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2015年8月

2015.08.30

86-29 リージェンツ運河(英国・ロンドン)

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こちらは、リトル・ヴェニスから北東へ延びる運河の景観です。ナロー・ボートというものは、サイズはほぼ決まっているようですが、その色どりは本当に様々で、色づかいも鮮やかなのがこの画像からは窺えるかと思います。

この一帯には、ロンドンの主要なターミナル駅から徒歩圏内とは思えないほどの、静かで落ち着いた雰囲気の邸宅街が広がっていて、もし私がロンドンで住居を探すとしたらここがいいかな、なんて思いました。まぁ、私がこの先の人生、ロンドンに移り住む可能性などほぼゼロなので、考えるだけ無駄な作業でしたが(笑)、いずれにせよこのリトル・ヴェニス周辺が、私がロンドンの中でいちばん気にいった地区であることは確かです。

1か月間に渡ってお送りしてきたシリーズも、今回で終了です。そう遠くない内に、ロンドン以外の英国の風景もご紹介できたら、と思っています。乞うご期待!

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2015.08.29

86-28 グランド・ユニオン運河 その2(英国・ロンドン)

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リトル・ヴェニス周辺は「観光名所」という程の場所ではありませんが、画面右側の透明なビニール・シートで覆われた小屋のように、所々には運河の景観が楽しめる水辺のカフェなども設けられています。そして、画面左側を見てわかるとおり、この運河は水面近くに遊歩道が設けられています。というよりは、ナロー・ボートが停泊しているので、そこに乗り込むための埠頭のような空間なのでしょう。細長いナロー・ボートがコンクリートの護岸に沿って一列に並んでいる姿は、ちょっと列車が停まっている駅のプラットフォームのようにも見えます。中には、この幅の狭いナロー・ボートの屋根の上で肉を焼いてバーベキューを楽しんでいる人々の姿もあり、市民にとっての憩いの場所になっているようです。

ところで、これまで何度か出てきた「ナロー・ボート」ですが、これはイングランドやウェールズに見られる船で、内陸水運が盛んだった18世紀から20世紀初頭には貨物輸送の手段として活躍したようですが、現在は住居・余暇用として造られているそうです。最も重要なのはその幅です。「ナロー」というだけあって、英国の狭い運河網を航行できるよう、現代のものはほとんど6フィート10インチ(約2m)という規格で造られているため、このように妙に細長い形になっているという訳です。

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2015.08.28

86-27 グランド・ユニオン運河 その1(英国・ロンドン)

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前回(86-26)ご紹介したリトル・ヴェニスから西へ延びる運河です。

いちばん手前には渋く、深い色あいのレンガ造りの建物(確か運河を管理する何らかの施設だったように思います)、その周りは(あまり鮮やかな色ではありませんが)花で飾られ、その先の運河にはナロー・ボート(次回詳しくご説明する予定です)が浮かび、生い茂った並木が水面にその姿を映し、遠くには教会か何かの尖塔の先端が顔を出しています。英国らしいというか、ヨーロッパらしさを感じる、絵画のような風景です。

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2015.08.27

86-26 リトル・ヴェニス(英国・ロンドン)

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今回のシリーズもそろそろ終盤を迎えたところで、最後に知る人ぞ知る(?)ロンドンの風景をお届けしていきたいと思います。

ロンドンの空の玄関口・ヒースロー空港へのアクセス特急「ヒースロー・エクスプレス」も発着する、ロンドンでも有数の規模を誇る大ターミナル・パディントン駅から、ほんの数分歩いただけで、大都会の中心とは思えない、このような風景に出会うことができます。ここは、前回(86-25)取り上げたパディントン・ベイスンが、西へ向かうグランド・ユニオン運河と北東に向かうリージェンツ運河とに分岐する小さな三角形の水面を持つ波止場で、「リトル・ヴェニス」と呼ばれています。運河沿いには遊歩道が設けられ、画面左側にはボートを利用したカフェも浮かんでいます。遊覧船も発着し、ちょっとした観光スポットになっています。

ところでこの「リトル・ヴェニス」、名前の由来はもちろんイタリアのヴェネツィアなのでしょうが、イメージは全然違います。周囲を豊かな緑に覆われた閑静な雰囲気は、同じ運河の街でも、オランダ・アムステルダムのそれに近いような気がしています。そもそも、海を埋め立ててできた運河と、地面を掘り込んで造った運河では周囲の環境が全く異なって当然なのに、世界中どこでも運河さえあれば「…のヴェニス」「…のヴェネツィア」等と名付けたがるのは、ちょっと納得がいきません。まあ、それだけ、運河の街としてのヴェネツィアの知名度と魅力度が大きいということの表れなのでしょうが。

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2015.08.26

86-25 パディントン・ベイスン(英国・ロンドン)

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「くまのパディントン」の名前の由来ともなっているロンドン・パディントン駅のすぐ裏手には運河があります。かつては鉄道と連携した物資輸送の役に立っていたそうですが、時代の流れでほとんど使われなくなってしまったようです。

そんな存在を忘れられた運河が、1998年以降開始されている、就業人口約3万人を目指すというこの地区の大規模な再開発事業の目玉になっています。運河沿いにはボードウォークが設けられて水面近くを散策できるようになっており、モダン・アートを思わせるような水辺の公園もあります。ただでさえガラス窓が目立つ近代的なオフィス・ビルに囲まれているのに、運河の水面も光を反射するので、全面鏡張りの部屋のように、空間全体がキラキラして眩しいくらいです。

