« 104-14 野奈浦広場(和歌山県・友ヶ島) | トップページ | 104-16 「ラピート」の車内(南海電気鉄道) »

2021.02.17

104-15 「ラピート」の外観(南海電気鉄道)

10415ksirpe

今回は和歌山県と大阪府を結んでいる南海電鉄の列車を取り上げたいと思います。

「速い」という意味のドイツ語から命名された「ラピート」は、1994年に開港した関西国際空港へのアクセス特急として難波駅~関西空港駅間で運行を開始した列車ですが、その専用車両であるこの50000系電車の登場は衝撃的でした。先頭正面には「センターピラー」という運転士の視界を遮って邪魔になりそうな「飾り角」が付き、前照灯等の灯火類はライオンのたてがみのような部分に埋め込まれるなど、「鉄人28号」などとも呼ばれているらしいその外観は漫画を実写化したようなこれまで見たこともない現実離れしたもので、現代的な軽快さを全く感じさせないところが逆に斬新でした。

この車両は「レトロ・フューチャー」(過去のSF作品などで描かれた未来像)をコンセプトとして、ハイテクなイメージを抑え鉄道車両本来の重量感を重視し、戦前の大陸横断鉄道(こんな車両にもちょっと通じる部分がありますね)や「弾丸列車」のような力強さを追求した結果、このようなデザインになったそうです。21世紀の感覚からすれば重苦しい、深みのある濃紺の外部塗色は海上空港の「空と海のきらめき感」を表現したとのことです。また、側面のデザインのポイントとなっている楕円窓は航空機のイメージから生まれたもので、ほぼ全ての窓を楕円形で統一した車両は日本初だそうです。これだけクセが強い車両ですから、鉄道ファンが選ぶ「ブルーリボン賞」を南海電鉄として初めて受賞したというのも頷けます。

残念ながら国際空港のアクセス特急という列車の特性上、COVID-19の感染拡大によって利用者が大幅減となったため、昨年4月以降朝夕を除いて多くの便が運休となり、現在のところ乗車チャンスや目にする機会も減ってしまっているようですが…。

次回は、この50000系電車の内部をご紹介します。

|

« 104-14 野奈浦広場(和歌山県・友ヶ島) | トップページ | 104-16 「ラピート」の車内(南海電気鉄道) »

旅行・地域」カテゴリの記事

J-17 大阪」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 104-14 野奈浦広場(和歌山県・友ヶ島) | トップページ | 104-16 「ラピート」の車内(南海電気鉄道) »