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2014年4月

2014.04.27

83-24 シティ・オブ・ドリームス(マカオ)

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「シティ・オブ・ドリームスは」カジノ、ホテル、劇場等のエンターテインメント施設からなる巨大なコンプレックスです。当サイトでは、公共性の低い施設の屋内空間はなるべく取り上げないようにしているのですが、この「ブルバード」と呼ばれるショッピング・モールの不規則に波打つ天井や壁、煌びやかな照明とゴージャスなカーペットが魅力的だったのでご紹介してみました。

マカオは他と比べると妙に質屋、両替商、そして宝飾店、時計店が多い街です。それはおそらくカジノが主産業となっていることと大きく関係していて、つまり質屋や両替商はギャンブルの軍資金を稼ぐために、逆に宝飾店、時計店はギャンブルで勝ったお金を使うための捌け口として機能しているのでしょう。だから、このように高級そうなショッピング・モールがいくつも有っても成り立つというわけです。

この「シティ・オブ・ドリームス」についてもう一つ特筆すべきなのは、マカオの空港、各フェリー・ターミナル、中国との国境、そしてマカオ半島中心部等、各方面とを結ぶ無料シャトル・バスのための専用ターミナルを備えており、しかもそれらは宿泊客でない一般の人間でも気軽に利用できるということです。それだけのコストをかけてでもカジノへの集客を図りたいということでしょう。そしてそれに見合った収益もちゃんと得られているのでしょう。

香港を11回、マカオを24回の長きに渡ってご紹介してきた当シリーズも今回で終了です。全部読んでくださった方、おつかれさまでした(記事を投稿してきた自分にも言ってあげたいです…)。そして、ありがとうございました。またいつかお会いできる日を楽しみにしております。それでは。

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2014.04.26

83-23 コタイ地区のカジノ・ホテル群(マカオ)

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前回(83-22)取り上げた「タイパ・ハウス・ミュージアム」の目の前にはこのような光景が広がっています。かつてここはタイパ島の南端にあたり、海に面していたのでしょう。その名残が手前の湿地帯のような場所で、野生動物たちのためのサンクチュアリとして保全されているようです。そして市政公園(83-21)等も含め、一帯は自然と歴史を感じられ、散策が楽しめる大きな公園のように整備されています。

そして現在は、対岸にあったコロアネ島との間の水域が埋め立てられ、両島の頭文字を取って「コタイ」と名付けられた地区には、画面左側からメタリックに輝く「シティ・オブ・ドリームス」、画面中央に3棟並んだ「サンズ・コタイ・セントラル」、画面右端に見切れている「ザ・ヴェネツィアン」等、大規模なカジノ・ホテル群が次々と建設されています。遠くに聳えるこれらの建物はリアリティを逸脱したような巨大さで、海に浮かんだ蜃気楼のようにも感じられます。

ちなみに画面の上から垂れ下がっている細い糸のようなものは電飾のようです。クリスマスが近くなるとここの夜の風景は美しい光で縁取られるのでしょう。

今回のマカオ・シリーズ、ここで終了してもよいのですが、せっかくなのでコタイ地区まで足を伸ばして、もう1回分記事を投稿してみようと思います。

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2014.04.25

83-22 タイパ・ハウス・ミュージアム(マカオ)

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20世紀初め頃まで、タイパ島はマカオ半島に住むポルトガル人の別荘地だったそうです。島の南側の、かつての海岸線に沿って5つ並んだこの建物群もその名残で、1920年代のポルトガル人政府要人の住宅を修復し、一般公開しているものです。

ペパーミント・グリーンと白の外観で統一されたこれらの建物は、いずれも日本の一般的な一軒家くらいの大きさ程しかないのですが、大きな宮殿をぎゅっと凝縮したような華やかさと可愛らしさがあります。

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2014.04.24

83-21 市政公園(マカオ)

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前回(83-20)のカルモ教会に隣接し、次回取り上げる予定の「タイパ・ハウス・ミュージアム」の裏手にあたる小高い丘の上にある、ガイド・ブックにも紹介されないような小さく静かな公園です。ベンチが設置されたパーゴラ(藤棚)の周囲に植えられた花の色の華やかさ、鮮やかさが、マカオの温暖な気候風土を感じさせます。

…しかし、そんな美しく、長閑なはずの公園の風景に威圧的なまでの緊張感をもたらしているのが、背景に聳え立つアパート群の信じられない程の高さと密集ぶりです。

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2014.04.23

83-20 カルモ教会前の広場(マカオ)