この運河はここで行き止まり、というか、ここが起点となり、次回取り上げる予定の「リトル・ヴェニス」へと続き、さらに遥か遠くまで行けるようです。

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2015.08.25

86-24 大英博物館 グレート・コート(英国・ロンドン)

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大英博物館については今さら説明するまでもないとは思うのですが、一応…。古今東西の美術品や書籍、略奪品(!)など約800万点が収蔵されており、入場無料(!)ということもあり、世界中から年間700万人以上の見学者が訪れるという世界最大の博物館の一つで、大英帝国の強大な国力と繁栄ぶり、そして富の蓄積を十二分に感じさせてくれる場所です。

博物館内にはかつて、図書部門である「大英図書館」があったそうなのですが、その機能が他へ移転し、西暦2000年、その跡に、ミュージアム・ショップやレストランを備えた、館内の各室をつなぐ自由通路となる屋根付きの中庭が設けられました。それがこの画像の空間、「グレート・コート」です。…ということは、博物館の中に図書館が内包されていたということなのでしょうか? この中庭のなかった世界最大級の博物館というのは動線がわかりにくく、相当窮屈な空間だったのではないかと思われるのですが…。

大英博物館の外観はギリシャ神殿風の建物なのですが、それはこの中庭から見ても同じようです。天井からガラスの天窓を通して明るい光が降り注ぐ、真っ白な大理石(?)に囲まれたこの空間は、屋内でありながら何だか屋外にいるような、不思議な感覚をもたらしてくれます。そして、この「グレート・コート」を設計されたのは…またもやノーマン・フォスター氏です。もうほとんど、今回のシリーズのタイトルを「ノーマン・フォスターの風景」に変えた方がよさそうな気すらしています(苦笑)。

ところで、英国のお隣、フランス・パリには同じように世界最大級の美術館・ルーブル美術館があります。かつてルーブル美術館は建物の中で大蔵省と同居していた(!)そうなのですが、ミッテラン大統領の「グラン・プロジェ」の一環としてそれを他の場所に移転し、中庭にガラス製のピラミッドを設け、その地下に巨大な美術館のエントランス・ロビーを設けました。…大英博物館のグレート・コートと全く同じ発想ですね。ルーブルのピラミッドは1988年の完成ですから、またもやロンドンはパリの真似をしたということでしょう。

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2015.08.24

86-23 ブランズウィック・ショッピング・センター(英国・ロンドン)

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スーパー・マーケットを核テナントとするショッピング・センターです。都心部には立地しているのですが、主要なターミナル駅や大通り、ショッピング・ストリートからは少し離れているので、広域的な集客を意図していない、近隣住民向けの小規模な施設と言えるでしょう。ガイド・ブックにも紹介されていないので、観光客の姿を見かけることもあまりありません。中庭型の広場を取り囲むようにして集合住宅棟が建ち、商店はその低層部に入居しています。

…という空間構成は、一歩間違えば日本の大都市郊外の大規模団地によく見られる近隣センターのようになってしまいそうですが、入っているスーパーが英国では高級チェーンとして知られる”Waitrose”だったりと、ちょっとハイ・ソサエティな雰囲気です。小規模な映画館もあるのですが、あまりにもインテリアがお洒落すぎてそこが映画館だったということにも気づかず、エレベータの使い方さえもわからなかったほどです(苦笑)。

そして何より、この施設の空間の質を決定しているのは、広場を取り囲む集合住宅棟の建築デザインでしょう。1967年から72年にかけて建設されたらしい、階段状にセットバックした宇宙基地のようなこの建築は、窓回り等のデザインがかっこよく、東京でいえば、代官山ヒルサイドテラスや表参道ヒルズを思わせるような都会的で、現代的で、スタイリッシュな住宅です。制度のことはよくわかりませんが、英国では指定建造物として保全の対象となっている建築のようです。

この建物の外壁の塗装については、いろいろ揉めた経緯があるようなのですが、明るくも彩度を抑えたシンプルな色合いが、ショッピング・センターの空間全体を華美にせず、シックで大人っぽい、洗練された雰囲気にしているように思います。

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2015.08.23

86-22 セント・パンクラス駅(英国・ロンドン)

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この駅もロンドンの主要な鉄道ターミナル駅の一つで、2007年からはそれまでのウォータールー駅に代わり、パリやブリュッセルから英仏海峡トンネルを越えてやってくる国際列車「ユーロスター」のロンドン側の発着駅となっている、いわば英国の陸の玄関口です。前回(86-21)取り上げたキングス・クロス駅とは隣接しており、当駅に接続する地下鉄の駅名は「キングス・クロス・セント・パンクラス」と、連名になっています。

この駅舎は窓にアーチを多数備えた赤レンガ造で、いくつもの尖塔を持ち、とにかく宮殿のように壮麗な造りで、あまりにも巨大なので全容をカメラに収めるのがなかなか困難でした。この駅舎のかなりの部分は、とても敷居の高そうな、ラグジュアリーなステーション・ホテルとして使われているようです。

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2015.08.22

86-21 キングス・クロス駅(英国・ロンドン)

