« 2016年9月 | トップページ | 2017年1月 »

2016年12月

2016.12.30

91-20 博物館網走監獄内の風景(北海道)

9120hkdhak

「博物館網走監獄」から3つ目の記事です。

網走刑務所は自給自足を運営理念とし、「農園刑務所」として盛んに農作業が行われていたようで、画像に映っているのは漬物庫や耕耘庫(「こううんこ」と読むらしいです)等に使われていた建物です。前回(91-19)ご紹介した舎房同様、外側を黒い板で覆われた質素な木造の小さな建物がリゾート施設のコテージ群のように並んで、可愛らしく見えます。

年内の投稿は今回が最後です。これまで北海道の市部の風景をご紹介してきましたが、年明けからは郡部の風景を取り上げていく予定です。よいお年を。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.29

91-19 博物館網走監獄 舎房(北海道)

9119hkdhas

前回(91-18)に引き続き、「博物館網走監獄」の中の風景です。

画像からだけではわからないと思いますが、この舎房は見張りの建物を中心に5棟が放射状に広がっているものです。明治45年から昭和59年まで使用され、木造行刑建築物としては世界最古で最大の規模を誇り、国の重要文化財に指定されています。獄舎ですから、建築として取り立てて美しく飾り立てる必要はないのですが、逆にその質素なログハウスのような造りにストイックな美しさが感じられます。

画像からも少し窺えますが、この敷地内には所々に華やかさはないものの可憐な花々が咲いていて、贖罪の場に似つかわしく(ここはあくまでも建築群のみが移築復元された「野外博物館」であって、実際にこの土地が刑務所として使われていたわけではありませんが)、北国の冷涼な空気の中にまるで俗世間から隔絶された修道院のような清らかな空間として造られているように思えます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.28

91-18 博物館網走監獄 正門(北海道)

9118hkdmga

網走と言えば、刑務所。刑務所と言えば、網走。故・高倉健さん主演の「網走番外地」シリーズ他、数々の映画等で取り上げられたことによってこのイメージは形成されてきました。一般的に「刑務所」というものは自分の住んでいる街には有ってほしくない「迷惑施設」と認識されていると思いますが、1890年に開設された網走刑務所は北海道の開拓の歴史や網走の街の発展に大きく関わってきました。現代においても刑務所の存在が良くも悪くも「網走」という街の名を全国区にし、その存在が多くの観光客を集めています。受刑者が行っている街の除雪作業は市民の日常生活に大いに役立っているようですし、「網走」と「刑務所」はこのように切っても切れない関係にあると言えるのではないでしょうか。

1983年には網走刑務所の全面改築工事に伴い、歴史的に価値の高い旧刑務所の建物群が近隣に移築復元されました。それがこの「博物館網走監獄」という、刑務所をテーマとした世界的にも珍しい野外博物館です。画像は「正門」で、大正13年の建築を復原させたものです。

これは建物のファサード(顔となる壁面)というわけではなく、奥行きのない単なる塀の一部です。赤レンガ造で、ギャンブレル屋根(切妻の二段勾配屋根)のような断面、石造りのアーチ、壁面から突出した大きなドームなど、明らかに洋風建築を意識した造りでインパクトは十分なのですが、こういったヴォキャブラリーを見よう見真似で適当に寄せ集めて切り貼りしたような奇妙な印象で、たぶん本家ヨーロッパにはこんなデザインの建造物はないんだろうな、と思います。そんなこともあってか、この「正門」は、敷地内にある8棟の重要文化財にも、6棟の登録有形文化財にも指定されていません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.26

91-17 阿寒湖アイヌコタン(北海道)

9117hkdaak

阿寒湖温泉街にある道内最大規模のアイヌ民族のコタン(集落)で、アイヌ料理を味わえる店や民芸店などが軒を連ねている他、古式舞踊の見学やアイヌ文化の体験もできる観光施設という一面もあるようです。中心にはアイヌの神々がデザインされたトーテムポールのようなモニュメントが建ち、「ムックリ」と呼ばれるアイヌの伝統的な楽器の不思議な音色がスピーカーから流れ続けています。

