J-14 愛知

2020.08.12

102-20 金シャチ横丁 義直ゾーン(名古屋市)

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前回(102-19)予告したとおり、「金シャチ横丁」のご紹介です。

ここは2018年、名古屋城に隣接してオープンした江戸時代の城下町風の商業施設で、公式キャスト、サポーターによるイヴェントの会場となる広場が設けられ、ちんどん屋や人力車といった演出も行われるなど、「日光江戸村」のようなテーマパーク的性格も持ち合わせているようです。

名古屋城は、その内外に飲食店や土産物屋等の施設が少ないという課題を抱えていました。かといって文化財である城内にそのような施設を設けるのは難しく、周辺は官庁街のため新たにそういった施設を造るための土地もなかなかなく…。そこで駐車場用地を活用して観光客が立ち寄れる場所を設けることによって滞在時間を増やし、賑わいを創出することで、名古屋城及びその周辺の魅力を一層向上させるとともに、国内外からの来訪者に対して名古屋の魅力を発信することを目的に「金シャチ横丁」を整備したわけです。名古屋市は土地を貸与する一方、公募によって選定された民間事業者が整備と管理運営を担い、そのアイディアとノウハウが活用されています。今後の整備では芝居小屋や、名古屋城の金シャチや収蔵品、山車などを展示する施設が建設される予定となっています。以前当サイトでは、熊本市の「桜の馬場 城彩苑 桜の小路」という施設をご紹介しましたが、ここはその名古屋版といったイメージですかね。大阪城の周辺でも2017年に「JO-TERRACE OSAKA(ジョー・テラス・オオサカ)」という類似の施設がオープンしているので(いずれご紹介したいと思っています)、これは全国的なトレンドなのかもしれません。

「金シャチ横丁」は2カ所に離れて立地しています。今回の画像は城の正門側にある尾張藩初代藩主・徳川義直にちなんで命名された「義直ゾーン」です。こちらは「伝統」をテーマとしており、木曽地方の木材にこだわった和風建築による伝統的な純和風の街並みをイメージした建物に、定番の「なごやめし」を提供する5つの老舗飲食店と物販店が1店入居しています。一方、前回の画像の東門側にあるのは、派手好きで知られる7代藩主・徳川宗春にちなんで命名された「宗春ゾーン」です。「革新」をテーマとするこちらは「義直ゾーン」と差別化を図って、木造でありながら現代的で透明感のあるデザインを取り入れた建築となっており、名古屋の新しい食文化を発信する新進気鋭の飲食店5店舗が集結しています。…正直、「義直」とか「宗春」とか言われても、将軍家でもない一地方大名の尾張徳川家の歴史とか、地元でもない名古屋の郷土史に疎い私にとってはいまいちピンとこないし、覚えられないのですが…。

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2020.08.11

102-19 名古屋城の風景(愛知県)

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久しぶり(17年ぶり?)に名古屋城を訪れてみました。

今回は名古屋城の東門の前にある「金シャチ横丁」の「宗春ゾーン」を見に来たのですが(画像右側)、それよりも春のひんやりとして澄み切った空気の中で咲き誇る、石垣の奥の満開の桜の花や、名前もわからない手前の低木の白い花が可憐だったので、この画像をご紹介してみました。

「金シャチ横丁」については、次回詳しく取り上げたいと思います。

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2020.08.10

102-18 ノリタケの森(名古屋市)

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歴史を感じる赤レンガ造の建物群、その手前にはクラシカルな噴水を中心としたフランス式庭園(池や植栽の幾何学的な配置や人工的整形が特徴)、一方画像奥の大木の後ろには妙に寸胴な煙突の姿が見え、さらにその先には芝生の広場が一般開放されています。名古屋駅からわずか徒歩15分という大都会の中心に、周囲に聳え立つ近代的な高層ビル群とは見事なコントラストを成す異空間が展開されています。