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ロンドンの主要な鉄道ターミナル駅の一つで、この駅の9と3/4番線からはホグワーツ特急が発着することでも有名です(笑)。

画像の空間は2012年に完成したらしいコンコースですが、半円形のドームの天井が巨大なネットをかけられたように覆われた上で青白い光に照らされ、画面右側のショップ棟(?)の外壁の流線型の形状も相まって、宇宙船の内部を思わせるような雰囲気です。古典的なファンタジー作品の舞台としてはちょっと似つかわしくない、未来的な印象の漂う場所です。

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2015.08.21

86-20 バービカン・センター レイクサイド・テラス(英国・ロンドン)

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画面の右側に見えているのが前回(86-19)から取り上げている「バービカン・エステート」の中心的施設で、ホール、シアター、映画館等から構成される「バービカン・センター」です。その前にはこのように「レイクサイド・テラス」と呼ばれる噴水の吹き上がる水辺の広場が設けられています。良くも悪くも、人工的で、無機質で、あまり自然を感じさせない憩いの空間です。

この施設がオープンしたのは1982年のことですが、その5年前にはフランス・パリで、同じように特徴的な建築の複合文化施設「ポンピドゥ・センター」が完成しています。ロンドンの都市開発は、常に先を行くパリに強い対抗心を抱き、その後を追っているように、私には見えます。

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2015.08.20

86-19 バービカン・エステート(英国・ロンドン)

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ロンドンの都市構造を理解する上で、テムズ川の次に重要なのは、川の北側を東西に横長い環状に走る、地図上には表れない地下鉄サークル・ラインなのではないかと、私は思います。この線上にはちょうど東京のJR山手線沿線のように、ロンドンと英国の各地方を結ぶ長距離列車のターミナル駅が複数立地しています。シリーズの後半はロンドンの中心よりやや東側に位置する「シティ」から地下鉄サークル・ラインの北側に沿って西へと進むようにロンドンを紹介していきたいと思います。

シティ北端のバービカン地区には、産業革命以降、織物工業や服職業、印刷業の中心として栄えながら第二次世界大戦時の空襲で焼失し、長い間荒廃したまま放置されていた19haもの広大な土地が広がっていました。そこが、芸術センター「バービカン・センター」を中心に、2,000戸以上の住宅や、学校、教会、業務施設等が融合した都市空間として再開発されたのが、この「バービカン・エステート」です。

歩車分離が徹底された巨大街区内に設けられた人工池や広場の周りを、ベランダに花が飾られた都市的な集合住宅群が取り囲むという空間ですが、色も質感も重苦しい鉄筋コンクリートの建物群の低層部に、歩行者専用デッキが迷路のように張り巡らされている様子は、ここが計画された当時の197080年代の人々が思い描いた「未来都市」を思わせ、その時代の空気感がよく表れているように思います。日本でも同じ頃に計画された建築には同じ匂いを感じます。たとえば、当サイトで取り上げた物件でいえば「中央大学多摩キャンパス」などに。

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2015.08.19

86-18 グリニッジ半島から見たカナリー・ワーフのスカイライン(英国・ロンドン)

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これまで取り上げてきたカナリー・ワーフの高層ビル群を、テムズ川対岸のグリニッジ半島北端部から見たところです。シンボリックなピラミッド型の屋根を上部に頂いた、シンプルで保守的なスタイルの最も高いビル「ワン・カナダ・スクウェア」を中心に、なだらかな稜線を描くように全体のスカイラインが形成されています。

米国の大都市を見ていると、高層ビル群が都市の中の一角に集められ、それぞれが特徴的なフォルムを持ちながらも全体としては調和のとれたスカイラインを形成して、その都市の個性を表すような、絵葉書にもしやすい景観になっているのがいいな、と思います。東京などはあまりにもだだっ広く、あちこちにバラバラと高層ビルが建っていますが、丹下健三さんの東京都庁舎や新宿パーク・タワーを中心とした西新宿のスカイライン等はそれなりに美しいな、と感じています。他には、ランドマークタワーを中心とした横浜のみなとみらい地区なども。このカナリー・ワーフも、私のお気に入りのスカイラインに加わりました。それに比べて、同じロンドンでもシティの酷さ(86-12)といったら…。

ロンドンも随分東の外れまで来てしまいました。そろそろまた都心部に戻りたいと思います。

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2015.08.18

86-17 カナリー・ワーフのオフィス街(英国・ロンドン)

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まだ歴史の新しいカナリー・ワーフの街並みは、超近代的です。高層ビル群の外壁はどれもガラスで覆われ、街全体が銀色にピカピカと輝いている印象です。

