旅行・地域

2009.10.07

73-7 JR高知駅(高知市)

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鉄道で高知に降り立って、初めて目にするのがこの風景です。

高架化にともなって、2008年に完成したばかりのこの駅舎は、JR四国の駅の中で最初に自動改札機が導入されたという、モダンで都会的な空間です。

そして何より特徴的と言えるのが、駅舎全体が木製のドームで覆われていることでしょう。この木材には地元の杉の木が使われているそうで、林業県である高知の地域性をアピールする役割も担っています。(市街地中心部には、同様に木製のアーケードで覆われた商店街もあります。)現代的な中にも、懐かしさとあたたかみのようなものが感じられる駅です。

7回にわたってお送りしてまいりました「アーバン・ツアーズ 2009秋の祭典SP 四国の風景」も今回で最後です。アクセスいただき、ありがとうございました!

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2009.10.06

73-6 日曜市(高知県高知市)

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高知の中心市街地では、ほぼ毎日のようにどこかで市が立っているようですが、その中でも最も大規模なのが、高知城に通じる並木道・追手筋の片側車線を開放し、1km以上にも渡って行われるこの「日曜市」です。

東側から入っていくと、さほど幅の広くない道の両側には背の低いテントが所狭しと並び、陰になって薄暗いその狭い隙間を人混みが静かに、ゆっくりと進んでいくという不思議な雰囲気です。売られているものは様々ですが、特に食べ物には高知の地域性が感じられて非常に興味深かったです。なぜか餅を中心とした和菓子を売る店が妙に多かったり、生姜を入れて飲む「冷やし飴」なる不思議な飲料が売られていたり、極め付きは「田舎寿司」です。魚の代わりに、タケノコやこんにゃく、みょうがといった山の幸を乗せた「寿司」で、見た目はなかなかきれいなのですが・・・果たしてそんなものが美味いのでしょうか・・・? ちょっと気になります。

そんな日曜市も、画像のように城の入口に近い西側の方では、強い日差しと、よく生い茂った並木の下で、カラフルなパラソルを立てて植木や花を売る店なども増えてきて、空間がちょっと開放的になり、南国の街らしいムードが感じられるようになります。

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2009.10.05

73-5 桂浜(高知県高知市)

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この高知市内にある観光地は「月の名所」なんだそうです。・・・月なんてどこで見たって同じ形では?と思い意味がわからなかったのですが、実際行ってみると、この画像を撮影した小さな神社のある小高い岩場が描くスカイラインや、カーブする波打ち際を額縁のように見立てると、月も格好よく見えるのかもしれない、などと思いました。海水浴に適したビーチではないようですが、外海に直接面した浜に打ち寄せる、透き通った色の波は激しく、心地よい響きを奏でていました。

あと、坂本龍馬の像が建っているので、龍馬好きの方にとっては聖地なんでしょうね。私は特に興味がないのですが・・・。

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2009.10.04

73-4 長生沈下橋(高知県四万十市)

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「日本最後の清流」四万十川流域の風景です。

「沈下橋」とは、この地域によく見られる、増水時に川に沈んでしまうように設計された欄干のない橋のことで、四万十川流域らしい景観資源となっています。

画面右側の河川敷に白いトラックが停まっているのが小さく見えているかと思いますので、スケール感を確認していただきたいのですが、欄干のない橋というものは風景の中で実にシンプルに見えて、山や川といった大自然に心身ともに委ねているといった、そんな印象があります。

幅員3mほどのこの橋を、実際に自転車で渡ってみたのですが・・・橋の上で車とすれ違う時には、そうそう落ちることはないとはわかっていても、なかなかの恐怖感が味わえます。高所恐怖症の方には渡るのをあまりお勧めできない橋ですね。

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2009.10.03

73-3 ポコペン横丁(愛媛県大洲市)

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大洲は「伊予の小京都」と呼ばれる城下町です。人口は5万人足らずで、「小京都」「城下町」とは言え、市街地は小ぢんまりとしていて、1時間もあればすべて歩き回れてしまうほどです。遠方からわざわざこの街だけを目指して訪れるほどの観光地ではないと思うのですが、松山や、前回(73-2)取り上げた内子を訪れたついでに立ち寄る分には、歴史の趣きが感じられるなかなか魅力的な街なのではないかと思います。

そんな大洲の街なかに突如現れる、昭和30年代の横丁の雰囲気を再現した小さなテーマパークのような空間が、このポコペン横丁です。昭和を感じさせる風景の中で、当時の昔懐かしい駄菓子屋の食べ物や、TVゲーム等なかった頃の子供の遊びが楽しめる、この街の静かでのんびりとした空気感にマッチした楽しい小宇宙です。

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2009.10.02

73-2 八日市・護国の街並み(愛媛県内子町)

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内子町は、愛媛県の県庁所在地・松山から約40km南西に位置しており、その中心部であるここ「八日市・護国」地区では、ハゼの流通で財を成したという商家の古い街並みが残されています。