ここ「ノリタケの森」は、世界的陶磁器メーカーである「ノリタケカンパニーリミテド」が創立100周年の記念事業として2001年、近代陶業発祥の地である本社敷地内にオープンさせた複合施設で、オープン・スペースを含む総面積約22,000㎡の敷地内に、「ウェルカムセンター」、「クラフトセンター」、ミュージアム、ギャラリー、ショップ、レストラン、カフェ、といった施設があります。

「ウェルカムセンター」ではノリタケの歴史や技術などを紹介しており、「クラフトセンター」では工場見学や絵付け体験ができるようになっています。レストランではノリタケ製の食器を使用するなど、施設全体が企業の広報・宣伝活動を担うとともに、昔から製造業を中心に栄えてきた東海地方が得意とする「産業観光」の促進にも寄与しています。

これらの施設は新しい建築物を造らず、事務所、工場、倉庫等だった既存の建物を再利用したことが大きな特徴で、画像の赤レンガ建築群は明治末に建てられたという長い歴史のあるものです。また、画像奥にわずかに見えている煙突は実は6本並んでいるのですが、これは昭和8~15年にかけて造られた陶磁器焼成用トンネル窯煙突の跡で、かつては45mの高さがあった工場のシンボルを10m弱に切断したものです。これらの歴史的建造物は経済産業省の「近代化産業遺産群」、市の「認定地域建造物資産」に指定されています。

都心部における貴重な緑の空間として「市民緑地」の認定も受けている敷地内には、「噴水ひろば」や「煙突ひろば」、せせらぎといった豊かな自然を感じさせるゾーンを設けている他、ビオトープ(動植物の生息環境を都市内に復元した場所)を造ったり、地域に本来生育している植物種であるコナラなどを植えたりすることで生態系を回復させており、鳥や昆虫の種類は名古屋城周辺の緑地(次回取り上げる予定です)と同程度まで増加しているのだそうです。

このような産業観光の振興、歴史的資源の保全、地域環境への配慮といった様々な分野にわたる社会貢献の姿勢が評価され、「ノリタケの森」は都市景観や環境等に関する数多くの賞を受賞しています。

情報量の多い記事になってしまいました…。

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2020.08.09

102-17 名駅の風景(名古屋市)

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「名駅(めいえき)」とは、その名から容易に推測されるとおり中部地方最大の鉄道駅である名古屋駅周辺地域を指す地名で、と並んで名古屋を代表する繁華街・ビジネス街となっており、超高層ビル群が形成されています。今回の記事では、特にその内のある1棟のビルについて語りたいと思うのですが、それが画像の奥に建つ、2008年竣工・開業、地上36階・地下3階建ての「モード学園スパイラルタワーズ」で、同一法人が運営する「名古屋モード学園」「HAL名古屋」「名古屋医専」の3つの専門学校に加え商業施設が入居しています(3校を1つの校舎にして建設したことから「タワーズ」と複数形になっているようです)。

モード学園と言えば何十年間もずっとインパクトのあるコマーシャル・フィルムをTVで提供し続けているという印象がありますが、東京・新宿で個性的な校舎を建てたこの学校法人が、その発祥の地である名古屋でも一際目を引くランドマークを創ってくれました。全て大きさ・形が異なるという三角形のガラスのパネルで構成されたリボンのような外壁が、螺旋状に絡まって空へと羽ばたいていくように見えるその外観はとにかくスタイリッシュで、都市の風景の中での存在感は圧倒的です。ファッションを学ぶ校舎にふさわしく「ドレスの裾のような柔らかな美しいシルエット」を持つこのデザインは、ファッション・デザイナーでもある学長が数多くのコンペ案の中から「学生たちの感性と想像力を触発するもの」として採用したのだそうで、2008年度のグッドデザイン賞の他、様々な賞を受賞しています。

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2020.08.08

102-16 ささしまライブ交差点の風景(名古屋市)