アイヌの人々が元々住んでいた「チセ」と呼ばれる住居建築は、藁葺き屋根の掘立小屋といった感じの簡素な木造建築らしいです。そしてアイヌの集落というものはほとんどが5~7戸から構成され、大規模な集落は和人(アイヌから見た大和民族を指す名称)による強制移住の結果形成されたものなのだそうです(阿寒湖アイヌコタンは、1959年、地元の自然保護活動家の呼びかけにより、無償提供された土地に周辺のアイヌ人が移住したもの)。したがって、画像のような街並みがアイヌの伝統的な建築というわけではなく、そもそもこのような街など本来存在しなかったはずなのですが、錆びついたトタン板のギャンブレル屋根(切妻の二段勾配屋根)や、木材を多用した外壁の、全体的にくすんだ色合いの、世界中でここ以外のどこでも見たことがないような街並みからはエスニックな雰囲気が漂い、「これが昔ながらのアイヌの街だ」と言われれば納得してしまいそうな感じです。ちょっと西部劇に登場する村のセットのようにも見える空間です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.25

91-16 釧路市湿原展望台(北海道)

9116hkdkmo

釧路名物の霧の中にぼんやりと佇んでいるこの建築は、前回まで(91-14,15)取り上げた「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」と同じ毛綱毅曠氏によるもので、釧路市内ではこの方の作品が多く見られるようです。建物の形状は湿原に群生する球形植物「ヤチボウズ」をモチーフとしているそうで、あちこちが尖った形態にはこの方の建築らしい奇抜さも感じられますが、赤レンガという比較的見慣れ、落ち着いた色合いの素材を用いているため、どちらかというとトラディショナルな印象も受けます。

「展望」台でありながら、画像からわかるとおりこの日は霧に包まれて湿原の視界ゼロとのことで、残念ながら入場料は払わずに出ていきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.24

91-15 幣舞橋から見た釧路の夜景(北海道釧路市)

9115hkdnmb

前回(91-14)ご紹介した「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」周辺の夜景を、「北海道三大名橋」とされているらしい「幣舞(ぬさまい)橋」の上から見たものです。この橋の架かる釧路川の河口一帯には無数の街灯が設けられ、オレンジ色の光で煌々と照らされています。しかも「霧の街」として知られる釧路は、夏は特に霧が多いらしく、霧に包まれた夜景はとても幻想的です。近くには歓楽街もあるのですが霧の中に浮かぶその灯りは妖しく、演歌の歌詞のネタになりそうな感じです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.23

91-14 釧路フィッシャーマンズワーフMOO(北海道釧路市)

9114hkdkfw

「釧路湿原」と「阿寒」という2つの国立公園のゲートウェイで、道内4位の人口を有する道東の政治経済の中心、臨海工業都市・釧路市のウォーター・フロントに1989年に開業した複合商業施設です。

釧路川対岸からこのアングルで見ると水中から突き出ているように見えるこの建築は、地元釧路市出身の前衛的建築家・毛綱毅曠氏(凄いお名前ですね。本名ではないようですが)によるもので、パステル・カラーに塗り分けられた華やかなその外観はアニメ映画の中に出てくる工場のようないでたちで、バブル期の浮かれたムードを感じさせます。内部の造りも複雑で…この方の作品は実用性、メンテナンス面で非常に難があるらしいですが…それもよくわかるような気がします。テナントの相次ぐ撤退にも苦しみ、施設の空洞化を防ぐため、市役所の一部の部署やハローワークを入居させるなどして凌いでいるようで、そんなところにもバブルの爪痕が感じられます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.21

91-13 北見駅南側の風景(北海道)

9113hkdsks

ここはJR石北本線北見駅の駅前ですが、この南側に駅の出入口はなく、「みんとロード」という線路上の自由通路を渡って駅の北側(91-11でご紹介した場所)に一旦出る必要があります。画面右側のガラスに覆われた構造物がそれで、エレベータやエスカレータを備えた上で両端部にアトリウム空間まで設けられた大袈裟な造りとなっています。

近年、土地区画整理事業が行われたこの駅南側地区には、画面左側の市立中央図書館の他、「北見芸術文化ホール」「オホーツク木のプラザ」といった公共の施設が集積し、芝生が敷き詰められた「多目的広場」(画面手前の空間)も整備されています。これらの建物はいずれも外壁にガラスを多用した明るい色の外壁で、この地域の名産である「ハッカ」を思わせるような、清涼感ある爽やかな北国らしい都市景観となっています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.20

91-12 小公園(北海道北見市)

9112hkdske

北見の中心市街地は、意外に起伏があります。そして通りの幅は狭く、アーケードに覆われているので(しかもシャッター通り)、北海道らしい大らかさが感じられない、せせこましい街という印象があり、他に広い土地がいくらでもあるのに、なんでわざわざこんな場所に街を造ったんだろう、と疑問を感じてしまいます。

