E-1 フランス

2006.04.18

2-1 シャンゼリゼ(フランス・パリ)

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ルーブル美術館を起点とし、コンコルド広場、凱旋門へと真っ直ぐに続く都市軸は、パリを代表するシャンゼリゼという大通りを含む、世界一華やかな都市軸と言えるかもしれません。この軸は現代になってからさらに延長され、1989年のサミットが開かれたパリ郊外の新都心デファンス地区の新凱旋門へと続いています。私が訪れた時は沿道の両側に延々と三色旗が掲げられ、正面にあたるコンコルド広場には観覧車が設置されて、通りは華やかさを増していました。
ところでシャンゼリゼの魅力って、いったい何なんでしょう? 美しい並木、ゆったりとした歩道、沿道に建ち並ぶ華やかな建物、全体のスケール感・・・いろいろ要素はあるのですが、正直うまく説明できません。理屈ではうまく説明できないのに、なぜか歩いていると心地よい、そんなところに、世界中の人々を惹きつけるパリの不思議な魔力を感じてしまいます。


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2006.05.25

4-2 エッフェル塔(フランス・パリ)

42パリのシンボルとして君臨しているだけあって、やはりそのシルエットは美しいです。芸術的です。周囲の環境も、塔が美しく見えるように、ちゃんと計算してデザインされてます。東京タワーと比べると、その差は歴然です。ちなみにその背後に聳えているのは、パリっ子の高層ビルアレルギーの原因となったと言われるモンパルナス・タワーです。
これらの他にも、凱旋門、ノートルダム大聖堂、サクレクール寺院、グランド・アルシュ、コンコルド広場のオベリスク・・・と、パリはほんとうにランドマークが多い街で、しかもそれらを目立たせるべく、街路網がそこを中心として放射状に伸びていたり、街路のちょうど正面に見えるよう(アイ・ストップ)配置されたりしています。これらを見ていると、フランス人というのはとにかく大きい物を造るのが好きな民族なんだな、と思わされます。

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2006.07.05

7-2 コンコルド広場(フランス・パリ)

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パリのほぼ中央に位置し、パリの都市軸を構成するシャンゼリゼ(2006年4月・2-1参照)の起点となっている広場です。オベリスクが凛と立ち、街灯やボラード(車止め)、石畳の舗装、噴水などのデザインもどこか洗練されています。
ところで広場というのは、都市という建物密度の高い空間に囲まれたエア・ポケットだからこそ価値があるわけで、たとえば見渡す限りの田園地帯の中によく整備された広場があってもあまり意味がありません。重要なのは広さではなく、周囲の空間との関係性です。その点でここは、面している建物の高さが低い割に面積が広すぎて、広場らしい、囲まれた感じには少し欠けます。
だからというわけではありませんが、画面右側に大きく見える観覧車の存在がこの空間をよく引き締めているように感じられます。これはミレニアムを記念して期間限定で置かれていたものらしいのですが、好評だったためかそのまま2002年1月まで設置されていたのだそうです。広場の風景にあまりにもよく馴染んでいて、この画面から観覧車が消えてしまったら、何か物足りない感じがしませんか?

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2006.07.15

7-7 コメディ広場(フランス・モンペリエ)

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モンペリエは、フランス南西部の地中海近くに位置する、人口20万人ほどの学園都市です。特に観光地というわけでもないようなので、街には英語を話してくれる人が少なく、ちょっと面倒でした。コメディ広場はこの街の中心となる広場で、喜劇を上演していた劇場に面していることから名づけられたものです。
私はこの街に、スペイン・バルセロナから列車で国境を越えてやってきました。私にとっては初めて目にしたフランスの都市で、それまで滞在していたスペインとは街並みの姿が大きく違っていることに新鮮な驚きを覚えました。グレーの屋根とアイボリーの外壁を基調としたここの街並みには雨がよく似合っていて、取り澄ましたような上品さが感じられました。そして首都・パリから遠く離れた地方都市にも、このように壮麗な建築に囲まれた立派な広場があるということに、ちょっと感動しました。
ここは旧市街地の中心であるとともに、シュールなポスト・モダンの建築群が建ち並ぶ再開発地区「アンティゴーヌ」(いずれご紹介したいと思います)の入口という結節点にあたっています。画面左側のガラスのフェンスの下からは、真っ青に塗られたボディがショッキングな、2000年に開通したばかりのトラムが広場へと上ってきます。そんな背景もあってか、伝統的なデザインの建築群に対し、街灯はメタリックかつシンプルで、モダンなデザインになっていて、新旧の要素がさりげなく調和しているように感じられます。