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中部地方最大の鉄道駅である名古屋駅の南側にはかつて「国鉄笹島貨物駅」の敷地が広がっていましたが、それが1986年に廃止され、物流から商業・業務を中心とした土地利用に転換し国際交流拠点を目指すべく、12.4haのエリアにわたって土地区画整理事業が行われました。この大規模再開発エリアは「ささしまライブ24」と名づけられ、2005年に開催された「愛・地球博」のサテライト会場となるとともに、商業施設の「マーケットスクエアささしま」、ライヴハウスの「Zepp Nagoya」がオープンしました。その後2010年代に入ると「名古屋プリンスホテルスカイタワー」「愛知大学名古屋キャンパス」「中京テレビ放送本社」、そして商業施設などが入り地区の中核施設となる超高層ビル「グローバルゲート」(画像正面の建物)といった施設が次々とオープンしていきました。

そんな地区内には歩行者デッキが張り巡らされ、英国・ロンドンのこんな場所のようにピカピカのガラス張りの高層ビルが整然と建ち並んでいます。画像は地区内の「ささしまライブ交差点」周辺の風景なのですが、ビルの壁面だけでなく、信号機、ガードパイプ、横断歩道など、視界に入る全てが縦・横・高さの3次元にわたって引かれた無数の平行線で埋め尽くされていて、風景に近未来的なスピード感がもたらされているような気がします。

ところで、「ささしま…」地区の南側は船だまりに接しているのですが、そこを起点として南へ数km離れた伊勢湾までほぼ一直線に「中川運河」が掘られています。運河は鉄道で運ばれてきた貨物をさらに国際貿易港である名古屋港へ運ぶことを目的として計画され、竣工後の昭和5年から30年代頃までこの地域における中心的な水上輸送路として活用されて、貨物駅に面した船だまりで荷物の積み下ろしが行われていたようです。つまりこの大規模再開発エリアは英国・ロンドンでいうところのこんな場所のような、名古屋では希少価値の高い「運河に面したウォーターフロント」の立地のはずなのですが、そのポテンシャルは全く生かされていません。わざわざ船だまりに面した場所にオープン・スペースが配置されているのですが、そこに何があるというわけでも、水辺らしい魅力的な景観形成が行われているわけでもないので、実にもったいなく感じられました。

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2020.08.07

102-15 西浦園地(愛知県蒲郡市)

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前回(102-14)に引き続き、蒲郡市の風景です。ここは三河湾に突き出した西浦半島の先端部分の小高い丘の頂上にある芝生の公園で、三河湾が一望できる絶景スポットです。園地は桜の木々に囲まれていて、私が訪れた時はちょうど開花の時期だったので、平日にもかかわらずそれなりの人出がありました。逆に言えば、桜が咲いている年間でわずか1週間ほどの時期以外にここに来てしまうとちょっと寂しく、風景も物足りなく感じられてしまうかもしれません…。

ここは市内に複数ある温泉街の一つ「西浦温泉」の中にあります。半島の海岸や高台には中~大規模のホテルがいくつか立地していて、その中のあるホテルの日帰り入浴を利用したのですが、屋上の露天風呂からの眺望は開放感いっぱいで、他に客もいなかったので素晴らしい眺めを独占できて最高の気分でした。

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2020.08.06

102-14 竹島園地(愛知県蒲郡市)

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蒲郡(がまごおり)市は愛知県南東部に位置し、渥美半島と知多半島に囲まれた三河湾に面する海辺の街で、温暖な気候を活かした「蒲郡温室みかん」等のフルーツ栽培がさかんです。三河湾沿岸一帯が国定公園に指定されているという風光明媚な土地で、市内に複数の温泉街があることなどから、戦前から大都市・名古屋近郊の保養地として観光開発されてきました。競艇場を有し、リゾート施設「ラグーナテンボス」を開業させるなど、海をテーマとした観光、ヨットなどのマリン・スポーツの振興にも力を入れているようです。

