2-2 6月17日通り(ドイツ・ベルリン)
ベルリンにも、パリに負けない立派な都市軸があります。旧東ベルリンに属し森鴎外の「舞姫」にも登場した、かつてのベルリン一の目抜き通りウンター・デン・リンデンに始まり、ブランデンブルク門をくぐり、6月17日通りと名前を変えてティアーガルテンと呼ばれる広大な公園の中を貫いているのがこのあたりです。通りの先には戦勝記念塔が見えており、この都市軸はさらに西へと何kmも伸びています。
道路は立派に造られ、両側の緑も豊かなのですが・・・あまり感動がないんですね。ベルリンという都市全体に感じることなのですが、ハードが立派な割にそこに人々の営みが見えないというか、追いついていない感じがして、その辺がパリにはかなわない部分なのかなという気がします。
これは都市としての歴史が比較的浅く、後進国だったプロイセンの新首都として近隣諸国に負けない立派な都市を造ろうと背伸びしたことに始まっているのでしょうか。しかも街の半分は冷戦時代社会主義圏に属していたわけで、そんな背景からも血の通わない感じが伝わってきます。この権威主義的な感覚はテレビニュースの画面で見る平壌の風景にも通じる部分がある、と言ったら大げさでしょうか?
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