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2015.08.08

86-7 ミレニアム・ブリッジ(英国・ロンドン)

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既に今回のシリーズで取り上げている「ロンドン・アイ」や、世界最大のドーム建築「ミレニアム・ドーム」(現・O2アリーナ)等とともに、西暦2000年を記念して行われた一連の「ミレニアム・プロジェクト」の一環として、英国を代表するような現代建築を数多く手掛けてきたノーマン・フォスター氏によってデザインされた歩行者専用の橋で、同じくミレニアム・プロジェクトの一つとしてオープンした近現代美術館「テート・モダン」(画像手前側にあります)へのメイン・アクセスとなっています。

背景となるテムズ河畔の街並みが雑然としているので、美しく撮るのに苦労したのですが、そもそも、橋脚の上に立つV字型の支柱が異様に太かったり、上下に波打つワイヤー類の交錯が視覚的にうるさかったりと、構造のごつさが目立ちます。橋の正面にあるテート・モダンがかつて火力発電所だった建物を活用しているという事実もあってか、電気、ガス、上下水道、原油といったものを運ぶパイプラインのようなインフラ設備にも見えてしまいます。

川の対岸に立地する美術館に向かって歩行者専用の橋を架けるという発想は、もしかしたら先に完成していたフランス・パリの「ポン・デ・ザール」を意識したものなのかもしれません。が、両者を比べてしまうと、ポン・デ・ザールの方がはるかに美しく、空間としても心地よいです。恋人たちが愛の証として欄干に南京錠をかけていく光景というのは、ミレニアム・ブリッジにおいてはちょっと想像がつきません。

ロンドンのテムズ川沿いを歩いていると、どうしてもセーヌ川を擁するパリの風景を思い出し、比較したくなってしまいますが、ロンドンの風景にはパリのような優雅な美しさが欠けているな、と感じてしまいました。パリの風景からは文化・芸術・宗教といった、人間の情緒に直接訴えかけてくるようなものが連想されるのですが、ロンドンを見ていると、シティのスカイライン(近日中に取り上げる予定です)等、どうしても産業や経済といった都市の現実的な営みを見せつけられているような気がしてしまうのです。両都市(あるいは英仏両国)の強い分野の違いがはっきりと表れるのでしょうか。

全体的に、この橋についても、ロンドンについても、私はあんまり褒めてないですね(笑)。

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