そんな市街地の中心の、やや高台には大きさの異なる2つの公園が道路を隔てて隣り合っており、小さい方には「中央公園」、そしてそれより大きいこちらの方がなぜか「小公園」と呼ばれています。芝生と花が爽やかな、そこそこ感じのいい普通の公園です。

公園という、どちらかというと平べったい「地べた」だけをどんなに美しく造っても、それを立体的に取り囲む周りの街並みが醜ければトータルの都市景観としては台無しになってしまうのですが、ここの場合、このアングルだと、正面に2014年に新築された「北見赤十字病院」の新本館の建物がそれなりに小ぎれいなので、よい風景として撮れているように思います。逆に、この公園が単なる病院の前庭にしか見えなくなってしまっているかもしれませんが。

ちなみに、この「北見赤十字病院」の新本館の建っている場所、比較的最近までは市役所だったそうで、この公園は中心市街地のシヴィック・センターにおける「市民広場」として機能していたのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.19

91-11 大雪大通沿いの街並み(北海道北見市)

9111hkdtod

北見市は、道内の他の土地に比べて観光資源に乏しいので一般的な知名度は低いかもしれませんが、12万の人口を有する、大雑把に言って北海道の右上4分の1の範囲内でいちばん大きな街です。この地域には他に「都市」と呼べる規模の街がないので、なだらかな丘をバックにそこそこ高いビル群が建ち並ぶこの街のスカイラインを遠くから眺めると、「久々に大きな街を見たなぁ」という感想を抱きます。

そんなこの街の中でも、オフィスやビジネスホテルなど高いビルが最も集まっていると思われるのが、市内を貫くこの国道39号(市内では「大雪大通」という通称があるようです)沿いです。画面のすぐ左側にはJR石北本線の北見駅があります。幅の広い直線道路の上空は、電線類や屋上看板もそれほど目立たないのですっきりとして見えます。

ただ、この街に今、建物のヴォリュームに見合う活気があるのかどうかは疑問です。街のメイン・ストリートであるはずのこの通りには、人影はおろか、行き交う車の数も少ないので。この画像を撮ったのがたまたま週末で、台風のさなかで、この前日から北見駅を発着する石北本線が終日全面運休になっていたという事情があるにせよ…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.17

91-10 旭山動物園(北海道旭川市)

9110hkdazp

今や「旭川」という都市の存在は知らなくても「旭山動物園」という名前を聞いたことがない人はいないんじゃないかというくらい人気の観光名所ですので、私からいちいちご説明するのは止めておきます。「近くまで来たから、話の種にちょっと寄ってみようか」という程度の軽い冷やかしの気持ちで訪れた私でさえ、ここの動物たちの生き生きとした姿には心を奪われてしまったくらいですから、評判に違わぬ素晴らしい動物園なのではないかと思います。

ところで、このサイトで話題にするのは動物たちではなく、園内のランドスケープについてです。といっても、ここのそれは神奈川県にある「よこはま動物園ズーラシア」のようにテーマパーク顔負けの凝ったものではありません。むしろ動物たちへの愛にあふれた、素人の手づくりっぽい雰囲気さえ感じられます。

画像は正門から動物たちが展示されているエリアに向かうまでのメイン・ストリートのような空間です。「旭山」というくらいですからこの動物園は斜面上に立地しており、これは高台になっている園内の奥の側から正門の方を見たアングルです。ここを歩いている間はまだ動物たちとは出逢えず、右側に売店・飲食店が建ち、休憩のための東屋やテーブル、ベンチが並べられているのが見えます。この長い坂道は本殿へと続く寺社の参道のように、この先にある「お楽しみ」への期待感を高めてくれる導入空間の役割を果たしているように思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.16

91-9 あさひかわ北彩都ガーデンと旭川市街のスカイライン(北海道)

9109hkdcta
旭川駅から、これまで数回にわたって取り上げてきた広大な「あさひかわ北彩都ガーデン」の中を歩き続けて、駅舎(画面左端)を遥か遠くに臨むこの「大池エリア」と呼ばれる、雄大な眺めが特徴的な場所までやってきました。ガーデンの中を流れる小川がここでは大きく広がり河川敷の風景のように見えます。このすぐ南側には忠別川という大河が流れているので、もしかしたらここは遊水池のような役目も果たしているのでしょうか? そして鉄道高架の向こう側に建ち並ぶ旭川の中心市街地のビル群は、なぜかレンガを思わせる赤茶色の外壁のものが多く、調和と温かみが感じられます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.15

91-8 旭川駅とあさひかわ北彩都ガーデン(北海道)

