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2017.01.10

91-27 オレンジ色の街並み(北海道西興部村)

9127hkdnov

前回(91-26)ご紹介した興部村から内陸へ約20km入った所にある西興部(にしおこっぺ)村は、人口わずか1,000人程の小さな村です。そんな村の中心部に、眩しいほどの蛍光オレンジ色の建物で埋め尽くされた地区があります。そこには保育所、特別養護老人ホーム、ケアハウス、診療所、村営ホテル、文化施設、公営住宅…等、村の公的な施設が集積しています。このような「オレンジ色の街並み」が誕生した背景には、前回の記事でも触れたJR名寄本線の廃止が関わっています。

1989年に駅がなくなり、ここにあった木材会社が倒産したことにより、村の中心部には大きな空地ができてしまいました。そこで郊外にあった老朽化した保育所等をここに移設したのですが、その際に外観をこのような色彩にしたところ、その温かみがあり、元気が出るような、個性的な色彩が村民に大変好評を得た、…のだそうです。

同時期に村では海外視察事業を行っており、ヨーロッパの色彩が統一された景観を参考に1999年、「美しい村づくり条例」を制定し、基本的に公益施設の外壁はオレンジ色、屋根は緑色にする、という日本では他に例を見ない色彩を基調とする景観形成基準が生まれました。2001年には「西興部村美しい村づくり事業推進補助金」事業が実施され、民間の建物についても屋根や外壁を村の「おすすめ色」にした場合経費の一部が補助されるようになり、その結果オレンジ色のアパートといった建物も村内に増えてきているようです。

「美しい村」がなぜこのオレンジ色でなければいけないのか、という疑問はなくもないですが、寒々しい雪景色の中ではこの色はよく映え、風景に明るさや温かみをもたらしてくれてよいのかもしれませんね。それにしても、かつて当サイトで取り上げた美瑛もそうですが、街の景観をまるごと更新するような思い切ったことができるのは、土地が豊富な北海道の、小さな街ならではなのでしょうか。

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