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2010年10月

2010.10.28

定期更新の終了、および、2009~10年の不定期更新状況について

アクセスいただき、ありがとうございます。
当サイトは、2009年3月を以って記事の「定期更新」を終了しております。
なお、その後の「不定期更新」の状況は以下のとおりです。

200910月「アーバン・ツアーズ 2009秋の祭典SP 四国の風景」
2010年3月「アーバン・ツアーズ 2010春の祭典SP 京都・神戸の風景」
2010年9~10月「アーバン・ツアーズ 2010秋の祭典SP 米国南部の風景」

よろしければ、バックナンバーをお楽しみください。
それではまたいつか、この場所でお会いしましょう!

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2010.10.16

75-16 プランテーションの樫並木(米国ルイジアナ州)

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ニューオーリンズからバトンルージュ(ルイジアナ州の州都)にかけてのミシシッピ川の両岸一帯には、1819世紀に綿花やサトウキビを作っていたたくさんのプランテーション(大規模農園)があり、巨万の富を手にした大農園主たちが競って当時流行していたヨーロッパ風の豪邸を建て、高価な家具に囲まれて貴族のような生活を送っていたそうです。現在もいくつか残っているそうしたプランテーション・ハウスの中で最も人気があるのが、ニューオーリンズ中心部から1時間ほどの距離にあるここ「オーク・アレイ」です。

その人気の理由は、邸宅の豪華さもさることながら(と言うか、建物自体は意外と小ぢんまりしているな、という印象でした)、ミシシッピ川から邸宅までの400mのアプローチに植えられた28本の巨大な樫の並木の見事さにあります。このショットは邸宅の2階のベランダから入口にあたるミシシッピ川の堤防の方向を撮ったものですが、レンガ敷きの通路上に写っている豆粒のような小ささの人の姿と見比べると、一つ一つの木がいかに巨大かがおわかりいただけるかと思います。思わず遠近感が狂ってしまいそうになりますが、実際に歩いてみると入口から邸宅までは結構遠く、両側の木の間の幅はかなり広々としていて、樫の木の幹はどっしりと太く、背は高く、上空を覆い尽くすかのような並木の枝と葉がおそろしく天井の高い緑のトンネルを作り上げています。

16回に渡ってお送りしてまいりました「米国南部の風景」のシリーズは、今回が最後です。アクセスいただきありがとうございました。当サイトはまたしばらく活動休止に入りますが、またお会いできる日を楽しみにしております。それでは。

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2010.10.15

75-15 ミシシッピ川沿いの砂糖工場(米国ルイジアナ州)

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ニューオーリンズは観光だけで成り立っている街ではありません。メキシコ湾からミシシッピ川を約170km上流に遡った立地に位置するニューオーリンズ港は全米第2位の貿易港となっており、川の両岸には荷役場や河岸倉庫とともに、ミシシッピ川流域の穀倉地帯からの輸出農産物と、世界中からの輸入品を加工する巨大な工場(砂糖、石油、コーヒー豆等)が建ち並んでいます。

「工場萌え」なんて言葉も流行っているようですが、今回はミシシッピ川を下る蒸気船から見た、川沿いの砂糖工場の風景を取り上げたいと思います。世界でも有数の大河であるミシシッピ川の流れは力強く、茶色く濁った川の水は、そう高くない堤防から今にも溢れ出してしまうんじゃないかと思うほどに工場の敷地に接近しています。カトリーナのような巨大なハリケーンが襲ってきたらひとたまりもないということがよくわかりますね。堤防の内側の大きな木々が川の水の中にどっぷりと浸かりながらも生い茂っている姿などからは、亜熱帯気候らしい植物の生命力の強さが感じられます。

そして工場の建物ですが、いつ建てられたものなのかは知りませんがかなりの古さが感じられ、ミシシッピ川の水の色に合わせて風景の中に溶け込もうとしているかのような茶色の壁が、すっかり褪せてくすんでいます。そんな姿からは、工場という、一般的には親しみの湧きづらい場所ながら渋い人間臭さが感じられて、妙に愛おしくなるような風景です。

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2010.10.14

75-14 ニューオーリンズ美術館・彫刻庭園(米国・ニューオーリンズ)

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前回(75-13)取り上げた大木同様、市立公園の入口付近に立地する美術館に隣接する、入場無料の彫刻庭園の中の風景・・・というか、その中で最も気になったアートを取り上げてみました。

