101-10 001系電車(西武鉄道)
今回は、ここ数日取り上げてきた埼玉県狭山市、入間市、飯能(はんのう)市や、次回取り上げる予定の秩父(ちちぶ)地方へのお出かけの際に是非乗っていただきたい、西武鉄道の特急車両をご紹介したいと思います。この001系電車は「Laview(ラビュー)」という愛称で、「今までに見たことのない新しい車両」を実現すべく、世界的建築家・妹島和世(せじまかずよ)氏(建築家ユニット「SANAA」の運営者でもあります)の監修のもと開発され、2019年3月に運行を開始したばかりです。
この車両の斬新な点は、大きく3つあると私は思います。
1つ目は、シルバー・メタリックの塗装を施したアルミニウム合金製の車体外装で、「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込むデザイン」を実現するため、写り込み具合にも工夫し、特色のある素材感を追求したそうです(実物よりも、完成予想イメージ図のインパクトの方が大きかったのですが)。2つ目は、大胆なカーヴを描く先頭部の曲面デザインで(グロテスクな感じがしてあまり好きではないので、今回映していませんが)、国内初となる曲線半径1500mmの大きな三次元の曲面ガラスを採用しています。
そして最後は何と言っても大きな側面の窓で、縦1350mm×横1580mmというサイズです。天窓のように上に長く窓を伸ばした鉄道車両は時々見かけるのですが、どうして窓は下に伸ばさないんだろう、と私は常々疑問に感じていました。車体の強度が落ちるとか、あまり足元を見られたくない、といった理由は思い浮かんだのですが…それがこの車両の登場によって、私の不満は一気に解消されました。明るい白い壁に、身体を包み込むソファーのようなあたたかみのある黄色いシートが並ぶ車内はまるでリヴィング・ルームで(私は実際こんな家に住んだことはないのですが…)、足元近くまである大きな窓から流れていく沿線風景を大パノラマで楽しむことができました。
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