A-3 米国東北部

2008.10.07

61-1 ナショナル・モール(米国・ワシントンDC)

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アメリカ合衆国の首都として計画的に建設されたワシントンDCの中心に位置する連邦議会議事堂(キャピトル・ヒル)から、約3km先のポトマック河畔に向けて西へと真っ直ぐ伸びる、幅200mほどの芝生と並木を有する緑地帯です。「モール」と聞くと商業施設を想像してしまいそうになりますが、もともとmallとは「木陰のある散歩道、遊歩道」という意味で、その後転じて、木が植えられた歩行者専用の商店街、プロムナード風ショッピング・センターのことをそう呼ぶようになったのだそうです。

ナショナル・モール内やその周囲には、ワシントン記念塔、リンカーン記念館、大統領官邸(ホワイト・ハウス)、最高裁判所、そしてスミソニアン博物館群といった施設が建ち並んでおり、合衆国の政治・文化の中枢に位置する、国家にとっての象徴的な空間として国立公園にも指定されています。

そんなありがたい、恐れ多い、モニュメンタルな場所も、ワシントン市民にとっては日常的な憩いの場となっているようで、画像のようにピクニックを楽しんだり、アメリカン・フットボールに興じたりという、普通の公園と変わらぬ風景が見られます。こんな贅沢は首都に住む人々ならではの特権と言えるでしょう。

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2008.10.08

61-2 ファニエル・ホール前の広場(米国・ボストン)

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ファニエル・ホールは、ボストン中心部に位置する歴史的建造物(画面左側の建物)で、観光名所の一つとして一帯には賑やかなマーケットが形成され、ホールの前にあたるこの広場では大道芸等も催されているようです。

アメリカ合衆国発祥の地として知られる古い街・ボストンは、広大な新大陸というよりはどちらかというとヨーロッパ(英国?)を思わせるような街で、背の高いビルが建て込むダウンタウンは、街路樹もないような狭い道が複雑に入り組み、そこを大勢の人々が忙しなく行き交っています。この小さな広場の緑は、そんな高密な都市における一服の清涼剤となっているようです。高層ビルの谷間のエア・ポケットのような空間に、木々がこんもりと肩を寄せ合うように集まっているのが微笑ましく感じられ、思わずシャッターを押してしまいました。

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2008.10.28

62-6 チャールズ・タウンの坂道(米国・ボストン)

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ボストンのダウンタウンからは、チャールズ川を渡った対岸にあるのがチャールズ・タウンです。ボストンは坂の多い街ですが、このチャールズ・タウンも坂が多く、こちらは高密で雑然としたダウンタウン(※)とは違った、落ち着いた郊外の住宅街、といった趣です。

パステル・カラーに彩られた木造住宅の外壁の板の目地と、レンガ造の外壁の目地がともに水平方向で揃い、それが坂道の勾配を際立てているようにも見えます。丸っこい街路灯の形も含めて、全体的にどこか愛らしさを感じるような坂道の風景だったので、取り上げてみました。


※関連バックナンバー
 200810月 61-2「ファニエル・ホール前の広場」

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2008.10.30

62-7 エーコン通り(米国・ボストン)

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ボストン中心部に隣接し、レンガ造りの家並みが続く高級住宅街「ビーコン・ヒル」の中でも特に、その美しさから絵ハガキにも使われるほど最も有名な通りが、延長100m足らずのこの細い坂道です。両側から赤茶色の壁に迫られていて、なんだか重厚な風景ですよね。

アメリカ合衆国随一の古都らしく、ヨーロッパを思わせるような古い街並みは、夕暮れ時、薄暗くなるとガス灯が灯り、ひと際ロマンティックな雰囲気となります。こんな細い路地にも、ちゃんと両側にレンガ敷きの歩道(?)が設けられているのが面白いですね。そして、隙間からいい感じに草が顔を出し、中央が盛り上がった大きな玉石敷きの車道(?)のゴツゴツして歩きにくいことといったら・・・。

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2008.11.02

63-1 ジョン・ハンコック・センターから見たミシガン湖(米国・シカゴ)

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「摩天楼発祥の地」として知られる米国第3の大都市・シカゴで3番目に高い、ダウンタウンの北の外れにあるビルの展望台から、街のさらに北側を見下ろしたショットです。

