« 2016年1月 | トップページ | 2016年4月 »

2016年3月

2016.03.30

88-14 ブルートン教区教会(米国・ウィリアムズバーグ)

8814wabbpc

建物の各部分のヴォリュームとバランス、その形状、そして柔らかな色合いのレンガ造の外壁と屋根等、青空をバックにした姿が美しく、コロニアル・ウィリアムズバーグの中で、私が理屈抜きに最も気に入った建物です。ちなみにここは1715年に完成し、現在でも礼拝が行われている現役の教会らしく、またコロニアル・ウィリアムズバーグの街並みの修復と再建には、この教会の牧師による多大な尽力があったようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.29

88-13 デューク・オブ・グロースター通りの街並み(米国・ウィリアムズバーグ)

8813wabdog

ようやくこの街らしい風景をまともにご紹介できる機会が訪れました。この街の概要についてはバック・ナンバーをご覧ください。

この画像は、街のメイン・ストリートの風景です。通りには様々な商店が並んでいて、これでも18世紀の新大陸の植民地の中では、この街のこの通りはかなり栄えていた場所だったのではないでしょうか。おそらくその当時にはもっと鮮やかだったであろう色とりどりの建物の外壁が、長い月日の間に強い陽射しを浴び続けて、同じようなトーンに色褪せ、パステル・カラーになっているのがいい感じです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.27

88-12 ナショナル・モール その3(米国・ワシントンDC)

8812wdcnm3

ナショナル・モールは幅が200mもある緑地帯なので、モールに面したそれぞれの建物の前には、画像のように広大な芝生が広がっています。それはまるで都心部の景観というより、郊外型の大学のキャンパスを見ているようです。

ワシントンDC、とりわけナショナル・モール周辺は、何よりも景観としての美しさや象徴性を重視して造られた空間であり、建造物や街区の大きさはヒューマン・スケールが考慮されていないので、近くに見える目標物も辿り着くまでは結構遠く、歩いて見て回るには疲れる自動車サイズの都市です(同じく計画的に造られたスペイン・バルセロナの新市街にも同じ匂いも感じます)。環境はとても素晴らしく、起伏も少ないので、サイクリングには適しているかもしれませんね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.26

88-11 ナショナル・モール その2(米国・ワシントンDC)

8811wdcnm2

ナショナル・モールについては以前にもご紹介しているので、今回は「その2」です。この画像はワシントン記念塔の近くのもので、舗道が描く弧の中心(画面の左側)に塔は聳え立っています。

緑豊かでなだらかな丘の上をカーヴする道の遥か先には市街地のビル群が見えています。これが郊外のニュータウンなどではなく、大都市の都心部の風景というところが、新大陸らしい雄大さを感じさせてくれます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.25

88-10 ユニオン駅構内のショップ(米国・ワシントンDC)

8810wdcius

以前にも触れましたが、この駅の内装は単なる交通施設とは思えないほど豪華で、また数多くのショップやレストランから映画館まで備えたショッピング・モールとしても機能しているようです。

そんな駅構内にあった、宝飾店と思われる店の内部の画像です。そもそも、なぜ駅にこんな業種のテナントが入居しているのか、果たしてこんな所でこんな物を買う人がどのくらいいるのかという疑問がまず湧くのですが…。商品の陳列棚の低さに比べて天井は異様に高く、自然光も降り注いでいるようで、そこからは高級そうな照明器具もぶら下がっています。大理石(?)の列柱に囲まれ観葉植物も生い茂る静かでゆったりとした空間は、全体として高級な百貨店の売り場のようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.24

88-9 ユニオン駅(米国・ワシントンDC)

8809wdcuns

以前にもご紹介した、アメリカ合衆国の首都の陸の玄関口です。内装が豪華なこの駅舎は、アーチと列柱が印象的な白い石造りの外観にも宮殿のような威厳が感じられ、黒塗りの車がよく似合います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.22

88-8 ボードウォークの夜景(米国・アトランティックシティ)

8808alcbdw

以前取り上げたのとほぼ同じ場所の、夜の画像です。この街の詳細についてはバック・ナンバーをご覧ください。

カジノの街ではありますが、全体的に時代遅れな空気が漂うこの昔ながらの観光地のネオンには、いまいち華やかな活気が感じられず、どこかうらびれています。逆に温もりや懐かしさがあるとも言えますが。ラスヴェガスで言えば、現在発展中のストリップ地区よりは、旧来からの中心で、やや斜陽傾向にあるダウンタウンに近いイメージです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.20

88-7 MITステイタ・センター(米国・ケンブリッジ)

