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2018.05.16

95-9 馬堀海岸(神奈川県横須賀市)

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市の中心部から少し外れた、東京湾を埋め立てて造成された住宅地の前面に広がる、直線的な海岸の夕景です。海沿いにはどうして夕暮れの風景が似合うのでしょう? 太陽が沈み夜が始まるという宇宙の営みのようなダイナミックなショーを鑑賞するには、水平線が望めるほど視界の開けた海のような広々とした場所が相応しいからでしょうか。

この海岸には、横須賀市内の海沿い約10kmを結ぶ「うみかぜの路(海と緑の10,000メートルプロムナード)」の一部を形成する、カナリーヤシ(フェニックス)が列植されたプロムナードが1,650mに渡って整備されています。樹種は「あの場所にはパームツリーが似合うんじゃないか」という地元出身の有力政治家(というか、元首相…)の鶴の一声で決まったとか…そんな噂も聞きました。

ところで、ただのプロムナードにしては造りがやや大袈裟で、大きな石が敷き詰められて立ち入れない空間が妙に幅を取っているのには訳があって…実はこの海岸の後背地は、平成7年と8年の台風による高潮の浸水災害に相次いで見舞われ、高潮対策が求められることとなりました(内側に湾曲した以前の海岸線を見れば、元々海中だったのを人工的に埋め立てたこの土地が高波に晒されるのも無理もない気もしますが…)。一方で、海を望む開放的な景観を維持するために、従来の護岸をより「高く」するのではなく、70mという「幅」を持たせた面的な形状にすることで高波を防ぐという手法が採用され、この新しい護岸は平成17年に完成しました。具体的には、水面下に設けられた人工リーフの緩やかな傾斜で波を弱めるとともに、護岸上に打ち上げられた高波は画面に映る石の隙間から浸透し、海中に排出されるという仕組みになっているのです。

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