右半分は、58,106平方キロメートルもの面積を誇る、五大湖の一つであるミシガン湖です。この大きな湖は、遠くの方では水の色が深いブルーに見えて神秘的です。波が立たない広い水面が広がり、対岸が見えない風景というのは、明るい雰囲気のする大洋を目の前にした時とは全く違い、なんだか漠然とした不安感に苛まれます。空も曇っていて寒々しいですし・・・

およそ湖らしくない、海岸のような不自然な湖岸線を描いている辺りは、リンカーン・パークと呼ばれる広大な公園です。海がなく、夏が短いシカゴの人々にとってここは、湖水浴を楽しむ大事なビーチとなっているのでしょう。日本からシカゴのオヘア国際空港に着陸しようとする時には、窓の下に見えるこの湖岸線の形状が、妙に気になります。

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2008.11.11

63-6 タイダル・ベイスンとポトマック川(米国・ワシントンDC)

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ナショナル・モール(※)上に位置するワシントン記念塔(次回取り上げる予定です)の上の展望台から見下ろした時(窓越しに撮ったので画像が全体的に曇っています)、最も眺めがよいな、と思ったのがこの方角の風景です。ちょっとした「水の都」といった雰囲気だとは思いませんか? 

画面奥を右から左上へと流れているのはポトマック川で、その手前で水を湛えている広い池がタイダル・ベイスンです。この池はもともとポトマック川の一部でしたが、川の水位を調整するために河岸を埋め立てて造られたというもので、池の周りの埋め立てられた土地はポトマック公園と呼ばれているそうです。日本から贈られたという有名な桜の木はここに植えられています。

この池の周囲に目ぼしい建物はないので、唯一の建造物である画面中央の巨大な白亜の殿堂・ジェファーソン記念館に自然と焦点が向くようになっています。ある意味でこの池は、合衆国第3代大統領のブロンズ像が飾ってあるだけ(?)のこの大きな「東屋」(壁で囲まれていないので・・・)を引き立てるためにのみあるようなものなのかもしれません。

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2008
10月 61-1「ナショナル・モール」

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2008.11.13

63-7 リフレクティング・プールとワシントン記念塔(米国・ワシントンDC)

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「リフレクティング・プール」というのは、固有名詞でなく、普通名詞のようです。古くはインドのタージマハールのように、建物の前に池を設けて水面にその姿を反射させることで建物をより魅力的に見せるというのは、世界各地で用いられている古典的な手法のようです。このワシントン記念塔(※)とリンカーン記念館の間にあるリフレクティング・プールは、ナショナル・モール(※)の西端に位置していますが、同様のものが東端のキャピトル・ヒル(連邦議会議事堂)の前にもあります。

ワシントン記念塔は、青い空の果てまで突き刺そうとする白い剣のようなシルエットが凛々しいオベリスクですが、左右対称に造られたこの池にその姿が映ると、さらに上下対称の風景となり、モニュメントとしての有難みが倍増するような気がします。また、記念塔から西に向かって細長く延びる池は塔の姿を映し出すだけでなく、水面が西日を反射させるので、夕暮れ時の塔を西側から見ると、ひときわ輝いて見えるという効果もあります。

余談ですが、私が白いオベリスクを背景にしたこの池の存在に興味を持つようになったのは、かつて大ヒット映画「フォレスト・ガンプ」の中で、思いがけず再会を果たしたフォレストとジェニーが、互いに駆け寄りこの池の中央で抱き合う、という感動的なシーンが強く印象に残っていたからです。ちなみに、この池の最大水深は76cmだそうです。意外に深かったんですね。

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2008
11月 63-6「タイダル・ベイスンとポトマック川」
2008
10月 61-1「ナショナル・モール」

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2008.12.02

65-1 シアーズ・タワーから見た夜景(米国・シカゴ)

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長らく世界一の高さだったビルの103階の展望台から見た、日曜の夕暮れの西側の眺めです。

シアーズ・タワーはシカゴのダウンタウンの南西の端に建っています。つまりこの街ご自慢の摩天楼群はここより北東側に見えるのですが、その方角の夜景は退屈なものでした。なぜなら米国のオフィス・ワーカーたちには基本的に残業とか、休日出勤という発想がないので、この曜日のこの時間帯のオフィスには灯りがついておらず、夜景を創り出すべき高層ビル群は単なる暗い窓が並ぶコンクリートの塊と化していたからです。街の夜景がきれいなのは、夜遅くまで働いてくれる人がいるおかげだということをあらためて認識させられました。残業=エラいとは別に思いませんが・・・

