E-3 ドイツ

2006.04.19

2-2 6月17日通り(ドイツ・ベルリン)

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ベルリンにも、パリに負けない立派な都市軸があります。旧東ベルリンに属し森鴎外の「舞姫」にも登場した、かつてのベルリン一の目抜き通りウンター・デン・リンデンに始まり、ブランデンブルク門をくぐり、6月17日通りと名前を変えてティアーガルテンと呼ばれる広大な公園の中を貫いているのがこのあたりです。通りの先には戦勝記念塔が見えており、この都市軸はさらに西へと何kmも伸びています。
道路は立派に造られ、両側の緑も豊かなのですが・・・あまり感動がないんですね。ベルリンという都市全体に感じることなのですが、ハードが立派な割にそこに人々の営みが見えないというか、追いついていない感じがして、その辺がパリにはかなわない部分なのかなという気がします。
これは都市としての歴史が比較的浅く、後進国だったプロイセンの新首都として近隣諸国に負けない立派な都市を造ろうと背伸びしたことに始まっているのでしょうか。しかも街の半分は冷戦時代社会主義圏に属していたわけで、そんな背景からも血の通わない感じが伝わってきます。この権威主義的な感覚はテレビニュースの画面で見る平壌の風景にも通じる部分がある、と言ったら大げさでしょうか?


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2006.05.17

3-7 ハイデルベルク城(ドイツ・ハイデルベルク)

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ハイデルベルクはドイツでも人気の観光都市で街の景色が美しく、この都市の持っている静かで落ち着いた雰囲気が私はとても気に入りました。写真は丘の上に建つハイデルベルク城から撮ったものです。
フィレンツェなどもそうですが、建物の屋根の色が揃っていると、高い所から見渡した時に統一感があって、街の全体像がとても印象に残りやすくなりますね。残念ながら現代の日本ではこういう風景にはなかなかお目にかかれません。この街の屋根の色は、ニンジンのようなオレンジ色をしていました。街を囲んでいるかのような山の緑も、それを引き立てています。

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2006.05.29

4-4 カイザー・ヴィルヘルム記念教会(ドイツ・ベルリン)

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画面の通りは、西ベルリン随一の繁華街、クーダムですが、その通りの先のほぼ真正面に聳えているのが、この教会です。
緑色に葺かれた屋根を持つ尖塔の先が、青い空にフェードアウトしているように見えるのは、目の錯覚ではありません。この塔は第二次世界大戦で受けた空襲の被害をそのままの状態で保存してあるのです。いわばベルリン版の原爆ドーム、といったところです。
こういうものを街なかの、一番目立つ場所で眼にしていると、戦争と平和というものについて、日常的に考えるようになるのでしょうか。

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2006.07.13

7-6 シュロス・プラッツ(ドイツ・シュトゥットガルト)

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「シュロス・プラッツ」とは「宮殿広場」の意味で、中央駅から続く歩行者空間のメイン・ストリート、ケーニッヒス・シュトラーセに面し、互いに近接する新旧の宮殿の前に広がる、街の中心の広場です。
シュトゥットガルトは街なかに緑の空間があふれ、清々しい印象を与える都市ですが、ここの広場も石張りではなく芝生です。街の中心で地べたに寝転がれるというのは、ライフスタイルにゆとりが感じられる気がします。環境への関心が非常に高い都市なので、もしかしたらヒート・アイランド現象を和らげる効果も狙っているのでしょうか。広場に並んだイスやブルーのパラソル、大きなドームの四阿(?)もどこか涼しげです。

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2006.08.21

10-4 駅のサイン(ドイツ鉄道)

104乗り換えで立ち寄ったアンスバッハ駅で見かけた、人のシルエットのサインです。
まずは"Willkommen(ようこそ!)"と、かぶっていた帽子を振って、到着した乗客を歓迎してくれています。ネイヴィー・ブルーの地に白くシャープなフォントの文字がスマートです。そしてポスターの中では制服姿のドイツ鉄道(JRのドイツ版のようなもの)の女性スタッフが"Fragen Sie!(何でも訊いて下さい!)"と微笑んでいます(別の駅では親子連れの重なったシルエットに駅構内の案内図が表示されている、というヴァージョンも見かけました)。要は企業としてのイメージ広告のようなものなのですが、土地に不慣れな旅人に向けたホスピタリティとユーモアが感じられ、とてもいいなと思いました。

