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2020.10.19

103-4 高松丸亀町商店街(香川県)

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高松市の中心商業地区を南北に貫く全長470mのアーケード商店街です。この町名は1588年の高松城築城の際、10km以上離れた街である丸亀の商人をこの地に移したことによるもので、つまり400年以上の歴史を誇る町です。有名ブランドを扱うブティックが多く、流行の先端を行くファッション性の高い商店街でもあり、様々な意味でまさに高松の中心と言えるでしょう。

このような「歴史あるアーケード商店街」ですが、そう聞いて連想するような時代遅れの古臭さはその風景からは感じられません。アーケードそのものは沿道の建物の3階部分よりも上というかなり高い位置に架かっていますが、そのデザインは軽快で、地上にまで明るい光が射し込んでいます。画像奥の方ではその支柱が上空でX型にクロスしているのですが、アーケードの高さの割に道路の幅員がそれほど広くないので、ちょっと窮屈そうにも見えます。沿道では全ての街区が再開発計画の対象となっていて、共同化による合理的な土地利用、商業床の拡大、魅力的な都市空間の形成が順次進められています。画像両側一番手前の建物は商店街の北端に位置する2006年竣工の再開発ビル「高松丸亀町壱番街」で、オーニング(日よけ)がよく似合うレンガ風のタイルが貼られた洋風の洒落たファサードです(この写真は通りの両側の建物を3階部分で結ぶ空中通路上から撮ったものです)。公道上には樹木が植えられ、ベンチが固定されていますがこれは非常に珍しい事例で、セットバック(壁面後退)による歩行空間創出との引き換えとして認められたもののようです。

この商店街は、モータリゼーションの時代を見据えた駐車場建設のため1972年に用地取得を目的とした不動産会社を設立するなど、早くから先進的な取り組みを行ってきました。商店街をひとつのショッピング・センターのように見立てて業種の偏りを正すといった全体的な運営・管理を目的として1998年には第3セクターのまちづくり会社を立ち上げ、自らがディヴェロッパーとなって再開発ビルの経営を行っています。再開発ビルの上層部には住宅を設け、居住人口を増やすことで街の活性化を図りました。その結果一時は落ち込んでいた商店街の通行量は復活し、空き店舗もないとのことで、中心市街地の衰退に悩む全国の関係者からの視察が相次ぐ「成功事例」として知られているようです。

そんな「近代的なアーケード商店街」の一角にも重厚な鉄筋コンクリート造の歴史的建築物が残っていて、街並みにアクセントを与えています。それが画像左側に建つ「百十四銀行高松支店」です。1926年に完成し、1945年の高松大空襲で焼け残った数少ない建物で、創業から1966年まではここが本店だったそうです。

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