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2006.08.12

9-6 ラ・デファンス(フランス)

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1989年のサミットが開かれた、パリ郊外の新都心ラ・デファンスのオフィス街の風景です。新凱旋門(グランド・アルシュ)から撮った画像で、遠くの正面にはうっすらと凱旋門が見えています(詳しくは2006年4月・2-1「シャンゼリゼ」参照)。
この地区の、万博のパビリオンのごとく奇抜なデザインを互いに競い合うビル群と、広々とした歩行者空間に、私は子どもの頃思い描いていた未来都市の景観を見ました。新都心というのは賑わいや人間味に欠けるものと大抵相場が決まっていますが、私が訪れた時はちょうどランチタイムだったので、行き交うオフィス・ワーカーの姿を多く眼にすることができました。「科学技術の未来は明るい」なんて感じてしまいました。

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2006.08.25

10-6 横になったサイン(フランス・パリ)

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ルーヴル美術館前の庭園で見つけたサインです。大抵こうした案内板は立てられているものですが、ここではテーブルのように横にした上に、厚みを持たせて、大胆に穴を開けてつくられています。
手前の方で波の模様が大胆に畝っている箇所はセーヌ川を表しています。せっかく3Dでつくっておきながら、ここだけ大雑把なのがなんだか微笑ましく、フランスのエスプリ(?)が感じられます。

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2006.10.19

14-2 ムフタール通り(フランス・パリ)

142_1ソルボンヌのある、カルチェ・ラタンと呼ばれる地区の通りです。通りには店や食堂などが並び、生活感があります。私が頭の中に抱いていたパリの下町のイメージにぴったりで、最も気に入った場所の一つです。パリはシャンゼリゼ(2006年5月・2-1参照)やエッフェル塔(2006年6月・4-2参照)のようなモニュメンタルな空間もいいですが、こんな路地も味があって素敵ですよね。

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2006.11.13

15-7 ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)

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パリで最も集客力があると言われる、美術館、映画館、図書館などで構成される複合文化施設で、伝統的な街並みに刃向かうような挑戦的な外観が特徴的です。建物についてはいずれご紹介する機会があるかと思いますが、今回はその前の池のある広場を取り上げています。
池の中に何体かのアートがご覧になれると思いますが、手前にある毒々しいまでに真っ赤な唇をはじめ、美しいと言うよりはグロテスクな作品が目立ちます。しかも、それらは回転しながら水を噴き上げていて、グロテスクさをより際だたせています。
(画像はクリックすると拡大します)
こういう毒を持った、不気味な作品でもパブリック・アートとして社会的に受け入れられてしまうところが、フランスという国の文化の懐の深さなのかな、などと思ってしまいました。

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2006.11.30

16-9 パリ郊外の住宅街(フランス・ポワッシー)

169_1ポワッシーは、パリ都心部から直通の郊外電車、"RER"(エール・ウー・エール)の終点にあたる街です。ここには、ちょっとでも建築を勉強したことがある人なら誰でも知っている超有名建築家ル・コルビジェの、超有名住宅建築「サヴォア邸」があり、この風景はそこから駅までの帰り道にあたります。別に計画的に造られた住宅地でも、特別高級な邸宅街というわけでもなく、昔からある普通の市街地だと思うのですが、どこかいい感じだったので、撮ってしまったショットです。
まず、緑が豊かです。日本だったら通りと敷地の間に高い塀を張り巡らしてしまいがちですが、ここでは塀はなるべく低く抑え、ある程度の高さ以上の部分は生け垣としているので、圧迫感がなく、風景としても美しいです。電線・電柱は・・・地中化はされてないようですが、あまり目立たないですね。それから、馬車が発達していたヨーロッパの都市では細い道でも両側に歩道が設けられているのですが、ここでもその伝統はちゃんと生かされています。車いすが通れる幅かどうかはちょっと微妙ですが・・・。歩道や塀、住宅の外壁など、全体的な色合いもフランスらしく上品なクリーム色でまとまっています。
街の中から何気ない風景を部分的に切り取っても、ちゃんと魅力的に見える都市というのはうらやましいです。日本の都市も、何十年かかるかわかりませんが、いつかはそうなってほしいものです・・・。

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2006.12.08

17-4 アレクサンドル3世橋(フランス・パリ)