9108hkdakg

旭川駅の駅舎を、南側に広がる「あさひかわ北彩都ガーデン」越しに見たショットです。

前回(91-7)の記事で少し触れたこの「あさひかわ北彩都ガーデン」は、旭川駅構内にあった車両基地跡という、都市の中心部かつ駅前という立地に整備された公園です。駅を出て、小川が流れ、多種多様な植物に彩られた現代的なランドスケープのこの場所に足を踏み入れると、都心の高級ホテルの中庭に来たような、都会的な感覚が味わえるガーデンです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.14

91-7 旭川駅南口(北海道)

9107hkdass

全面ガラス張りの旭川駅舎の外観は、北側から見ても南側から見てもほとんど同じです。北口駅前広場(91-5)の赤いブロック舗装はそのまま駅構内(91-6)を通り抜け、さらにこの南口へと続いています。もっと言えばこのシームレスな歩行空間軸は、北口駅前広場の手前にある総延長約1kmの、我が国初の恒久的歩行者天国「平和通買物公園」から始まっています。鉄道高架化によってその軸が駅の反対側まで貫通し、遠回りや垂直移動をともなうことなくダイレクトに行き来できるようになりました。

そうしてたどり着いた駅の南口は、人と車が慌ただしく行き交う北口とは逆に、静かでのんびりとした風景が広がり、まるで別世界です。広々としたスペースにオープン・カフェのようなパラソル付きのテーブルと椅子が並べられている様は、とても駅前の風景とは思えないほどゆとりがあります。

画面右側の緑は2015年にオープンした「あさひかわ北彩都ガーデン」のもので、駅南口は、この総面積約12haという広大な都市型庭園に面しているというわけです。「あさひかわ北彩都ガーデン」については、次回以降より詳しく取り上げていく予定です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.13

91-6 旭川駅(北海道)

9106hkdast

前回(91-5)ご紹介した旭川駅の構内の様子です。

かつては旅情豊かな、昭和の香り漂う地上駅だったのですが、鉄道高架化によって建て替えられた新駅舎は広々とした現代的な空間で、いつ札幌から新幹線が延伸してきたとしても(あくまでも仮定の話ですが)恥ずかしくない立派さです。そして木工産業が盛んな旭川らしく内装には木材が多用され、床の舗装材や照明の色合いも含め、とにかく全体的に温かみが感じられます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.12

91-5 旭川駅北口(北海道)

9105hkdasn

札幌に次ぐ、北海道第2の都市の、表玄関の風景です。

2010年に当駅周辺の鉄道が高架化されたのにともなって駅舎が建て替えられ(画面左側)、2015年には画面正面に映っている駅直結のホテル「JRイン旭川」と商業施設「イオンモール旭川駅前」が開業しました。このビルの外壁はグレーの濃淡だけでランダムに塗り分けられ、クールで都会的な印象です。イオンと言えば、地方の何もない田園地帯の真ん中にばかり巨大な施設を建てているというイメージがあったので、このように主要な駅の前に進出するというのはちょっと意外です。以前だったらこういう駅ビルの核テナントとしては百貨店が誘致されることが多かったと思うのですが、時代は大きく変わったということなのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.10

91-4 あいの里学園通(北海道札幌市)

9104hkdagd

札幌市郊外の「あいの里ニュータウン」の内の風景です。このニュータウンはJR札沼線(学園都市線)の「あいの里教育大」駅前に展開されていて、この通りは駅前から延びるメイン・ストリートとなっています。

このニュータウン内は同じような大きさの戸建住宅が整然と並んでいる姿が印象的なのですが、それらの屋根はおそらく冬季の積雪に配慮して、屋根の勾配が急か、真っ平らかの2通りが混在しています。

そしてこのメイン・ストリートの並木、というか広々とした植栽帯に植えられているのが、おそらくモミの木と思われる針葉樹林なのが、本州とは違った北国らしさが表れていて、北ヨーロッパの風景さえ想起させてくれます。もしクリスマスの時期にこれらの木々が全てデコレーションされたら壮観だろうな、などと妄想してみるのですが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.09

91-3 藻岩山から見た札幌市街(北海道)

9103hkdmmi

札幌中心部からわずか数kmというアクセス抜群の、標高531mの山頂に設けられた展望台から見た風景です。

国内では関東平野に次ぐ面積を持つという、実に広々とした石狩平野の中に、札幌市街はのびやかに展開されています。街全体が碁盤の目状に区画されていることもあってか、建物が整然と並び、建物の高さも比較的揃っているな、という印象を受けました。逆に言えば道内で最も高いJRタワーが若干目立つ以外にランドマークが乏しいとも思いましたが。そして何より目立っていたのは、銀色に輝く球体の札幌ドームでした(この画像より右側にあります)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.08

