E-5 イタリア

2006.05.12

3-5 ミケランジェロ広場(イタリア・フィレンツェ)

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ブランド物のショッピングにも、珠玉の美術作品にも全く興味のない私ですが、それでもフィレンツェの街はなぜか魅力的に感じました。理由はうまく説明できないのですが、どこか懐かしい感じがして。私が頭の中でイメージしていた、ヨーロッパの古い街の典型的な姿だったということなのでしょうか。そんなフィレンツェを最も美しく見られる場所が、街の中心から少しはずれた丘の上に位置するミケランジェロ広場なのではないかと思います。
街の建物の外壁は西日に照らされ黄金色に輝いて、屋根の色は落ち着いた赤茶色で統一され、高さも全体的に揃っています。そんな中ドゥオモ(大聖堂)や市庁舎などのシンボリックな建物は、その高さと個性的な塔のデザインで魅力的なランドマークとなって、調和のとれた美しいスカイラインにアクセントを加えています。

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2006.05.15

3-6 シエナ(イタリア)

36はじめて縦長の画像をアップしてみました。
シエナはフィレンツェに近い、丘の上に広がる古い街で、起伏があり曲がりくねった道の風景が、イタリアの都市らしい魅力として人気があるようです。このショットはそんな街の特徴をよくあらわしていると思います。ただ、私はこの街とは相性が悪かったようで、あまり好きにはなれませんでした。もともと古い街並みというものにそれほど魅力を感じない性質の上に、ここを訪れたのは旅をはじめてから2週間近くを経過した頃で、日替わりで違う街を朝から晩まで歩き回っていた身には、坂の多い街は辛かった・・・。
そんな私にとってこの街で最も印象に残っているのは、街並みの色づかいでした。あるメーカーの水性マーカーの、何百もあるレパートリーの中に「Siena」という色があったのですが、実際に行ってみた街は、まさにその色を連想させるものでした

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2006.07.07

7-3 ポポロ広場(イタリア・ローマ)

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ローマ市街の北の玄関口に位置する、楕円形の平面を持つ広場で、ここにも中央にはオベリスクがそびえ立っています。ここからは街の中心部に向けて3本の通りが放射状に伸びているので、都市構造的にはローマの拠点の一つと言えるかもしれません。3本の通りの入口には、「双子の教会」と呼ばれるほぼ左右対称をなす建物が建っています。この画像は、オベリスクの立つ広場中央付近から南側に向けて撮ったものです。
ところで、その3本の通りがすべて画面の中にきちんと収まっていることにお気づきでしょうか? これはハイビジョン・サイズ(縦:横=9:16)で撮影したもので、通常のサイズ(3:4)よりも実際の人間の視界に近い画像になるとされています。つまり、広場中央に立てばすべてが一目で見渡せるように計算して、この3本の通りは「アヒルの足」と呼ばれる、比較的狭い角度で拡がるよう設計されているのです。ローマの第一印象を大きく左右する場所をこのようにドラマティックに演出した昔の人の知恵と、このような大胆なアーバン・デザインを実現したパワーには感服させられます。
正直言って、この広場にはこの画像を撮りたいがためだけにやって来たようなものです・・・。

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2006.07.09

7-4 ドゥオーモ広場(イタリア・ミラノ)

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人口ではローマに次いて2番目ながら、経済・産業においては中心的な存在としてイタリア国内に君臨する大都市・ミラノの、市街地のちょうど中央に位置する大きな広場です。常に大勢の人が集まり、行き交い、そして賑わっているのは、そんな大都市の中心として立派に機能している証拠でしょう。
ここで特筆すべきはやはり、正面に鎮座する巨大なドゥオーモ(大聖堂)の放つ圧倒的な存在感です。ゴシック建築の代表例とされるこの建物は、鬱陶しいまでの尖塔の林立が強烈な印象を与えます。なんか、触ったらチクチクして痛そうです(笑)。これほど面倒なデザインを描き、実際に造り上げたエネルギーには執念に近いものすら感じます。それにひきかえ最近のオフィス・ビルはなんて単純で造りやすそうな形をしてるんだろう、などと思ってしまいます。

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2006.07.11

7-5 シニョーリア広場(イタリア・フィレンツェ)