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パリのほぼ中心部に位置する、セーヌ川に架かる橋です。ここで特筆すべきはどっしりとした4本の列柱でしょう。これらが構造的にどの程度重要なものなのかはわかりませんが、意匠としてみた場合、柱の彫刻、そしてその頂で黄金色に輝く像は、単なる土木構造物の域を超えており、まさに芸術品そのものです。「パリで最も美しい橋」と言われるのも頷ける話です。
橋の向こう正面には、黄金色のドームを頂いたアンヴァリッドが鎮座しています。4本の列柱はアンヴァリッドへのゲートとして設けられ、その上の像はドームと調和するように造られている様子がよくわかります。

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2006.12.11

17-5 ベルシー橋(フランス・パリ)

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前回(2006年12月・17-4「アレクサンドル3世橋」)同様、セーヌ川に架かった、パリ市域の東の外れに位置する橋です。長い歴史がある橋らしく、鉄筋コンクリートでかけ直された今も、石造りだった頃のデザインを踏襲しています。
この橋で特徴的なのは、親亀の上に子亀が乗っているような2階建ての橋になっていることで、ローマ時代の水道橋のように、リズミカルなアーチを描く2段目の橋の上をメトロが渡っていきます。パリのメトロも長い歴史がありますが、この線を走る車両はモダンなスタイルで、クラシカルな橋との対比が面白い光景です。

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2007.01.08

19-3 コメディ広場の朝市(フランス・モンペリエ)

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以前取り上げた(※)、コメディ広場の翌朝の風景です。雨上がりの清々しい朝でした。背景の木々や噴水も爽やかです。フランスの朝市は、白とブルーのテントや、台に架ける布など、色彩に溢れていて、商品を入れるカゴさえもどことなくお洒落です。

※関連バックナンバー
 2006年7月・7-7 コメディ広場(フランス・モンペリエ)

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2007.01.20

20-3 ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)

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東京とは姉妹都市ということで、前回から一気にパリに飛びます。
以前少し触れた(※)、ポンピドゥー・センターの、エントランス・ホール内部です。思い思いに宙に浮かんだ派手なネオンのサインが、公の施設とは信じられないほどポップでカジュアルで、パリと言うよりはラスヴェガスのようなセンスだな、と思いました。
さて、このような広々とした空間を確保する、という事も、この建物が外観を「犠牲にした」理由の一つなのだそうです。ポンピドゥー・センターは、その個性的な外観が最大の特徴だと言えるので、次の機会には是非、外観をご紹介したいです。・・・別に焦らしている訳ではないです(笑)。タイミングを見計らっているだけなのですが・・・。

※関連バックナンバー
 2006年11月・15-7「ポンピドゥー・センター」

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2007.02.27

22-6 リヴォリ街(フランス・パリ)

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幅の広い、真っ直ぐな大通りが何本も広場に向かって集まり、その中央部にモニュメンタルな建造物が置かれるといったような、現在のパリの都市構造のベースとなっているのは、19世紀のセーヌ県知事オスマンの大改造によるものです。こうした都市づくりは、景観を美しくする、という面もあったのかもしれませんが、政治的・軍事的な目的が大きかったようです。例えば、反政府勢力の拠点になりがちなスラムを壊して再開発したり、見通しが利き、軍や警察が速やかに出動できるよう街路を真っ直ぐにしたり、バリケードが設けにくいように通りの幅を広くしたり・・・、といった風に。
パリの中心を貫くこのリヴォリ街の景観は、建物全体の高さ、各階の軒の高さ、建物の幅、外壁の色、窓のバルコニーの位置とデザイン、延々と続くアーケードなど、まるでクローンのように揃っています。同じ建物が並ぶ均質な景観がどこまでも続くというのは、日本の大都市圏郊外で高度経済成長期に建てられた団地のようで、ちょっと薄気味悪く、病的な感じさえ受けます。ここが大改造を機に造られた通りなのかどうか、今回調べた限りではわかりませんでしたが、先に述べたような背景を聞かされると、この整然とした街並みからは美しさよりもむしろ空恐ろしさのようなものさえ感じてしまいます。

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2007.03.07

23-3 セーヌ河畔の夕暮れ(フランス・パリ)

