J-13 山梨・静岡

2020.08.04

102-13 空中公園のボードウォーク(静岡県・伊豆の国パノラマパーク)

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前回(102-12)に引き続き、「伊豆の国パノラマパーク」からお送りいたします。

こちらは山頂付近の尾根づたいの散策路で「ボードウォーク」と呼ばれ、両側の木々の幹や枝葉の淡い色によく馴染んだ枕木のような廃材?が敷きつめられています。真っ直ぐではなく、上下左右に微妙に波打つその線形は、手づくり感にあふれています。

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2020.08.03

102-12 富士見テラス(静岡県・伊豆の国パノラマパーク)

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伊豆半島北部に位置する標高452mの葛城山の山頂と北麓に広がるツツジやアジサイ等が美しい自然豊かな公園「伊豆の国パノラマパーク」の、山頂付近に2016年7月にオープンしたのが「富士見テラス」です。

ここはそもそも名前のとおり、富士山と駿河湾を一望できる絶景スポットなのですが(この方角に富士山があるはずなのですが、数日前の記事でお断りしておりますように…)、そこに無料で利用できる「ソファーエリア」と、奥に見える予約可能な「プレミアムラウンジ」を設けています。カフェも併設されているので、食事やお茶を楽しむこともできます。

展望台というと大概は立って景色を見る場所で、せいぜいベンチが置かれているくらいかと思いますが、ここには屋内のリヴィング・ルームのようなソファーが置かれており、絶景をバックに思わず寝転がってしまいたくなるような、ゆったりとくつろげる居心地のよい空間が提供されています。さらに「プレミアムラウンジ」では、東屋状のプライヴェートなスペースにデイ・ベッド(ソファーとして使えるベッド)が座敷感覚で敷きつめられているので、その絶景を独占することができそうです。

「富士見テラス」は、麓の伊豆長岡温泉地区から往復1,800円(大人)のロープウェイでアクセスするのですが、この施設そのものもロープウェイ・メーカーの関連会社によって運営されているようです。この会社は全国各地で人気の高いスキー場等の観光施設を手がけていますが、その中には昨今その絶景がSNS等で話題になっているらしい滋賀県の「びわ湖テラス」(いずれご紹介できればと思っています)も含まれているので、そういった流行に敏感でセンスのよいリゾートのプロデュースを得意としているのでしょう。

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2020.08.02

102-11 三島スカイウォーク(静岡県)

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正式名称を「箱根西麓・三島大吊橋」といい、その名のとおり箱根火山の裾野の谷を跨ぐように架けられたこの「三島スカイウォーク」は、全長400mと日本一の歩行者専用吊橋です。地上からの最大高さ70mの橋の上からは富士山や駿河湾・伊豆の山並みなどが一望できます(前々回の記事で触れましたが、富士山が映っておらず申し訳ございません…)。

2015年に「オープン」したこの橋は、パチンコ店を展開する地元企業が、観光収益と地域貢献を目的とし総工費約40億円をかけて建設したものだそうです。2地点を結ぶためではなく、単に往復して展望を楽しむための観光施設としての橋なので、対岸は行き止まりで特に何もありません。橋を渡るのに「入場料」を徴収し、周辺には物産店や飲食店等も併設しています。こうした目的のためにわざわざ一民間企業が巨費を投じてこれほど巨大な土木構造物を建設したのはすごい事だな、と思います(自然環境への影響は大丈夫なのでしょうか…)。

あとは、施設周辺のサイン類や、パンフレットのグラフィック・デザインなどが都会的で洗練されているのも印象的でした。

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2020.08.01

102-10 御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県)

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かつての遊園地「小田急御殿場ファミリーランド」の富士山を望む(またもや映っていなくてすみません…)広大な跡地に2000年7月に開業したアウトレット・モールで、米国のみならず、カナダ、メキシコ、韓国、マレーシアにおいて「プレミアム・アウトレット」を展開している米国最大手のショッピング・センター・ディヴェロッパーとの合弁会社「三菱地所・サイモン」が日本で初めてオープンさせた施設です。

東名高速道路のインターチェンジに近く、富士山、富士五湖、箱根といった有名な観光地への立ち寄り客が見込めるという恵まれた立地から、開業後の19年間で約1億7000万人以上が来場し、2011年度には国内アウトレット・モールの中で首位となる店舗売上高を記録するなど日本を代表するショッピング・センターとなり、現在国内9カ所に展開されている「プレミアム…」の中でもフラッグシップ(旗艦)店という位置づけとなっているようです。201912月にはホテルと日帰り温泉施設を開業させるとともに、開業20周年にあたる2020年4月にはさらに88店舗を増設し、既存エリアと合わせて全体で約61,000㎡と、国内最大級の店舗面積を誇っています。