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2006.08.29

10-8 建築ガイドのサイン(ドイツ・ベルリン)

108ベルリンの壁が崩れ、統一ドイツの首都となったベルリンは、2000年前後、建設ラッシュのさなかにありました(その後少しは落ち着いてきたのでしょうか?)。民間による再開発や、連邦政府関連の施設だけでなく、首都の移転に伴い多くの国が大使館を新設しました。
そんなベルリンの大使館街で見かけたサインです。ここには、街区一帯の建築についての情報(名称、所在地、設計者、建築時期)がドイツ語と英語で記されています。現代建築に興味がある人にとってベルリンという都市は格好の研究材料なので、こうしたサインが街じゅうに立っているととてもありがたいはずで、これらが機能することによって、街全体がまるで巨大な建築博覧会場のように見えてきます。何かの本で読んだのですが、ドイツ人はもともと建築という行為に対して非常に興味を示す民族らしく、このようなサインが存在する背景にはそうした事情が反映しているのかもしれません。

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2006.10.11

13-5 ソニー・センター(ドイツ・ベルリン)

135_1前回の世田谷から西へ進み、ついにベルリンまでやって来ました(笑)。
ベルリンの壁によって分断されていたポツダム広場周辺の再開発地区の一つで、2000年に欧州大陸におけるソニーの新たな拠点として建設され、オフィスの他、商業施設や文化施設等も導入されています。画像は地区の中央に位置する円形の広場のショットで、上空にはサーカスのテントのような大屋根が架けられています。
で、この大屋根なのですが、遠くから見ると、日本人の私にはどうみても富士山をイメージしたとしか思えないようなシルエットをしているのです。実際現地でも「ベルリンのフジヤマ」と呼ばれているそうです。日本企業だから富士山でいいか、という単純な発想がヨーロッパでも許されてしまうんですね。そして文化侵略だなんてという批判は起きなかったのでしょうか。ちょっと気になります。

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2006.10.23

14-4 フライブルク旧市街の路地(ドイツ)

144_2環境に配慮したまちづくりで「環境首都」と呼ばれるドイツ南西部の都市・フライブルク(Freiburg im Breisgau)の中心部一帯は、車の乗り入れを禁止しており、歩行者にやさしい街となっています。車を気にせず歩ける通りは人々で賑わい、心なしかその表情も楽しげです。
この街で特徴的なのは、各通りに画面右側に見られるような「ベッヒレ」と呼ばれる小さな水路が流れていることです(決してただのドブではありません)。シュヴァルツヴァルト(黒い森)からの水が流れてくる水路には、街の気温を若干涼しくする効果もあるそうです。

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2007.02.21

22-2 ロマンティック街道の街並み(ドイツ・ローテンブルク)

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ローテンブルクは、ロマンティック街道のハイライトと言われる観光地です。画像は、駅から旧市街の中心に向かって歩いて行き、城壁をくぐってすぐの場所の風景です。絵本の中に出てきそうな、家並みと言われて誰もが思い浮かぶような、同じ高さ、同じ角度・同じ色の三角屋根、同じような窓の配置、同じようなパステルカラーのかわいらしい建物が並んでいます。
ローテンブルクの風景は、ちょっとメルヘン過ぎる感じがします。女性にはよいかもしれませんが、男性の一人旅にはちょっと甘口過ぎるかもしれませんね。

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2007.03.30

24-5 ハイデルベルク大学(ドイツ)

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特に深い理由もなく、ヨーロッパの事例もあった方がいいかな、と思ったもので(笑)、この画像を取り上げてみました。
古くからの大学都市として知られるハイデルベルクには、旧市街の中心の、まち中に大学の校舎が建物として存在していますが、この画像は中心からやや外れた、アメリカの大学のような広大なキャンパスを構成している場所のものです。
正面の、ヨーロッパの古い都市に似つかわしくない、コンクリート造の幾何学形態で、赤や黄色の日よけがカラフルな建物は、ドイツで「メンザ」と呼ばれる学生食堂で、昼時とあって池の広がる建物の前は大勢の学生で賑わっています。「メンザ」は安くて、誰でも気軽に利用できると聞いていたので、そこで食べるのを楽しみにしていたのですが、チケットの買い方がちょっと難しそうに感じたので、残念ながら断念してしまいました。

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2007.07.18

32-2 ウンター・デン・リンデン(ドイツ・ベルリン)