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人口100万人以上の大都市の広場が続いたので、今回からは、それよりやや規模の小さな都市の広場を。
このシニョーリア広場は、フィレンツェの中心・ヴェッキオ宮殿と、隣接する美術や世界史の教科書でおなじみのウフィッツィ美術館の前にあたる広場です。
私はあまり高尚な趣味を持ち合わせていないので、旅先で入場料を払って美術館や博物館の中を見たりは、めったにしない人間です。そんな私がここを訪れ、見覚えのある有名な「ダヴィデ像」をはじめとする数々の彫刻が、屋外の広場というオープンでパブリックな空間に並べられているのを眼にして、こんな風に感動してしまいました。
「これって、こんな所にあったんだ!」
「すごい、さすが芸術の都! いつでもタダで見られるなんて!」
「でもメンテナンスはどうするんだろう?」
・・・もちろんそれらはレプリカで、本物はちゃんと中に置いてあるのだそうです。後で知って、感動した分ちょっとがっかりしました(笑)。でも、そんな風に芸術を身近に感じられるのは素晴らしいことですし、街なかに有名な芸術品のレプリカが置かれていてもちっとも不自然じゃないのは、フィレンツェならではなんじゃないかな、と思います。

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2006.09.04

11-2 ムラノ島の街並み(イタリア・ヴェネツィア)

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前回のピランから100kmほど西に進み、今回はイタリア・ヴェネツィアからお届けします。
ヴェネツィアの本島という「都心」から、ヴァポレット(水上バス)に乗って20分ほどの「郊外」に位置するのが、ヴェネツィアン・グラスで知られるムラノ島です。建物の大きさも、島じゅうに張り巡らされた運河の幅も、本島をそのまま縮小したようなイメージです。訪れる観光客もそれほど多くなく、本島の喧噪から離れた、静かな南国(緯度は北海道と同じですが)の小島といった風情が漂っています。その南国の強い陽射しや、鮮やかな空や海の色に、赤や白の派手な建物の壁の色がよく映えていると思います。

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2007.01.03

19-1 ヴェネツィアの市(イタリア)

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2006年最初のツアーは、4カ月ぶりにイタリアからお届けします。
ヴェネツィアの入口にあたるサンタルチア駅に降り立って、先へ歩いていこうとすると、自然に導かれていくのがこの市の立っている通りです。この通りはさらにリアルト橋、サンマルコ広場という、ヴェネツィアにとって重要な拠点となる空間へと続いていくので、陸上では最も主要な都市の軸(メイン・ストリート)と言えるのではないでしょうか。(ご存じの通り、ヴェネツィアでは陸上より水上の交通が主体なので、本島を逆S字型に貫く「カナル・グランデ」(大運河)の方がより重要と言えます。)
この通りは、沿道が商店街というよりは、人がやっとすれ違える程度の幅を残して両側にどこまでも市が立っているので、通りの空間そのものが商店街のような役割を果たしている感じがします。そして市は無秩序に立っているのではなく、駅前は土産物屋が多く、少し進むと日用品の店が多くなり、リアルト橋に近づくと買回品の店が多くなる、というふうに自然とゾーニングがなされている点が興味深かったです。
ヴェネツィアは、現代文明の象徴とも言える自動車がまったく通らない都市です。そんなこともあり、こうした市が人々の日常の経済活動の主役となっている光景に触れると、中世から変わらぬ暮らしがそこで営まれているような気がして、感慨深いものがあります。まあ、実際にはマクドナルドや生協(co-op)なんかもちゃんとあったりするのですが。

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2007.02.23

22-4 コンドッティ通り(イタリア・ローマ)

224「コンドッティ通り」という名前、らしいです。ブランド店が建ち並ぶ通り、らしいです。ただ正直名前とかはどうでもよくて、最近調べて知りました(笑)。私にとって重要なのは、この通りが正面奥に見えている、「ローマの休日」で有名なスペイン階段に通じる通りだということです。
(画像はクリックすると拡大します)
ヨーロッパで街並みの写真を数百枚も撮った私ですが、ローマではあまりたくさん撮りませんでした。街並みが気に入らなかったからではありません。むしろその逆で、どこを歩いても暖色系の明るい外壁の色に魅力的なデザインの建物が続いているので、いちいち撮っていたらキリがないと思ったからです。よっぽどヴィデオカメラでずっと撮って保存してしまいたいくらいでした。そしてローマは、ちょっと歩いただけで次から次へと有名な観光名所を辿っていくことができる楽しい街です。私はそんなローマが大好きです。

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2007.04.23

26-4 テルミニ駅の公衆電話(イタリア・ローマ)

