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2017年12月

2017.12.30

94-23 獅子林の石船(中国・蘇州)

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前回(94-22)に引き続き、蘇州四大名園の一つ「獅子林」内の画像です。

私が「獅子林」を気に入ったもう一つの理由は、園内の建築群の窓のステンドグラスが華やかで楽しげだったことです。池に浮かぶ、船を象った石造りのこの建造物(石船)も同じようにステンドグラスで覆われていて、中に何があるという訳ではないとわかっていても、ついつい入ってみたくなってしまいます。

ところで、この「石船」、どこかで見たことがあるような気がする…と自分の記憶を辿ってみたら、…答えは遥か遠く地球の裏側にある米国・フロリダの「ビスカヤ・ミュージアム・アンド・ガーデン」でした。この「石船」というものは中国庭園に多く見られるもののようなので、「ビスカヤ…」の方が東洋趣味を取り入れた、ということなのでしょう。意外なところで世界のつながりを感じました。

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2017.12.29

94-22 獅子林(中国・蘇州)

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これまでの記事の中で触れてきた「留園」、「拙政園」と並ぶ蘇州四大名園の内の一つで、1342年に建立された寺の庭園として造られたもののようです。

画像からも窺えますが、広さ約11,000㎡に及ぶ園内は「太湖石」で埋め尽くされています。これは蘇州の西に位置する「太湖」周辺の丘陵から取れる、無数に穴の開いた複雑な形の珍しい石(石灰岩の一種)で、昔から観賞用として珍重され、皇帝や富豪たちは富の象徴として競って自らの庭園に配置したのだそうです。どこを見ても摩訶不思議な造形の石がある園内はアップ・ダウンにも富んでいて楽しいのですが、同時に大勢の観光客でも埋め尽くされていて…700年以上も前にそんなに多くの来場者を見込んで造られたとは思えないこの施設の、立体迷路のような園路は人がやっと通れるほどの幅しかないので、お互いがすれ違うのに苦労しています。

それでも、私が同じ日に4つ訪れた江南地方の庭園(あと一つは、上海の「豫園」)の中で最も(というか唯一)気に入った庭園がこの「獅子林」です。

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2017.12.28

94-21 拙政園(中国・蘇州)

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「東洋のヴェネツィア」と並ぶ蘇州のもう一つの顔が「庭園都市」というもので、街には富豪たちが競い合うようにして造った江南式庭園がいくつもあり、その内の9カ所が世界文化遺産に登録されています。

この「拙政園」は、明代(16世紀)に造られたもので、蘇州古典園林の中で最大の敷地面積を誇り(約5万㎡)、蘇州四大名園であるばかりか、中国四大名園の首位に置かれています。そのためか、入場料も他の庭園と比べて高めに設定されています。

敷地の約7割を大小の池や堀が占めるというこの庭園で撮った写真の中で、このショットはそれなりによく撮れていると思ったのでとりあえずご紹介してみましたが、…正直、私には評判ほどの魅力が感じられませんでした。この庭園ならでは、という良さがわからず、わざわざ中国の蘇州まで見に来るほどの価値があるのか疑問で、これなら東京の新宿御苑の中にある中国風建築(旧御涼亭)を見れば十分、と思ってしまったくらいです…。

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2017.12.27

94-20 東北街歩行街(中国・蘇州)

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蘇州四大名園の一つ、「拙政園」(画像右側の、藤のような花が垂れ下がった塀の内側)の前の通りで、観光名所がいくつか集中しているエリアのためか、歩行者天国(歩行街)になっています。

この写真を撮ったのは4月の中旬で、蘇州は日本の九州南部とほぼ同緯度なのでそれほど寒冷な地域ではないはずなのですが、大胆に剪定されて枝葉のない木々が通りに立ち並び、青みの足りない空(大気汚染のためと思われます)が、なぜか冬が終わり春が始まる頃のような肌寒さを感じさせてくれた、不思議な風景です。

「拙政園」については、次回一応取り上げるつもりですが…。

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2017.12.26

94-19 観前街(中国・蘇州)

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街のちょうど中心に位置する「玄妙観」という道教寺院の前に発展した門前町という側面も持つ蘇州随一の繁華街で、東西に約1kmの延長を持つ歩行者天国になっています。

