J-06 埼玉

2020.03.30

101-12 「本庄早稲田の杜」の風景(埼玉県)

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2004年、上越新幹線熊谷・高崎間に「本庄早稲田駅」が新たに設置されたのに合わせ、周辺約64.6haにわたり土地区画整理事業が行われて生まれた街がこの「本庄早稲田の杜」です。地区内には「マリーゴールドの丘」と呼ばれる公園が整備され、「新都心拠点ゾーン」にはショッピング・モール(ベイシアゲート)が誘致されています。

画像は駅南口の風景ですが、こちら側には駅名の由来となった早稲田大学本庄キャンパス(早稲田リサーチパーク)がもともと存在しており、そちらへ植栽帯と自転車道を備えた幅員30mの街のシンボル軸「中央通り線」が通じています。画像奥に見える建物は大学敷地内の学術研究施設「早稲田リサーチパークコミュニケーションセンター」、手前側の建物は「早稲田リサーチパークと連携した研究開発・産業集積を図る」とされる「産業業務拠点ゾーン」内に建つホームセンター大手「カインズ」の本社ビルです。両者の間に事業区域内外の境界はあるはずなのですが、街並みとしては連続性が感じられます。ゆったりとした土地の使い方と爽やかな緑、堂々とした佇まいの建物が郊外のキャンパスのようにアカデミックな雰囲気を醸し出している、新しい街の風景です。

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2020.03.29

101-11 秩父鉄道長瀞駅(埼玉県)

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長瀞(ながとろ)駅は、「ライン下り」で有名な長瀞渓谷をはじめ数々の観光名所を有する長瀞町の拠点となっている駅です。そしてこの駅を通る秩父(ちちぶ)鉄道は、自然豊かな埼玉県北部を東西に横断して人気の観光地を結ぶ、総延長71.7kmのローカル私鉄です。

鉄道や駅施設は、時代を追うごとにどんどん巨大化していく傾向にあるように思います。「輸送力増強」と言ってはプラットフォームが長くなり、「交通渋滞解消」のために高架化され(あるいは線路が地下深く潜り)、鉄道会社の「収益力向上」のために駅ナカ商業施設が設けられ、「バリアフリー対応」としてエスカレーターやエレベーターが増設され…。

そんな変化の激しい時代の流れに取り残されたかのように、この駅にはエスカレーターやエレベーターはおろか、線路の向こう側へ渡る跨線橋すら設けられておらず、昔ながらの駅のスケール感を保ってくれています。ちなみにここは、「開業当時のままで残され、歴史を物語る木造建築の駅」として、「関東の駅百選」の第1回選定駅となっています。

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2020.03.27

101-9 メッツァビレッジ(埼玉県飯能市)

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前回(101-8)ご紹介したムーミンのテーマパーク「メッツァ」の無料エリアの風景です。

澄み切った青空のように爽やかな、日本ではなかなか見かけない色調のブルーに塗られた外壁の建物が映っていますが、このような小さな建物が湖畔に点在し、北欧ブランド雑貨(や新鮮な地元野菜…)、工芸品などのショッピングを楽しめるマーケットをはじめ、北欧風の飲食を堪能できるレストラン、ものづくりやアートを通じたワークショップ(工房)など、ゆったりとした自然環境、のんびりとした雰囲気の中で北欧のライフスタイルが体験できる施設となっています。南欧や西欧はともかく、北欧風の商業・娯楽施設って、日本ではまだあまり多くないように思うので、希少性が高いのではないでしょうか。

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2020.03.26

101-8 宮沢湖とメッツァ(埼玉県飯能市)

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宮沢湖は、埼玉県立奥武蔵自然公園内に位置し、1941年にダムが完成した周囲約2kmの人造湖です。湖畔には西武グループによるレクリエーション施設が整備されていましたが2008年までに営業を終了し、10年ほどの空白を経てその跡地に、海外初進出となるムーミンのテーマパーク「メッツァ」の内、無料エリアの「メッツァビレッジ」(画像の湖の手前側)が2018年に、主要エリアである「ムーミンバレーパーク」(画像の湖の対岸)が2019年にオープンしました。

「メッツァ」とはフィンランド語で「森」という意味で、ムーミンの世界観を表現するために森と湖のあるこの地を進出先に選んだそうです。埼玉(関東地方)の気候風土や植生で北欧の雰囲気が味わえるのか懸念していたのですが、私が訪れたこの初夏の日は青空と緑が爽やかで、思ったほどの違和感はありませんでした。

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2020.03.25

101-7 ジョンソンタウン(埼玉県入間市)

