとおめでたい自治体なのでしょうか。「夢と魔法の王国」というのは、どうやらゲートの外の現実世界にまで続いているようですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.05

71-4 九品仏川緑道(東京都)

714mstkhb

東京・自由が丘の商業地区の南端に位置し、その名のとおり、近年小河川を暗渠化した上に整備された、桜並木と石畳の遊歩道です。全般的に自由が丘の中心部は道路幅員が狭いのですが、唯一この通りだけは幅員15m程とゆったりしており、車通りが少ないこともあって、プランターやベンチが配されるなど、開放感のある貴重なオープン・スペースとして広場的な利用がなされています。沿道には通りに顔を向けたおしゃれなオープン・カフェもいくつか見られます。また、自由が丘の中では比較的最近になって発展してきたゾーンのためか、やや新しく大きめの商業ビルが建ち並び、有名なブランド・ショップの立地も目立ちます。

かつてこの街には駐輪場というものが全く存在せず、東急電鉄東横線の特急が停まる主要駅を出てすぐの、この通りの中央部(現在プランターやベンチが置かれている部分)は放置自転車で埋め尽くされ、せっかくの空間が台無しだったのですが、数年前、街にとって悲願であった立体駐輪場がすぐ近くにオープンしたおかげで放置自転車は消え、魅力的な憩いの空間へと甦りました。

※関連バックナンバー 19-5「自由が丘マリクレールまつり」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.04

71-3 ダムラーク通り(オランダ・アムステルダム)

713mstams

アムステルダムの玄関口である中央駅から正面に真っ直ぐに伸びる繁華な通りです。

沿道に並ぶ建物は外壁の色も高さも、窓の形もバラバラで、それぞれが個性的なデザインを競っているようで、人や乗り物の激しい往来に負けない、雑然とした賑やかさをハード面でも醸し出しています。そのくせ、外壁の位置は凹凸なくきれいに横一線で揃い、頂部が独特のギザギザな形をした古い時代の建物が並んでいて、全体の街並みのテイストとしては、きちんとした調和が感じられます。

※関連バックナンバー 46-1「ダムラーク通り」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.03

71-2 アヴェニーダ・レヴォルシオン(メキシコ・ティファーナ)

712mstanr

米国カリフォルニア州から国境を越えてすぐ南にあるこの街は、冬でも暑いと感じるくらい温暖そのものの気候で、眩しい陽射しと、ひょろ長く葉の少ない竹ぼうきのようなパーム・ツリーの街路樹に南国らしさが感じられます。

この大通り沿いは、私のような日本人も含め、手軽に異国情緒を味わいにやってくるアメリカからの観光客目当ての商売(土産屋等)で埋め尽くされています。写真中央に見えるのは白黒の馬(ロバ?)と一緒に記念写真を撮るという商売です。いかにも観光地の商店街といったチープな賑わいが感じられるメイン・ストリートです。

※関連バックナンバー 11-4「アヴェニーダ・レヴォルシオン」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.02

71-1 スコッツ・ロード(シンガポール)

711mstscr

シンガポールで最も華やかなショッピング・エリアは、地下鉄「オーチャード・ロード」駅周辺です。その駅の上あたりでオーチャード・ロード(※)と交わるもう1本の大通りがこの「スコッツ・ロード」で、沿道にはショッピング・センターや高級ホテルが建ち並んでいます。東京で言うところの渋谷駅のハチ公口と同じくらい広告効果が高い場所だからなのでしょうか、バス停の上屋に氷山(?)を象った7up(清涼飲料)の広告がディスプレイされているなど、華やいだ雰囲気に溢れています(※是非バックナンバーもご覧ください)。

このショッピング・エリアのメイン・ストリートの風景が、いかにも熱帯に位置する「ガーデン・シティ」と呼ばれるシンガポールらしいと思うのは、街路全体が、背が高く緑量の多い並木に覆われていることで、まるで熱帯植物園の中に造った繁華街、といった感覚が味わえます。

※関連バックナンバー

 69-2「オーチャード・ロードのセブンイレブン」

 66-8「オーチャード・ロードのバス停」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.01

#71「メイン・ストリートの風景」、そして・・・

街で最も賑やかな大通り、メイン・ストリートは、その街らしい魅力がいっぱい詰まった、その街のいちばんオイシイ部分です。そんな場所も訪れずにその街を語るわけにはいかないですよね。今回のシリーズでは、世界各地の街の中で、それぞれ最も華やかなメイン・ストリートの風景をお送りしたいと思います。

・・・なお、2006年4月の開設以来、3年間の長きに渡ってみなさまに愛していただいた(?)当サイトですが、今月末をもって、とりあえず「無期限活動休止」とさせていただくことにしました。世界的な景気後退の波がついにこのサイトにも・・・というのはウソです(笑)。深い理由は特にないです。あえて挙げるとすれば、地域によっては画像のストックが減ってきていることでしょうか・・・。まあ、中学校も高校も3年で卒業だし、年度末だし、キリがいいかな、ということで。

今月の後半はスペシャル版をお送りする予定なので、レギュラーのシリーズとしては今回の「メイン・ストリートの風景」が最後のテーマになります。最後なんで、パーッと華やかにいきましょう!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »