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2018.12.25

97-21 八戸屋台村みろく横丁(青森県)

9721thkhym

今年ももうすぐ終わり。シリーズもいよいよゴールが見えてきました。今回からは20万以上の人口を有する青森県第2の都市、八戸(はちのへ)市の風景をご紹介していこうと思います。

 

八戸という街の造りは、他の同じような人口規模の都市と似ておらず、よそ者の私にとってはとても不思議に感じられます。その要因の一つが、「八戸駅」が中心市街地から約5kmとかなり離れていて、一本道でつながってもいないということです。しかも「新○○」と命名されるような、近年開業した新幹線単独の駅ならともかく、東北本線の駅として誕生した明治期から100年以上もずっとこの立地なのです。日本の都市の場合、駅やそこから延びる大通りを中心として街が展開されているケースが多いので、街なかに駅がない(支線の駅はあるのですが…)八戸はその都市構造が把握しづらく感じられるのです。

そんなわけで八戸駅から中心市街地へはバスでアクセスすることになるのですが、そこには駅ばかりか交通の拠点となるべきバス・ターミナルもないので、漠然と街の中心を目指している旅人はどこで降りればよいかわからないのです。そこで自治体やバス事業者などが、中心部にある終点(=英語で「ターミナル」)ですらない、3つの通りに分散する5つのバス停に「中心街ターミナル」という統一した名称をつけ、その後ろにのりばの番号と旧名称バス停名を併記する、という対応を取ることにしたようです。

拠点となるバス停を1カ所に集約できない理由、それは城下町に起源を持つ街の中心部の主要な通りの幅員が十分でなく、一方通行が多いので、同じ路線であっても方向によって違うルートを通らざるを得ないからです。例えば、街を東西に貫く「表通り」と呼ばれる旧国道45号は東方面への一方通行となっており、そこから1ブロック挟んで南側を並行する「裏通り」は西方面への一方通行で、この2つの通りが1セットとなって八戸のメイン・ストリートを形成しているようなのです。

 

前置きがかなり長くなってしまいましたが、その「表通り」の「日町」と、「裏通り」の「日町」という、2つのメイン・ストリートの間をつないでいることから「みろく横丁」と名づけられたのがここです。全長約80mのビルの谷間の路地に沿って郷土料理を提供する26の固定式屋台が並び、2002年のオープン以降、八戸の観光名所の一つとなっているようです。路地も狭いですが、カラフルに塗り分けられたコンテナのような店舗はそれぞれが3.3坪、客席は8程度と密着感があります。「みろく横丁」はその事業コンセプトとして商店街の活性化にとどまらず、リサイクル資材の使用等の徹底した環境対応、3年に一度店舗の総入れ替えを行うことで若手起業家の育成を行う、といったまちづくりにつながる意欲的な取り組みを挙げています。

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