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郊外の住宅地の中にある「ジョンソンタウン」は、緑豊かな約25haの敷地内に80ほどの平屋の建物が並んでいます。その内の23棟は、近隣にあった米軍基地(ジョンソン基地)に勤める米軍属用の住宅として1954年に建てられた「米軍ハウス」で、三角屋根にペンキで白く塗られた横張りの板壁、ウッド・デッキを備え、「アメリカ風古民家」といった趣を残しています。そこに「米軍ハウス」の雰囲気を継承しつつ現代的基準で新築された「平成ハウス」と呼ばれる建物が30棟以上加わり、地区の景観の調和を保っています。

ジョンソンタウンには、この古き良き時代の米国の田舎町のような風景に惹かれて移り住み、アメリカンなライフスタイルを満喫している約130世帯・200名以上の住民がいます。面白いのは単なる住宅地ではなく、ここで飲食店、物販店、サービス業を営んでいる方もいるということで、その数は60軒以上になり、カラフルな英語表記の看板が並ぶアメリカンな雰囲気の中でショッピングや飲食、散策が楽しめる「街」として人気を博しています。元々が住宅地として開発されているので、メイン・ストリートとなるような線状の商店街が形成されているわけでも、地区の中心となるような大きな広場があるわけでもなく、面的で均質に広がった静かな住宅街の中に馴染むように店舗が点在しているのが魅力です。

ここの歴史をたどると、1978年に基地が米国から返還され米軍属が撤退し、空き家になった米軍ハウスには日本人が住み始めるようになりましたが、その後は荒廃しスラム化が進んでしまったようです。住宅を建設し賃貸・運営してきた企業が1996年、残された米軍ハウスを保全・改修し、店舗や住居用として入居者を募り新しい街をつくるという方針を決め、2004年以降徐々に「平成ハウス」の建設も進めていき、現在のような個性的で魅力ある街が生まれたのです。こうした取り組みが評価され、2015年には国土交通省後援の都市景観大賞「都市空間部門」において、大賞(国土交通大臣賞)を埼玉県内では初めて受賞しています。

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2020.03.24

101-6 狭山市駅西口市民広場(埼玉県)

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狭山(さやま)市は東京都心40km圏にあるベッドタウンで、ここ西武新宿線狭山市駅は特急を含む全列車が停車する同市の代表駅となっています。この駅の西口約2.9haのエリアでは市街地再開発事業が行われ、平成24年に完成しています。

鉄道の駅前が再開発されると、交通広場から線路と直交するようにバス通りがまっすぐ伸びていくというパターンが多いように思いますが、ここではバス・ロータリーのある駅前広場の先に芝生を備えた公園のような4,000㎡のこの「市民広場」が設けられ、駅から市街地へと人の流れを誘導する緩やかにカーヴした歩行者空間が整備されているので、他の街とは感じが違い、静かで開放感があって自然豊かな郊外を感じさせる駅前風景が広がっています。

またこの地区は河岸段丘上に位置しており、入間川へと向かって緩やかな下り坂となっているという地形条件に加え、駅と再開発ビル群を結んで地区全体を包むかのようなペデストリアン(歩行者)・デッキも整備されているため、空の広さを意識させるような立体感ある風景が創出されています。

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2020.03.23

101-5 ショッピングセンター ソヨカふじみ野(埼玉県)

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駅を降りると中央にオブジェを配した交通広場があり、その両側には街のゲートとなるようなツイン・タワーが建っていて、広場からは鉄道線路と直角の方向に真っ直ぐで幅の広い歩行者専用道路が伸び、その両側には寺社の参道のように商業施設が建ち並んで、通りはその終点で「本殿」にあたるような大きな公園に突き当たる…。現代において、鉄道駅を中心に造られた新しい街の空間構成は、こんな感じになっているケースが多いと思います(※)。土地区画整理事業が行われたこの地区もそんなまちづくりの典型例と言えます…。

…そこにちゃんと駅があれば、ですが…。

…というのも、鉄道(東武東上線)は通っているのですが1993年に設けられた新駅はこの旧・大井町内ではなく、300m先の「富士見」市域内に奪われてしまったようで(?)、その駅は市名にちなんで「ふじみ野」と命名されました。ところが2005年にこちらの旧・大井町と旧・上福岡市の合併によって成立した新たな市が、逆に隣の市内にある駅の名を奪い返すかのように(?)「ふじみ野」市を名乗ってしまうという、ややこしく嫌がらせのような状況が生じているようで、合併協議すら進んでいたにもかかわらず破談に終わってしまったという「ふじみ野」「富士見」両市間の関係の険悪さが窺えます…。

