102-23 百六里庭・眺関亭から見た関宿(三重県亀山市)
関宿から3回目の投稿です。そして、今日がシリーズの最終回となります。
「百六里庭(ひゃくろくりてい)」は1998年、当時空地であった場所に休憩所などを設けて整備した小公園で、ここが江戸から106里余り(1里は約4km)の距離にあることから名づけられました。敷地の東海道に面した部分に造られた建物が「眺関亭(ちょうかんてい)」で、展望スペースからはその名のとおり関宿の街並みを眺めることができます。
「展望」とはいえ、その高さは2階で、街道の幅は狭く、宿場町なので街が面的に広がっているわけでもなく、そこから見えるのは一本の通りに沿って連なる屋根の瓦程度が「関の山」です。そして、たった一軒、街並みの調和を乱す建物があるだけで風景が台無しになってしまうということも、この画像からよくわかるかと思います。
ちなみに「関の山」という慣用句、ここ関にある神社の祭に出される「山」(関東で言う「山車」)が大変立派なものだったため、「これ以上はできないという限度」という意味で使われるようになったのだそうです。今は小さな田舎町ですが、日本語に影響を与えるほど有名な宿場町だったんですね。
それではみなさん、またお会いできる日まで、お元気で。