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「ウンター・デン・リンデン」は、ドイツ語で「菩提樹の下」を意味する通りの名で、かつてはベルリン一の目抜き通りだったそうです。森鴎外の「舞姫」を読んで(教科書で・・・)、そこに登場するドイツ語らしい力強いその名前の響きに惹かれ、ベルリンへ行ったら是非歩いてみたいと思っていた場所でした。

しかし、長きにわたる共産主義支配の結果でしょうか、2000年のウンター・デン・リンデンの沿道からは、商業施設が建ち並ぶことによる賑わいや活気は感じられませんでした。しかもこの並木道は、鎌倉・若宮大路の「段葛」のように両側を車道に挟まれた独立した歩道になっているので、沿道の建物のファサードやショーウィンドウを楽しみながら歩ける、というよりは並木の間をひたすら歩かされている、という印象でした。春の陽気と木陰の風景は清々しいものでしたが。

※関連バックナンバー
 2006年4月 2-2「6月17日通り」(E-3 ドイツ)

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2007.10.10

37-5 サンスーシ宮殿(ドイツ・ポツダム)

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ポツダムは、ドイツの首都ベルリンの郊外に位置する、旧東ドイツに属していた都市で、「水と緑の街」といった印象があります。

その市街地の緑の多くを占めているのが、広大な面積を誇るこのサンスーシ宮殿の敷地です。サンスーシとはフランス語で「憂いのない」という意味で、このネーミングからもうかがえるように、この宮殿からは多分にフランスのヴェルサイユ宮殿への憧れのようなものが感じられます。

画像の階段状に見えている部分はなんとブドウ畑になっていて、最上段の黄色い建物が宮殿部分らしいです。両者の見え方は一体的ですが、ブドウ畑の傾斜がずいぶん緩やかなので、宮殿がやけにこぢんまりと感じられ、ちょっとバランスが悪いようにも思われます。

ところで、「サンスーシ」って、いい言葉ですよね。世の中スーシだらけ。私もサンスーシな毎日を送りたいです・・・。

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2007.12.30

42-10 ダイムラー・シティ(ドイツ・ベルリン)

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西暦2000年前後、ベルリン・ポツダム広場に面した地区では「ソニー・センター」(※)をはじめ、複数の再開発プロジェクトが同時に進行していましたが、その中で最大規模の開発がこの「ダイムラー・シティ」です。13の街区に分かれた地区全体のマスター・プランを建築家レンゾ・ピアノ氏が監修し、その下でこの「ダイムラー・シティ」を担当したリチャード・ロジャース氏他、世界中の著名な建築家が街区ごとに腕をふるっています。ちなみに言い忘れましたが、今回のシリーズの最初(42-1)に取り上げた「ポンピドゥー・センター」も、このレンゾ・ピアノ+リチャード・ロジャースのコンビによるものです。どこか相通じるものがあるでしょうか?

ところで、地区全体のデザイン・コントロールが行われている、という割には、なんかこの街区の建築デザインは自由奔放な感じで、あちこちがトゲトゲしくちょっと落ち着かないような気がします。大通りに対して妻側を見せているような不自然な斜めの形態が連続し、外壁の色やテクスチュア(質感)の全く異なる別々の建物を、何とか壁面の位置だけ揃えて、無理やり一つの庇の下におさめた、という感じの街並みです。こういうコラージュ感が21世紀の新しい都市の風景としてはふさわしい、ということなんでしょうか?

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 200610月 13-5「ソニー・センター」(E-3 ドイツ)

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2008.01.15

43-5 オイローパ・センター前の広場(ドイツ・ベルリン)

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「オイローパ」はEuropeのドイツ語読みで、通貨ユーロは「オイロ」と発音されます。そう考えると、この名前も覚えやすいのではないでしょうか。画面右側に見える黒いビルが「オイローパ・センター」で、西ベルリンでは数少ない展望スペースがあるようです。

ベルリンの壁が崩れ、2006年にベルリン中央駅が開業するまでは、ベルリン(特に西ベルリン)における最も重要な鉄道駅はツォー駅(Zooのドイツ語読み。つまり、動物園)でしたが、この広場は、そのツォー駅のほぼ駅前に位置しています。さらにこの広場と、隣接するカイザー・ヴィルヘルム教会(※)からは、「クーダム」と「タウエンツィエン通り」という、西ベルリンを(ということは、ベルリンを)代表する繁華街が延びています。ということは、この広場はまさに西ベルリンの(ということは、ベルリンの)賑わいの中心である、と考えてよいでしょう。複雑に彫られた、水の流れる巨大な球体の彫刻がユニークです。