というわけで駅の誘致に失敗した結果、この広場状の土地はオブジェの周りをバスやタクシーが通ることもなく、目の前を電車が通過していくのが見えるだけの単なる公園となってしまっているのが、実に興味深く感じられます。そして、現在は「ショッピングセンター ソヨカふじみ野」となっているゲートの先の商業施設も、2011年に閉店してしまいましたが元々は「リズム」という、1993年に開業した記念すべき日本初のアウトレット・モールであったり…と、様々な挫折を味わっている街です。

 

※関連バックナンバー
 96-9「那覇新都心の緑道」50-3「パルテノン大通り」

 

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2020.03.22

101-4 みさと公園(埼玉県三郷市)

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昭和59年に開設された、面積16.9haの県営公園です。数年前あるTVドラマを見ていて、そのロケ地となっているこの公園の、静かに淀んだ水辺に背の高い木々(メタセコイア)が立ち並ぶ、ドラマのテーマにマッチした、どこか寂し気で日本国内っぽくない風景が気になっていました。駅から遠くて行きづらいと思っていたのですが、つくばエクスプレス沿線を訪れる機会があったので、そのついでに途中下車して、それなりの時間バスに揺られて来てみました。

この公園の、池の向こう側にも行ってみようとしたのですが橋らしきものが見つからず、園内の案内図にも対岸についての情報が全くないのでおかしいな、と思っていたのですが…この池は約260年前の江戸時代、江戸川と中川の間に水害防止と灌漑のために造られた小合溜井(こあいだめい)という池らしく、対岸は東京都立の「水元公園」(こちらの方が知名度は高そうです)という別の公園で、つまりこの池は都県境になっているのでした。風景としては一体感があるのですが、行政区域が違えば管理者も異なるためか、両岸は容易に行き来できないようになっています。それどころか境界を巡る紛争すらあり、未確定となっているようです。

そういえば、細い用水路を挟んで埼玉県に接している東京都足立区の北部地域を地図で見てみると、埼玉方向へ延びる真っ直ぐな道が、用水路を境に所々で分断されている様子がわかります。市街地としては連坦しているのですが、わざと橋を設けずサイタマの侵略を防いでいるかのようにも思えます(笑)。

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2011.04.08

76-7 羊山公園・芝桜の丘(埼玉県秩父市)

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当サイトとしては初めて、東京都心から約70km、埼玉県の北西部に位置する秩父市からお送りします。

 

東京方面からこの地域へは、私鉄の西武鉄道に乗ってアクセスするのが一般的と思われますが、途中通る谷間の車窓風景はとても東京からすぐのものとは思えないような魅力的な山里で、それを抜けると広がる秩父盆地のなだらかな丘の風景もまた、人里離れた桃源郷のような大らかさが感じられ、私はとても気に入っています。

 

今回取り上げるのは、芝桜の名所として近年つとに知名度が増している、らしい「羊山公園」の風景です。芝桜って、昔はあまり見なかったと思うのですが、最近は春になるとやたらと各地の観光ポスターで見かけるような気がしています。一種の流行りなのでしょうか?

 

私がここを訪れたのも、駅に貼られたポスターの写真がきっかけでした。北海道の美瑛や中富良野のラヴェンダー畑のように、丘一面が花で埋め尽くされているような大陸的な風景に出逢えることを期待して・・・

 

ですが実際は・・・ベルギーのブリュッセルや神戸等で行われているような、通りや広場に花をカーペットのように敷き詰めるイヴェントをちょっと大きくしただけ、といった印象でした(笑)。しかも見物客が大勢いるので余計に狭く見えてしまっています。プロのカメラマンは、狭い空間を広く見せるのがほんとうに上手ですね。まぁ、視点によっては、色どりの模様を描く花の鮮やかさがこの世の物とは思えないほど眩しくて、ちょっと感動を覚えたりもするのですが・・・。背後に聳える荒々しい岩山の雄々しさとのコントラストも面白いですね。

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2009.01.02

67-1 川口西公園のじゃんけんをする子供達(埼玉県)

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川口市の地場産業と言えば、「鋳物」と「植木」なのだそうです。と、いうわけで、市を代表する駅の前に展開する川口西公園には、鋳物と植木がふんだんに用いられています。

 

今回取り上げるのは「鋳物」の方で、この階段でじゃんけんをする子供達は地元の鋳物で造られているらしいです。服の皺までもあまりにリアルに再現されているので、夕暮れ時には本物の子供が立っているかのように勘違いしてしまったことがあって、もう少しで「そこに立ってると危ないよ。」と、思わず声をかけてしまうところでした。

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