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2017.08.30

93-28 上海虹橋駅(中国)

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中国では、日本の新幹線のような高速鉄道のネットワークがわずかここ10年の間で急速に発達し、その総延長はいつの間にか世界一となっています。ここ上海虹橋駅は、市街西郊にその高速鉄道専用の駅として2010年に新設されたもので、1630線のプラットフォームを有しています。ちなみにこの駅は国内線と東京・羽田便等近距離国際線が発着する上海虹橋国際空港に隣接しており、さらに長距離バス・ターミナルも併設されていて、上海における長距離交通の拠点が1カ所にまとまった、利便性の高い鉄道駅です(地下鉄も、現在2路線乗り入れています)。

画像は出発階コンコースのものです。この駅はとにかく巨大で…これは中央付近から片側を撮ったショットなので、後ろにはこれとほぼ同じ広さの空間があると考えていただくと、いかに大きいかがおわかりいただけるかと思います。中国人は国威発揚のためにとにかくバカでかい建物を造りたがるのかなぁ、と若干鼻で笑っていたのですが、実際訪れてみると日本の10倍以上の人口を持つこの国は鉄道利用客の数も半端ではなく、それを捌くためにはこれだけの容量が必要なんだろうな、と理解することにしました。

この施設のスケール感は鉄道駅のものというより、むしろ空港を思わせます。そう、中国で高速鉄道に乗るということは、ほとんど飛行機を利用するのと同じ感覚(いくつもの煩わしい手続きが必要、という意味で)と考えるとよいと思います。第一に、基本的に全席指定となっているので、混雑が予想される列車に確実に乗りたければ、できるだけ早く座席を確保しておく必要があります。(予約サイトはあるのですが中国語のみで、しかも外国人にとっては事実上オンラインでのチケット購入は困難なようです。現地で直接駅へ行っても外国人は自動券売機では購入できず、有人窓口に並ぶ必要があります。クレジット・カードは使えず、必ずしも英語が通じるとは限らないようで、中国語でやりとりしないと…。)第二に、高速鉄道の駅は既存の在来線の駅とは異なり、都市の中心部から離れた場所に設けられていることが多いようです。第三に、駅構内に入るためには手荷物のX線検査を受け(これは市内の地下鉄に乗る時も一緒ですが)、パスポートを見せる必要があり、そのための行列に並ばないといけません。第四に、駅は出発階と到着階が明確に分かれていて、列車に乗る時は上からプラットフォームへ下り、列車を降りたらプラットフォームから階下へと下り、駅を出るという一方通行になっていて、完全に動線が分かれている模様です。第五に改札口は、空港の搭乗ゲートのように、各プラットフォームの真上のみに、それぞれ分散して配置され、通常発車時刻15分前までは中に入れず、画像のような巨大な待合スペースで待機するシステムになっていて、3~5分前には改札が締め切られてしまうようです。…他にも共通点はあるのかもしれませんが、とにかく自由席のある日本の鉄道のように、思い立ったら1分前でもすぐに乗り込めるような気軽さはありません。

 

さて、今回のシリーズはこの上海虹橋駅の記事で終了となりますが、近い内に、この駅から高速鉄道に乗って日帰りで行ける上海近郊の都市の風景もご紹介していきたいと考えています。お楽しみに。

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