この地区には、ヨーロッパの都市にしては珍しく、日本の都市のように街なかに看板類が溢れています。そうした類のものが控えめだった東ベルリンの側からこの地区にやって来て、人々と看板で溢れた華やかな商店街を見た時、私はなぜだかホッとしたような気持ちを覚えました。これが西側資本主義先進国の大都市で育った人間にとっての普通の感覚なのかな、などと思ったものです。

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 2006年5月 4-4「カイザー・ヴィルヘルム教会」(E-3 ドイツ)

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2008.02.20

46-2 トランジット・モール(ドイツ・フライブルク)

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「環境首都」として知られるフライブルク(Freiburg im Breisgau)の中心部一帯は、自動車の乗り入れを規制しています。なおかつ、画面のような大通りには路面電車が乗り入れており、歩行者と公共交通のみ(ここでは路面電車)が共存する「トランジット・モール」となっています。画面には自転車がやたらと多く映っていますが、それだけ車を気にせず走れる、自転車にとって快適な街ということなのでしょう。

実はこの街に来て「トランジット・モール」というものを体験するまでは、「歩行者空間に電車なんかが乗り入れて、危なくないのかなぁ?」と心配していました。でも、この街の路面電車は、トランジット・モールの区間ではそろりそろりと、いつでも停まれるようなスピードで徐行しているので、それほどの危険は感じませんでした。付け加えて言えば、この街のあらゆる通りに設けられている「ベッヒレ」(※)と呼ばれる小さな水路が、ここでは路面電車の走行帯の境界を示す役割を兼ねており、目の不自由な方にもわかりやすいよう工夫がなされているのだそうです。うまくできているなぁ、と思ったものです。

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 200610月 14-4「フライブルク旧市街の路地」(E-3 ドイツ)

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2008.02.21

46-3 シュトゥットガルトの地下駅(ドイツ)

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どこの都市でも、地下鉄の路線図とバスの路線図を比べると、大抵バスの方がネットワークは複雑です。地下鉄は路線が限られている上、一つの路線を複数の系統の列車が走るということはあまりないものですが、バスは道路さえあればどこでも走って行けるものなので、自由に路線を設定できるからです。

では、路面電車の場合はどうかというと、線路はどこにでも敷かれているものではないから地下鉄に近い単純さだろう、と思いきや、その限られた線路の範囲内でバスのように自由なルートを走っているようなケースが結構多く、一般的に地下鉄よりはやや複雑なネットワークになっているような気がします。

で、ここシュトゥットガルトでは、都心部では路面電車が地下を走っています。こうなったらもはや「路面」ではないですね(実際にはドイツ語で「Uバーン」あるいは「Sバーン」と呼ばれる交通機関です。これらの定義は難しそうなので説明は省きますが、「Uバーン」が地下鉄などの都市内交通、「Sバーン」が都市と郊外を結ぶ電車、といったイメージでしょうか)。未来的な雰囲気の地下空間に、地下鉄よりはバスに近いような複雑な交通ネットワークが張り巡らされていて、電光掲示板に様々な行き先の列車の案内が次々と表示されていくというのに、そこに発着するのは昔ながらの小柄なボディの路面電車、というミスマッチ感覚は、なんだかとてもシュールな感じがしました。

ちなみに、プラットフォームの途中に階段が設けられているのが見えるかと思いますが、これは床の高さの違う新型車両と旧型車両を一つのプラットフォームで発着させるための処理なのだそうです。芸が細かいですね。

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2008.04.12

49-6 ローテンブルク市庁舎(ドイツ)

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「ロマンティック街道の宝石」と呼ばれるローテンブルクは、街まるごと中世の風景が遺されています。市庁舎も昔ながらの建物なのでもちろんエレベータなどあるはずもなく、屋根裏部屋のような所から梯子を昇っていって、やっと小さな展望台に辿り着きます。

展望台から見た風景はこんな感じで、街の建物の屋根はすべて赤い瓦で揃っています。この点、前回(49-5)ご紹介したサンタバーバラのスペイン風の街並みとちょっと似ているのですが、こちらは白い壁に木組みの模様が見えていたり、屋根の角度が急だったりするところ(雪を落とすため?)にドイツが感じられます。