近代的な商業ビル等も多く建ち並ぶ沿道は建物がそれほど高くなく、上空を横切る電線等もないので、空がとても広く感じられゆったりとしているのですが、その密度感が逆にちょっと田舎っぽい雰囲気を醸し出しているようにも思います。

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2017.12.25

94-18 留園近くの「住宅小区」(中国・蘇州)

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庭園の街・蘇州における四大名園の一つである(中国四大名園でもある!)「留園」を探し求めて、街外れを歩いている時に見つけたのがこの場所で、何の予備知識もなかった私はこの立派な門が留園の入口なのかと勘違いしてしまったのですが、ここは「住宅小区」のようです。私が普段よく利用しているバス会社では「団地」という停留所名を中国語で「小区」と訳しているようなので、つまりここは「住宅団地」ということなのでしょう。

「団地」といっても日本の公営住宅のような低~中所得者層をターゲットにしたものというよりは、欧米型のゲーテッド・コミュニティ(ゲートを設け周囲を塀で囲むなどして、住民以外の敷地内への出入りを制限することで通過交通の流入を防ぎ、防犯性を向上させた住宅地)のようなハイ・ソサエティな雰囲気が感じられます。それでも中国風の伝統的な建築様式を採用しているのは、古都の、それも世界文化遺産にも登録されているような歴史的名園の近隣に立地しているという、周辺環境への配慮からでしょうか。そして、前回(94-17)ご紹介した住宅よりも都市の中心から少し離れている分、建物の高さは低く抑えられ、住棟の間隔もゆったりと建てられている感じがします。

「留園」については…特に感想もないので、ご紹介は省略させていただきます。

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2017.12.23

94-17 平江路沿いの集合住宅(中国・蘇州)

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平江路を歩いていて、蘇州の一般的な住宅街の様子を窺うことができたので、カメラにおさめてみました。世界各地の住宅街の画像を求めて当サイトを訪れる方も多いので、掲載しておきます。平江路周辺は古くからの街の中心に位置しているので、利便性が高く、居住地としても人気なのではないでしょうか。古い街の環境に調和させるべく、屋根は勾配のついたグレーで、外壁は白です。おそらく低層部の目隠しも兼ねていると思われる緑も豊かで、ちょっと高級そうな物件です。

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2017.12.22

94-16 平江路沿いの商店(中国・蘇州)

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平江路は観光スポットとしても人気ですので、観光客向けの店も多くあり、散策の途中で土産物を物色したり、茶館で休憩したり、買い食いしたりといった楽しみ方もできます。私が訪れた時は人出もそれほど多くなかったので、のどかな雰囲気を満喫することができましたが。そして商店の建物もいい感じに年季が入っていますね。

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2017.12.21

94-15 平江路(中国・蘇州)

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両側を建物に挟まれ、運河が見えない区間です。舗装は石畳で、白い壁の薄汚れ加減に、昔からの時の流れが感じられます。窓の格子のデザインといったちょっとしたところに中国らしさが出ていますね。

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2017.12.20

94-14 平江河沿いの風景(中国・蘇州)

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平江河沿いの建物や護岸には、昔のまま壁が薄汚れていたり、ボロボロになっていたりする場所も多く見られるのですが、ここは建物も、水面に下りていける石段を備えた護岸も真新しく、美しく白く輝いています。植物の植えられ方もちょっと現代的で、住宅なのか商業施設なのかわかりませんが、古い街並みに調和するように開発したという意図が感じられます。

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2017.12.19

94-13 平江河・その2(中国・蘇州)

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運河の幅が狭まり、両側に高級料亭のような(?)伝統的な建物が迫っている場所で、奥には水面に覆い被さるような大木(柳?)の緑が見えます。中国というよりは、日本の古い城下町の風景のようにすら見えるモノトーンのショットです。

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2017.12.18

94-12 平江河・その1(中国・蘇州)

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運河に架かる石橋の上から平江河沿いの風景を撮った画像です。この一帯の街並みは、白い壁にグレーの瓦の建物群で構成されていて、日本の古い街並みの風景にも通じるものがあります。歴史的な風景に似つかわしく、周辺は静かで落ち着いた雰囲気が感じられます。

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2017.12.17

94-11 平江路歴史街区(中国・蘇州)

