J-21 (長崎)

2020.01.17

100-34 「軍艦島」の風景(長崎市)

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ついに「軍艦島」への上陸を果たしました!

島についての概要は前回(100-33)触れたとおりですが、これは島の南東側にある炭鉱関連施設群を見学通路から撮ったものです。島では無人化以降、建物の崩壊が進んでおり、瓦礫で埋め尽くされたこの風景は「廃墟」というかほぼ「遺跡」といった様相で、イタリア・ローマの「フォロ・ロマーノ」を思わせます。

 

さて、ここからは余談なのですが…

私がこれまでの人生で体験した中で最も暑かった場所は長らく、砂漠の中の都市である米国・ラスヴェガスの飛行場の滑走路の上でした。が、この度訪れた真夏の軍艦島は、湿気が高い分、それを上回る暑さだと感じました。元々ここは「緑なき島」と呼ばれていたほどで木陰などは全くない上に、島内には空調の効いた建物がある訳でもなく、屋外に設けられた見学通路・見学広場に直射日光を遮ってくれるような日影もなく、海に囲まれているはずなのに涼しい海風が吹き抜けるわけでもないという地獄のような環境で、私はほぼ熱中症になりかけていました。高い建物に日影ができ、歩道上には街路樹が整備され、エアコンの効いたコンビニや飲食店等がどこにでもある街なかよりも、この無人島の方がよっぽど「ヒート・アイランド」でした。これから軍艦島の上陸ツアーに参加しようとされている方には、暑い季節は避けるよう、強くおすすめしたいと思います。

ちなみに2020年1月現在、前年の台風通過にともなう見学施設の損壊があり安全が確保できないとして、島へは上陸できなくなっているようですが…。

 

今回の「九州横断」シリーズを、今日で最終回としてもよいのですが、せっかくはるばる九州までやってきたので、あともう少し続けようと思います。

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2020.01.16

100-33 北西の海上から見た「軍艦島」(長崎市)

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長崎港から船に乗って私が目指したのは、約18km先にあるこの「軍艦島」でした。

この通称の方が有名と思われる「端島(はしま)」は、南北約480m、東西約160m、周囲約1.2km、面積約6.5haという小さな海底炭鉱の島で、岸壁が島全体を囲い、高層アパートが建ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることからそう呼ばれるようになりました。江戸時代後期に石炭が発見されて以降、島内には多くの炭鉱従事者と家族が生活していました。出炭量の増加につれ人口は増加し、最盛期には約5,300人、人口密度は当時の東京都の9倍にまで達したそうです。1916年に日本初の鉄筋コンクリート造高層集合住宅が建設されたのは、この狭い島に多くの人が居住できるようにするためだったのです。

1972年の炭鉱閉山により島は無人となりましたが、2000年代頃から近代化遺産として注目を浴び、2009年からはツアーへの参加によって一般人の上陸が可能となりました。「廃墟ブーム」もあってか現在は多くの観光客が島を訪れており、2015年には「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つとして世界文化遺産に登録されました。

島は南東側に炭鉱関連施設があり、山頂と北西側は住宅などの生活関連施設のエリアとなっているのですが、こちら側は立入禁止となっており見学することができません。この画像はツアーの船上からその北西側のエリアを撮ったものです。狭い島の山の斜面に高層の鉄筋コンクリート造の建物群が密集して建てられている様は要塞然としてそれだけでも壮観なのですが、色で塗り分けられているわけでもないはずなのに、それぞれのコンクリート剥き出しの外壁の色合いと開口部の形状が棟によって全く違った表情を見せているのが興味深かったです。内部には入れませんでしたが島のこちら側の風景を見ることができたので、ツアーに参加した甲斐がありました。

さて、いよいよ次回は島へ上陸したいと思います。

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2020.01.15

100-32 i+Land nagasaki TERRACE RODGE(長崎市)

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前回(100-31)同様、伊王島港周辺に広がるリゾート施設「i+Land nagasaki(アイランドナガサキ)」を水上から見た風景です。

画像に映っている2階建ての建築はリゾートを構成する宿泊施設の一つで、2018年にオープンしたばかりの「TERRACE RODGE(テラスロッジ)」です。「オーシャンビューの広々としたバルコニー」というコンセプトをストレートに具現化した、周囲のスペイン風のホテル群とは全く異なるシンプルな建物形状に、香川県の直島で安藤忠雄さんが設計された宿泊施設群にも通ずるストイックさのようなものを感じたのですが、こちらは彼の建築というわけではなかったようです。

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2020.01.14

100-31 伊王島の風景(長崎市)

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伊王島は長崎港から約10kmの沖合に位置する小さな島で、2011年の伊王島大橋開通によって本土と結ばれるようになりました。島内では1989年以降リゾート開発が行われているのですが、様々な紆余曲折を経て、2018年からは「i+Land nagasaki(アイランドナガサキ)」の名称でリニューアル・オープンしています。画像の伊王島港周辺には多くの宿泊施設が建ち、近隣では天然温泉や海水浴、マリン・スポーツを中心としたアクティビティが楽しめるようです。

