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2015.08.20

86-19 バービカン・エステート(英国・ロンドン)

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ロンドンの都市構造を理解する上で、テムズ川の次に重要なのは、川の北側を東西に横長い環状に走る、地図上には表れない地下鉄サークル・ラインなのではないかと、私は思います。この線上にはちょうど東京のJR山手線沿線のように、ロンドンと英国の各地方を結ぶ長距離列車のターミナル駅が複数立地しています。シリーズの後半はロンドンの中心よりやや東側に位置する「シティ」から地下鉄サークル・ラインの北側に沿って西へと進むようにロンドンを紹介していきたいと思います。

シティ北端のバービカン地区には、産業革命以降、織物工業や服職業、印刷業の中心として栄えながら第二次世界大戦時の空襲で焼失し、長い間荒廃したまま放置されていた19haもの広大な土地が広がっていました。そこが、芸術センター「バービカン・センター」を中心に、2,000戸以上の住宅や、学校、教会、業務施設等が融合した都市空間として再開発されたのが、この「バービカン・エステート」です。

歩車分離が徹底された巨大街区内に設けられた人工池や広場の周りを、ベランダに花が飾られた都市的な集合住宅群が取り囲むという空間ですが、色も質感も重苦しい鉄筋コンクリートの建物群の低層部に、歩行者専用デッキが迷路のように張り巡らされている様子は、ここが計画された当時の197080年代の人々が思い描いた「未来都市」を思わせ、その時代の空気感がよく表れているように思います。日本でも同じ頃に計画された建築には同じ匂いを感じます。たとえば、当サイトで取り上げた物件でいえば「中央大学多摩キャンパス」などに。

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