というわけで、ここから見て夜景がいちばんきれいだったのは、目立った建物が何もないこちらの方角でした。地平線の先までも広がる平坦な市街地を平行に走る街路に沿って立つ街灯は、何本もの真っ直ぐなオレンジ色の光の筋となり、その姿はさながら空港の滑走路のようで、今にも遠い空の彼方から巨大な飛行機がこちらに向かって着陸してきそうな感じがします(あくまで妄想ですが)。

米国の都市の夜景と日本のそれの違いを比べると、まず、日本は街灯の光の色が白いということが言えますが、その他にはカラフルなネオンサインをつけた巨大な看板が多いということが挙げられます。無秩序に立つ巨大な看板は日本の風景を醜いものにしていますが、それがあるおかげで日本の都市の夜景はカラフルで楽しいものになっているような気がします。それに比べると米国の都市の夜景は、街路パターンが格子状に整っていることもあり、シンプルで秩序だった美しさが感じられます。

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2008
11月 63-1「ジョン・ハンコック・センターから見たミシガン湖」

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2008.12.07

65-4 ミシガン・アヴェニュー(米国・アトランティックシティ)

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今回初登場のニュージャージー州アトランティックシティという街は、ニューヨークから150km、フィラデルフィアから80kmほどの、その名のとおり大西洋に面し、温暖な気候に恵まれた古くからの保養地で、「東海岸のラスヴェガス」と呼ばれるギャンブルの街として有名です。「ボードウォーク」という海辺の遊歩道沿いには多くのカジノやホテル、土産物屋等が建ち並んでいます。

今回の画像は「ボードウォーク」のものではなく、鉄道駅と海岸沿いを結ぶダウンタウンの通りの風景です。この街は、市域全体でみると決して治安のよい街ではないようなのですが、中心部は清掃管理が行き届いており、安心して歩ける感じでした。この通りはずいぶん明るく、美しく、華やかな「商店街」だなぁ、と思っていたのですが、実はこの一帯は数ブロックが丸ごとThe Walkという名のアウトレット・モールとして再開発されていたようでした。道理で風景全体に整然とした統一感が見られるわけです。

撮影した季節は9月、時刻は午前6時過ぎ、と言っても夏時間なので日本の午前5時過ぎと考えてください。こんな時刻ですから開いている店などないのですが、それでも店内は明るく照らされ、看板は煌々と光を放っています。そしてここの街灯の光は青い色をしていて、通り全体がブルーに照らされ、ちょっと不思議な気分になります。

私自身は、灯りはオレンジ色の方があたたかみが感じられて好きなのですが、青い灯りというのは人の心を落ち着かせる効果があり、街灯の色を青に変えた地域では犯罪の発生が減ったという実験結果も出ているらしいです。これからは日本の街灯の光の色は青が増えてくるかもしれません。そうなると都市の夜の風景は大きく変わっていくのでしょうか。

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2008.12.20

66-4 彫刻庭園パヴィリオン・カフェのファサード(米国・ワシントンDC)

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ナショナル・モール(※)に立地し、質・量ともにフランス・パリのルーブルに匹敵すると言われる、超大国の首都に相応しい美術館、ナショナル・ギャラリーには17の現代アートが展示された小さな彫刻庭園が併設されており、今回の画像は、その中にあるカフェのファサードを撮ったものです。

この外観は一見、カフェっぽい可愛げが感じられない黒い無機質な箱に見えますが、よく見るとガラス張りの建物を覆う鉄(?)の縦格子がまるで布製の暖簾やカーテンのようにグニャリと曲げられているのがどこかシュール・レアリズムを感じさせ(?)、このカフェも彫刻庭園に置かれた一つのアートであるかのようなお洒落な雰囲気を醸し出しています。全体的にはクールな印象の建物ですが、そのファサードにバラ(?)のツルが絡まって可憐な花を咲かせ、見た目が堅くなりすぎないよう、うまくバランスをとっているように思います。

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2008
10月 61-1「ナショナル・モール」

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2008.12.30

66-9 ネイヴィー・ピアのバナー(米国・シカゴ)

