89-19 高尾599ミュージアム(東京都八王子市)
前回(89-18)ご紹介した場所のほど近くに建つ、昔ながらの小ぢんまりとした和風家屋…と思いきや、その1階部分の開口部は現代的な全面ガラス張りで、高尾山麓の街並みとの調和に配慮した現代建築となっています。建物の前面には芝生の広場が広がり、ベンチが並ぶ傾斜のついたアプローチには小川も流れるようで、空間全体がシンプルな和のテイストでまとめられ、アートを感じさせてくれます。
この施設は2015年に八王子市が観光まちづくりの拠点として設けたもので、その名称は高尾山の標高(599m)にちなんでいます。私は内部には入らなかったのですが、メインとなる展示スペースは外観からは想像もできないほど広々としているようで、登山客らの避難場所としても想定されています。入場無料のこの施設にはカフェ、ミュージアム・ショップ、おむつ替え・授乳室等も備えられています。
高尾山は、東京の人にとっては昔から親しまれてきた行楽スポットでしたが、2007年から3年連続でミシュラン旅行ガイドの3つ星を獲得して以降、外国人観光客も増加する等、ますます脚光を浴びてきているようです。そんな時流に乗って、この施設のオープンと同じ2015年、高尾山へのメイン・アクセスを担う京王電鉄は高尾山口駅の駅舎をリニューアルし(設計は新国立競技場と同じ隈研吾氏)、駅前に温泉施設も開業させました。高尾山は今、最も「旬」の観光地と言えるのかもしれません。
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