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パリの風景には、やはり言葉では説明できない美しさがあるように思います。神様がパリにだけ特別な魔法をかけているような、そんな気がします。
この夕暮れ時の画像では、空に靄がかかっているため、太陽の放つ光が放射状に広がっている様子が目に見えています(この現象を「天使の梯子」というらしいです)。セーヌ川の水面は光が反射して、金箔のようにキラキラしています。水上を進む船や、橋、そして高さの揃った街並みのスカイラインと、そこから飛び抜けて背の高いエッフェル塔が、シルエットとなって全体の中で美しく調和しています。やはりこの風景の美しさは、人間の力で造ろうとして造れるものではないような気がします。

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2007.04.12

25-7 カルーセルの庭園(フランス・パリ)

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パリのど真ん中、ルーヴル美術館の前に広がる庭園(※)です。背景の街並みはリヴォリ街(※)でしょうか。屋根の高さも色も、窓の形も見事に整っています。噴水も、美しく刈り取られた芝生も、並んで植えられたオレンジ色の花も、すべてが幾何学的にデザインされた庭園で、いかにもフランス的な風景です。

※関連バックナンバー
 2006年8月 10-6「横になったサイン」
 2007年2月 22-6「リヴォリ街」

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2007.04.29

26-7 コメディ広場のカフェのテーブル(フランス・モンペリエ)

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このサイトでは3回目の登場となる、南フランスの地方都市、モンペリエの街の中心に位置する「コメディ広場」に設けられたオープン・カフェでのショットです。

面白いアイディアだな、と思ってシャッターを押したのですが、ここではテーブルじたいにメニューがプリントされているのです。これでギャルソンがメニューを持ってくる手間が省けるし、小さなテーブルの上でメニューが邪魔になることもありません。

ただ、メニューや値段が変わってしまった場合はどうするんだろう? と余計な心配をしてしまいますが・・・。

※関連バックナンバー
 2006年7月 7-7「コメディ広場」
 2007年1月 19-3「コメディ広場の朝市」

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2007.06.02

29-1  シャン・ド・マルス公園(フランス・パリ)

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この公園の名前はご存じなくとも、背後に見える鉄骨のアーチが有名なエッフェル塔の足下であることは一目でおわかりいただけると思います。パリはこのように街の中心部にも、人々が自分の家の庭のようにくつろげる空間があるというわけです。東京で言えば、皇居前広場や日比谷公園へ行けば、同じような気分が味わえるのでしょうか?

※関連バックナンバー
 2006年5月 4-2「エッフェル塔」(E-1 フランス)

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2007.06.30

30-8 ルールク運河(フランス・パリ)

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今回は「運河の風景」として取り上げていますが、ここが「ラ・ヴィレット公園」の中である、という事実の方が、まず重要かと思われますので、その説明から。

新しいフランス大統領サルコジ氏の先先代、故ミッテラン元大統領は、1989年のフランス革命200周年に向け、新凱旋門やルーブル美術館の改造をはじめとする9大プロジェクト(「グラン・プロジェ」)をパリにおいて展開しました。このラ・ヴィレット地区では、かつての食糧貯蔵所、家畜市場、屠殺場が、科学産業都市(博物館)、多目的ホール、国立音楽院、楽器博物館等、およびパリ最大の公園に生まれ変わりました。画像にも映っていますが、公園内は120mごとに「フォリー」と呼ばれる真っ赤な建物(レストラン、バー、キオスク、子ども用遊び場、スタジオ、温浴場など、それぞれ用途は異なる)が一直線上に配置されているなど、極めて前衛的なデザインとなっています。

で、運河の話ですが、私は公園内を真っ直ぐに横切るこの運河も、単に公園の幾何学的デザインを構成する要素として存在しているのかな、と思って歩いていました。するとそこを船が、それも観光客用の遊覧船などではなく、小汚く生活感あふれる普通の貨物船が通り過ぎるのに出くわしたのです。この運河が見てくれのためだけではなく、ちゃんと市民の生活の役に立っているのだな、と思い、ちょっと感心してしまったのを覚えています。

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2007.07.14

31-7 グラン・モットー(フランス)

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グラン・モットーは、フランス政府が国民の福利厚生と地域振興のため、地中海岸に大々的に開発した大衆向けリゾート地域です。画面の対になった2つの建物は「ピラミッド」と呼ばれるコンドミニアムです。

建物デザインは奇抜で面白いとは思うのですが、このリゾート地全体に日本のかつての郊外の大団地のような安っぽさを感じ、あまり好きになれませんでした。「大衆リゾート」という発想は素晴らしいと思うのですが、日本人の私からすれば、リゾートはやはり、多少手が届かなくても、憧れや夢を感じさせる空間であってほしい、と思ってしまいました。

