E-2 フランス

2008.11.25

64-6 セルジー・サン・クリストフ駅(フランス)

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たとえば、構内、あるいは外部の目立つ場所に「時計」が設置されていない駅などというものが想像できるでしょうか? 速達性、定時運行、頻繁な運転間隔・・・鉄道とはある意味、「時間」を売り物にしている商売と言えるでしょう。つまり、時計とは鉄道のシンボルなのです。

・・・という事実を最もわかりやすい形でストレートに表してしまったのが、パリ郊外のニュータウンにあるこの駅です。通りの正面上空に設置された巨大な円形の針時計が駅入口の場所を示しています。その裏にあるもう一つの時計(よく見ると重なっているのがわかります)とに挟まれた所が駅のコンコースになっていて、そこからプラットフォームへと下っていくような構造になっています。

地域固有の歴史を持たないニュータウンの中心駅の顔である駅舎には、こんなジョークのような表現がのぞましい、ということなんでしょうか。確かに時計は鉄道のシンボルと言えるのかもしれませんが、伝統的な「駅らしさ」のようなものが感じられず、街の中の風景としてはあまりに奇抜で、落ち着かない気がします。一見さんにとっては面白いんですけどね。

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2008.09.21

60-3 アンティゴーヌ(フランス・モンペリエ)

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リカルド・ボフィル氏デザインの「未来的な」建築で埋め尽くされた再開発地区「アンティゴーヌ」の中の中層住宅です。

半円状の(画面には1/4分しか写っていませんが)弧を描く、ギリシャ風の列柱が並んだ西欧の伝統的な建築様式・・・と思いきや、よくよく見ると柱以外の部分は全面に渡ってガラス張りの開口部になっているというポスト・モダン建築で、何を考えているかよくわからない無表情な顔の人のような不気味さがあります。見ている分には面白かったのでここで取り上げていますが、毎日暮らし、朝晩目にする我が家の外観としては、あまり親しみが持てないような気がするのですが、どうでしょうか。

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2008.04.15

50-1 ラ・デファンスの歩行者空間(フランス)

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パリの新都心、ラ・デファンス地区を一直線に貫く歩行者空間です。ここは人工地盤になっていて、下には高速道路や地下鉄といったインフラが通っています。

このサイトで何度も取り上げていますが(※)、この歩行者空間はパリの重要な都市軸上に位置しているので、画像正面奥には凱旋門が小さく見えており(画像はクリックすると拡大します)、その先はさらにルーブル宮まで辿って行けるという点がミソです。

※関連バックナンバー

 42-9「ラ・デファンス」9-6「ラ・デファンス」

 2-1「シャンゼリゼ」

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2008.02.22

46-4 モンペリエのトラム(フランス)

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モンペリエのトラムは2000年6月に開業しました。私がこの街を訪れたのは2000年4月です。つまり、停留所が建設中なことからわかるように、この画像は開業前の貴重なショットで、通りには誰も乗っていない試運転中のトラムが、気まぐれのような頻度で行き交っていました。伝統的な街並みを背景に走る真っ青な流線形のボディは、何とも清新で強烈な印象を与えます。

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2007.12.28

42-9 ラ・デファンス(フランス)

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広々とした歩行者空間となっている人工地盤に面して、巨大な建築が思い思いの形状で建っています。画面右側には地球儀のような球状の建物、正面に見える対になった2つのビルは、まるで両開きの扉のように配置されています。この、丸、三角、四角といった単純な幾何学形態が自由自在に用いられている感じが、理想的な未来を象徴しているように思えます。

※関連バックナンバー 9-6「ラ・デファンス」39-5「ラ・デファンスの高層住宅」

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2007.12.20

42-3 アンティゴーヌ(フランス・モンペリエ)

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南フランスの小都市、モンペリエの中心部に隣接した再開発地区「アンティゴーヌ」では、かなり広いエリアにわたってこのような風景が展開されています。

