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2015.03.18

85-6 足立美術館の日本庭園(島根県安来市)

8506sinjga

 

足立美術館は、とにかくその評判が凄いです。近代日本画壇の巨匠たちの作品を数多く収蔵しており、とりわけ130にも及ぶ日本画家・横山大観のコレクションは質・量ともに日本一とされているらしいです。

そして美術館のもう一つの目玉は、建物を取り囲むように配置された、面積5万坪にも及ぶこの日本庭園です。米国の日本庭園専門雑誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が行っている日本庭園ランキングでは、初回の2003年から2014年まで、12年連続で庭園日本一に選出され(なぜ外国人に日本庭園をランク付けされなきゃいけないのか、という疑問はありますが)、フランスの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも最高評価の三つ星を獲得しているのだそうです。失礼ながら、こんな僻地の小都市にそんな立派な(建物だけでなく、中身も)美術館があるのも凄いことだな、と思います。裸一貫から事業を起こし、一代で大コレクションを作り上げたという、創設者である地元出身の実業家・足立全康氏の財力と、芸術を見る目の確かさには唸らされます。

…ところで、問題なのはその入館料で、2,300円(平成27年現在)という金額は、全国的に見ても屈指の高さです! いくら内容が充実しているからといって、美術館にそこまで払うかといわれると、ちょっと躊躇してしまいますよね。足立氏は「庭園もまた一幅の絵画である」とのたまい、見事な庭園を作り上げ、美しく手入れしてこられましたが、「絵画」ということは、手を触れることも、中を歩き回ることもできず、ただ遠くから眺めるという楽しみ方しかできない訳です。おまけに、収蔵品は四季に合わせて年に4回展示替えを行っているとのことで、私が最も楽しみにしていた大観の「紅葉」は季節外れのため見ることができず、果たしてこの美術館にこんなに払う価値があったのかどうか、思わず考え込んでしまいました。この不便な立地だからこそ「わざわざ来たんだから…」という心理が働いて、ついつい出してしまいましたが、逆に他にいくらでも見どころや娯楽がある都会では成り立たない商売なのかもしれませんね。

大袈裟な評判とコスト・パフォーマンスばかりが気になって、結局庭園の素晴らしさについては何も語れませんでした(笑)。

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