見た目から一目瞭然ではあるのですが、宿泊施設がかつて「ホテル・エスパーニャ」と名乗っていたり、海水浴場には「コスタ・デル・ソル」という愛称がつけられていたりするように、リゾート全体がスペイン風のイメージを指向しているようです。長崎の気候ってそこまで温暖だったか?とも思いましたが、まあ少なくとも東京より緯度は低いようですし、何よりスペインの隣国であるポルトガルとの交易の歴史もあるので、そこまで不自然ではないのかもしれない、と納得することにしました…。

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2020.01.13

100-30 三菱重工業長崎造船所香焼工場(長崎市)

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長崎港を出て数kmほど海上を行くと、このような風景が見えてきます。埋め立てが進む以前は離島だったという半島の先端部に立ち上がる朱色と白に塗り分けられた門型クレーンは「現代の大鳥居」といった神々しさで、停まっている船舶とともにそのあまりに巨大なスケールから、水平に広がる海原の風景の中で際立った存在感を示しています。

これが1972年に完成した「三菱重工業長崎造船所香焼(こうやぎ)工場」です。広さは東京ドーム26個分にあたる約120万㎡で、液化石油ガス(LPG)の輸送船等 100万t級の大型船も建造可能という、約2,000人が働く同社最大規模の工場で、国内でも最大級の造船所なのだそうです。

そんなこの工場、最近売却報道が流れましたが…。

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2020.01.11

100-29 グラバー園・旧グラバー住宅からの眺め(長崎市)

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前回(100-28)に引き続き、グラバー園からお送りいたします。

グラバー氏自身の家は、丘陵地上に位置する園内でも比較的低い場所に建っています。主(?)なんだからもっと眺めのいい高い所に住めばよかったのに、とも思いましたが、車もエスカレーターも発達していない時代には平地からのアクセスのよい場所の方が好まれたのかもしれませんね。

そんな訳で、この高さからは長崎港の水際がよく見えるのですが、クレーン群がよく目立っていて活気が感じられます。長崎港が持つ工業・物流の港としての一面が垣間見える風景です。

 

さて、そろそろ長崎の街を離れ、船に乗って外海へと出ていきましょうか。行き先は…お楽しみに!

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2020.01.10

100-28 グラバー園・旧リンガー住宅からの眺め(長崎市)

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グラバー園は長崎開港と同時に来日した英国商人トーマス・ブレーク・グラバーが1863年に建設した住居跡地で、当時から残る世界遺産の「旧グラバー住宅」(次回ご紹介する予定です)等に加え、市内に点在していた洋風建築6棟を移築・復元し、現在9つの洋風建築が公開されています。全体が大きな公園のようになっており、庭園は洋風に設えてあって異国情緒を感じられる、長崎を代表する人気の観光スポットです。

丘陵地に位置するそんなグラバー園の中でも、私が最も気に入った絶景ポイントが、この「旧リンガー住宅」です。美しく手入れされた芝生の庭からの一望できる長崎の街と港の眺めは開放感に溢れていて、こんな場所に家を建てて暮らせたらいいなと、心から思います。

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2020.01.09

100-27 グラバー園第2ゲート付近からの眺め(長崎市)

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斜面上に広がる長崎の定番観光名所「グラバー園」(次回以降詳しくご紹介する予定です)は、長年入口が丘の麓側にしかありませんでしたが、2003年に「グラバースカイロード」(市道として整備された垂直エレベーターと斜行エレベーターからなるルートの愛称)が供用開始されたのに合わせて第2ゲートが開設されたことにより、丘の上側からも入れるようになりました(このルートを利用すれば、最寄駅から急坂を上ることなく園に辿り着くことができます)。この眺めは「グラバースカイロード」から第2ゲートに向かう道中に出会った北側の長崎駅方向のもので、周囲を山に囲まれた港町の全貌が掴める、長崎らしい絶景です。ちなみに画面中央に広がる緑の平地は、前回まで(100-2627)ご紹介してきた「長崎水辺の森公園」のものです。

気のせいかもしれませんが、長崎は教会やミッション系の学校の礼拝堂が多いのか妙に尖塔が目立ち、それがこの都市のスカイラインを特徴づけているように思われます。

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2020.01.08

100-26 長崎水辺の森公園・水辺のプロムナード(長崎市)

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前回もご紹介した「長崎水辺の森公園」は3つのブロックに分かれていますが、そのうち、旧来からの陸地と新たに埋め立てられた土地の境界部にあたるのがこの「水辺のプロムナード」です。水路の両岸が遊歩道状に整備され、幅の広い運河のような見晴らしのよい空間となっています。

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2020.01.07

100-25 長崎水辺の森公園(長崎市)

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長崎港周辺の再開発事業の一環として、港内を埋め立てて造成された面積6.5haの公園で、2004年に開園しました。隣接して長崎県美術館が建ち、なぜか大手生命保険会社のコール・センターが入居するビルも誘致されています。

この公園が建設された背景には、長崎港の水辺に工場や倉庫が建ち並んでいて、市民が憩えるオープン・スペースが不足していたということがあったようです。そんな街にとっての悲願のようなこの公園は、平らな土地に芝生と木々が広がるという、あまり長崎らしくない空間に感じられました。好意的に解釈すれば、長崎の都市景観に新たな魅力を付加し、そのイメージをより豊かにしたと言えるのかもしれませんが。

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