A-4 米国中西部

2016.03.14

88-2 リチャード・J・デイリー・センターとシカゴ・ピカソ(米国イリノイ州)

8802ccgrjd

これまでに何度か取り上げてきましたが(※)、シカゴでは都心部の高層ビルの足元の広場に数多くのパブリック・アートを見かけます。ピカソの手によるこの巨大な作品には特にタイトルがなく、一般的に「シカゴ・ピカソ」と呼ばれているそうです。黒一色の抽象的な姿はとてもシックです。

一方その背景となっているシカゴ都心部の建築景観は、1871年の大火を契機として市街地の高層化が始まった世界最古の摩天楼群です。鉄とガラスでできたシンプルなデザインの現代の高層ビルとは違い、西洋の伝統的な装飾の施された重厚な石造りの建物をそのまま高層化したようなクラシカルな街並みには温かみが感じられ、一つひとつの建物のデザインがとても個性的です。

※関連バックナンバー

67-3 「シカゴ川沿いの銅像」、67-7 「連邦政府センター前の『フラミンゴ』」

67-8 「ミレニアム・パークの『クラウド・ゲート』」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.03.13

88-1 グラント・パーク(米国・シカゴ)

8801ccggtp

ミシガン湖岸に立地し、背後にはシカゴ都心部の市街地を控え、「シカゴの前庭」と呼ばれている公園で、1.29km²という広大な面積を誇ります。以前ご紹介した「ミレニアム・パーク」もこのグラント・パークの敷地に含まれています。

公園はシカゴご自慢の摩天楼群に周りを囲まれ、ハリケーンが去った後の秋晴れの朝の青空が爽やかです。そして緑が眩しい芝生の上を無数の鳥の群れがよちよちと歩いています。欧米では都市部の公園内でよく小動物の姿を見かけることがあるのですが、日本よりも人間と動物の距離が近いというか、人間を恐れないようなところがある気がするのが不思議です。動物にも国民性というものがあるのでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.19

68-1 ジェイ・プリツカー・パヴィリオン(米国・シカゴ)

681dkkjpp

先日取り上げたばかりのミレニアム・パーク内にある野外音楽堂です。屋外空間なのに、客席上空には全体にスピーカーが吊り下げられたパイプが網目状に張り巡らされていて、ドーム空間の中に包まれているような感覚が味わえます。航空写真で見ると、この場所は少し楕円形に引き伸ばしたメロンパンのようないでたちをしています。

このショットはステージ側から客席後方を撮ったものですが、逆方向を見ると、シカゴの高層ビル群をバックにして、廃品を積み重ねて造った廃墟のような形のステージが、迫力があってかっこいいです。設計者はフランク・ゲーリーという人なのですが、その事実を知らなくても、彼の他の作品を見たことがあれば一目でそうわかってしまうような特徴的なデザインです。当サイトで改めて取り上げる機会はおそらくないと思いますので、興味があれば画像検索等をかけてみてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.16

67-8 ミレニアム・パークの「クラウド・ゲート」(米国・シカゴ)

678sttclg

2004年に開業したミレニアム・パークは、1万人以上を収容する野外音楽堂「ジェイ・プリツカー・パヴィリオン」等を有し、様々なイヴェントが開催されるシカゴの新名所、らしいです。何か特別に面白いアトラクションがある公園とも思えなかったのですが、全体的にモダン・アートのようなランドスケープが面白かったです。

公園の入口部に位置する「SBCプラザ」(この公園にはネーミング・ライツが積極的に導入されているのか、園内の各施設にそれぞれ企業名が冠されていて、ちょっと鼻につきます)に置かれているアートがこの「クラウド・ゲート」で、この画像は横から撮ったものですが、正面から見ると中央下の部分がくぐれるようにへこんでいて、その名のとおりゲートの役割を果たしています。宇宙から降ってきた物質のような非現実性を感じさせる、銀色に輝く滑らかで巨大な曲面にシカゴの高層ビル群が歪んで映り込む姿は、どこか柔和なものに感じられてとても幻想的です。

シカゴは街なかに魅力的なアートが溢れているので、今回のシリーズでは3回も取り上げてしまいました。こんなに集中的に1つの都市を登場させたのは初めてですね。この傾向は・・・まだしばらく続きそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.14

67-7 連邦政府センター前の「フラミンゴ」(米国・シカゴ)

677sttfmg

ロサンゼルスに抜かれるまで、米国第2の大都市だったシカゴのダウンタウンには超高層ビルが林立していて、ニューヨークのマンハッタンを少しだけ小さくしたような高密な雰囲気が味わえます。それぞれの高層ビルの足元には広場があって、個性豊かなパブリック・アートが設けられているので、それらを観賞して巡り歩くのも、シカゴ観光の楽しみの一つと言えます。

この画面の背景となっている2つの黒いビルは、20世紀3大建築家の一人、ミース・ファン・デル・ローエによる、モダニズム建築の傑作と言われている「連邦政府センター」です。Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)というのが彼の主義らしいのですが、正直私には、この何の面白みもない単純な黒い箱のどこがいいんだろう?としか思えませんでした。どちらかというとミースのこの標語を皮肉って批判した、Less is bore(より少ないことは、退屈だ)という表現の方に共感を覚えます。

ただ、この巨大で単調な黒い壁を背景にすると、その前の広場に置かれた、この大胆に放物線を描く鮮やかな赤い色のアート「フラミンゴ」が、逆にとても活き活きと躍動的に見えてきます。この対比は素晴らしいですね。「黒と赤のエクスタシー」と言ったところでしょうか。(←ええ、そうです。古い映画のキャッチ・コピーをパクリましたが、何か?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.06