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タイパ島の丘の上に建つ小さな教会です。

私がコメントしたいのはこの教会についてではなく、周囲をクリーム・レモン色の建物に囲まれたその前の四角い広場についてです。この中央部は一応車が通り抜けられるようになっているのですが、逆S字型の車両の通行部分と歩行者空間をはっきり分けてしまうのではなく、全体をバラの花を象ったような石畳で一体的に舗装しています。そしてボラード(車止め)を並べて建てるのではなく、花壇を並べて設置することで空間を柔らかく、そして美しく仕切っているところに好感が持てます。何かイヴェントがある時には車両を通行止めにし、花壇を動かして空間を広く一体的に使うこともできるのでしょう。

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2014.04.22

83-19 官也街(マカオ)

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今回から、マカオの中心である半島部とは別の顔を持つ、タイパ島の風景をご紹介していきます。タイパ島はマカオ半島から2.5km離れた南の沖合にあり、半島と3本の橋で結ばれた小さな島です。かつてはそれぞれに小高い山を有する2つの島からなっていましたが20世紀初頭の埋め立て工事によって繋げられ、新たに生まれた埋立地には高層アパート群が次々と建設されてマカオのベッド・タウンとして機能しているようです。

私がタイパ島南部にある「タイパ・ハウス・ミュージアム」(後日取り上げる予定です)付近の丘の上を散策していると、突然眼下に現れたのがこの空間です。西洋風の街灯とフラワー・ポットで飾られた石段の下は細い路地が入り組んだ迷宮のような「タイパ村」の市街地で、埋め立てが進む前は小さな漁村だったのだそうです。石段を降りると小さな広場の先に続く細い通りが「官也街」で、土産物屋や飲食店の派手な看板が並ぶその姿に、店舗が開く前のこの時間でさえも、タイパ村のメイン・ストリートらしい賑わいを感じることができました。そしてそのさらに奥に聳え立つ、それほど高級そうにも見えない高層アパート群は、この世の物とは思えないほどの高さです。

複雑な地形とごちゃごちゃした古い街、そしてその奥の新市街地の高層建築群が混然一体となった、何とも摩訶不思議な風景です。

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2014.04.20

83-18 珊瑚色の邸宅街(マカオ)

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海を望む眺めの良い、日当たり抜群の南斜面という立地条件を考えれば当然なのかもしれませんが、このところ連続してご紹介してきた(83-1417)ペンニャ教会の麓付近は、地元のカジノ王等も居を構えるマカオ随一の邸宅街のようで、中には門の前を警備員が常にガードしているような物件もあります。豊かな緑とともに大きなお屋敷を取り囲んでいる重厚な外構は、なぜか邸宅の建物と同様珊瑚色に彩られていて、一帯の風景を華やかなものにしています。

開設以来、どういうわけか高級住宅街を扱った記事へのアクセスが多い当サイトに、また一つ新たなネタを追加してみました。

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2014.04.19

83-17 ペンニャ教会から見た西灣大橋(マカオ)

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前回(83-16)の画像の方角からアングルを少し西に向けたショットです。丘の上から見た海岸線と水域の眺めの美しさは、マカオ随一と言えるでしょう。マカオ半島と対岸のタイパ島を結ぶ画面左側の西灣大橋の2つの支柱を見ていると、首都圏在住の私は横浜ベイブリッジを連想してしまいます。橋の奥には中国本土の山並みも見えています。そろそろ当シリーズはマカオ半島を離れ、橋の向こうのタイパ島の風景をご紹介していこうと思います。

…が、その前に、この丘の上から見える、画面手前の緑の中に点在する珊瑚色の建物群がとても気になり、丘を下ってこの一帯を歩いてみたくなってしまったのです。続きは次回…。

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2014.04.18

83-16 マカオタワーと西灣湖(マカオ)

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引き続き、ペンニャ教会からの眺めをご紹介しております。橋や砂州状の土地によって分割された水域が奥行きを感じさせる風景です。

マカオ半島とその南側の沖合に浮かぶタイパ島(画面左側の高層建築が並ぶマカオ領の島)の間の海域と、かつては海だった手前の西灣湖に挟まれ、細長く埋め立てられた土地に建っているのが、2001年に完成した高さ233mのマカオタワーです。