8807hvdmit

ケンブリッジの街には、前回(88-6)お話ししたハーバードの他に、もう一つ世界的に有名な大学があります。それがマサチューセッツ工科大学(MIT)です。この2つの大学のキャンパスの風景は全く対照的で、ハーバードが歴史と伝統を大事にした雰囲気であるのに対し、MITの方は未来志向というか、幾何学的で前衛的な外観の建築が多く見られ、文系と理系の好みの違いが表れているように思います(ハーバードはなんとなく文系に強そうなイメージがあって適当に言ってみましたが、そもそも文系と理系を明確に分けるという考え方が米国にもあるのかどうか、という疑問もあります…)。

そんなMITのキャンパスの建築の中でも一際異彩を放っているのがこの「ステイタ・センター」で、四角い建物をぐちゃぐちゃに押し潰したような奇抜な外観にはやはり建築段階から賛否両論あったようです。設計者は以前当サイトでも少し触れたことのあるフランク・ゲーリー氏(※)で、あぁ、彼に作らせたらこうなっちゃうんだろうなぁ、という若干シニカルな目で見ていました。

が、それから数年の時が経ち、昨年の秋から先日まで都内で開催されていた「フランク・ゲーリー展」にたまたま行く機会があって、その展示内容を割とじっくり見てからは、少し考え方が変わりました。完成した外観だけを見てしまうと、単に奇をてらって思いつきで造ったようにしか見えない彼の建築が、実は論理的で綿密な検討に基づいて導き出された形態であり、最新のコンピュータ技術を駆使することによって極めて合理的に建設されているんだな…と。

 

※関連バックナンバー

 8-5 「オリンピック・ポート」68-1 「ジェイ・プリツカー・パヴィリオン」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.19

88-6 ハーバードの風景(米国・ケンブリッジ)

8806hvdtws

ボストンのダウンタウンから、地下鉄レッド・ラインに乗ってチャールズ川の対岸へと渡り、学園都市として名高いケンブリッジの街の中心に位置するハーバード駅で降りて地上に出ると、このような風景が広がっています。

ここには、その名のとおり世界に名だたる名門校・ハーバード大学があります。この大学は、広大で閉鎖的な敷地が横たわって市街地間相互の往来を妨げてしまうようなキャンパスではなく、市街地内の複数の街区一帯に渡って施設が立地していて、東京で言うと早大の早稲田キャンパス界隈のように、街と大学が一体化している感があります。

そして、全米最古の大学の施設群が織り成す建築景観は、大聖堂等の宗教施設が建ち並ぶヨーロッパの都市の旧市街を思わせるような、歴史的でロマンティックな雰囲気です。この大学が重要な舞台の一つとなっている映画「ソーシャル・ネットワーク」を見ていたらこのキャンパスが登場して、懐かしさを覚えるとともに、改めてその魅力に気づかされました。「こんな素敵なキャンパスで学生生活を送りたい」と思えば、受験勉強にも身が入りそうです(「受験勉強」っていう概念が米国にはなさそうですが)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.18

88-5 ビーコン・ヒルの街並み(米国・ボストン)

8805bosbch

ビーコン・ヒルは、ボストンの都心部に位置する米国最古の都市公園「ボストン・コモン」の北側の斜面上に広がる地区で、丘の頂上にはマサチューセッツ州議事堂が建っています。ここは旧大陸・ヨーロッパの雰囲気をとどめた高級住宅街で、政治家など地元の名士たちも多く暮らしているそうです。その中でも、以前取り上げた「エーコン通り」は、その美しさから絵葉書などにもよく登場するほど有名な私道です。

ガス灯がともる夕暮れ時の赤レンガの街並みは重厚で落ち着きが感じられ、坂道を行き交う車も心なしか高級そうに見えます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.17

88-4 セイクリッド・ハート・イタリアン・チャーチ(米国・ボストン)

8804bossic

ボストンのダウンタウンの街路の路面には、赤く細い線が引かれています。その線は全長約4kmの一本道ですが、注意して歩いていないと見失いそうになるほど、そのルートはくねくねと街なかを曲がりくねっています。これは「フリーダム・トレイル」と呼ばれ、米国随一の古都として知られるボストンの英国植民地時代から米国建国当時にかけての16カ所の史跡を結んでいるもので、このルートを辿っていけば迷うことなくそれら全てを巡ることができるというシステムになっているのです。

その「フリーダム・トレイル」の中盤にあたり、数多くの史跡が点在しているのが、ダウンタウンの北の方に位置するここ「ノース・エンド」地区です。イタリア人街として知られるこの付近の街並みは、赤レンガの建物で埋め尽くされ、風景全体が甘ったるい赤茶色に染まっています。