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ネイヴィー・ピアは、ミシガン湖(※)に突き出すようにシカゴのダウンタウンを東西に走る通りの延長線上に位置する桟橋で、かつては水上の要所として、あるいは米海軍の訓練場として使われていましたが、現在はコンベンションも開催可能な巨大ホールや、遊園地などの様々なアトラクションを備えた、シカゴで最も人気の高いレクリエーション・スポットとなっています。

ピア上の遊歩道には電飾が飾られて、そんな場所を楽しげに演出しています。夜はきっときれいでしょうね。また、水色のバナーが連続して立つ柱に掲げられ、その奥には通りに沿った高層ビル群がお行儀よく並んでいるので、一直線の強い「軸性」が感じられる空間となっています。

ちなみに、最も手前右側に建っているのは、「レイク・ポイント・タワー」という世界で最も高層のアパート建築です。その圧倒的な高さと、黒く輝き滑らかな曲線を描く外壁が遠くからもよく目立ち、私の心の中に強い印象を残したシカゴのランドマークの一つでした。

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2008
11月 63-1「ジョン・ハンコック・センターから見たミシガン湖」

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2009.01.06

67-3 シカゴ川沿いの銅像(米国・シカゴ)

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ぶっちゃけ、この画像は、銅像ではなくシカゴの高層ビル群のスカイラインを目当てに撮ったものでした。シカゴは、古い建物でも、新しい建物でも、個性的で魅力的なデザインのものが多く、都市全体が建築博物館、といった趣で、建築好きの方にはたまらない街のはずです。

そして、シカゴの中でもとりわけ見どころの多い建物が集まっているのが、(画像では歩道の左側下を流れている)このシカゴ川沿いです。川の幅員が広い分、建物を「引き」で眺められる空間だから、デザインにも気合いが入るんでしょうかね。シカゴ川から沿岸の建築を眺めるクルーズも人気があるらしいです。

・・・というわけで、申し訳ないのですが、この後ろ姿の紳士が誰なのか、私は全く興味がなかったのです(笑)。ただ、街なかの一等地に銅像が立てられているくらいですから、シカゴの街の発展に相当な貢献があった方なのではないか、と推察されます。高層ビル群を集めて整列させて、それらを前に何かを語っている姿には、どこか威厳のようなものが感じられます。

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2009.01.14

67-7 連邦政府センター前の「フラミンゴ」(米国・シカゴ)

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ロサンゼルスに抜かれるまで、米国第2の大都市だったシカゴのダウンタウンには超高層ビルが林立していて、ニューヨークのマンハッタンを少しだけ小さくしたような高密な雰囲気が味わえます。それぞれの高層ビルの足元には広場があって、個性豊かなパブリック・アートが設けられているので、それらを観賞して巡り歩くのも、シカゴ観光の楽しみの一つと言えます。

この画面の背景となっている2つの黒いビルは、20世紀3大建築家の一人、ミース・ファン・デル・ローエによる、モダニズム建築の傑作と言われている「連邦政府センター」です。Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)というのが彼の主義らしいのですが、正直私には、この何の面白みもない単純な黒い箱のどこがいいんだろう?としか思えませんでした。どちらかというとミースのこの標語を皮肉って批判した、Less is bore(より少ないことは、退屈だ)という表現の方に共感を覚えます。

ただ、この巨大で単調な黒い壁を背景にすると、その前の広場に置かれた、この大胆に放物線を描く鮮やかな赤い色のアート「フラミンゴ」が、逆にとても活き活きと躍動的に見えてきます。この対比は素晴らしいですね。「黒と赤のエクスタシー」と言ったところでしょうか。(←ええ、そうです。古い映画のキャッチ・コピーをパクリましたが、何か?)