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2007.08.07

33-4 セーヌ河 feat.ノートルダム寺院(フランス・パリ)

334boatseineセーヌ河は、パリ市域の中央を横切って流れていますが、とりわけこの辺りはまさにパリの中心の中心です。この付近のセーヌ河の風景は、絵になる題材が満載です。

今回の構図は、一応船を主役として扱っていますが、むしろ背景のノートルダム寺院の方が重要なのかな、という気もします。この角度から見たノートルダムは完璧な美しさです。こう見ると東京都庁舎がこれを真似したと言われるのもよくわかるような気がしますね。

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2007.08.16

34-2 フォルム・デ・アール(フランス・パリ)

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画面がとても賑やかですが、一つひとつ解説していきましょう。

手前のメリー・ゴー・ラウンドと美しい植栽のある空間は、かつての市場の跡を再開発して造られたショッピング・センター「フォルム・デ・アール」です。地下空間を有効に使って高さを抑え、大きな中庭のようなサンクン・ガーデンを設けています。

画面左奥、合成写真のようにおどろおどろしく聳えているのはサントゥスタッシュ教会で、モダンなショッピング・センターと古めかしい教会が共存する風景は、何だか不思議です。

画面右奥には、集合住宅でしょうか、中層の建物が写っています。これはガラスを多用した近代建築ではありますが、最上階の外壁の色づかいや、カーヴの感じが、途中で勾配が変わる「マンサール屋根」を意識したデザインのようで、パリの伝統的な街並みに調和させよう、という配慮が感じられます。

ついでに言えば、画面の中のフォルム・デ・アールにも、カーヴするガラス屋根が随所に見られます。もしかしたらこのデザインも、周囲の環境との調和を図ろうとした結果なのかもしれないですね。古いものを残すばかりでなく、新しいものも積極的に取り入れ、かつそれらの調和を図ろうとしているところがパリらしく、魅力的な風景だなと思います。

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2007.09.02

35-1 サクレクール寺院(フランス・パリ)

351mtnsc洋の東西を問わず、どこの街でも大抵、貧乏人は川沿いの低い場所に住み、金持ちは洪水の被害を受けることのない丘の上に住んでいるというのが一般的です。しかしパリでは、河川改修が比較的早くに進んだため、街の中心を流れる川沿いの、利便性の高い場所に金持ちが住み、行き来の不便な山の上に「下町」が形成された、らしいです。「モンマルトルの丘」の頂上にあるこのサクレクール寺院の周辺はそんな環境にあり、メトロの最寄駅からの通り沿いには、庶民的な商店街が形成されていたり、妙に乞食が多かったりします。

この白亜のドームの形は、フランスというよりはどこかエキゾティックな香りがしますが、それが原因で、この建物も完成当初は「パリの景観を損ねる」と批判されていたらしいです。それはともかく、山の頂上に立つ建物に縦長のドームが乗っかっていると、高さがより強調されるような気がしますね。

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2007.10.08

37-4 ヴェルサイユ宮殿の庭園(フランス)

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高木のプランターが等間隔に整列し、池や緑地は図形を描き、全体が幾何学模様で形成された風景です。まさに「フランス式庭園」の見本のような庭園です。

ところでこのアングル、別にヴェルサイユ宮殿が最も広く見えるようにと撮ったわけではありません。ここの広さはこんなもんではありません。庭園は全部で100ha以上もあるそうです。今では入場料さえ払えば誰でも入れ、年間何百万人の観光客で賑わうこの広大な庭園を、かつてはどのくらい少数の王侯貴族で独占していたのかと考えると、ちょっと気が遠くなります。

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2007.10.30

38-8 セルジー・ポントワース・ニュータウンの商店街(フランス)

388sstcpiセルジー・ポントワースは、パリ中心部から直通の高速鉄道で30分ほどの距離にあります。東京では都心から30分の街の風景はそれほど鄙びては感じられませんが、パリは市域がそれほど大きくないので、ずいぶん遠くまで来てしまったような感覚になります。電車から見える車窓風景は、首都圏の多摩ニュータウンや東急多摩田園都市のそれにどこか相通じるものがあって、郊外の計画住宅地の風景というのは、世界中どこでも似たようなものになってしまうのかな、などと感じたものです。

