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2019.03.07

98-3 シドニー・オペラ・ハウス(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州)

9803sydsoh

「シドニー」と聞いて誰もが連想するのがこのオペラ・ハウスでしょう。逆に、この建築物の姿を見ればそこがシドニーだということが一瞬にしてわかってしまう、他に類を見ない独創的なフォルムのアイコンだと思います。帆や貝殻、あるいは波といった海を思わせるデザイン・モチーフは、三方を港に囲まれたこの建築物のロケーションにもよく似合っています。改めて見ると、ちょっとフランク・ゲーリーっぽい感じもします。

デザイン・コンペが実施されたのは1956年のことですが、設計者に選ばれたヨーン・ウツソンが提出したのは図面ではなく、スケッチ程度に過ぎないものだったため一旦落選していたそうです。しかし、審査委員を務めていた建築家エーロ・サーリネンがこの案を気に入り、最終選考に復活させ強く支持したといいます(マサチューセッツ工科大学の音楽ホールやワシントン・ダレス国際空港のターミナル・ビル等、サーリネンの作品を見ていると、確かに彼の好みなんだろうな、と思わされます)。

この複雑で有機的なデザインを実際に形にするために、構造設計に試行錯誤を繰り返し、その後も様々な紆余曲折を経たため、完成までには14年もの歳月が費やされました。総工費も当初予定の14倍の1200万ドルという莫大な額にのぼってしまったのですが、このように高い評価と知名度を誇るシンボリックな建築物があるとないとでは、シドニーという都市の価値は大きく違っていたのではないでしょうか。もし東京の新国立競技場が当初の予定どおりザハ・ハディド案で実現していたらどうなっていただろう…なんてことも想像してしまいました。2007年には世界文化遺産に登録されましたが、これは最も建造年代が新しいものだそうです。また、設計者の存命中に登録されたという点でも唯一という、稀有な存在です。

これからしばらく、オペラ・ハウスをいろいろな所から撮った画像をお送りしていく予定です。

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