67-3 シカゴ川沿いの銅像(米国・シカゴ)

673sttccg

ぶっちゃけ、この画像は、銅像ではなくシカゴの高層ビル群のスカイラインを目当てに撮ったものでした。シカゴは、古い建物でも、新しい建物でも、個性的で魅力的なデザインのものが多く、都市全体が建築博物館、といった趣で、建築好きの方にはたまらない街のはずです。

そして、シカゴの中でもとりわけ見どころの多い建物が集まっているのが、(画像では歩道の左側下を流れている)このシカゴ川沿いです。川の幅員が広い分、建物を「引き」で眺められる空間だから、デザインにも気合いが入るんでしょうかね。シカゴ川から沿岸の建築を眺めるクルーズも人気があるらしいです。

・・・というわけで、申し訳ないのですが、この後ろ姿の紳士が誰なのか、私は全く興味がなかったのです(笑)。ただ、街なかの一等地に銅像が立てられているくらいですから、シカゴの街の発展に相当な貢献があった方なのではないか、と推察されます。高層ビル群を集めて整列させて、それらを前に何かを語っている姿には、どこか威厳のようなものが感じられます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.12.30

66-9 ネイヴィー・ピアのバナー(米国・シカゴ)

669decnvp

ネイヴィー・ピアは、ミシガン湖に突き出すようにシカゴのダウンタウンを東西に走る通りの延長線上に位置する桟橋で、かつては水上の要所として、あるいは米海軍の訓練場として使われていましたが、現在はコンベンションも開催可能な巨大ホールや、遊園地などの様々なアトラクションを備えた、シカゴで最も人気の高いレクリエーション・スポットとなっています。

ピア上の遊歩道には電飾が飾られて、そんな場所を楽しげに演出しています。夜はきっときれいでしょうね。また、水色のバナーが連続して立つ柱に掲げられ、その奥には通りに沿った高層ビル群がお行儀よく並んでいるので、一直線の強い「軸性」が感じられる空間となっています。

ちなみに、最も手前右側に建っているのは、「レイク・ポイント・タワー」という世界で最も高層のアパート建築です。その圧倒的な高さと、黒く輝き滑らかな曲線を描く外壁が遠くからもよく目立ち、私の心の中に強い印象を残したシカゴのランドマークの一つでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.12.02

65-1 シアーズ・タワーから見た夜景(米国・シカゴ)

651litsat

長らく世界一の高さだったビルの103階の展望台から見た、日曜の夕暮れの西側の眺めです。

シアーズ・タワーはシカゴのダウンタウンの南西の端に建っています。つまりこの街ご自慢の摩天楼群はここより北東側に見えるのですが、その方角の夜景は退屈なものでした。なぜなら米国のオフィス・ワーカーたちには基本的に残業とか、休日出勤という発想がないので、この曜日のこの時間帯のオフィスには灯りがついておらず、夜景を創り出すべき高層ビル群は単なる暗い窓が並ぶコンクリートの塊と化していたからです。街の夜景がきれいなのは、夜遅くまで働いてくれる人がいるおかげだということをあらためて認識させられました。残業=エラいとは別に思いませんが・・・

というわけで、ここから見て夜景がいちばんきれいだったのは、目立った建物が何もないこちらの方角でした。地平線の先までも広がる平坦な市街地を平行に走る街路に沿って立つ街灯は、何本もの真っ直ぐなオレンジ色の光の筋となり、その姿はさながら空港の滑走路のようで、今にも遠い空の彼方から巨大な飛行機がこちらに向かって着陸してきそうな感じがします(あくまで妄想ですが)。

米国の都市の夜景と日本のそれの違いを比べると、まず、日本は街灯の光の色が白いということが言えますが、その他にはカラフルなネオンサインをつけた巨大な看板が多いということが挙げられます。無秩序に立つ巨大な看板は日本の風景を醜いものにしていますが、それがあるおかげで日本の都市の夜景はカラフルで楽しいものになっているような気がします。それに比べると米国の都市の夜景は、街路パターンが格子状に整っていることもあり、シンプルで秩序だった美しさが感じられます。

※関連バックナンバー 63-1「ジョン・ハンコック・センターから見たミシガン湖」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.11.02

63-1 ジョン・ハンコック・センターから見たミシガン湖(米国・シカゴ)

631htrlmg_2

「摩天楼発祥の地」として知られる米国第3の大都市・シカゴで3番目に高い、ダウンタウンの北の外れにあるビルの展望台から、街のさらに北側を見下ろしたショットです。

右半分は、58,106平方キロメートルもの面積を誇る、五大湖の一つであるミシガン湖です。この大きな湖は、遠くの方では水の色が深いブルーに見えて神秘的です。波が立たない広い水面が広がり、対岸が見えない風景というのは、明るい雰囲気のする大洋を目の前にした時とは全く違い、なんだか漠然とした不安感に苛まれます。空も曇っていて寒々しいですし・・・

およそ湖らしくない、海岸のような不自然な湖岸線を描いている辺りは、リンカーン・パークと呼ばれる広大な公園です。海がなく、夏が短いシカゴの人々にとってここは、湖水浴を楽しむ大事なビーチとなっているのでしょう。日本からシカゴのオヘア国際空港に着陸しようとする時には、窓の下に見えるこの湖岸線の形状が、妙に気になります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)