90-2 親水広場(富山県富山市)
富山駅北口から延びる大通り「ブールバール」(手前側)と「富岩運河環水公園」(正面奥)へのアプローチとの結節点上にあり、周辺の文化・交流施設(画面左側の富山市総合体育館、右側奥の「サンフォルテ」、手前の「とやま自遊館」)と一体的な利用が可能な広場として整備された幅員40m、延長250mの壮大な空間です。
両側に並ぶ3つの建物はいずれも同一の設計事務所の手によってデザインされたもので、街並みとしての統一感があります。アース・カラーのレンガ(英国産らしいです)を用いた外壁は正面に見える公園のエントランス部に建つ「泉と滝の広場」とも調和が図られ、大規模な施設ながら壁面デザインが分節化された、私の好きなタイプの建築です。一方広場の方は、大小の照明灯やベンチ等が一直線かつシンメトリーに並ぶ強い軸性を感じる空間となっています。ちなみに、広場に対して斜めに引かれた白いラインはこの土地が区画整理される前の、過去の道路や建物の線形を示しているらしいです。
この両側を建物に挟まれ、正面に広い空が見えるシンメトリーな長細い広場を見た時私は、米国カリフォルニア州ラ・ホーヤにある現代建築の名作「ソーク生化学研究所」をちょっと連想してしまいました(当サイトでは取り上げておりませんので、ご興味があれば検索してみてください)。
さて、この広場の先に続く「富岩運河環水公園」については、次回以降じっくりとご紹介していきましょう。
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