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かつての蘇州は「東洋のヴェネツィア」と呼ばれていたように、運河が四方八方につながりそこを行き交う舟が人々の足となっていたそうです。そんな時代以来の古い街並みと風情が残っているのが「平江路」一帯です。道は旧市街内のこの「平江河」に沿って南北約1.6kmに渡って伸びており、その内の約1.1kmが世界遺産に登録されています。

平江路はこの場所のように運河に沿っている区間もあれば、狭い路地になっていたり、両側に商店が並んでいたり、建物がとても古くて歴史を感じたり、並木の緑が豊かだったり、地元で暮らす人々の生活感が垣間見えたり…と、場所によって様々な街路景観が味わえる、散策が楽しい道です。これから何回かにわたって、この地区をご紹介していこうと思います。

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2017.12.15

94-10 山塘船から見た風景(中国・蘇州)

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山塘河の遊覧船・山塘船に乗っている間に撮った何枚かの写真の中で、比較的見映えがよかったのがこのショットです。運河に面して道があるので街並みが運河に対して表の顔を向けており、水面に覆い被さるかのような大きな木々の豊かな緑が見え、中国風の東屋のような物や大きくアーチを描く古そうな橋も見えています。

が、運河に面した小さな広場のような場所いっぱいに、近隣住民が洗濯物を干しているのが見えているのがマイナス・ポイントです。特に欧米先進国では、外から見えるような場所に洗濯物を干すという行為は、景観を損なうものという考え方があり、高級住宅街等では罰金を科されたりするケースもあるようです。一方で、(私は実際に行って見たことはないのですが)イタリアのナポリ等では、高い建物に囲まれた狭い路地の上空いっぱいに洗濯物が干してある光景などが名物で、ある種の風情になっていたりもします。都市景観の価値は必ずしも「美しさ」だけとは限らない、ということなのでしょう。

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2017.12.14

94-9 山塘船(中国・蘇州)

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山塘河を行き交う遊覧船で、前回の画像(94-8)に映っていた切符売り場の辺りと、街外れにある景勝地「虎丘」の間を1時間弱かけて往復しています。

船から見える運河沿いの風景に、ため息の出るような美しさ…はなく、あるのは外壁が汚れ、朽ちた街並みの裏側と、この運河の水で洗濯をしたり(この水で洗った服を着る、という感覚は私には考えられませんが!)、運河に面して洗濯物を干したりしている庶民の日常的な暮らしという、生活感溢れるものです。それはそれで興味深く、風情がありますが。

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2017.12.13

94-8 山塘老街(中国・蘇州)

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山塘河に沿ってはいますが、水辺ではなく、商店が両側に建ち並ぶ細い道です。観光客で混雑する通りは、日本でいうところの寺社の参道のような賑わいを見せています。画面右側に見えているのが遊覧船(山塘船)の切符売り場です。

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2017.12.12

94-7 山塘河・その2(中国・蘇州)

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山塘河を、商店が建ち並ぶ水際の歩道の視線で撮った画像です。水面には遊覧船が行き交い、運河一帯には赤いランタンが飾られるなど、楽しげな賑わいの感じられる風景です。

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2017.12.11

94-6 山塘河・その1(中国・蘇州)

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山塘街に沿った運河・山塘河の水面が見えるようなアングルで、橋の上から撮った画像です。山塘街一帯は蘇州の人気観光スポットで、運河には遊覧船(山塘船)が運航されていますが、右側にその発着場があります。左側には運河にせり出したバルコニーのような場所にテラス席が設けられ、水際に憩いの空間が創出されています。

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2017.12.10

94-5 橋の上から見た山塘街(中国・蘇州)

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「山塘街」は、唐代を代表する詩人である白居易が蘇州の長官であった時代に、運河(山塘河)の開削とともに建設した道で、総延長は約4kmあるそうです。明清代に入り山塘河が重要な物資運搬路となると山塘街は大いに栄えたとのことで、1985年以降古い街並みが残るように修復が進められ、2014年には「大運河」の一部として世界遺産に登録されています。

この風景は、山塘河に架かる大通りの橋の上から運河沿いに並ぶ建物群を眺めたものです。白い壁に、同じカーヴで揃えられた瓦屋根が、微妙に高さや位置を変えて延々と連なっている姿は、山脈の稜線のようにも見えて壮観です。