画像に映る小さな島が、無人島の「竹島」です。三河湾国定公園における代表的な景勝地として、地元民に親しまれる蒲郡のシンボルとなっているようで、島の対岸一帯は芝生の広がる開放的な公園として整備されています。明治45年に島に繋がる橋のたもとに料理旅館「常盤館」が開業すると、昭和初期にかけて政治家や文豪たちの間で人気を博し、いくつもの文学作品に登場したのだそうです。蒲郡を舞台とした文芸作品は数多く、「常盤館」の跡地には「海辺の文学記念館」が建てられました。周辺には他にも、昭和37年に建築された日本で4番目に小さな「竹島水族館」等の観光施設もあり、これらは「海辺の5館」と総称されています。また昭和9年に鉄道省認定の政府登録国際観光旅館として開業した「蒲郡クラシックホテル(旧蒲郡ホテル)」も近くに建っています。これは城郭風の外観にアールデコ様式の内装を持ち、経済産業省に「近代化産業遺産」として認定された愛知県三河地方を代表する歴史的建築物です。

このように古くから人々に愛された由緒ある観光地ですが、気候が温暖で風景が美しいというだけでは現代人には物足りない上に観光施設も老朽化が進んでおり、実際長年に渡って観光客数と宿泊客数が減少傾向にあるようです。そういう意味では宮崎県の青島、米国でいうとアトランティックシティといった街との共通点が感じられます。時代遅れの観光地ならではののんびりとした空気感も逆に悪くないのですが。

旅の思い出としては、竹島水族館の外で食べた「あさりうどん」(一般的には「蒲郡うどん」として知られている地元B級グルメ)の、熱々のあっさり出汁と柔らかめの麺が印象的でした。ワカメはあまり好きではない私ですが、それが入っていることでより磯の香りが感じられ、美味しかったです。

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2014.01.19

81-20 木曽川と犬山城(愛知県犬山市)

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シリーズの最後に、岐阜県からほんの少しはみ出してみたいと思います。

鵜飼いでも有名な犬山という街には、名古屋の都心部から名鉄の路線が伸びており、川を渡れば岐阜県、そして周辺には博物館明治村、リトルワールド、日本モンキーパーク、といった名鉄グループが運営する観光施設が立地する…という位置関係と行楽地のイメージの強い地域性からは、どこか東京における二子玉川(かつて遊園地があった)を思わせるものがあります。

今回お届けする画像は、愛知県との境を流れる木曽川に架かる犬山橋の上から撮ったものです。雄大な川幅の木曽川の岸に迫り出した険しい崖、その上に意外と小さな国宝・犬山城がちょこん、と乗っかっているアンバランスな姿がどこか可愛らしい風景です。

ちなみに最寄りの名鉄・犬山遊園駅前から犬山城まで続く川沿いには桜並木の遊歩道が整備されていて、城に向かって満開の桜の列が伸びていく、春の季節を撮った観光写真はなかなか壮観でした。

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2008.10.10

61-4 熱田神宮(名古屋市)

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2000年(!)近い歴史と、全国でも指折りの初詣参拝者数を誇る、名古屋都心部からもほど近い神社です。

 

この参道を覆う、青空が見えなくなるほどの緑の量はすごいですね。太い木の枝もくねくねと曲がって伸びていて、まるで熱帯のジャングルの中にいるような趣です。どんなに参拝者の姿が多くても、その活気に負けない自然の生命力を感じます。

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2008.07.26

56-7 オアシス21・銀河の広場(名古屋市)

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シリーズはここから、地下は地下でも、開放感のあるサンクン・ガーデン(空堀)をご紹介していく予定です。
太い柱に支えられたガラスの大屋根の下は、地下2階まで掘り下げられた巨大な吹き抜けになっていて、底にあたるフロアは「銀河の広場」とネーミングされています。床の色は海の底のような深いブルーに彩られ、落ち着きが感じられる空間です。

※関連バックナンバー 6-5「オアシス21

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