このタワーは、マカオ同様、カジノ都市として世界的に有名な米国・ラスヴェガスにあるストラトスフィア・タワーと同じデザインなのだそうです。マカオの都市開発はラスヴェガスを強く意識しているのか、タイパ島とそのさらに南側にあったコロアネ島との間の水域を埋め立てて造成され、大規模なカジノ・ホテル群が建ち並ぶコタイ地区のメイン・ストリートは、ラスヴェガスのザ・ストリップにあやかって「コタイ・ストリップ」と名付けられています。旧来からの市街地であるダウンタウン地区とその南に位置する新興のストリップ地区との中間に位置するストラトスフィア・タワーと、このマカオタワーは位置関係までそっくりです。

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2014.04.17

83-15 ペンニャ教会から見たマカオのスカイライン(マカオ)

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ペンニャ教会までの徒歩での道のりはハードですが、そこからの眺めを考えれば、十分に登る価値があると言えます。この画像の方角には、マカオ中心部に林立する高層ホテル群の眺望が楽しめます。

そのスカイラインの中でも一際目を引くのが画面左端、先日(83-1)ご紹介したリスボアの向かいに建つ高さ258mのカジノ・ホテル「グランド・リスボア」です。球体を上から押し潰したような基壇部(この画像では見えませんが)から上へと向かって広がっていく、建物というよりは巨大化した植物のような、とにかく不気味なほど奇抜なそのフォルムは、マカオの象徴である「蓮」をモチーフにしているのだそうです。

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2014.04.16

83-14 ペンニャ教会(マカオ)

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彩色されていない自然石で造られた、柔らかい色合いの外観が美しい教会です。心臓破りの坂を上った先の、マカオでも有数の高い場所にあるので、ここからの眺めは素晴らしいです(次回以降に取り上げていく予定です)。

中華圏の方々は、結婚前に、ウェディング・ドレスとタキシードに身を包み、それなりのお金をかけて気合の入った婚礼写真を撮影するという習慣があるようなのですが、マカオ随一の美しさと眺めを誇るこの教会はそのための絶好のロケ地になっているようで、複数のカップルたちとそれを取り囲む撮影スタッフたちの姿を大勢見かけることができました。

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2014.04.14

83-13 港務局大樓(マカオ)

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石垣の上に建つ、アーチの並んだアラビアの宮殿を思わせるエキゾティックないでたちの公共建築が、マカオの風景の中で一際異彩を放っていますが、もともとこの建物はインドのゴアから派遣されたムーア人(北西アフリカのアラブ人やベルベル人のイスラム教徒のこと)の兵舎だったのだそうです。

マカオ料理というものはポルトガルと中国のみならず、両方を結ぶ経路上にあったアフリカ、ゴア、マラッカといった地域の料理の影響も受けているのだそうですが、それと同じようにマカオの建築文化も中国とポルトガルだけでない多国籍な要素を持っているのだということがよくわかります。目的地まで直行便でひとっ飛び、という現代とは異なる、大航海時代の文化交流を感じさせられます。

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2014.04.13

83-12 鄭家屋敷(マカオ)

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19世紀に建てられ、孫文や毛沢東にも影響を与えたと言われる中国近代の著名な思想家の屋敷跡です。

北京や上海にはこんな古い町家がありそうだなと思わせる建物は、外側から見るよりも大きく、占有面積4000㎡、総部屋数60以上で、多い時は300人以上が住んでいたのだそうです。高密なマカオの市街地の中にありながら中庭を多く設けた開放的な造りで、吹き抜ける涼しい風が心地よいです。

南欧ムード溢れるマカオの中では珍しく、中華を感じられる空間です。

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2014.04.12

83-11 リラウ広場(マカオ)

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マカオ半島南西部の世界遺産群は、前回まで(83-810)取り上げてきた聖オーガスチン広場の坂を下った場所から龍嵩街~高樓街~媽閣街と名前を変えて続く、大して道幅も広くない一本の通りに沿って数多く分布していますが、このリラウ広場もその通りに面しています。ここは昔のマカオの主な水源の一つで、ポルトガル人が最も早く居住した場所だったそうで、高密な市街地の真ん中に位置する小広場です。

広場を取り囲む建物はクリーム色の外壁を持つ南欧風のデザインなのですが、おそらくポルトガルでは見られないであろう、アジア熱帯地方原産の太く力強い幹のガジュマルの木々の枝葉が、広場上空を大きく覆い木陰をつくっていて、エキゾティックです。そして、観光客の姿よりはどちらかというと地元の方々を多く見かけ、地域の憩いの場となっている様子が、庶民的で生活感があり落ち着きます。また、ここにも聖オーガスチン広場と同じデザインのキオスクが設けられ、広場の風景にしっとりと調和しています。

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2014.04.11

83-10 聖オーガスチン広場の夜景(マカオ)