遠くから見ると透過性の高いプラスティック素材でできているかのような、膝を抱えて「体育座り」をしている人の像は、実は無数の金属片からできていて、しかもよく見るとその一つ一つがアルファベットになっていることがわかります。この作品のタイトルはOverflowというらしいので「言葉が溢れ出す」といったイメージなのでしょうか。

私は美術館の室内をぐるぐる廻らされて価値もよくわからないような絵を眺めているよりは、こうした屋外の庭園を散策しながら様々な趣向を凝らしたアートを見て歩く方が、知的好奇心を刺激されて好きなようです・・・。

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2010.10.13

75-13 市立公園の大木(米国・ニューオーリンズ)

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キャナル通り(75-11)を走る2004年に開業したエアコン付き、バリアフリー対応の市電「キャナル・ストリートカー」に揺られて、45分程で辿り着く終点にある(市電なのに本数は1時間に1本未満!)のが市立公園で、もとはプランテーション(大規模農園)だったという約6㎢という広大な敷地に大きな池が造られ、その周りに美術館、植物園、遊園地、スポーツ施設などが配置されています。

画像は池の畔の広い芝生の中にぽつんと立つ、まるで日立グループのコマーシャル・フィルムにでも出てきそうな大きな木のものですが、この木の太い枝からは、よくよく見ると黒く長い金属製の筒が垂れ下がっているのがお分かりいただけるでしょうか? これは西洋風の風鈴のような仕掛けで、風が吹くと音が鳴るようになっているのです。足元には近づいても決して逃げようとしない鳥の群れが佇む中、涼しい微風に吹かれながら優しい風鈴の音色を聞いていると、ゆったりとした清らかな気持ちになって、とても癒されます。

ところで、ニューオーリンズの大きな木の枝からよく垂れ下がっている物は、この風鈴の他にもあります。一つは市立公園の樫の大木に掛けられた毛皮のように、フワフワとした「スパニッシュ・モス」という米国南部の風景を象徴する植物(空気中から必要な水分と栄養分を摂取しているらしいです!)。もう一つは「マルディ・グラ」と呼ばれるカーニヴァルの山車の上から見物客に向かって投げられるというカラフルなビーズのネックレス・・・。ニューオーリンズの文化というのは、木から何かが垂れ下がっている文化なんでしょうか?

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2010.10.12

75-12 リバーフロント・ストリートカー(米国・ニューオーリンズ)

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ニューオーリンズには、見るからに歴史を感じさせる、現役のものとしては世界最古と言われる有名な市電「セントチャールズ・ストリートカー」がありますが、今回取り上げるのはそれとは違い、ミシシッピ川の堤防に沿って走る「リバーフロント・ストリートカー」という系統の車両です。

こちらの車両もデザインはレトロ調で、エアコンこそ付いていませんが(※これは高温多湿のニューオーリンズにおいてはかなり切実な問題であり、電車は運転席の前にあたる正面の窓を開けっ放しにして走り、車内に風を取り入れています)、外装、内装ともにピカピカで、鮮やかな赤と黄色に塗られた車体は、ややくすんだような色調のニューオーリンズの古い街並みの中で一際目を引いていて、おもちゃの電車のような愛嬌が感じられます。

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2010.10.09

75-11 キャナル通り(米国・ニューオーリンズ)

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キャナル通り(Canal St.)の名は、かつてニューオーリンズ市街の南側にあるミシシッピ川と北側にあるポンチャートレイン湖を結ぶ運河を通す計画があったことに由来するそうで、(「アヴェニュー」や「ブールヴァード」ではなく)「ストリート」の名を持つ街路としては米国で最も広幅員らしいです。広く、真っ直ぐ伸びる大通りには2列のパーム・ツリーの街路樹が植えられ、その内側には市電が、外側には多くの車が行き交い、沿道には商店が建ち並ぶ繁華な空間となっています。

さらに言えば、この通りより右側は、前回まで盛んに取り上げてきた低層の旧市街、フレンチ・クォーター、左側はCBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト)と呼ばれる高層ビルが建ち並ぶオフィス街で、この通りは性格の全く異なる両地区を分かつ境界線となっていることもあり、キャナル通りはニューオーリンズの街にとって最も重要な「都市軸」と言えるのではないでしょうか。

この画像をわざわざ取り上げた理由は、市電の線路のポイント部分がなぜか黒々と縁どられているのが、街なかに描かれたちょっとした地上絵のように見えてかっこいいな、と思ったからです。