そろそろ「カナリー・ワーフ」についてご説明しておくべきタイミングかな、と思いますが、ロンドンの都心部「シティ」のすぐ東側に隣接するテムズ川沿いには、「ドックランズ」という総面積約2,200haにも及ぶ壮大なウォーターフロントが広がっています。かつて大英帝国時代には世界貿易を支え、世界最大の海の玄関として繁栄を極めた地域でしたが、コンテナ輸送による港湾形態の変化、伝統的都市型工業の衰退等が原因で時代の流れに取り残され、1967年には地域内の全ドックが閉鎖され、廃墟となってしまいました。その地域が1981年に開始された大規模再開発プロジェクトによって再生され、そのほぼ中央部に位置するこの「カナリー・ワーフ」は、英国の3大高層ビルを中心とする従業人口5万人の一大国際金融センターとすべく開発されました。不動産不況の1990年代には、更地だらけで竣工したビルにもテナントが入らないという惨状だったと聞いていたのですが、交通網も整備されるようになった現在では、開発余力の限られていたシティから多くの世界的金融企業がオフィスを移転してヨーロッパ最大の高層ビル街となり、新金融街としてシティの地位を脅かすまでになっているようです。ここに拠点を置いているのは、HSBC香港上海銀行)、シティ・グループ、バークレイズ、モルガン・スタンレー、クレディ・スイス、ロイター通信…等、現在日経新聞を定期購読していない私でも名前くらいは聞いたことがある有名企業ばかりです。

ところで、画面左側に自転車が並んでいるのが見えますが、これはロンドン市内に400か所以上あるらしい「ドッキング・ステーション」と呼ばれるレンタサイクルの駐輪場です。現在ロンドンではサイクリング愛好家である市長の名をとった「ボリスバイク」と呼ばれるレンタサイクルのシステムが普及しているそうで、観光名所の周辺ではこのような赤や青の自転車に乗っている人の姿をよく見かけます。

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2015.08.17

86-16 地下鉄カナリー・ワーフ駅の出入口(英国・ロンドン)

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地下深くのコンコースに、生物の甲羅を思わせるような(?)ガラスの屋根を持つドーム状の出入口から自然光が燦々と降り注ぎ、その上下を5台のエスカレータとエレベータが結び、地上の「未来都市」に向かう高揚感をもたらしてくれる空間です。

ここをデザインされたのは…もういい加減名前を出すのも飽き飽きしてきた(笑)ノーマン・フォスター氏で、1999年の完成だそうです。この人の作品は、周辺の保守的な景観の中に建つと奇抜な印象を与えるのかもしれませんが、フォルムそのものはシンプルで、曲線が美しいな、と感じました。

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2015.08.16

86-15 地下鉄カナリー・ワーフ駅のプラットフォーム(英国・ロンドン)

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この駅の開業は比較的新しく、ホームドアに囲まれているのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、一応地下鉄駅のプラットフォームの画像です。ヨーロッパ最大級のオフィス街を擁するこの地下鉄駅の乗降客数はロンドン一らしく、混雑していたジュビリー・ラインの車内も、ここでたくさんの人が降りていき、ガラガラになっていったのが印象的でした。

2階建てバスや、赤い電話ボックス等とともに、世界で最も早く開通した地下鉄もロンドンを象徴する物とされているようで、赤い円の中央を青い線が横切るそのサインはロンドンを示すアイコンのように扱われている感があります。この駅ではその有名なサインを巨大化してベンチと一体化させ、さらに駅名表示板の役割も持たせるという大胆なデザインがなされています。

恥ずかしながら、私は写真とかカメラに関しては何の知識もなく、「シャッター・スピード」がどういう意味なのかさえもよく知らないのですが、この画像では薄暗い空間を歩く人々の姿がブレていて、朝のラッシュ時のオフィス街の駅の慌しさがよく表現されているな、と我ながら感じています。

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2015.08.15

86-14 タワー・ブリッジ(英国・ロンドン)

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こちらもロンドンの定番観光名所の一つで、お伽の国感溢れる尖塔を持つ2つの塔と吊り構造のワイヤーの曲線が美しい跳ね橋です。塔は、名前の由来にもなっている付近のロンドン塔(86-9)の景観と調和するよう、大理石で覆うという配慮がなされたそうです。どんなアングルで撮ればいいか、いろいろ試行錯誤してみましたが、私の中ではこの画像がベスト・ショットです。2つの塔の間からは、次回以降取り上げていく予定の「カナリー・ワーフ」の高層ビル群が少し顔を出しています。

橋の上部には展望通路がありますが、タワー建設120周年となった昨年の11月、その通路の床がガラス張りになりました! 日本でも東京スカイツリー等に同様の仕掛けがありますが、通路の幅員が狭い割にガラス張りの部分が結構広く、地上の橋(およびテムズ川の水面)がとてもよく見えるので、高い所が大好きな私でも歩くのに相当な恐怖感を味わいました。日本の製造・施工技術であればまだ信頼できるのですが…事実、ここではオープンのわずか2週間後にガラス瓶の落下によって亀裂が入り、さらにヒールを履いた女性が踏んで破損が広がるという事故もあったらしいです…!