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前回の画像(83-9)とほぼ同じ場所の、夜の風景です。

人気(ひとけ)のない街角の広場がオレンジ色の街灯で煌々と照らされている様子は、まるでスポット・ライトの当たった舞台のようにドラマティックで、犯罪に遭わないかとびくびくしながら、大通りを外れて薄暗い路地を通り過ぎやってきた甲斐があったというものです。

正面のフランス風(?)の建物にそれほど建築的あるいは文化財的な価値があるとも思えないのですが、街灯と同じ色の光で建物の構造や特徴的な窓の形を強調するようにライト・アップされているのが印象的です。そして画面左側の取り立てて語ることもない、どちらかというとあまり美しくない建物(これでも遠まわしに語っているつもりです)が暗闇に隠れて存在感が薄くなるのも好都合です(前回の昼間の画像と見比べてみてください)。

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2014.04.10

83-9 聖オーガスチン広場 その2(マカオ)

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前回の画像(83-8)の場所から奥に向かって真っ直ぐ少し進み、右に曲がった場所の画像です。

舗装はセナド広場(83-4)と同じ波模様の石畳で飾られ、温暖な風土らしくシュロの木(?)も植えられています。奥の建物も画面右側の「聖オーガスチン教会」と同じくクリーム色に塗られていますが、こちらはグレーのマンサール屋根と、なぜかフランス風です。

「広場」と呼ぶにはちょっと小ぢんまりとした空間です。そんな街角の風景に、設けられた深緑の可愛らしい屋根のキオスク(飲み物や軽食を売る売店)が、よく調和しています。

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2014.04.09

83-8 聖オーガスチン広場 その1(マカオ)

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セナド広場(83-4)前の民政総署脇の坂道を登りきった裏手には、複数の世界文化遺産が集中する一角があります。画面左側のミント・グリーンの建物が「ドン・ペドロ5世劇場」、画面奥正面のレモン色の建物が「ロバート・ホー・トン図書館」、画面右側のクリーム色の建物が「聖オーガスチン教会」、そしてこの3つの建物に囲まれた小さな広場が「聖オーガスチン広場」で、いずれも世界文化遺産リストに登録されています。一つひとつの建物がどうというのではなく、周囲を魅力的な建物に囲まれた、ヨーロッパの街角を思わせるこの空間は、写真撮影スポットとして人気らしいです。ミント・グリーンとレモン・イエローはマカオでは建物の外壁の色としてポピュラーなようで、街並みの中でよく見かけることができます。もう一色、コーラル・ピンクも人気ですが、その話はまた別の機会に…。

そして、マカオではあらゆる所で街路灯にフラワー・ポットが吊り下げられていて、街の風景を美しくして観光客をもてなそうとしている点が観光都市らしいな、と思います。

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2014.04.07

83-7 ラザロ地区(マカオ)

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聖ラザロ教会を中心とする一帯は「ラザロ地区」と呼ばれ、近年マカオの芸術や文化を育み、発信する場所となっています。緩やかな坂道沿いにはクラシカルな街灯を備えた洋館が並び、マカオの中でも一際ヨーロッパを感じるエリアです。この周辺の街路は「カルサーダス」と呼ばれる石畳の舗装が特に凝っていて、画像の通りでは、渦を巻いているようなモザイク模様を描いています。

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2014.04.06

83-6 聖ボール天主堂跡前の坂道(マカオ)

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前回(83-5)取り上げた聖ポール天主堂跡へと続く細い通りの両側には商店が建ち並び、「門前町」が形成されています。通りを抜けるとちょっとした広場的空間があり、そこから石段を上った先に聖ポール天主堂のファサードが聳え立っています。それはまるで、ちょうどローマのスペイン階段に向かうコンドッティ通りのような感覚です。

…という空間構成を、説明とは反対に、石段の脇の石畳の道から見下ろすように撮って見たのがこの画像です。起伏の多い街の中で、小さな広場と狭い路地の周りに高密に建物が立ちこんでいる様子はヨーロッパの古い街の風景にも似ています。

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2014.04.05

83-5 聖ボール天主堂跡(マカオ)

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教会付属の礼拝堂として建てられるも、2度の火災により、ファサード(建物正面の壁面)と階段壁の一部のみが残された、セナド広場(83-4)と並ぶマカオのシンボル的観光名所です。大勢の観光客でごった返すこの旧跡をどのアングルで撮ればいちばん美しく見えるか、いろいろ試行錯誤してみた結果、石段右端に設けられた植え込みを入れて、下から見上げるように撮ってみました。