画像は高速鉄道の駅「セルジー・サン・クリストフ」の駅前から延びる商店街です。鉄道ができ、駅ができると、駅前には自然発生的に商店街ができるものですが、ここはニュータウンなので、おそらくそうした商店街を摸したような商店街を、計画的に造ったものと思われます。ニュータウンですから土地には余裕があるはずですが、この通りの幅はほどよく狭い「囲まれ感」があって、賑わいの創出を意識しているように思われます。街並みは赤レンガの建物で統一されていますが、風景が画一的にならないよう、建物のデザインにも少しずつ変化をつけているように感じられます。

街は自然に「できる」ものであって、計画的に「造る」ということは難しいのでしょうが、ここでは何とか、自然発生的な街の持つ活気や賑わいというものを再現させようと頑張っている様子が見られますね。

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2007.11.12

39-5 ラ・デファンスの高層住宅(フランス)

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ラ・デファンスは、パリ市域に隣接して開発された新都心地区で(※)、画像はその中の高層住宅ゾーンのものです。透過性のある壁に囲まれたペデストリアン・デッキ(歩道橋)から撮ったものなので、若干曇って見えていますが、ご勘弁を。

棟の平面形状は、波打つような曲線で構成されています。そして外壁は背景である空に溶け込むようなブルー系の色を基調として、建築の構造とは無関係に、ランダムに塗り分けられています。まるで子供の図画工作のような自由さと大胆さが感じられます。さすがはデザイン大国の発想、といったところでしょうか。

ちなみに、このような感じで色を塗り分けた清掃工場の煙突が、東京の世田谷区にもあります。興味があったら、画像検索でもしてみてはいかがでしょうか。

※関連バックナンバー
 2006年8月 9-6「ラ・デファンス」(E-1 フランス)

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2007.11.28

40-9 新大蔵省ビル(フランス・パリ)

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そんな化石のような名前の省庁は我が国からもすっかり消えてなくなってしまっているにも関わらず、他国にあるこの役所の建物は、日本語ではいまだにタイトルのような名称で呼ばれることが多いのだそうです。不可解ですね・・・。

もしかしたらここがどのような空間か、画像からではわかりにくいかもしれないので、まず解説すると、私がシャッターを押しているのはセーヌ河に架かるベルシー橋(※)の上です。この橋は2層構造になっていて、右側に見える上段の橋の上にはメトロが通っています。そしてこの橋と平行に、360mもの長さを持ち城壁のように立ちはだかる、左側の白いビルが「新大蔵省ビル」です。しかも、この建物は長いだけでなく、その端は建設中の橋のようにセーヌ河の上にせり出しているので、2階建てのベルシー橋と対峙しているようにも見えます。

この建物は、以前触れた(※)「グラン・プロジェ」の一環として造られたものです。以前の「大蔵省」はルーブル宮の中に美術館と(!)同居していたのですが、さすがにそれでは両方にとって手狭というわけで、このベルシー地区に移転してきました。(美術館としても大改造が行われ、ご存じのとおり現在、正面にはガラスのピラミッドが設けられています。)

いくらデカいものを造りたがるフランス人とはいえ、こんな巨大な壁をこしらえた上に、川にまではみ出させるなんて、景観破壊・環境破壊もいいとこ・・・とも思いましたが、もしかしたら上に伸ばして超高層ビルを造るよりは横に伸ばした方がマシ、と判断した結果なのかもしれませんね・・・。

※関連バックナンバー
 200612月 17-5「ベルシー橋」(E-1 フランス)
 2007年6月 30-8「ルールク運河」

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2007.12.18

42-1 ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)

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3度目の正直(※)で、やっとこの建築の外観について触れる機会に恵まれ、嬉しいです。

ガラス張りの壁面が縦・横・斜めに走るスリムな金属で構成されたフェンスで覆われ、裏側を真っ赤に塗られた巨大なチューブ状のエスカレータがファサードにアクセントを加えています。伝統的な街並みが保全されているパリの中心部にありながら、この建物には石造りの外壁がなく、まるで工場設備か、足場の組まれた建設現場のようにも見えます。「このビルはいつ完成するんですか?」との問い合わせが来るというのも頷ける話ですが、実際にはもう完成後30年も経過しています。あまりにも未来を先取りしすぎた風景の出現に、1970年代のパリジャン、パリジェンヌ達はさぞ衝撃を受けたことでしょう。このデザインの是非を巡っては相当な議論が巻き起こったらしいですが、今ではパリで最も集客力のある施設として君臨しているのだそうです。