一見するとヨーロッパの伝統的な街並みを構成する建築様式を踏襲した建物デザインのようですが、よくよく見てみると円柱や窓の上のペディメント(三角形の「破風」)や頭頂部といったデザイン要素を、本来のルールに関係なく好きなようにコラージュしていて、どこかへんてこで、摩訶不思議な街並みです。歴史をパロディとして扱い小馬鹿にしているような、ある種のブラック・ユーモアのようなものを感じてしまいます。とはいえ、ガラスやステンレスを多用した幾何学模様のデザインばかりではなく、こうやって未来的なものを表現する方法もあるんだな、と感心させられました。こういうものがまさに「ポスト・モダン」と呼ばれるのにふさわしい事例なのでしょうね。

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2007.11.12

39-5 ラ・デファンスの高層住宅(フランス)

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ラ・デファンスは、パリ市域に隣接して開発された新都心地区で、画像はその中の高層住宅ゾーンのものです。透過性のある壁に囲まれたペデストリアン・デッキ(歩道橋)から撮ったものなので、若干曇って見えていますが、ご勘弁を。

棟の平面形状は、波打つような曲線で構成されています。そして外壁は背景である空に溶け込むようなブルー系の色を基調として、建築の構造とは無関係に、ランダムに塗り分けられています。まるで子供の図画工作のような自由さと大胆さが感じられます。さすがはデザイン大国の発想、といったところでしょうか。

ちなみに、このような感じで色を塗り分けた清掃工場の煙突が、東京の世田谷区にもあります。興味があったら、画像検索でもしてみてはいかがでしょうか。

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2007.10.30

38-8 セルジー・ポントワース・ニュータウンの商店街(フランス)

388sstcpiセルジー・ポントワースは、パリ中心部から直通の高速鉄道で30分ほどの距離にあります。東京では都心から30分の街の風景はそれほど鄙びては感じられませんが、パリは市域がそれほど大きくないので、ずいぶん遠くまで来てしまったような感覚になります。電車から見える車窓風景は、首都圏の多摩ニュータウンや東急多摩田園都市のそれにどこか相通じるものがあって、郊外の計画住宅地の風景というのは、世界中どこでも似たようなものになってしまうのかな、などと感じたものです。

画像は高速鉄道の駅「セルジー・サン・クリストフ」の駅前から延びる商店街です。鉄道ができ、駅ができると、駅前には自然発生的に商店街ができるものですが、ここはニュータウンなので、おそらくそうした商店街を摸したような商店街を、計画的に造ったものと思われます。ニュータウンですから土地には余裕があるはずですが、この通りの幅はほどよく狭い「囲まれ感」があって、賑わいの創出を意識しているように思われます。街並みは赤レンガの建物で統一されていますが、風景が画一的にならないよう、建物のデザインにも少しずつ変化をつけているように感じられます。

街は自然に「できる」ものであって、計画的に「造る」ということは難しいのでしょうが、ここでは何とか、自然発生的な街の持つ活気や賑わいというものを再現させようと頑張っている様子が見られますね。

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2007.10.08

37-4 ヴェルサイユ宮殿の庭園(フランス)

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高木のプランターが等間隔に整列し、池や緑地は図形を描き、全体が幾何学模様で形成された風景です。まさに「フランス式庭園」の見本のような庭園です。

ところでこのアングル、別にヴェルサイユ宮殿が最も広く見えるようにと撮ったわけではありません。ここの広さはこんなもんではありません。庭園は全部で100ha以上もあるそうです。今では入場料さえ払えば誰でも入れ、年間何百万人の観光客で賑わうこの広大な庭園を、かつてはどのくらい少数の王侯貴族で独占していたのかと考えると、ちょっと気が遠くなります。

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2007.07.14

31-7 グラン・モットー(フランス)

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グラン・モットーは、フランス政府が国民の福利厚生と地域振興のため、地中海岸に大々的に開発した大衆向けリゾート地域です。画面の対になった2つの建物は「ピラミッド」と呼ばれるコンドミニアムです。

建物デザインは奇抜で面白いとは思うのですが、このリゾート地全体に日本のかつての郊外の大団地のような安っぽさを感じ、あまり好きになれませんでした。「大衆リゾート」という発想は素晴らしいと思うのですが、日本人の私からすれば、リゾートはやはり、多少手が届かなくても、憧れや夢を感じさせる空間であってほしい、と思ってしまいました。

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