今回、ついにフレンチ・クォーターの中から抜け出しましたが、そろそろ郊外へと出て行きましょうか。市電や蒸気船や観光バスに乗って・・・。

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2010.10.08

75-10 バーボン通りの夜景(米国・ニューオーリンズ)

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バーボン通りの夜の光景は、とにかく刺激的で、衝撃的です。

まず歩行者天国となった通りは、大して大きな都市でもないのにこんなに多くの人がどこから来たんだろう?と思うほどの人出です。米国ではたいてい禁じられている屋外での飲酒(飲み歩き)がここではOKで、バーの2階のギャラリー(バルコニー)に出て道行く人の群れを眺めつつ飲んでいる人の姿も多く見られます。通りに面していくつかあるロックやブラック・コンテンポラリー等を演奏しているライヴハウスは、なんと全てのドアや窓を開け放していて、街じゅうに大音量を響かせています。この通り沿いにはホテルもあるのですが、安眠などはまず期待できないでしょう。

それから通り沿いにはストリップ小屋がいくつかあるのですが、その店先ではTバック姿のオネエサンが、通りに向けてお尻を突き出し、激しく腰を動かして踊り、お客を誘っているのです(そんな画像もいくつかあるのですが、自主規制しておきます・・・)。その姿はあまりにもあっけらかんとしていて、卑猥とか淫靡といった表現すら遥かに飛び越えてしまっています。街ぐるみ、毎晩がドンチャン騒ぎといった浮かれ具合で、果たして日本の都市に、こんな場所あったかな?と思ってしまいました。通り全体が音楽に満ちていて、歩いているだけでも楽しくて、興奮してしまって、東京の新宿・歌舞伎町のような場所ともまたちょっと違うんですよね。

・・・そして夜が明けると、清掃車がやって来て通りに大量の水を撒き散らし、その強力な水圧によって酔っ払いたちが飲み散らかした後の空き瓶等を丸ごと吹き飛ばして掃き出してしまうという力技で、毎朝街を元の通りの姿に戻していくのです。

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2010.10.07

75-9 バーボン通りの大道芸人(米国・ニューオーリンズ)

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バーボン通りは午後7時(夏時間を採用しているとまだまだ明るい時間帯です)以降歩行者天国となり、通りの中央には観光客を目当てとした多くの大道芸人の姿が見られ、様々なパフォーマンスを披露しています。

チップを要求されなくて済むように、遠くから撮ったこの全身銀色のパフォーマーは、サングラスをかけて恰好よくポーズを決めているのですが、彼が散歩させているペットが「ワニ」というのが何だか間抜けで(郊外に沼地の多いニューオーリンズならでは、といった感じもします)、そのユーモラスさがかわいらしかったので、取り上げてみました。

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2010.10.06

75-8 バーボン通り(米国・ニューオーリンズ)

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フレンチ・クォーターの中で、最も夜遅くまで賑わっている通りが、このバーボン通りで、両側に土産物屋やレストランの他、バー、ライヴハウス、キャバレー、ストリップ小屋などが建ち並ぶ一大歓楽街となっています。

バーボン通りの本領が発揮されるのは夜なので、夜の風景の画像は改めて載せたいと思いますが、この夕方の風景の中では、2階建ての建物が揃う小ぢんまりとした街並みに、途切れなく設けられたギャラリー(バルコニー)の下に掲げられた、ある種の統一感さえ見られる色とりどりのネオンの看板群が特に印象的です。看板の中で楽しげに躍っているかのような光輝くロゴ達が、これから迎える夜の時間に向けてのワクワク感を盛り上げてくれているように思います。

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2010.10.05

75-7 ロイヤル通り(米国・ニューオーリンズ)

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ロイヤル通りは、画廊や骨董品店、高級ホテルや一流レストラン等が軒を並べる、フレンチ・クォーターの中でも特に上品でおしゃれな通りで、1ブロック隣を並行して走る深夜まで賑やかな「バーボン通り」(※次回以降取り上げる予定です。)とは対照的に、フレンチ・クォーターの昼間を代表する顔のような場所です。画面右側の緑は1ブロックを占める大きな建物、ルイジアナ最高裁判所のものです。

この風景の中ではフレンチ・クォーターの建築を特徴づけている「ギャラリー」(バルコニー)はそれほど目立ちませんが、南欧の小さな街を思わせる明るく暖かみのある建物の壁の色やアンティークな街灯のデザイン、石畳の歩道等の中を、観光馬車が駈け抜けていく様子が優雅で愛らしいショットです。