空間デザイン的には、「森の中の街」をコンセプトに、北米の歴史ある街並みをイメージしているそうですが、国内の「プレミアム…」はいずれも中心に広場とタワーを設け、その周りに平屋または2階建ての店舗が並ぶように造られており、同社ではこれを「ビレッジスタイル」と呼んでいるようです。日本におけるアウトレット・モールの2大勢力と言えばもう一方は「三井アウトレットパーク」ですが、「三井…」の方は全体的に造りが安っぽく感じられるので、私は「プレミアム」の名にふさわしい(?)「三菱…」の施設のヴィジュアルの方が気に入っています。

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2020.07.30

102-9 富士芝桜まつり(山梨県・富士本栖湖リゾート)

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「芝桜」と言えば、以前こんな画像を掲載させていただきましたが、毎年4月中旬~5月下旬に開催されるこの「富士芝桜まつり」では、池を中心とした会場に首都圏最大という約80万株の芝桜が咲き乱れ、何といってもその名のとおり背景に富士山が見える雄大な風景が売りのようです。私が訪れた時は残念ながら雲に隠れて、本来あるはずの方角にその姿はありませんでしたが。

(ちなみに、今回から4回にわたって、富士山を近くに望める絶景スポットをご紹介する予定ですが、私の行いが悪いせいかいずれも富士山が映っていません…。当サイトで唯一富士山を拝める画像はこちらです…。)

ところで、このイヴェントが開催されている「富士本栖湖(もとすこ)リゾート」という名の施設ですが、会場内すべてが芝桜で埋め尽くされていて、他のアトラクションがあるようには見えませんでした。つまり、「富士本栖湖リゾート」=「富士芝桜まつり」の会場、という訳で、その1カ月強の開催期間以外は稼働していないという不思議な施設のようです。ざっと調べた限りでは、かつてここは「本栖ハイランド」という名称の有料オフロード競技場で、4輪、2輪オフロードの走行をメインにキャンプ場、イヴェント会場として幅広く利用されていた…ようです。

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2020.07.29

102-8 甲州夢小路(山梨県甲府市)

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前回(102-7)に引き続き、甲府駅北口の風景をご紹介いたします(画面左側に見えているのが前回触れた「甲府市歴史公園」です)。今回お話しするのは、画像右側の「甲州夢小路」についてです。JR中央本線で移動していた時に車窓から見かけた、線路際のテーマパークを思わせる風景に惹かれたのがここを訪れたきっかけでした。

2013年にオープンしたこの「甲州夢小路」は、約3,200㎡の敷地内15棟の建物に、美術館やミュージアム、県産食材を使った飲食店、県産品を販売する店舗等約20のテナントが入居する、小ぢんまりとした商業施設で、地元民間事業者により運営管理されています。空間的には画像からも窺えるように、移築した古民家や、蔵造りや前回の記事で取り上げた擬洋風建築「藤村式建築」等が建ち並び、明治~昭和初期にかけての甲府城下町の街並みが再現されています。中でも、近隣にかつて存在し明治初期まで200年以上にわたり住民に時刻を知らせていた「時の鐘」(画像中央)が施設のシンボル的存在として復元されています。また敷地内には水路や石畳が配され、レトロな雰囲気の路地を歩く楽しさが味わえるようになっています。甲府の市街地にはあまり観光を楽しめる場所がなさそうなので、このような洒落たスポットが誕生したことはよかったのではないかと思います。

余談ですが、画像奥にわずかに顔を出しているガスタンクの迷彩柄や色づかいが今風でかっこよく、周囲の景観にも配慮されているなと思います。これはどうやら県内在住の美術家の方が手掛けられたもののようです。

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2020.07.28

102-7 甲府駅北口の風景(山梨県)

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山梨県の中心、甲府駅の北口では、かつて機関区であった東西に細長い線路沿いの土地が再開発され、平成1922年にかけて地方合同庁舎、消防署、自転車駐車場、NHK放送局、駅前広場、図書館、歴史公園(甲府城の門と石垣を当時の工法で復元)…等、様々な公共公益施設がオープンしました。画像はそんな駅北口周辺の風景です。

まず、手前に広がるオープン・スペースですが、これは駅前広場と一体的に整備された約5,000㎡の「よっちゃばれ広場」です。「よっちゃばれ」とは「寄っておいで」「集まれ」などを意味する甲州弁で、多くのイヴェントが開催されています。

その広場の一角に配置されている洋館風の建物は「甲府市藤村記念館」です。全国に「藤村記念館」と名づけられた施設は少なくとも3つあるようで、その内岐阜県中津川市の馬籠宿と、長野県小諸市にあるものは詩人・小説家である島崎藤村(とうそん)に関連するものですが、こちらは明治時代の山梨県令・藤村(ふじむら)紫朗の功績を讃えたものです。彼は県内において擬洋風建築(西洋建築に似せて建てられた建築物)の建設を推進し、その数は100件以上にのぼったと言われています。これらは「藤村式建築」と呼ばれていますが、個人名が付いた建築様式というものは他に例を見ないのだそうです。その代表作とされ、国の重要文化財にも指定されているこの建物は、明治時代初期に「旧睦沢(むつざわ)学校校舎」として建てられたもので、1966年に武田信玄を祀る甲府市内の武田神社境内に移築され歴史や民俗の教育資料館として利用されてきた後、甲府駅前の再開発に合わせてここへ再移築され、平成22年より市民や観光客の交流施設として一般公開されています。