264ローマのターミナル駅のプラットフォームで見かけた公衆電話で、私がローマという街に降り立って初めて目にしたモノです。微妙なカーブで構成された3次元曲面がとてもおしゃれだと思い、さすがデザインの国イタリアだと感心したものです。お前はイタリア・デザインの何を知っているんだ?と問われると返す言葉もないのですが・・・。

ところで、私はもう何年も公衆電話から電話をかけていないような気がします。携帯電話の普及によって、かつては街に欠かせないアイテムだった公衆電話は、どんどん存在感が薄くなっていますね・・・。

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2007.04.25

26-5 テルミニ駅地下街のゴミ箱(イタリア・ローマ)

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前回(26-4)に引き続き、ローマ・テルミニ駅からお送りいたします。

私がローマを訪れた時は、ちょうどこの駅の改装が行われた直後だったようで、地下には空港の旅客ターミナルの中のように華やかな商業施設ができていました。

そんな地下街で見つけたゴミ箱です。ゴミ箱のデザインじたいがメタリックでスマートなものですが、それが置かれている場所の背景とデザインがしっくり調和していて(駅の外観がモノトーンの写真になっていたり、ゴミ箱の分別表示のサインが地下街のロゴとデザインを合わせてあったり)、単なるゴミ箱とは思えないくらい、全体としてとてもおしゃれなインテリアとなっています。

・・・と、いうわけで、感動のあまりこれをカメラにおさめていたところ、なんと、ガードマンの方に注意を受けてしまったのです! 幸いフィルムを没収されたりはしませんでしたが・・・。その時は理由がよくわからなかったのですが、後になって考えてみたら、テロを警戒していたのでしょう。ゴミ箱といえば爆発物が最も仕掛けやすい場所ですし、なんといってもここは密閉された地下街という空間ですから。

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2007.05.20

27-10 ヴェネト通りのオープン・カフェ(イタリア・ローマ)

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ヴェネト通りは東京で言うと表参道のようなおしゃれな通りです。ここで多く見られるオープン・カフェは、路上にイスとテーブルが並んでいるだけでなく、周囲をガラスで囲い、更にそこに屋根まで付けてしまっていて、遠くから見ると地下鉄の入口のようにも見えます。行政に対しちゃんと占用料も払っているらしいのですが、ここまでくればオープン・カフェにありがちな仮設感はすっかり失われ、沿道の建物とは別個の新たな建築を造り上げたという感じすらします。

1つのシリーズで10ヶ所も取り上げたのは今回が初めてです。全部目を通してくださった方、おつかれさまでした(笑)。

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2007.05.29

28-8 ムラノ島のウォーターフロント(イタリア・ヴェネツィア)

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ヴェネツィアの、本島ではなくムラノ島の、なんということのない海沿いの風景です。

観光ガイドブックに名前が出るような場所ではなく、観光客が大勢集まっているわけでもありません。空間としても並木が植わり、ベンチが置かれている他は、取り立てて公園っぽく整備されているわけでもない、ただの場所です。

でも、その目の前に広がるエメラルド・グリーンのアドリア海はとても美しく、そこにいると心地よく、癒され、南国のリゾートに来たような気分にさえなれます。こんな素晴らしい風景が、さりげなくあるこの小さな島を、私は本島よりも気に入ってしまったくらいです。

※関連バックナンバー
 2006年9月 11-2「ムラノ島の街並み」

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2007.06.06

29-3  チルコ・マッシモ(イタリア・ローマ)

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ローマの中心部から見ると、ちょうど有名な観光名所「真実の口」の先にあたる場所にあります。土手に囲まれた楕円形の芝生の広場が馬場のようだな、と思ったのですが、実際競馬場や競技場として使われていたそうです。

背後の、木々に囲まれている朽ちた建造物はフォロ・ロマーノのようです。数百年前の歴史的景観が残された街はヨーロッパの他の場所や日本でも見られますが、ローマでは数千年前ですから、スケールが違います。日常の風景の中に、古代の遺跡が共存している生活っていうのは、どんな気分なんでしょうか?

