92-8 天橋立ビューランドからの眺め(京都府宮津市)
天橋立(あまのはしだて)は、宮津湾と内海の阿蘇海を隔てる、幅約20~170m・全長約3.6kmの砂嘴(さし)でできた砂浜上に、大小約8000本の松が茂っている特別名勝(画面左手)で、宮城県の「松島」、広島県の「宮島」とともに日本三景とされています。
天橋立を眺められる場所は周囲にいくつかあるようですが、その中で最もメジャーなのが「斜め一文字」と呼ばれる北側の笠松公園からのもので、その次がおそらく「飛龍観」(龍が天に上る姿に見えることから名づけられた)と呼ばれるこの文殊山頂からの眺めなのでしょう。この地域のゲートウェイである京都丹後鉄道の天橋立駅からだと、海の対岸にある笠松公園へは阿蘇海を観光船で渡ったり、海岸線に沿ってバスで大回りしたりして行く必要がありますが、こちらはモノレール・リフトのりばまでわずか徒歩5分というアクセスのよさですので、時間がない方にもおすすめです。ここから眺める宮津湾は雄大かつ穏やかなもので、松が生い茂る砂嘴という特殊な地形がなくてもそれなりに美しい風景だと思います。
ところでここは「天橋立ビューランド」という1970年開業の遊園地内にあります。古代から知られた名勝に「遊園地」という現代の施設を建設したというミスマッチ感覚が不思議ですが、入園料を払わされるところが公的な景観を商業利用しているように感じられ、ちょっといただけません。この画像は「飛龍観回廊」と呼ばれる園内の施設から撮ったものですが、龍をイメージしたというその歩道は、元々はローラー・コースターだったものを改造したためか、そのルートは無駄に(?)空中を上下左右にくねっています。
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