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2009.01.16

67-8 ミレニアム・パークの「クラウド・ゲート」(米国・シカゴ)

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2004年に開業したミレニアム・パークは、1万人以上を収容する野外音楽堂「ジェイ・プリツカー・パヴィリオン」等を有し、様々なイヴェントが開催されるシカゴの新名所、らしいです。何か特別に面白いアトラクションがある公園とも思えなかったのですが、全体的にモダン・アートのようなランドスケープが面白かったです。

公園の入口部に位置する「SBCプラザ」(この公園にはネーミング・ライツが積極的に導入されているのか、園内の各施設にそれぞれ企業名が冠されていて、ちょっと鼻につきます)に置かれているアートがこの「クラウド・ゲート」で、この画像は横から撮ったものですが、正面から見ると中央下の部分がくぐれるようにへこんでいて、その名のとおりゲートの役割を果たしています。宇宙から降ってきた物質のような非現実性を感じさせる、銀色に輝く滑らかで巨大な曲面にシカゴの高層ビル群が歪んで映り込む姿は、どこか柔和なものに感じられてとても幻想的です。

シカゴは街なかに魅力的なアートが溢れているので、今回のシリーズでは3回も取り上げてしまいました。こんなに集中的に1つの都市を登場させたのは初めてですね。この傾向は・・・まだしばらく続きそうです。

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2009.01.19

68-1 ジェイ・プリツカー・パヴィリオン(米国・シカゴ)

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先日取り上げたばかりの(※)ミレニアム・パーク内にある野外音楽堂です。屋外空間なのに、客席上空には全体にスピーカーが吊り下げられたパイプが網目状に張り巡らされていて、ドーム空間の中に包まれているような感覚が味わえます。航空写真で見ると、この場所は少し楕円形に引き伸ばしたメロンパンのようないでたちをしています。

このショットはステージ側から客席後方を撮ったものですが、逆方向を見ると、シカゴの高層ビル群をバックにして、廃品を積み重ねて造った廃墟のような形のステージが、迫力があってかっこいいです。設計者はフランク・ゲーリーという人なのですが、その事実を知らなくても、彼の他の作品を見たことがあれば一目でそうわかってしまうような特徴的なデザインです。当サイトで改めて取り上げる機会はおそらくないと思いますので、興味があれば画像検索等をかけてみてください。

※関連バックナンバー
2009
年1月 67-8「ミレニアム・パークの『クラウド・ゲート』」

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2009.01.24

68-4 プルデンシャル・センター(米国・ボストン)

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ボストンで2番目に高いビルの足元にある商業施設で、周辺のホテルやコンベンション・センター等の施設とも接続し、一つのコンプレックスを形成しています。

この空間の造りは全体的にゆったりとした高級感が漂っていて、庶民の私が足を踏み入れようとするとちょっとたじろいでしまいます。この大ホールを覆うガラスの屋根は美しくカットされたダイヤモンドを思わせますし、柱に設置された花びらのような形状の照明が灯す光も上品な感じです。

補足ですが、ここの50階にある「スカイウォーク」はボストンの夕景が美しく見えるだけでなく、観光客が少なく展望スペースじたいも落ち着いた大人の空間といった雰囲気なので、おすすめのスポットです。

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2009.01.26

68-5 サーティース・ストリート駅(米国・フィラデルフィア)

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先日オバマ新大統領が、就任式の行われるワシントンDCへ向かう特別列車で旅立つ前に演説を行った場所というのは、おそらくここなのでしょう。

人口150万人以上の大都市・フィラデルフィアの鉄道駅は、ニューヨーク・ペンシルヴァニアストリート駅、ワシントン・ユニオン駅に次いで、アムトラックの駅の中で第3位の乗降客数を誇る、全米有数の大規模な駅なのだそうです。最もポピュラーな長距離移動手段は飛行機という米国でも、東海岸のボストン~ニューヨーク~フィラデルフィア~ボルティモア~ワシントンDCの「北東回廊」と呼ばれるメガロポリス区間においては鉄道利用者もかなり多く、駅や車内は多くのビジネス・パーソンで賑わっています。

この駅には、アムトラックからニュー・ジャージー・トランジット(NJトランジット)というローカル鉄道に乗り換えてアトランティック・シティ(※)に行くためだけに立ち寄ったのですが、ボストンからのアムトラックの到着が1時間以上も遅れ、かなり余裕があったはずの乗り換え時間はわずか10分程となってしまいました。フィラデルフィアの駅は大きいと聞いていたので列車の中ではずっと心配していました。果たしてその限られた時間の中で、NJトランジットの切符売場を見つけ、窓口で切符を買い(もちろん英語で・・・)、のりばを見つけ、そこに辿り着くことはできるのか・・・