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2010.10.04

75-6 フレンチ・クォーターの「ギャラリー」(米国・ニューオーリンズ)

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「フレンチ・クォーター」と一口に言っても、約1.2km×550mの地区内の都市景観は一様ではなく、通りによって、また場所によっても大分印象が異なります。前回(75-5)取り上げたようなレンガ造りの渋い街並みもあれば、建物ごとに違った壁の色が並ぶカラフルでポップな場所もあります。今回取り上げるのは後者の方です。

2階建てのこの建物は壁全体が明るいピンクに塗られています。「ギャラリー」(バルコニー)には赤と緑のパラソルが交互に並べられ、軒下やアイアン・レースからはプランターが吊り下げられて、花と緑に溢れた窓辺が演出されています。空に向かって突きだした屋根裏部屋と小さな煙突も可愛らしいですね。

こんな明るさと可憐さに満ちた2階の風景に思わず心を奪われ、私にしては珍しくズーム・アップして撮ってしまったショットです。

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2010.10.03

75-5 フレンチ・クォーターの風景(米国・ニューオーリンズ)

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今後数回に渡ってフレンチ・クォーターの風景を紹介する予定なので、まずは「らしさ」がよく表れているショットから取り上げていきたいと思います。

フレンチ・クォーターの街路景観を特徴づけているのは、沿道の建物に設けられた、地元で「ギャラリー」と呼ばれる、繊細な細工を施したアイアン・レースのバルコニーです。軒が深く広めのギャラリーは、人々の日向ぼっこの場、隣人とのコミュニケーションの場となり、また真夏の太陽が室内に差し込むのを遮り、風通しを良くする役目を果たしているそうです。ギャラリーは歩道上に張り出し、道行く人にとっては陽射しを避ける屋根ともなっています。

この場所は、前回(75-4)取り上げたジャクソン広場に面した通りで、左側に立つのは1849年に建てられた全米最古のアパート「ポンタルバ・アパート」です。フレンチ・クォーターでは珍しい落ち着いた色調のレンガ造りの建物が並ぶ通りの上空に、広場内に植えられた大木が覆い被さり、街灯が灯る夕暮れ時の風景は、何とも言えない渋い味わいを醸し出しています。

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2010.10.02

75-4 ジャクソン広場(米国・ニューオーリンズ)

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ニューオーリンズの歴史的な中心地は、「フレンチ・クォーター」と呼ばれる、3本の大通りとミシシッピ川に囲まれた長方形状の旧市街です。そして、その長方形の底辺の中央に位置し、まさにニューオーリンズの中心の中心にあるのが、このジャクソン広場です。フレンチ・クォーターは、そう幅の広くない街路の両側に19世紀のフランス・スペイン統治時代の街並みが残るエキゾティックな都市景観が特徴的な地区ですが、その中で唯一の広々とした空間であるこの広場も、また違った意味で米国らしからぬ雰囲気に溢れています。

フランス式庭園のように緑が植え込まれたフェンスの内側のジャクソン広場(午後6時以降は閉鎖されます)、その奥に高く聳えた、現存する米国最古の大聖堂である白亜の「セントルイス大聖堂」(右側の建物)、その左側に並んだ「カビルド」(内部はルイジアナ州立博物館)、そして広場の正面に発着する白い観光馬車・・・柔らかな夕暮れ時の空に包まれたこの風景は、まるでフランスの古い街を思わせるような優雅さで、広場の中央に高く掲げられている星条旗が無ければ、自分が21世紀の米国にいることを忘れてしまいそうになります。

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2010.10.01

75-3 ルイ・アーム・ストロング・ニューオーリンズ国際空港(米国ルイジアナ州)

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新しい月が始まり、シリーズは米国南部のゲートウェイかつ最大都市・アトランタから、最も南部らしい街・ニューオーリンズへと、一気に展開していきます。今回はまず、その玄関口である空港内の風景です。

到着ゲートを出て長い長いコンコースを歩き、最後に辿り着くのがこの空間です。間接照明のみで照らされた、やや薄暗いドーム状の高い天井と、ステンドグラスを思わせる巨大な絵が、まるで大聖堂の内部を思わせます。

その巨大な絵なのですが、よくよく見ると、教会にあるような宗教画ではなく、なんとジャズ演奏者達の姿を描いた絵になっているのです。さすがはジャズ発祥の地の、20世紀を代表するジャズ・ミュージシャンの名を冠する空港だな、と、ニューオーリンズにやって来たことを実感させてくれる、粋な仕掛けのある空間です。

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