街の外側は畑や牧草地に囲まれているのでしょうか? 緑の平原がどこまでも続いているところが、ヨーロッパという大陸の雄大さが感じられていいですね。

※関連バックナンバー
 2007年2月 22-2「ロマンティック街道の街並み」(E-3 ドイツ)

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2008.04.21

50-5 ケーニッヒ通り(ドイツ・シュトゥットガルト)

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シュトゥットガルトの玄関口、中央駅から真っ直ぐ伸びる歩行者天国の通りです。ヨーロッパ各地を周遊してきて、歴史的な街並みにも見飽きてきた私にとって、現代的な建物が建ち並ぶこの通りの風景は、ある種一服の清涼剤となりました。

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2008.04.23

50-6 ハウプト通り(ドイツ・ハイデルベルク)

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「ハウプト」(haupt)とは、ドイツ語で「中央」を意味する言葉のようです。ドイツ語圏を旅しているとこの語をよく耳にするので、覚えておくと便利なドイツ語かもしれません。

その名の通り、古都・ハイデルベルクの中心を貫くこの歩行者天国を歩いていると、まるでピンク色の街並みに包まれているような感じがしました。またハイデルベルクは学園都市でもあるので、この通りが夜遅くまで多くの学生たちで賑わっていたのも印象的でした。

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2008.05.23

52-4 オイローパ・センター(ドイツ・ベルリン)

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以前取り上げた広場の画像(※)の、球体の彫刻の裏側は、こうなっています。
造形と水の動きが面白く、広場の風景を魅力的なものにしています。

※関連バックナンバー
 2008年1月 43-5「オイローパ・センター前の広場」

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2008.06.10

53-5 IBAの集合住宅(ドイツ・ベルリン)

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IBAとは「国際建設展覧会」を意味するドイツ語の略称で、街を舞台に国際的に著名な建築家による住宅作品の「競演」が展開されています。
ベルリンの中心部を歩いていると、伝統的な街並みのスケール感は保ちながらも、個性豊かにデザインされたモダンな集合住宅が各所に点在しているのを見ることができます。原色をふんだんに使ったこんな建物があると、街の風景も明るく華やぎますよね。大きな一つの建物なのに、まるで小さな建物がいくつか集まっているように見える、ブロックごとの塗り分け(分節化)の工夫も面白いです。

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2008.08.10

57-6 カルヴァー・パサージュ(ドイツ・シュトゥットガルト)

576psgcwp_2シュトゥットガルト中心部に立地する、小ぢんまりとしたアーケード街です。ヴォールト状のガラスの天窓からは青空がよく見え、明るい光が燦々と降り注いでいます。天窓の枠、梁や柱、床の舗装等に黒が多く使われているためか、どことなく高級感が漂っています。

このアーケード街で特徴的なのは、各店舗の看板が、それぞれで扱っている商品を象った大きなアイコンのようなスタイルに揃っていることで、通り右側のカフェの看板は、ポットからコーヒーをカップに注ぐところを示しています。

それから、このアーケードが開発された時は、周囲の伝統的な街並みに調和させるため、入口部分の形状を隣り合う建物と同じ高さ、同じ切妻型の屋根にわざわざ揃えた、という話も聞いたことがあったような、なかったような・・・

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2008.08.28

58-6 リーゼルフェルト住宅地(ドイツ・フライブルク)

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「環境首都」として知られる(※)フライブルク市郊外に、路面電車の新路線建設と一体的に計画されたニュータウンで、地区全域を路面電車の各駅から400mの範囲内におさめ、自動車に頼らず公共交通の利用を促すような、環境に負荷をかけない開発が指向されています。

・・・という前段の説明と関係があるのかないのか、書いている自分でもよくわかりませんが(苦笑)、画像は地区内の街路とそこに設けられた停車帯を写したものです。路上駐車は渋滞や交通事故の原因となりうる違反行為であり、都市の景観にとっても決して好ましいものではありませんが、ここでは街路樹と一体となった停車帯が積極的に設けられおり、機能的にも、景観的にもすっきりとした街路となっています。また、よくよく見ると、停車帯部分の舗装は緑化ブロックとなっていて、隙間に雨が浸みこんでそこから草が顔を出すようになっており、エコロジーへのきめ細かい配慮もなされています。