橋の内部にはタワー・ブリッジに関する解説や世界各地の有名な橋に関する展示等があって楽しめるのですが、嬉しいことにアジアの言語としては唯一、日本語による表示もありました。近年経済成長が著しい中国や韓国からの旅行者も大勢訪れるようになっているとは思うのですが中国語や韓国語はなく、このようにいまだに日本人旅行者が優遇されているのは、日英同盟以来の長いお付き合いがあるからなのかな、などとも思いました。

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2015.08.14

86-13 20 フェンチャーチ・ストリート スカイ・ガーデン(英国・ロンドン)

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前回の記事でその奇抜な外観についてお話しした「20 フェンチャーチ・ストリート」ですが、上層部には「スカイ・ガーデン」と呼ばれる展望スペースがあります。今年1月にオープンしたばかりなので、2015年現在、ロンドンで最新の観光スポットと言えるかもしれません。この「スカイ・ガーデン」、なんと、入場無料です! ただしネット予約が必要で、人気があるため、なかなか予約も取れないらしいのですが…。先日ご紹介した「シャード」の「ビュー・フロム・シャード」程の(物理的な)高さはないのですが、無料というのは大きな魅力です。それに、私は「シャードから見るロンドン」より「シャードが見えるロンドン」の方が好きですね。

この「スカイ・ガーデン」の内部空間ですが、ガラス窓に囲まれた3層分の吹き抜けになっているので、かなりの爽快感があります。福岡市にある商業施設「博多リバレイン」のアトリウムにちょっと雰囲気が似ているとも感じました。そして「ガーデン」と名付けられているだけあって、屋内ながら様々な植物が植えられていて、さながら天上の楽園といった趣きです。カフェやレストランもあり、席に着いてゆっくりと寛ぎながらロンドンの眺めを楽しむことができます。

ちなみに私は、その外観に惹かれ、人もまばらな日曜日の午前、何の予備知識もないままふらっとこのビルに立ち寄ってしまいました。展望スペースがあるかどうかもわからず、もちろん予約などしていなかったのですが、遠い国から来た何も知らない旅行者を哀れに思ったのか、「開館時間前だからOK」(?)とばかりに、受付の担当者の匙加減一つで中に入れてもらうことができたのでした! わざわざ訪れてみた甲斐があったというものです! 私は旅に出る時は、一生に一度しか行けないかもしれない場所で見るべきものを見逃すことがないよう、比較的しっかり下調べをしていく方だとは思うのですが、この衝撃的な外観と魅力的な眺めを持つビルのように、何も知らずに出かけて行って現地で初めて何かに出逢うというサプライズも、逆に楽しいな、と改めて思いました。

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2015.08.13

86-12 シティのスカイライン(英国・ロンドン)

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「シティ」は、1世紀にローマ人が建設した城塞都市「ロンドニウム」を起源とするロンドン発祥の地という古い歴史を持ち、交易の中心として発展してきた地区である一方、現代においてもロンドンの経済の中心であるのみならず、ニューヨークのウォール街や東京の兜町等と並び世界の金融をリードする存在で、ロンドン証券取引所や保険会社である「ロイズ」の本社等が置かれています。

そして、その景観は、曲がりくねった狭い路地が張り巡らされ、昔ながらの教会等も残る下町風の風情と、とりわけ前衛的で奇抜な外観の高層ビル群が共存し、一言でいうとカオスで、大きさも高さも形もバラバラな建物がごちゃごちゃと並ぶ様子は、遠くから見るとまるで乱杭歯のようです。こんな古臭い景色の残る場所が21世紀のこの現代社会においても世界経済を支配しているなんて、ちょっとイメージできません。イタリア等、他のヨーロッパ諸国であれば保全の対象となることが多いこうした旧市街の都市景観が、旺盛なオフィス需要を賄うために近年再開発が容認され新しいビルが建つことで、次々と変容していきます。歴史的建造物群の保存や都市景観の問題に関心が深いチャールズ皇太子が、かつて著書やTVのドキュメンタリー番組の中でロンドンの景観の現状を嘆いたというのもわかるような気がします。

ところで、ロンドンでは新しい高層ビルができる度に、その建設計画が発表になった段階から市民によってすぐに「あだ名」がつけられていくのだそうです。それらについて一つひとつ解説していきましょう。

まず、画面右側の菱形模様で覆われた弾丸のようなビルですが、これはピクルスに使われる小さいサイズのキュウリである「ガーキン」と呼ばれています(正式名称は「30セント・メリー・アクス」)。2004年に竣工したこのビルも、またもやノーマン・フォスター氏の設計です。そして、2014年7月に完成した画面中央に聳える一際高くスリムな形状のビルは、「チーズ・グレーター(チーズを削るおろし金)」と呼ばれています(正式名称は「リーデン・ホール・ビル」)。こちらも世界的に有名な英国人建築家、リチャード・ロジャース氏によるものです。彼はロンドンにおいてロイズ本社やミレニアム・ドーム(現O2アリーナ)を手がけている他、フランス・パリのポンピドゥ・センターもレンゾ・ピアノ氏との協働による作品です。

最後に、画面左側の高層ビルです。私が初めてこれを目にした時の感想は、ただただ「!?」でした。巨大な直方体が強い地震でグニャグニャに揺れているような形状は、横(東西側)から見ればそれなりですが、正面(南側)から見ると正直不格好で、白いのっぺらぼうな化け物のような印象でした。私は最新版の旅行ガイド・ブックを持って行ったつもりだったのですが、このビルに関する情報は何もなく、名前もわからなければ開業しているのかどうかもわからない状況でした。黒い平面が白い枠で囲まれているファサードはスマートフォンのようにも見えたのですが、現地でこのビルは「ウォーキー・トーキー(携帯型無線通話機)」と呼ばれているそうで、正式名称を「20 フェンチャーチ・ストリート」という昨年4月に完成したばかりのビルなのだそうです。日本では東京国際フォーラムも手がけている南米出身のラファエル・ヴィニオリ氏による設計です。ちなみに、このビルの凹状に湾曲したガラス面が反射した光を集めて地上に停めてあった車の車体が溶けてしまうという事件があったそうで、南側のガラス面が黒っぽく見えるのはどうやらそうした被害(加害?)を防ぐためのフェンスが設置されているためのようです。