なお、この建物の裏側の外観も、また違った意味で強烈ですので、改めてご紹介できればいいな、と考えております。

※関連バックナンバー
 200611月 15-7「ポンピドゥー・センター」(E-1 フランス)
 2007年1月 20-3「ポンピドゥー・センター」(E-1 フランス)

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2007.12.20

42-3 アンティゴーヌ(フランス・モンペリエ)

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南フランスの小都市、モンペリエの中心部に隣接した再開発地区「アンティゴーヌ」では、かなり広いエリアにわたってこのような風景が展開されています。

一見するとヨーロッパの伝統的な街並みを構成する建築様式を踏襲した建物デザインのようですが、よくよく見てみると円柱や窓の上のペディメント(三角形の「破風」)や頭頂部といったデザイン要素を、本来のルールに関係なく好きなようにコラージュしていて、どこかへんてこで、摩訶不思議な街並みです。歴史をパロディとして扱い小馬鹿にしているような、ある種のブラック・ユーモアのようなものを感じてしまいます。とはいえ、ガラスやステンレスを多用した幾何学模様のデザインばかりではなく、こうやって未来的なものを表現する方法もあるんだな、と感心させられました。こういうものがまさに「ポスト・モダン」と呼ばれるのにふさわしい事例なのでしょうね。

※関連バックナンバー
 2006年7月 7-7「コメディ広場」(E-1 フランス)

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2007.12.28

42-9 ラ・デファンス(フランス)

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広々とした歩行者空間となっている人工地盤に面して、巨大な建築が思い思いの形状で建っています。画面右側には地球儀のような球状の建物、正面に見える対になった2つのビルは、まるで両開きの扉のように配置されています。この、丸、三角、四角といった単純な幾何学形態が自由自在に用いられている感じが、理想的な未来を象徴しているように思えます。

※関連バックナンバー
 2006年8月 9-6「ラ・デファンス」(E-1 フランス)
 200711月 39-5「ラ・デファンスの高層住宅」

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2008.02.22

46-4 モンペリエのトラム(フランス)

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モンペリエのトラムは2000年6月に開業しました。私がこの街を訪れたのは2000年4月です。つまり、停留所が建設中なことからわかるように、この画像は開業前の貴重なショットで、通りには誰も乗っていない試運転中のトラムが、気まぐれのような頻度で行き交っていました。伝統的な街並みを背景に走る真っ青な流線形のボディは、何とも清新で強烈な印象を与えます。

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2008.04.15

50-1 ラ・デファンスの歩行者空間(フランス)

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パリの新都心、ラ・デファンス地区を一直線に貫く歩行者空間です。ここは人工地盤になっていて、下には高速道路や地下鉄といったインフラが通っています。

このサイトで何度も取り上げていますが(※)、この歩行者空間はパリの重要な都市軸上に位置しているので、画像正面奥には凱旋門が小さく見えており(画像はクリックすると拡大します)、その先はさらにルーブル宮まで辿って行けるという点がミソです。

※関連バックナンバー
 200712月 42-9「ラ・デファンス」
 2006年8月 9-6「ラ・デファンス」(E-1 フランス)
 2006年4月 2-1「シャンゼリゼ」(E-1 フランス)

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2008.06.06

53-3 ポンピドゥー・センター(フランス・パリ)

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過去3回に渡って取り上げてきた(※)ポンピドゥー・センターについての記事も、4回目となる今回がおそらく最後でしょう。200712月に取り上げた正面側の外観も衝撃的ですが、今回の裏側もなかなかです。「裏側」とはいえ、大通りに面したよく見える壁面に、普通なら建物内に収めたり、目立たぬよう壁と同じ色に塗られたりすることの多い配管類が、ここでは工場施設のように堂々と露出し、原色で大胆に塗り分けられています。
この「逆転の発想」はかなりのインパクトがあったようで、このアイディアをパクった施設を、私は国内で少なくとも2つ知っています。一つは、横浜市にある地下鉄駅の構内、もう一つは、浜松市の駅前にある博物館。探せば他にもまだまだあるかもしれませんね・・・。


※関連バックナンバー
 200712月 42-1「ポンピドゥー・センター」
 2007年1月 20-3「ポンピドゥー・センター」(E-1 フランス)
 200611月 15-7「ポンピドゥー・センター」(E-1 フランス)