・・・余裕でした。「大きい駅」とは言え、日本の大都市の複雑に入り組んだ駅などと違い、ご覧のとおり空間構造が極めて単純にできているので、切符売り場も、プラットフォームもすぐに見つけることができました。駅の空間が広くて屋根も高いと見通しが効くので、初めて訪れる旅行者にとっては親切な造りでありがたいですね。

※関連バックナンバー
2008
12月 65-4「ミシガン・アヴェニュー」

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2009.01.28

68-6 ユニオン駅(米国・ワシントンDC)

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先日、就任式に向かうオバマ新大統領が特別列車を降り立った駅は、おそらくここだと思います。全米のアムトラックの駅の中で第2位(※)の乗降客数を誇る駅の建築はアメリカ合衆国の首都の玄関口にふさわしく壮麗で、金箔の貼られた円筒形の天井を持つ広々とした白亜のメイン・ホールに入った時私は、今までに自分が見た「建築物」の中でいちばん豪華かもしれない、などと思ってしまいました。私の中ではヴェルサイユ宮殿の「鏡の間」といい勝負です。

ここは鉄道駅であるだけではなく、多くのショップやレストランが入居するショッピング・モールとしても人気らしいです。この画像を見てもわかるとおり、日本の駅ビルなんかよりも造りは遥かにゴージャスな感じですね。ほの暗い空間に微かな光が差し込み、ドーム型の天井の装飾が深い陰影を映し出しています。

余談ですが、ワシントンDCを走る地下鉄の駅構内の空間もちょっとこんな感じで、どちらかというと全体的に暗く、間接照明のわずかな光がドーム型の天井の陰影を浮き彫りにしていて、SF映画に出てくるようなクールなデザインです(どの駅も同じ造りです)。本当はこのサイトで是非ご紹介したいところだったのですが、現在DCの地下鉄は写真撮影禁止となっていて、無断でカメラを向けているとFBIに連行されたりするかな(?)と思い、断念しました。確かに、米国の首都の地下鉄駅なんて、テロリストにとっては格好の標的になりそうですからね・・・。ネット上にはいくつか画像が載っているようですので、是非調べてご覧になってみてください。

※関連バックナンバー
2009
年1月 68-5「サーティース・ストリート駅」

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2009.01.30

68-7 ハーバード駅(米国・ケンブリッジ)

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チャールズ川をはさんで、ボストンのダウンタウンの対岸に位置するのが、マサチューセッツ工科大学(MIT)を有する学園都市・ケンブリッジです。この街にある大学はMITだけではなく、今回取り上げるこの地下鉄レッド・ラインの駅の真上には、その名のとおり名門ハーバード大学のキャンパスを中心とした街が広がっています。

この地下駅は、都心方向(inbound)と郊外方向(outbound)のプラットフォームが、平行に隣り合っているのではなく、上下2段に重なっているのが特徴的です。こうした構造の駅は東京の地下鉄などでも時々見ることができますが、ここの場合、改札口と上下のプラットフォームを結ぶアプローチが階段ではなく、とても緩やかで長いスロープになっているため、ダイナミックな空間が形成されています。しかもその線形は微妙にカーヴしているため、大壁面が両側から迫ってきているような感覚が味わえます。天井の照明の配置の仕方も、カーヴする線形を強調するかのようです。複雑に曲がりくねった東京の首都高速道路のトンネル内を思わせるような空間です。

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2009.02.06

69-3 パーク・ストリート駅のキオスク(米国・ボストン)

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ボストンの地下鉄の、ダウンタウンの駅のプラットフォームにあるただの売店なのですが、看板のネオンサインが華やかで、まるでちょっとファッショナブルな雑貨屋、といった風情です。

ちなみにこの駅、画像をご覧いただけばわかるとおり、プラットフォームと線路敷との間の段差が非常に小さいので、電車が停まっている間には、その前を横切って堂々と反対側へと渡って行く人もいるほどで、小ぢんまりとしながらも活気が感じられ、何だか全体的にヒューマンな雰囲気のある駅です。

※関連バックナンバー
2009
年1月 68-7「ハーバード駅」

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2009.02.08

69-4 コロニアル・ウィリアムズバーグの売店(米国ヴァージニア州)