91-2 札幌駅前通地下歩行空間(北海道)

9102hkdckh

札幌駅から南に延びる「札幌駅前通」の地下に、地下鉄大通駅までの520mに渡って整備され、2011年に開通した幅員12mの地下道で、「チ・カ・ホ」という若干気恥ずかしい愛称が付けられています。

両側に商店が隙間なく並ぶようないわゆる「地下街」ではなく、今後沿道のビル事業者に地下歩行空間への接続を促していく、という仕組みになっているので、現在地下道から直接アクセスできる商業施設は画像の場所を含め数カ所に留まり、ほとんどの区間が壁に挟まれています。その代わり、歩行空間の一部を「広場」と位置づけ、各種イヴェントや展示・情報発信・プロモーションなどの開催を可能にすることで何とか賑わいを創出しようと試みているようです。

…という、沿道に景色の変化があるわけでもなく、ただでさえ面白みのない閉鎖的な地下道が延々と続くのに、内装も照明もとにかく暗いのが気になりました。それも福岡市の「天神地下街」のように温もりを感じるような暗さではなく、いかにも「公共施設」といった感じの冷たい暗さで、ただただせわしない人々の靴音だけが空間にこだましているのが印象的でした。

陽射しやそよ風が感じられる地上であれば、街行く人々の姿を眺めながらくつろげるテラス席を、沿道の飲食店が通りに面して設けていたりしても全く不自然ではないのですが、同じことが画像のように薄暗い地下空間で行われて果たして楽しいのか?という大きな疑問が湧きました。北国ゆえ冬の寒さや積雪を避けなければいけないという事情はあるにせよ…。そんな北の大都会の人々のライフ・スタイルが、私にはとても不思議に感じられました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.07

91-1 札幌市電狸小路停留場(北海道)

9101hkdtks

まずは北海道の中心都市・札幌の都心部からシリーズをスタートしたいと思います。

画像は、世界的な路面電車復権の流れを受けて昨年延伸された区間に、新規開業(正確には80年ぶりの復活だそうです)したばかりの市電の停留場です。道路の幅員の一部の細長いスペースを使って、屋根と壁が一体となってすっきりとした、流れるようなフォルムの白い構造物がモダン・アートのようです。

ところでこの停留場、珍しいことに歩道に面しています。路面電車というものは道路幅員の中央部を走り、それにともなって停留場も歩道から離れた場所に設けられていることが多く、札幌市電でも既開通区間ではそうなのですが、この新規開業区間についてはこのような「サイド・リザベーション」と呼ばれる方式が採用されました。これによって乗降客の利便性が向上したのは明らかですが、その分自転車の車道通行や自動車の駐停車は制限されるというデメリットもあるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.12.01

アーバン・ツアーズ 2016-2017 年末年始SP 北海道の風景

みなさま、ごぶさたしております。当サイト3カ月ぶりの再開となる今回のシリーズでは、ほんとうに久しぶりに北海道の風景を取り上げたいと思います。

私が子供の頃、北海道に対して抱いていたイメージは、過疎化が進み、鉄道路線がどんどん廃止されていく土地、というネガティヴなものでした。1997年には道内を地盤としていた都銀の北海道拓殖銀行が経営破綻し、北海道経済の長期低迷に拍車をかけました。そんな中、近年その雄大な自然が注目を浴び、アジア諸国やオーストラリアなどからたくさんの観光客が訪れるようになっているというのは、明るいニュースだと思います。今回は道内でも特に手つかずの自然が残る道東地域の風景も、当サイトとして初めて取り上げていく予定です。シリーズは12月7日(水)スタートです。

なお、今回のシリーズ、雨の画像が非常に多くなっています。これは私が現地に滞在していた今年8月、台風が立て続けに北海道を襲ったからで…。いくつもの予定変更を余儀なくされ、楽しみにしていた風景も見られず私なりに大きなフラストレーションを感じていたのですが、私が何とか無事に東京に戻った後も道内の被害は拡大しているようで、自分の事ばかり考えていてはいけないと思い直しました。本当にお気の毒で、被災されたみなさまには心よりお見舞い申し上げたいと思います。それにしても我が国は国土全体が常に自然災害の脅威に晒されているんだなと実感させられています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年9月 | トップページ | 2017年1月 »