またしても長文失礼しました。

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2015.08.12

86-11 ロンドン・ブリッジ駅(英国)

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フランス・パリと同様、ロンドンの鉄道ターミナル駅も街の中心をぐるりと囲むように造られ、行先の方面別に発着する駅が分かれています。そんなロンドンに10ほどあるターミナル駅の一つで、前回(86-10)ご紹介した「シャード」の足元に位置するのがこの「ロンドン・ブリッジ駅」です。ロンドンでも4番目に乗降客数が多いという、忙しそうな駅です。

この駅、地上レヴェルから見ると昔ながらの高架下ガードが懐かしさを感じさせ、非常に人間臭いのですが、その上の人工地盤上に造られたこのプラットフォームのレヴェルはガラスを多用し、白を基調とした明るい空間で、軽やかに波打つプラットフォーム上屋や、デジタル化された電光掲示板のデザインも洗練されて近未来的で、「シャード」への入口として相応しい感じです。

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2015.08.11

86-10 シャード、ロンドン市庁舎、モア・ロンドン(英国)

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「霧の都」というステレオタイプなロンドンのイメージとは少し異なる青空の美しさが気になる画像ですが、いろいろお話ししたいことがあります。まずは画面左側の、ラグビー・ボールを斜めに立てたような、建物としては少し変わった建築からご説明していきましょう。

これは、(今回のシリーズで何回もお名前が出てくると思われる)ノーマン・フォスター氏の設計により2002年7月から利用されているロンドンの新市庁舎です。この特異な形状は、表面積を少なくし、エネルギー効率を高めるというエコロジーの観点によるもので、ちゃんと意味があるそうです。それにしても、東京都庁舎の巨大さを思い出すと大都市・ロンドンの行政機能の中枢がこんなにコンパクトで間に合っているのかな?という疑問は残ります。

このロンドン市庁舎周辺は「モア・ロンドン」と呼ばれる、一体的に再開発が行われた地区のようで、市庁舎の右(西)隣にはタワー・ブリッジやシティ等、テムズ川周辺の眺めが楽しめる広場も設けられています。これらの建物群はいずれも高さ、建物としてのヴォリューム感、そして外観(ガラス張り)が揃っているので、単独としてみれば奇抜なロンドンン市庁舎の形状も、周囲から浮き上がることなく馴染んでいます。

そして、「モア・ロンドン」の建物群を従えるようにしてその背後に聳える高さ310mの超高層建築が、2013年に誕生したばかりの西欧一高い「シャード」で、日本では関西国際空港旅客ターミナルビルの設計で知られるレンゾ・ピアノ氏の作品です。「シャード」とは、「ガラスの破片」という意味らしいのですが、確かにその尖ったフォルムは青空を突き刺す鋭利な凶器のようです。断面形状は上に行くほど狭くなる、おおよそビルらしくない細長いピラミッドのようで、光を反射するガラス張りの壁面は刻一刻と変化する空の色を映し出すかのごとく輝き、先端部は雲の中に吸い込まれていくかのようにフェード・アウトしています。今風に言えば「未来感ハンパねぇ…」といった印象の、およそこの世の物とは思えないいでたちのランドマークがロンドンの街の中でどのように見えるか、現地滞在中私はそれを気にした写真ばかり撮っていたような気がします。ちょうどワシントン記念塔のある米国・ワシントンDCで同じことをしたように…。

このシルエット、私にとってはかなり新鮮に映ったのですが、英国内のいろいろな街を旅していると、街で一番高い教会の尖塔が街並みの奥にちょうどこのような格好で顔を覗かせている光景に出会うことがよくあり、もしかしたら意外とこの国の人にとっては馴染みのある形なのかな、などとも思いました。

ちなみに、ビルの上層階には「ビュー・フロム・シャード」という展望台もあります(入場料は日本円にして約6,000円…)。ここから見たロンドンの、市街地の広がりのあまりのコンパクトさには驚かされました。

長文失礼しました。

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2015.08.10

86-9 ロンドン塔(英国)

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英国史にほとんど興味がなかった私にとって、ロンドンの定番観光名所であろうこのロンドン塔には特に思い入れもなく、ガイド・ブックを読んでもそれほど関心が持てなかったのですが、タワー・ブリッジに向かう途中で否応なく出逢ってしまったその姿はなかなか印象的でした。芝生が敷き詰められた幅の広い空堀と高い壁に囲まれた堅牢な砦(とりで)然としたその姿は中心に向ってだんだん高くなっていく小山のようで、外から垣間見える回廊を入場者が通り過ぎていく様子を見ていると、立体迷宮のように楽しそうなので、中に入ってみてもいいかな、と思い・・・まぁ、結局入りませんでしたが(笑)。

なお、この画像では、ロンドン塔の煙突や尖塔の奥に、青空に溶け込むような色をした、違う建物の先端部が微かに見えているのがおわかりでしょうか? ロンドンで最も高いこの建物については、次回お話しする予定です。

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2015.08.09

86-8 セント・ポール大聖堂とミレニアム・ブリッジ(英国・ロンドン)