※関連バックナンバー
 2008年2月 46-2「トランジット・モール」
 200610月 14-4「フライブルク旧市街の路地」(E-3 ドイツ)

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2008.09.13

60-1 IBAの集合住宅(ドイツ・ベルリン)

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IBA(※)の一環として建てられた集合住宅で、アルド・ロッシ氏による設計です。正方形の窓等、ファサードが単純な形態で構成されていて、まるでおもちゃのブロックで作った家のようなポップさが感じられていいな、と思います。

ベルリンの中心部は、人口300万を超す大都市でありながら、高層ビルがそれほど多くなく、全体的に画像のような中層の建築で街並みが構成されていて、この集合住宅もそのスケール感に調和するように建てられています。

※関連バックナンバー
 2008年6月 53-5「IBAの集合住宅」

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2008.12.17

66-2 ローテンブルクの窓辺(ドイツ)

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街がまるごとメルヘンの世界、というロマンティック街道・ローテンブルク(※)の、通り沿いの建物の2階の窓を撮ったものです。

いかにもこの街らしく、かわいらしい熊のぬいぐるみが顔を覗かせていますが、このぬいぐるみがシャボン玉を自動的に吹き出す仕掛けにもなっているのです。こんなことをしたからって直接的には一銭の(1ユーロの?)利益にもならないと思うのですが、それでも街行く人や観光客を楽しませようという、その心意気に感心します。

ところで、最近はシャボン玉を吹いて遊ぶ子供の姿を街で見かけることなどほとんどなくなりましたが、虹色に輝く泡の群れがそよ風に乗ってフワフワと流れていく風景には、誰もが心を和ませるものです。是非お時間のある時に遊んでみることをお薦めします! ただ、顔にかかると目にしみるので(笑)、その点は迷惑にならぬよう、気をつけていただいて・・・。

※関連バックナンバー
2007
年2月 22-2「ロマンティック街道の街並み」(E-3 ドイツ)

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2008.12.26

66-7 クーダムのショー・ウィンドウ(ドイツ・ベルリン)

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冷戦時代には周囲をぐるりと東ドイツに取り囲まれ「赤い海に浮かぶ自由の島」と呼ばれていた、西ベルリン随一の繁華街がクーダムです。そんな歴史的背景があったせいか、この付近の風景には、ヨーロッパの都市にしては珍しく、資本主義社会における自由な経済活動の象徴である広告看板類が、街並みの中でやたらと目立っていたように感じました。

そしてこの画像の場所では、通常は店の建物の壁面にあるショー・ウィンドウに加え、そこから切り離されたように、通り沿いの各店がそれぞれ前面の歩道の中央に、店ごとに独立した箱状のショー・ウィンドウをわざわざ設置しています。(もしかしたらこの箱状のショー・ウィンドウの建つ位置までが建物の敷地内、いわゆる「歩道状空地」で、公共用地としての歩道はその先の部分なのかもしれませんが)。

このようにショー・ウィンドウの面積(容積?)が多いと、やっぱりその分消費意欲がそそられたりするんでしょうかね? 通り沿いの賑わい形成に貢献する効果はあるように思いますが。

※関連バックナンバー
2008
年1月 43-5「オイローパ・センター前の広場」(E-3 ドイツ)

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2009.03.17

72-3 チェックポイント・チャーリー(ドイツ・ベルリン)

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それなりに歴史のある街であれば、その風景は何かしら移り変わっているものです。今、目の前に広がっている風景の中に、失われたかつての風景を思い起こさせるような何らかの「仕掛け」があると、足を止めて、その街の歴史についていろいろと思いを巡らせてみたくなります。

大通りのど真ん中に、唐突に、名もなき若いソ連兵(実在の人物だそうです)の顔写真がデカデカと掲げられている、異様で、不吉な雰囲気の漂うこの場所には、かつて「ベルリンの壁」で隔てられた東西ベルリンの間を往来する数少ない検問所がありました。画面右側には英・仏・露の3ヶ国語でその事実を示す看板が残されており、このそばには「壁博物館」があります。

ベルリン市民にとって、その存在はあまりにも忌まわしい記憶だったためか、街なかから「壁」は跡形もなくすっかり消え去っていて、今ではそれがどこにあったのか全くわからないほどです。ここは、目を背けたいけど、決して忘れてはいけない、語り継いでいかなければならない歴史の現実に出逢える、貴重な場所なのです。

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