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2020.08.08

102-16 ささしまライブ交差点の風景(名古屋市)

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中部地方最大の鉄道駅である名古屋駅の南側にはかつて「国鉄笹島貨物駅」の敷地が広がっていましたが、それが1986年に廃止され、物流から商業・業務を中心とした土地利用に転換し国際交流拠点を目指すべく、12.4haのエリアにわたって土地区画整理事業が行われました。この大規模再開発エリアは「ささしまライブ24」と名づけられ、2005年に開催された「愛・地球博」のサテライト会場となるとともに、商業施設の「マーケットスクエアささしま」、ライヴハウスの「Zepp Nagoya」がオープンしました。その後2010年代に入ると「名古屋プリンスホテルスカイタワー」「愛知大学名古屋キャンパス」「中京テレビ放送本社」、そして商業施設などが入り地区の中核施設となる超高層ビル「グローバルゲート」(画像正面の建物)といった施設が次々とオープンしていきました。

そんな地区内には歩行者デッキが張り巡らされ、英国・ロンドンのこんな場所のようにピカピカのガラス張りの高層ビルが整然と建ち並んでいます。画像は地区内の「ささしまライブ交差点」周辺の風景なのですが、ビルの壁面だけでなく、信号機、ガードパイプ、横断歩道など、視界に入る全てが縦・横・高さの3次元にわたって引かれた無数の平行線で埋め尽くされていて、風景に近未来的なスピード感がもたらされているような気がします。

ところで、「ささしま…」地区の南側は船だまりに接しているのですが、そこを起点として南へ数km離れた伊勢湾までほぼ一直線に「中川運河」が掘られています。運河は鉄道で運ばれてきた貨物をさらに国際貿易港である名古屋港へ運ぶことを目的として計画され、竣工後の昭和5年から30年代頃までこの地域における中心的な水上輸送路として活用されて、貨物駅に面した船だまりで荷物の積み下ろしが行われていたようです。つまりこの大規模再開発エリアは英国・ロンドンでいうところのこんな場所のような、名古屋では希少価値の高い「運河に面したウォーターフロント」の立地のはずなのですが、そのポテンシャルは全く生かされていません。わざわざ船だまりに面した場所にオープン・スペースが配置されているのですが、そこに何があるというわけでも、水辺らしい魅力的な景観形成が行われているわけでもないので、実にもったいなく感じられました。

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