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2008.06.23

54-4 ポン・デ・ザール(フランス・パリ)

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セーヌ河に架かる歩行者専用の橋で、日本語に訳すと「芸術橋」となります。この名前は、向こう岸に見えるルーブル美術館のそばに架かっていることが由来のようです。路面がボードウォークになっていて、画像のように地べたに座り込んでくつろぐ人もいるなど、対岸へ渡るための橋というよりは、一種の「川床」のような、水上の広場的な感覚で親しまれているようです。
この橋をめぐっては、10年ほど前、フランスのシラク前大統領が、パリ市と京都市の友好を記念して、鴨川にこの橋と同じものを架けてはどうかと提案し、一大景観論争を巻き起こしたことがありました。デザインとしては、「いかにも西洋風」といった感じの装飾が多いわけでもなくすっきりとしているし、このような歩行者のための橋ができることじたいは悪くないのでは、と私は思ったのですが、市民の理解を得ず、強行に計画を進めようとしたことが問題だったようです(しかも、フランスの寄贈ではなく、あくまで市民の税金で造る、ということだったので、なおさらでしょう)。

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2008.06.29

54-7 シャルル・ド・ゴール橋(フランス・パリ)

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セーヌ河に架かる橋にしてはめずらしく、直線的なデザインが目立つ現代風の橋です。意図したものなのかどうかわかりませんが、対岸の橋のたもとの両側のビルが、背格好の良く似た双子のようです。さらに奥の正面にはシンボリックな塔を有するランドマークのような建物が見えているので、双子のビルはまるでそこへ通じる道を遮るゲートのようにも見えます。

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2008.07.20

56-4 フォルム・デ・アール(フランス・パリ)

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パリの中心に位置する地下街で、地下鉄の駅と一体となって、地上の伝統的な街並みからは想像もつかないような、大規模な地下空間が形成されています。
ここのヴォールト状(かまぼこ型)の天井は、カラフルなマーブル模様で、非常に明るく華やかな感じがしますね。そのくせ、床の舗装は素っ気ないグレーの石畳なのですが、私にはそれが逆に地上の街の風景との連続性が感じられ、その気取らなさに好感が持てました。

※関連バックナンバー
 2007年8月 34-2「フォルム・デ・アール」(E-1 フランス)

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2008.09.21

60-3 アンティゴーヌ(フランス・モンペリエ)

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リカルド・ボフィル氏デザインの「未来的な」建築で埋め尽くされた再開発地区「アンティゴーヌ」(※)の中の中層住宅です。

半円状の(画面には1/4分しか写っていませんが)弧を描く、ギリシャ風の列柱が並んだ西欧の伝統的な建築様式・・・と思いきや、よくよく見ると柱以外の部分は全面に渡ってガラス張りの開口部になっているというポスト・モダン建築で、何を考えているかよくわからない無表情な顔の人のような不気味さがあります。見ている分には面白かったのでここで取り上げていますが、毎日暮らし、朝晩目にする我が家の外観としては、あまり親しみが持てないような気がするのですが、どうでしょうか。

※関連バックナンバー
 200712月 42-3「アンティゴーヌ」

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2008.11.25

64-6 セルジー・サン・クリストフ駅(フランス)

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たとえば、構内、あるいは外部の目立つ場所に「時計」が設置されていない駅などというものが想像できるでしょうか? 速達性、定時運行、頻繁な運転間隔・・・鉄道とはある意味、「時間」を売り物にしている商売と言えるでしょう。つまり、時計とは鉄道のシンボルなのです。

・・・という事実を最もわかりやすい形でストレートに表してしまったのが、パリ郊外のニュータウン(※)にあるこの駅です。通りの正面上空に設置された巨大な円形の針時計が駅入口の場所を示しています。その裏にあるもう一つの時計(よく見ると重なっているのがわかります)とに挟まれた所が駅のコンコースになっていて、そこからプラットフォームへと下っていくような構造になっています。

地域固有の歴史を持たないニュータウンの中心駅の顔である駅舎には、こんなジョークのような表現がのぞましい、ということなんでしょうか。確かに時計は鉄道のシンボルと言えるのかもしれませんが、伝統的な「駅らしさ」のようなものが感じられず、街の中の風景としてはあまりに奇抜で、落ち着かない気がします。一見さんにとっては面白いんですけどね。

※関連バックナンバー
2007
10月 38-8「セルジー・ポントワース・ニュータウンの商店街」
E-1 フランス)

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