そしてその奥に建つのが、山梨日日新聞、山梨放送等、県内のマスメディア関連企業から構成される山日YBSグループ各社が入居し、拠点としている「山梨文化会館」です。世界的建築家の丹下健三氏が設計し1966年に竣工したこの建築は、自身が代表作の1つとして挙げているほどの作品として国内外に知られています。外観は建ち並ぶ直径5m・計16本の円柱が印象的ですが、その内部はエレベーターや、螺旋階段、トイレ、空調設備といった、建築用語でいうところの「コア」として機能しています。構造的にはこの円柱と梁で地上8階・地下2階のビルを支えている点が最大の特徴で、フロアを仕切る壁などを配置する必要がないため、4階に「空中庭園」を設けるなど空間デザインの自由度が高く、円柱や梁などを追加することで増改築も容易となっています。実際1974年には5~8階部分の増築を行い、延床面積を3,000㎡ほど拡張しています。

情報量が多い記事になってしまいましたが、このように甲府駅北口は、中世・近世の城郭、明治期の洋館、戦後のモダニズム建築、平成に建てられた公益施設群、さらに次回取り上げる予定の商業施設「甲州夢小路」も含め、各時代の個性的な建物をコレクションして整然と展示した「屋外建築博物館」のような様相を呈しており、興味深いです。

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2011.04.11

76-10 初島アイランド・リゾート(静岡県熱海市)

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「初島」は、熱海港から高速船に乗ってわずか25分で行ける、相模湾に浮かぶ周囲約4kmの有人島で、1960年代から富士急グループなどによるリゾート開発が行われています。

 

ただ、かつては「首都圏から最も近い離島」として人気を博した時期もあったようですが、現在ではそれほど人気のあるリゾート地ではないように思います。わざわざ入場料を払う価値があるほどの娯楽施設がある訳でもありません。その分、混雑はしていないので、画像に映っている方々のように、若干アジアン・リゾート的なテイストを散りばめた大自然の風景の中で、のんびり、ゆったりした時間を過ごしたいという向きにはよいのかもしれません。私としては、画像の場所のすぐ傍にある、目の前にすぐ相模湾が広がる露天風呂を備えた開放感たっぷりの温浴施設「島の湯」がおすすめです。

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2011.04.07

76-6 笛吹川フルーツ公園(山梨県山梨市)

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なだらかな斜面の扇状地上に広がる公園で、流れる水で戯れる親子連れで賑わう風景が微笑ましかったので、取り上げてみました。

 

背後に見える3次元曲面の白いネットで覆われたような建造物は、著名な建築家・長谷川逸子氏の設計による温室です。かつてコマーシャル・フィルムに出演されていた時(※)、「果物の種が飛来してきたような・・・」なんてコメントされていたことを覚えています。

 

ちなみにこの画像からは窺い知れないとは思いますが、この公園の「売り」は、「新日本三大夜景」にも選定されたほどの、眼下に広がる甲府盆地の眺めの良さで、遠く富士山を望む絶景露天風呂で人気の「ほったらかし温泉」も、ここから歩・・・けなくもない距離にあります。

 

 

 

 

 

 

 

※関連バックナンバー 42-2「湘南台文化センター」

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2009.03.23

72-9 熱海港(静岡県)

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前回(72-8)に引き続いて、港の風景です。

 

熱海という街は相模湾に面していてビーチがあり、伊豆諸島行きの船が出る港もあるのですが、「温泉街」という印象があまりに強いせいか、「港町」というイメージはないような気がするのは、私だけでしょうか。

 

ここは熱海港の「親水公園スカイデッキ」と呼ばれる場所です。波打つようなバルコニー状のこのデッキは階段状になっていて、これは街の一大イヴェント「熱海海上花火大会」の観覧席として使うためなのかもしれません。また、この下の水面はプレジャー・ボートが停泊するマリーナになっています。工業とか、流通とか、漁業といった、「産業」の香りが一切せず、観光地にふさわしい単なるウォーターフロントの公園といった雰囲気の港の風景です。海や山の眺めもよく、海辺を散策し、くつろぐには心地よい、純粋にレジャー仕様の港です。

 

熱海は「東洋のモナコ」と呼ばれることもあるそうです。うーん・・・斜陽傾向にある時代遅れの大衆的歓楽街を、世界中からセレブリティが移り住んでくる気品高き超高級リゾート地になぞらえるのはどうかと思うのですが・・・でも確かに、温暖な気候、平地が少なく丘にへばりついているような市街地と美しい海の風景といった類似点はあるので、熱海もモナコのような美しい街を目指せるポテンシャルはあるのかな、と思います。たとえばこの画像のような遠景について言えば、個々のホテルやリゾート・マンションといった大きな建物がそれぞれ、地形になじませた高さや形状、緑や土の色と調和した外壁色彩、魅力的なデザイン等、景観に配慮した建て方を工夫していけば・・・。

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