不謹慎な言い方かもしれませんが、ヨーロッパではどこに行っても見られるような教会の建物が、焼失して遺跡となったおかげで、ここは観光資源としての価値が増したように思います。そして建物としての機能を失ったことで、よりランドマーク(単なる目印)としての純粋性も高まったと言えるのではないでしょうか。石段の頂上に位置する、奥行きのないファサードの向こう側に空が見えていると、まるで天国に通ずるゲートのようにも感じられてきます。そういう意味でも、建物でなくなった方が有難みがあるように思えるのです。

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2014.04.04

83-4 セナド広場(マカオ)

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ポルトガル植民地統治の中枢「澳門市政庁」(現・民政総署)の前に広がる、マカオの街を代表する広場で、クリスマス等の行事の際にはステージが組まれ様々なイヴェントが催されるようです。世界遺産地区の中心に位置しているので、観光の拠点でもあり、マカオ観光局もこの一角にあります。

広場全体には白とグレーの波模様の石畳(「カルサーダス」と呼ばれるそうです)が敷き詰められていて、優雅でダイナミックです。また、広場の周辺は白、クリーム色、オレンジ、ピンクといった淡くて明るい色調のコロニアル風建築に囲まれていて、とてもスイートな雰囲気です。

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2014.04.03

83-3 新馬路の夜景(マカオ)

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新馬路は、マカオの中心・リスボア(83-1)の前から観光名所・セナド広場(次回取り上げる予定です)方面へと北西に向かって延びる大通りで、宝石・時計店をはじめ、土産物店、両替商、郵便局、銀行が建ち並ぶ古くから栄えた商業ストリートです。

香港と比べてしまうと小さな街、といったイメージが私の中ではあったマカオですが、それでも約70万人と、日本の政令指定都市クラスの人口を有し、人口密度の高さも世界トップ・レヴェルなので、そこそこ都会で、賑やかではあります。ですが、どこかアジア的なガツガツさのある香港から来てみるとマカオの方が街並みが優雅で洗練され、どちらかというとヨーロッパの大都市を旅しているような感じがしました。画面右側に見える建物も外壁は柔らかいクリーム色で通りに面してバルコニーが設けられ、南欧風な中にもアジアン・テイストが感じられます。クリスマス前のこの時期、通りはデコレートされ、一層ロマンティックに見えます。

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2014.04.02

83-2 新口岸の夜景(マカオ)

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ただでさえ国土(?)面積が狭い上に、平地が少ないマカオではさかんに埋め立てが進められてきたようです。この新口岸エリアもその一つで、広い道路が真っ直ぐに引かれて土地は整形に区画され、公園や歩行者道路も整備されるなど、その景観は比較的モダンで整然としています。

そんなこの新口岸エリアでは、建物の上層部では看板類があまりなくすっきりしているのですが、その分下層階部分は、建ち並ぶ質屋や両替所、宝石店、乾物店等の、赤や黄色といった派手な色の漢字だらけのネオンサインで埋め尽くされていて、視覚的にとても賑やかです。

秩序と混沌の絶妙なバランスが感じられる、そんな夜景です。

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2014.04.01

83-1 リスボア(マカオ)

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4月に入り、年度が変わったところで、マカオ・シリーズをスタートさせたいと思います。

かつてマカオ半島の突端だったこの場所は、マカオにおける「風水の中心」なのだそうです。まあ、風水を持ち出すまでもなく、マカオ市街地の地図を見れば、主要な通りがここを中心に伸びているのがわかります。また、ここの前にはバス・ターミナルがあり、マカオの交通の拠点にもなっています。

そんなマカオの中心である一等地に建つこの建物は何かというと、旧宗主国ポルトガルの首都リスボンの名を冠したマカオ屈指の老舗カジノ・ホテルです。賭博場や宿泊施設を中心に街が造られている点が、いかにも観光やギャンブルを主産業とする都市らしいな、と思います。

それにしてもこの外観…正面入口付近はカラフルなネオンで彩られ、オレンジ色の外壁は一面立体的な装飾で縁どられ、円形の建物上部には王冠のような飾りまで付き、総じて派手でけばけばしい感じです。まぁ日本の都市景観の中でもいちばん目を引く建物はパチンコ屋だったりラヴホテルだったりしますから、それと似たような感覚なのでしょうか。

ちなみに、この建物の通りを挟んだ向かい側には、このカジノ・ホテルの新館にあたる「グランド・リスボア」があります。こちらの外観はさらに奇抜で、一目見たら二度と忘れられない程です(いずれこのシリーズで触れたいと思います)。

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