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2007.06.08

29-4 センピオーネ公園(イタリア・ミラノ)

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画像正面奥に見えているスフォルツェスコ城の裏手にあたる公園です。この城、どこか武骨というか、エキゾティックというか、ヨーロッパの城らしい優雅さに欠けるな、という印象があったのですが、ここはどちらかというと宮殿としてよりも軍事的な要素が強い、まさに「城」だったようです。(という説明だけで納得してしまう自分の浅はかさが情けない・・・。だいたい、「ヨーロッパらしい城、ってどんな城?」と聞かれても、「・・・シンデレラ城」としか答えられないですし・・・。)

城の話はともかく、今回のシリーズのテーマは「芝生」でしたね。ここの芝生は、草サッカー場と化していました。こういう広い芝生があるとサッカーを始めたくなってしまうのは、イタリア民族に生まれつき備わったDNAなのでしょうか?

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2007.06.19

30-1 カナル・グランデ(イタリア・ヴェネツィア)

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「運河」と聞いて、まず思い浮かべる都市は、このヴェネツィアでしょう。大小合わせて177もの運河が張り巡らされているというこの街の中でも、頂点に君臨する運河が、このカナル・グランデ(大運河)です。

この場所は、本土からの鉄道が到着するイタリア国鉄のターミナル、サンタルチア駅(画像右手の四角い建物)の前で、ヴェネツィアという島にとって唯一の玄関口です(バスでやってきても、この近くに到着します)。普通、駅を降りて目にするものはバスターミナルだったり幹線道路だったりするわけですが、この島には陸上の乗り物は走っていません。というわけで、この街を訪れて最初に出逢うのは、水上バスやゴンドラ、モーターボートなど、様々な水上交通が行き交うこの大運河の風景となります。

私はこの街を去る時、列車が出るまでに少し時間が余ったので、駅前広場の階段に腰掛けて、しばらくここの揺らめく水面と、行き交う船の姿を眺めながら、ヴェネツィアとの別れを惜しんでいました。他の都市の駅前で、幹線道路を行き交う車を見ていても、騒音や排気ガスが気分を害して、旅情に浸れるどころではなかったことでしょう。世界に二つとないこの街ならではの魅力は、そんな所にも表れているように思います。

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2007.06.20

30-2 ムラノ島の運河(イタリア・ヴェネツィア)

302cnlmln前回(30-1)に引き続き、ヴェネツィアからお届けします。と言っても、今回は本島ではなく、少し離れた私のお気に入りの島、ムラノ島からです。

ムラノ島は本島よりも建物の高さが低かったり、運河の幅が狭かったりして、都市空間のスケール感が全体的にやや小ぢんまりとしています。画像の運河も水面が近くに感じられ、親しみやすい感じです。右側に見えるレンガ造りの塔も、かわいらしいですね。

なお、東京でこんな風景が見たくなったら、是非自由が丘まで足を運んでみてください。こんな感じの場所が、・・・なきにしもあらず、です(笑)。いずれ取り上げられれば・・・。

※関連バックナンバー
 2006年9月 11-2「ムラノ島の街並み」
 2007年5月 28-8「ムラノ島のウォーターフロント」

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2007.08.14

34-1 コロッセオ&フォロ・ロマーノ(イタリア・ローマ)

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画面左側の建物がコロッセオ、正面奥の溶け出してしまったような形の建造物がフォロ・ロマーノで、2つは互いに近接しています。このようにローマは、ちょっと歩いただけで、誰もが知っている名所に次から次へと出逢えるのが楽しい街です。

フォロ・ロマーノも、コロッセオも古代の遺跡ですが、ポンペイのように既に滅びてしまった街としてではなく、現代においてもイタリアの首都として機能している都市の、ど真ん中に現存している点が面白いな、と思います。ローマ市民は、何千年もの歴史を感じながら日常生活を営んでいるというわけです。

※関連バックナンバー
 2007年6月 29-3「チルコ・マッシモ」

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2007.09.06

35-4 聖フランチェスコ教会(イタリア・アッシジ)

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たとえば、ローマやフィレンツェなどから鉄道に乗って「アッシジ駅」で降りても、そこにアッシジの街はありません。駅が街の中心から離れていることはヨーロッパでも、日本でもそれほど珍しいことではありませんが、アッシジの街は、駅から4Kmほど離れた山の上にあります。ここはイタリアに多く見られる、主に防衛上の理由から山の上に築かれた「山岳都市」なのです。

この聖フランチェスコ教会は、この山の上の街の、最も奥まった所に位置しています。切り立った崖の上に立ち、上には青空だけが広がっているその姿は、天空の城といった感じで、垂直のラインが強調されて高さが際立つ、とても絵になる建造物です。

