88-2 リチャード・J・デイリー・センターとシカゴ・ピカソ(米国イリノイ州)
これまでに何度か取り上げてきましたが(※)、シカゴでは都心部の高層ビルの足元の広場に数多くのパブリック・アートを見かけます。ピカソの手によるこの巨大な作品には特にタイトルがなく、一般的に「シカゴ・ピカソ」と呼ばれているそうです。黒一色の抽象的な姿はとてもシックです。
一方その背景となっているシカゴ都心部の建築景観は、1871年の大火を契機として市街地の高層化が始まった世界最古の摩天楼群です。鉄とガラスでできたシンプルなデザインの現代の高層ビルとは違い、西洋の伝統的な装飾の施された重厚な石造りの建物をそのまま高層化したようなクラシカルな街並みには温かみが感じられ、一つひとつの建物のデザインがとても個性的です。
※関連バックナンバー
67-3 「シカゴ川沿いの銅像」、67-7 「連邦政府センター前の『フラミンゴ』」
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