ここでも全国の他の地域のケースと同様、古い街並みは土産物屋や飲食店となっていて多くの観光客が訪れるいわゆる「観光地」となっています。・・・私も全国各地をそれなりに旅してきて、この類の風景をあまりにも見慣れて飽きてきてしまったのか、嫌いではないのですが、不感症というか、それほど魅力的とも思わなくなってきてしまいました。特にこの内子が悪いというわけではないのですが・・・。

ただここの「白壁」は、白というより、若干柔らかで、温かみを感じるクリーム色っぽい色合いなのがいいですね。ちょっとドイツ・ロマンティック街道のローテンブルク(※)の街並みを連想しました。

※関連バックナンバー
 2007年2月 22-2「ロマンティック街道の街並み」 (E-3ドイツ)

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2009.10.01

73-1 松山城(愛媛県)

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四国最大の人口を誇る都市、松山には、街の中心に小高い山が有り、その上に城が建っています。いや、城というものの成り立ちを考えてみれば、逆なんですかね。攻めにくい小高い山がある場所を選んでその上に城を建て、その周りに城下町を造ったというのが正解なんでしょう。

繁華街からほど近い山の麓からロープウェイやリフトで登ってきても、その終点から山の頂上まではさらに自らの足で登らなくてはなりません。市街地は遥か下の方に見えており、ずいぶん高い所まで来てしまったという感じがします。そして天守閣は崖に沿ったいちばん遠い奥の方に霞んで見えています。街の中心に位置しているとは思えないような、そんな距離感がありがたみというものを感じさせてくれる城でした。

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2009.03.29

72-12 浦安市民墓地公園(千葉県)

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今回の風景が最後の投稿となりますので、最後(最期?)にふさわしく、墓地からお送りしたいと思います。

とは言え、東京ディズニーリゾートを擁する浦安市営のこの墓地「公園」に辛気臭さは全くありません。東京湾岸の埋立地にできたニュータウン(※)の中にふさわしい明るく開放的なランドスケープで、ここには幽霊も怪談も肝試しも似合いません。建てられる墓は形が決められていて高さが低く抑えられているので、園内は非常に見通しが利き、広々として心地よい空間です。墓石が横長になるということは自ずと墓碑の銘文も縦書きではなく横書きになるわけで、そんなところにもアメリカナイズされた、現代的で洗練された墓地を造りたい、という意図が感じられます。

※関連バックナンバー
2008
年3月 71-5「シンボルロード」

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2009.03.27

72-11 吉香公園(山口県岩国市)

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水のある風景は、街に潤いをもたらしますが、それを外から眺めているだけでなく、水と触れ合って遊ぶ子供たちの姿が見られる風景というのは微笑ましいものだなと思います。街が子供たちにとって、安全で楽しく遊べる空間であるというのは、理想的ですよね。

この公園は、名橋・錦帯橋(※)を渡った先の、歴史的観光資源が集中する地区にあります。入場無料にも関わらず、水がふんだんに使われた贅沢な公園で、子供が遊べるプールのように広々とした池があり、家族連れで賑わっています。また園内のあちこちでは、噴水がまるで消防署の出初め式のように高く水を噴き上げていて、壮観です。暑い夏の日にはこんな場所で思いっきり水と戯れてしまいたいような衝動に駆られもしますが、大人になるとそんな自由な振る舞いは許されなくなってしまうのが寂しいです。

※関連バックナンバー
2006
12月 17-1「錦帯橋」(J-7 中国・四国)

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2009.03.25

72-10 堀内の街並み(山口県萩市)

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なぜか住宅、あるいは住宅街を取り上げた記事へのアクセスが多い当サイトですが、住宅街としての「格」を左右するのは、住宅の建物そのものよりも実は、庭先の設えなのではないかと思っています。庭先は、通りを往く人にとってはその住宅の「顔」であり、そこを美しく見せるよう配慮している住宅街こそが、質の高い環境と言えるのでしょう。

ここ堀内は、旧萩城三の丸にあたる場所で、毛利一門をはじめとする上級武士の武家屋敷が建ち並んでいた、言わば近世の高級住宅街です。一帯は整然とした町割が行われ、街路は現代でも立派に機能しそうなほど幅員が広く、遠くの山並みに向かって気持ちいいくらい真っ直ぐ引かれています(電線類が一切見えないのもいいですね)。敷地の周囲は立派な石垣や土塀で囲われて、城下町らしい(萩には「城下町」という町名があり、固有名詞になっているのでちょっと紛らわしいのですが)厳めしい歴史の重みを醸し出しています。植え込みや生け垣にも気品が感じられます。

堀内には夏みかんを植えている屋敷が多く、それが木に実っている姿は重厚な風景の中で、爽やかな愛らしさを演出しています。萩では、明治維新後経済的に困窮した武士の生活を救済するため夏みかんの栽培が奨励されたそうで、夏みかんは萩のシンボルとなっているのです。地域の歴史風土をも感じさせてくれる、上質な住宅街の庭先の風景です。

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