90-7 山町筋(富山県高岡市)
高岡市に残る2つの古い街並みの内の一つで「やまちょうすじ」と読むそうです(通りを「筋」と呼ぶあたり、ここは関西文化圏なんだな、と思わされます)。この通りはかつての大動脈であった旧北陸道にあたり、商都・高岡の繁栄を支えてきた商人町でした。明治33年の大火を機に、当時の防火建築である土蔵造りを中心に街並みが再興され、その中に前面のみを洋風にした町家やレンガ造りの洋風建築の銀行等が入り混じる重厚でレトロな風景で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
そんな魅力的な景観を持つこの通りですが、観光客の姿はありません。というか、旧JR北陸本線の高岡駅からここまでの大通りには歩く人の姿すらほとんど見かけることがありませんでした。これでも17万の人口を有する県内第2の都市だというのですから、地方都市における中心市街地の衰退というのは深刻なものがあるなぁ、と感じざるを得ません。
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