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ウィリアムズバーグは、ワシントンDCからアムトラックで4時間ほどの距離にある街で、その中心部であるコロニアル・ウィリアムズバーグは、イギリスの植民地だった18世紀の街並みが残り、人々がその当時の服装をしてその当時の暮らしを再現している、「生きた博物館」と呼ばれるユニークな観光地です。私はここを訪れることをかなり期待していたのですが、鉄道で往復8時間、約100ドルの切符+全建物の中に入れる35ドルのパスポート(外から見るだけなら不要)という時間とお金をかけて行くほどの価値があるとは思えませんでした。昔NHKでやっていた「大草原の小さな家」にでも出てきそうな18世紀の植民地の街並みというのはちょっと古臭く、田舎っぽくて、私の趣味には合わなかったのです。「全米最古の劇場」での演劇等様々なアトラクションや各施設のガイドも、英語が得意でない私にとっては面白さがわかりませんでしたし、食堂で食べた昔のパンは固くて美味しくないし・・・

それはともかく、このテントは食堂の隣でクッキーを売っていた売店です。時代考証を重視するこの街では、たかがクッキーを売るためのテントでさえ、現代用いられているようなパイプの鉄骨で組み立てられる手軽な既製品は使えないということなのでしょうか。ちょっとした小屋かと思うくらい太い柱と梁で構成されていて、木製のカウンターも、全体を覆うカンバス地(?)も重々しく、妙に大袈裟な感じです。

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2009.02.10

69-5 ファニエル・ホール・マーケットプレイスのワゴン(米国・ボストン)

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ボストンで最も賑わう観光名所です。左右両側の2棟を含め、平行に並ぶ3棟が市場の建物として使われていますが、その周囲にも様々な市が出ています。

2つの建物に挟まれた、石畳の背の高い並木道の下には楽しげなワゴンがいくつも並んでいます。屋外にありながら、高いアーケードの下に商店街ができたようなイメージの空間です。

※関連バックナンバー
2008
10月 61-2「ファニエル・ホール前の広場」

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2009.02.27

70-6 モービル・ラウンジ(米国・ワシントン・ダレス国際空港)

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通常、空港のターミナル・ビルの入口近くのチェック・イン・カウンターのある場所と、飛行機に乗り込む搭乗ゲートのある場所は、一つの建物の中の長い長い通路等で結ばれ、動く歩道等に乗って移動したりするものですが、ここワシントンDCのゲートウェイであるダレス国際空港では、搭乗ゲートのある建物はチェック・イン・カウンターのある建物から遠く離れた、独立した島のような場所にあり、数分おきに往復する一風変わった乗り物に乗って移動することになります。その乗り物とは・・・要はバスです。違うのは、幅がやたらと広く、車高がやたらと高く、つまりとにかく巨大で、正面と後から出入りするようになっていることでしょうか・・・。

それがこの「モービル・ラウンジ」で、その名のとおり、バスというよりは、待合室のような広々とした空間がそのまま車で移動しているようなイメージです。この乗り物は車体の高さを自由に調整して、出入口を飛行機と接続し直に乗降させることもできるらしいです。

ダレス国際空港の名物とも言えるこの乗り物もまもなく、他の空港にもよくあるモノレールのような新交通システムに取って替わられる予定のようですが。

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2009.03.09

71-8 ボードウォーク(米国・アトランティックシティ)

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この街の概要についてはバックナンバー(※)をご覧いただくとして・・・。

昔から世界中で親しまれているボード・ゲーム「モノポリー」に登場する通りの名前は、実はすべてここアトランティックシティのものなのです。そして、全てのマス目の中で最も地価が高く設定されているのが、19世紀に建設されたという、この街の顔たる「ボードウォーク」です。大西洋岸の砂浜に沿って、周辺の地盤から2m程高いレヴェルで7kmにも渡って、その名のとおり板張りの歩行者専用プロムナードが続き、沿道にはホテルやカジノ、遊戯施設、土産物屋、レストラン等が建ち並んでいます。

カジノが盛んなことから「東海岸のラスヴェガス」とは呼ばれているものの、この街には建設ラッシュが続く本家のようなギラギラした活気は感じられません。海沿いのマイルドな気候のせいもあって、ここをのんびりと散歩していると、老夫婦が多く集まるちょっと時代遅れの観光地、といったユルい雰囲気が味わえます。

※関連バックナンバー
2008
12月 65-4「ミシガン・アヴェニュー」

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