私がアッシジを訪れた時は、この聖フランチェスコ教会をはじめとする街じゅうの建物の外壁が、美しく淡いバラ色に輝いていて、まるで清潔なバスルームの中にいるような感じでした(素敵さの伝わらない例えで申し訳ないですが・・・)。 その風景に感激した私は、駅に戻って街の絵ハガキを買おうとしました。ところが、どれを手にとっても写真の中の街並みは薄汚れていて、実物ほどの美しさが感じられなかったのです。気のせいかと思っていたのですが、後になって調べてみたら、その3年前に大きな地震があり、街じゅうで修復作業が行われていた真っ最中だったから、新築のようにピカピカに見えたということらしいです。絵ハガキはおそらくどれも古い写真を使っていたのでしょう。地震のおかげで、アッシジの風景は私にとってまるで夢の中のような印象を残してくれました。

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2008.03.26

48-6 テヴェレ川(イタリア・ローマ)

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5連のアーチが優美な石造りの橋は、サンタンジェロ橋、その奥にはヴァチカン市国のサン・ピエトロ寺院の王冠のようなドームが鎮座しています。まさに絵に描いたような美しいアングルですね。

ローマの中心を流れるこの川は、水面が地盤面からかなり低い所にあり、崖のようになった両岸は、壁のような緑の木々で覆われていて、ちょっと緊張感のある風景となっています。

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2008.11.19

64-2 ミラノ中央駅(イタリア)

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イタリアからは、実に8ヶ月ぶりのエントリーとなります。

国内第2位の乗降客数を誇るこの駅舎のデザインには、第1位のローマ・テルミニ駅とともに、独裁者であるムッソリーニの意向が大きく反映しているらしいです(この2つの駅の見た目は対照的ですが)。そして、20世紀三大建築家の一人であるフランク・ロイド・ライトが「世界で最も美しい鉄道駅」と称したように、名建築として誉れ高い駅舎のようです。

ただ、私がミラノを訪れて、実際に見た時の感想は、・・・「美しい」というよりは「重苦しい」(良く言えば「重厚」)というものでした。当日の天気が悪かったこともあって、装飾が多く陰影ばかりがやたらと目立つ、グレー単色の石造りの建物は、曇り空をバックにするとモコモコした巨大な雨雲かのように見えてしまったことをよく覚えています。「ファシズム絡み」という先入観もあったために、余計に暗く感じられたのでしょうか。

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2008.12.16

66-1 フィレンツェのショー・ウィンドウ(イタリア)

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旧市街を歩いていて見つけた店のショー・ウィンドウです。たぶんおもちゃ屋だと思うのですが、様々なおもちゃの奥に、巨大な積木細工のバイクが置いてあったのが面白くて、思わずカメラにおさめてしまいました。こんなものを買おうという客などそうそういないでしょうし、店の方だってきっと売るつもりはないのでしょうが、店先に誇らしげに飾られ、「看板娘」のようにお客を歓迎している感じが微笑ましかったです。

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2009.02.02

69-1 ローマのキオスク(イタリア)

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ローマの観光名所の近くで見つけた、移動型のキオスクで、わずかなスペースをもフル活用して、所狭しと飲み物やスナックを陳列しています。

外国ではよく見かけるのに、日本の都市の路上には、こうした商売って、ありそうでないですよね。その代わりに自動販売機やコンビニエンス・ストアはやたらと発達していますが、機械音声の「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」や、それと大して変わらないマニュアル的な接客態度は味気なく、こんなキオスクの方が人間味が感じられていいな、と思います。店員さんと交わす何気ない会話も、素敵な旅の思い出になりそうです。

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2009.03.18

72-4 聖フランチェスコ教会(イタリア・アッシジ)

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立派なエントランス空間は、その先へ、奥へと向かう期待感を高めてくれるものです。ですからその設え方は、とても重要だと思います。

今回は、以前取り上げた記事(※)のアクセス数が多かったアッシジ・聖フランチェスコ教会の、エントランス空間の画像です。昔の写真を見るとここは、アスファルトで舗装され、単なる駐車場として使われていたようでしたが、1997年の地震からの修復工事が契機になったのか、淡いピンクのストライプ模様の舗装が美しい、豊かな前庭空間に生まれ変わっています。両側をアーチが並ぶ回廊に挟まれ、奥へ行くほど狭まって上り坂になっていく広場の形状は、正面奥に斜に構えて建つ教会の姿をより美しく引き立てて見せています。

※関連バックナンバー
2007
年9月 35-4「聖フランチェスコ教会」(E-5 イタリア)

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