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2017.12.08

94-4 外城河沿いの遊歩道(中国・蘇州)

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ここ数日にわたってご紹介している「外城河」の北側には、水辺の遊歩道が整備されています。

手前の柵の中華風の意匠、対岸の城壁と城門、さらにあまり澄んでいない空と水の色、朝靄の感じまでもが日本と異なって見える、エキゾティックな風景です。

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2017.12.07

94-3 外城河(中国・蘇州)

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東西に約3km、南北に約4kmの広がりを持つ長方形の蘇州の旧市街は、ちょうど日本の城下町における外堀のような感じで、外側をこの「外城河」と呼ばれる運河に取り囲まれていますが、前回(94-2)触れたとおり、この運河は北側で蘇州駅南側の駅前広場に接していて、ちょうど駅舎に正対するようにこの城門のような構造物が鎮座しています。

歩行者のための巨大な広場と運河の間は、電動スクーター専用道がある以外、隔てる車道がなくとても静かな駅前広場で、この駅と運河の位置関係は、イタリア・ヴェネツィアのサンタルチア駅のことを思い起こさせました。ちなみに蘇州はこの「外城河」以外にも街じゅうに運河が張り巡らされていて、「東洋のヴェネツィア」と呼ばれているらしいです。

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2017.12.06

94-2 蘇州駅の外観(中国)

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前回(94-1)ご紹介した蘇州駅を出て、南側から少し離れて見るとこんな感じで、ギザギザの天井の外観はこうなっています。駅舎の正面には、かつてご紹介したJR平泉駅と同じく、歴史を感じさせるようなフォントで書かれた駅名標が掲げられています。駅舎も十分巨大ですが、駅全体を北側に大きく移動して設けられたらしい南口の駅前広場も歩行者専用のだだっ広い空間で、車は全く乗り入れず、電動スクーターの専用道のみに接しています。この電動スクーターというものは、現代の中国ではかなり普及しているようで、排気ガスも騒音もなく環境にやさしいという点でかの国に適した乗り物だと思うのですが、それなりのスピードで音もなくいつの間にか背後に近づいてくるので街なかを歩いている時には注意が必要です。

そして広場はその南端部で、蘇州旧市街を取り囲む運河に面していて、運河沿いには画像のように美しく緑が整備された遊歩道が設けられています。この運河については、次回以降詳しくご紹介していく予定です。

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2017.12.05

94-1 蘇州駅構内(中国)

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まず年内は、蘇州の風景をお届けしていきます。

中国随一の大都市・上海に隣接するという地の利を有する蘇州は江蘇省における経済の中心で、市内総生産は国内第6位、都市圏人口では同第16位という、それなりの大都市です。日本と中国では「市」という行政区分の概念が異なるので人口の単純比較はできませんが、市内に現在地下鉄が3路線走っている程度の規模の街(日本なら札幌、福岡と一緒)と考えていただければわかりやすいのかもしれません。

とはいえ、上海に比べたら小さな都市だから、その玄関口となる駅でもそんなに混雑してないだろう…と高をくくっていたら…この有様でした。天井が高く、明るく開放感に溢れたこの蘇州駅の出発階は、一段高い位置に設けられたフード・コート内も含めた広大な空間がすべて人で埋め尽くされていて、空いているベンチも見つけられないほどでした。そしてデー・タイムだというのに上海方面への高速鉄道は2~3分おきに発着していくという忙しさです。

「人口が多くて、たいへんだ。」 これが中国という国に対して、私が抱いたいちばん強い印象でした。

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2017.12.01

アーバン・ツアーズ 2017-2018年末年始SP 蘇州・杭州の風景

みなさま、こんにちは。当サイトはこの度、今年の夏にお送りした「上海の風景」に続く中国進出シリーズ第2弾として、「蘇州・杭州の風景」をお届けいたします。

上海から高速鉄道に乗ればわずか約30分で着く蘇州、約1時間の距離の杭州は、どちらも過去に都が置かれたことがあり、比較的新しい街である上海と違って長い歴史を持つ都市です。そんな中国らしい歴史的な雰囲気を感じられる2つの古都、運河と庭園の街・蘇州と、名勝・西湖を望む街・杭州の風景を、12月5日(火)より、年をまたいでお送りしていく予定です。お楽しみに!

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