画像は、そんな「ノース・エンド」地区の、トレイルのルート上にはあるもののそれほど有名でもない、ある教会を撮ったものです。教会の前には、歴史を感じさせる石畳が敷き詰められたちょっとした広場になっていて、中央の植え込みの鮮やかな花の色と、広場を囲む重々しい金属製の鎖が印象的です。そして教会の建物は、いかにも「ここが正面!」といった感じに数々の模様が象られたファサードで、赤茶色の壁面に窓枠を囲むくっきりとした白い色がよく目立ち、その佇まいが何だか妙に気になる教会でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.16

88-3 ローズ・ケネディ・グリーンウェイ(米国・ボストン)

8803bosrkg

名前のとおり、緑道のように線状に延びているこの緑地の下には高速道路が通っています。ボストンの海岸沿いにはかつて高速道路の高架が続いていたのですが、「ビッグ・ディグ(巨大な穴掘り)」と呼ばれる全米史上最高額(パナマ運河の建設費以上とも!)の道路工事プロジェクトによってそれが地下化され、高速道路としての機能が強化されるとともに、上部にはこのような緑地ができ、物理的に、そして視覚的・心理的にも分断されていた都心部とウォーター・フロントがつながったのです。

ボストンのダウンタウンのスカイラインをバックに躍動する噴水を眺めながらくつろげる公園の風景は都会的です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.14

88-2 リチャード・J・デイリー・センターとシカゴ・ピカソ(米国イリノイ州)

8802ccgrjd

これまでに何度か取り上げてきましたが(※)、シカゴでは都心部の高層ビルの足元の広場に数多くのパブリック・アートを見かけます。ピカソの手によるこの巨大な作品には特にタイトルがなく、一般的に「シカゴ・ピカソ」と呼ばれているそうです。黒一色の抽象的な姿はとてもシックです。

一方その背景となっているシカゴ都心部の建築景観は、1871年の大火を契機として市街地の高層化が始まった世界最古の摩天楼群です。鉄とガラスでできたシンプルなデザインの現代の高層ビルとは違い、西洋の伝統的な装飾の施された重厚な石造りの建物をそのまま高層化したようなクラシカルな街並みには温かみが感じられ、一つひとつの建物のデザインがとても個性的です。

※関連バックナンバー

67-3 「シカゴ川沿いの銅像」、67-7 「連邦政府センター前の『フラミンゴ』」

67-8 「ミレニアム・パークの『クラウド・ゲート』」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.13

88-1 グラント・パーク(米国・シカゴ)

8801ccggtp

ミシガン湖岸に立地し、背後にはシカゴ都心部の市街地を控え、「シカゴの前庭」と呼ばれている公園で、1.29km²という広大な面積を誇ります。以前ご紹介した「ミレニアム・パーク」もこのグラント・パークの敷地に含まれています。

公園はシカゴご自慢の摩天楼群に周りを囲まれ、ハリケーンが去った後の秋晴れの朝の青空が爽やかです。そして緑が眩しい芝生の上を無数の鳥の群れがよちよちと歩いています。欧米では都市部の公園内でよく小動物の姿を見かけることがあるのですが、日本よりも人間と動物の距離が近いというか、人間を恐れないようなところがある気がするのが不思議です。動物にも国民性というものがあるのでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.11

アーバン・ツアーズ 10周年直前SP 「スノー・ベルト」の風景

アメリカ合衆国南部、ほぼ北緯37度以南の温暖な地域は「サン・ベルト」と呼ばれることがあります。近年石油・航空機・電子などの産業が発達し、過ごしやすい気候のため外国からの移民や国内でも寒冷な地方からの移住者が押し寄せて人口が急増し、経済的に発展中の地域とされています。

これに対して、五大湖周辺からボストン~ワシントン間の「北東回廊」に至る比較的気候の冷涼な地域は「スノー・ベルト」と呼ばれ、その寒々しい語感も相まって、重工業産業の斜陽、都市の空洞化、失業・犯罪の増加などどちらかというと負のイメージで語られがちな地域となっています。

当サイトでも、寒がりな管理人の体質もあり(笑)、カリフォルニアやフロリダを始めとするサン・ベルトに属する地域の方を多く取り上げている傾向がありますが、米国の近現代史の中でも比較的早い時期から発展を遂げていた「スノー・ベルト」の各都市にも、寒冷な気候に負けない歴史・文化的な魅力がたくさんあるはずです。

200810月~2009年3月にかけて、この地域の都市の風景をいくつかご紹介する機会はありましたが、まだまだこれらの街の魅力を十分伝えきれていないと思い、今回、まもなく当サイトが10周年を迎えるにあたり、この「スノー・ベルトの風景」をテーマに選んでみました。シリーズは、3月13日(日)スタートです。お楽しみに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年1月 | トップページ | 2016年4月 »