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ミレニアム・ブリッジの上からテムズ川の北岸を撮った画像です。橋を渡り切った先にも狭い歩行者空間が連続し、その正面には米国・ワシントンDCの連邦議会議事堂のようなドームを戴いたセント・ポール大聖堂が鎮座しているので、この橋がなんだか大聖堂とテート・モダンを直結するために架けられたように思えてしまいます。視覚的にはつながっていても、実際に大聖堂に入るためには東側に大きく回り込まなければいけないようですが。

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2015.08.08

86-7 ミレニアム・ブリッジ(英国・ロンドン)

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既に今回のシリーズで取り上げている「ロンドン・アイ」や、世界最大のドーム建築「ミレニアム・ドーム」(現・O2アリーナ)等とともに、西暦2000年を記念して行われた一連の「ミレニアム・プロジェクト」の一環として、英国を代表するような現代建築を数多く手掛けてきたノーマン・フォスター氏によってデザインされた歩行者専用の橋で、同じくミレニアム・プロジェクトの一つとしてオープンした近現代美術館「テート・モダン」(画像手前側にあります)へのメイン・アクセスとなっています。

背景となるテムズ河畔の街並みが雑然としているので、美しく撮るのに苦労したのですが、そもそも、橋脚の上に立つV字型の支柱が異様に太かったり、上下に波打つワイヤー類の交錯が視覚的にうるさかったりと、構造のごつさが目立ちます。橋の正面にあるテート・モダンがかつて火力発電所だった建物を活用しているという事実もあってか、電気、ガス、上下水道、原油といったものを運ぶパイプラインのようなインフラ設備にも見えてしまいます。

川の対岸に立地する美術館に向かって歩行者専用の橋を架けるという発想は、もしかしたら先に完成していたフランス・パリの「ポン・デ・ザール」を意識したものなのかもしれません。が、両者を比べてしまうと、ポン・デ・ザールの方がはるかに美しく、空間としても心地よいです。恋人たちが愛の証として欄干に南京錠をかけていく光景というのは、ミレニアム・ブリッジにおいてはちょっと想像がつきません。

ロンドンのテムズ川沿いを歩いていると、どうしてもセーヌ川を擁するパリの風景を思い出し、比較したくなってしまいますが、ロンドンの風景にはパリのような優雅な美しさが欠けているな、と感じてしまいました。パリの風景からは文化・芸術・宗教といった、人間の情緒に直接訴えかけてくるようなものが連想されるのですが、ロンドンを見ていると、シティのスカイライン(近日中に取り上げる予定です)等、どうしても産業や経済といった都市の現実的な営みを見せつけられているような気がしてしまうのです。両都市(あるいは英仏両国)の強い分野の違いがはっきりと表れるのでしょうか。

全体的に、この橋についても、ロンドンについても、私はあんまり褒めてないですね(笑)。

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2015.08.07

86-6 コヴェント・ガーデン(英国・ロンドン)

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大都市・ロンドンとはいえ、その人口は東京ほど多くないはずなのですが、建物の高さや通りの幅などが東京よりも小づくりな分、人口密度が高いような印象があって、この一帯の土曜日の人出は、凄まじいものがあり、歩行者天国になっている石畳の上では大道芸人のパフォーマンスが行われて多くの見物客で賑わっていました。

画像の正面に映る”The Market”と呼ばれるショッピング・センターを中心としたこの広場は、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の舞台として有名らしいですね(私は見たことがありませんが)。確かに、名作の舞台にふさわしい華やかな雰囲気は感じられます。イタリア風の屋敷が並ぶ市場として整備された石畳の空間は、英国もヨーロッパの一部だという、私がほとんど忘れかけていた事実を初めて思い起こさせてくれました。

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2015.08.06

86-5 トラファルガー広場(英国・ロンドン)

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地図を見ているだけでは、街の中心がどこなのか、いまいちわかりにくいロンドンにおいて、そのバス路線網の中心となっているらしいのが、このトラファルガー広場です。私にとっては、今を時めく有吉弘行さんがかつてお笑いコンビ「猿岩石」として活動されていた頃、TV番組「進め!電波少年」の企画「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」でゴールされた地点(すなわち沢木耕太郎さんの有名な紀行小説「深夜特急」のゴール地点)という認識ですが。

周囲を「ナショナル・ギャラリー」(画面左側)や「セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会」(同右側)といったギリシャ神殿を彷彿とさせる白亜の建物群に囲まれた大きな広場は、全貌をカメラにおさめるのがなかなか難しく、この広場の主役たる「トラファルガーの海戦」での勝利を記念して作られたネルソン提督像の入ったアングルで上手く撮ることができませんでした。ちなみに、その台座の四方を囲んでいるライオン像を見ていると、私はどうしても東京の三越本店を連想せずにはいられません。

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2015.08.05

86-4 セント・ジェームズ・パーク(英国・ロンドン)

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ロンドンを代表するハイド・パークほどの広さや知名度はないのかもしれませんが、バッキンガム宮殿の前に位置する、より都心に近い公園がこのセント・ジェームズ・パークで、咲き乱れる花々や園内を歩き回るリスや水鳥たちがロンドンっ子や観光客の目を楽しませています。

その園内に横たわる大きな池に架かる橋の上からテムズ川の方角を撮ったのがこのショットです。二またに分かれた池の先にはそれぞれ、中世ヨーロッパの城のようなウェスト・ミンスターの官庁街の建物群と、先日から当サイトで取り上げている大観覧車、ロンドン・アイがそれぞれ遠くに望め、まるでテーマ・パークや遊園地の中のような風景です。都心の一等地、というか行政中心に設けられた、誰もが気軽に楽しめる娯楽施設であるロンドン・アイは、登場して間もないにも関わらず、ビッグ・ベンやタワー・ブリッジといった旧来からのロンドンのアイコンに肩を並べるランドマークとしてすっかり定着してきたように感じられます。

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2015.08.04

86-3 コカ・コーラ ロンドン・アイ(英国)

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テムズ川とロンドンの伝統的な街並みを遥か眼下に仰ぎ見るようにして、中に人を乗せた透明なカプセルが空高く浮かんでいる光景というのは、実際よりも写真にした方がより摩訶不思議な感じがします。

このカプセルは、「ロンドン・アイ」という1999年末に開業した観覧車で、直径135m、カプセル1台あたり25人という定員は当時世界一の規模だったそうで、2015年より3代目のスポンサーであるコカ・コーラの名が冠されています。

ワールド・クラスの巨大さを誇る観覧車だけに、1周約30分とそれなりの時間を要するアトラクションですが、高さや角度によって見え方の変わるロンドンの風景を、広いカプセル内を歩き回ってあちこちを見ながら楽しむことができ、飽きさせることがありません。

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2015.08.03

86-2 ロンドン・アイから見たウェスト・ミンスター宮殿(英国)

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前回に引き続いて、ウェスト・ミンスター宮殿(国会議事堂/ビッグ・ベン)の画像です。1090年に完成し、13世紀から審議の場として使われるようになったものの、1834年の大火災でほぼ全焼し、改修されたものが現在の姿とのことです。

国会議事堂としては西ヨーロッパ随一の規模を誇り、テムズ川に沿って300mもの全長を持つ建物ですが、リズミカルに並ぶ縦格子状の意匠のためファサードが単調にならず、小気味よい感じです。ゴシック建築の特徴である大小様々な無数の尖塔が建物のあらゆる場所から、天を突き刺そうとしているかのような姿が、どこか神秘的です。

そんなビッグ・ベン、ロンドンに高層ビルがなかった時代には前回(86-1)の画像のようなアングルでしか見ることができなかったのでしょうが、現在は誰もがこのように上から眺めることができるようになりました(どうやら一部外装工事中のようですね…)。ちなみにこのショットはミレニアム以降のロンドンを代表するランドマークの一つである「ロンドン・アイ」から撮ったものです。「ロンドン・アイ」については次回の記事でお話しする予定です。

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2015.08.02

86-1 テムズ川とウェスト・ミンスター宮殿(英国・ロンドン)

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ロンドンの都市構造を理解する上で最も重要なのは、蛇行しながら街を西から東へと流れるテムズ川の存在ではないかと思います。街は川の南北で発展の度合いが大きく異なり(たとえば、地下鉄のネットワークは北側の方が密)、そして観光客が訪れるような主要な施設はテムズ川の河畔に多く立地しています。というわけで、今回のシリーズではロンドンをまず、河畔にある見どころの最西端(?)であるここからテムズ川に沿って東へと進むようにご紹介していきたいと思います。

「ビッグ・ベン」という愛称を持つ時計塔で知られ、現在英国の国会議事堂として使われている、ロンドンを代表するこの建物は、正確には「ウェスト・ミンスター宮殿」という名前だそうです。テムズ川沿いに建てられたこの建物は昔から川の対岸から眺めた姿が最も美しく見えるように計算されているためなのか、川沿いにはこのように眺めを楽しめるクラシカルな街灯と並木のロマンティックなプロムナードが整備されています。

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2015.08.01

アーバン・ツアーズ 2015夏の祭典SP ロンドンの風景

みなさん、こんにちは。当サイトがこの夏、約1か月間に渡ってお送りする予定の「超大型企画」は、本当に久々にヨーロッパから、英国・ロンドンの風景をお届けしたいと思います。

ローマ帝国時代以来の古い歴史を持つロンドンは、全盛期には世界史上最大の面積を誇り、また世界で最初に産業革命を成し遂げた大英帝国の首都であり、莫大な富の蓄積によって作り上げられた歴史的な景観資源を数多く有する、世界で最も外国人旅行者が多く訪れる都市です。

また現代においても、ロンドンはEU最大の都市圏を形成するメトロポリスであり、ニューヨーク、東京、パリ等と並び政治・経済・文化等様々な面においてグローバルな影響を与えている世界都市です。そしてその地位に相応しく、21世紀に入っても街の至る所で再開発プロジェクトが進み、変化を続けているダイナミックな都市でもあります。

発展のピークを過ぎ成熟期を迎えている英国という国の、ロンドンという大都市のあり方は、8年遅れで同様にオリンピックの開催を控えている東京にとっても大いに学ぶところがあるように思います。…などと、偉そうに語ってしまいましたが、小難しいことは考えずに、新旧のロンドンの姿をお楽しみいただければ幸いです。

急な話で申し訳ありませんが、シリーズは明日、8月2日(日)よりスタートします!

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