1-2 アトーチャ駅(スペイン・マドリード)
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コルドバは古い歴史のある街で、旧市街は道が狭く入り組んでいるのですが、そのそばをかすめるように、幅150m、長さ1kmほどのオレンジの木々が生い茂る線状のヴィクトリア公園(画面右側)とその両側に広幅員の幹線道路が走り、札幌や名古屋、横浜などに見られるような近代的な「公園通り」の空間を形成しています。
コルドバの顔はもちろん、有名な「メスキータ」をはじめとする旧市街の空間なのですが、私がこの街を訪れた時、グラナダからのバスはここを通ってバスターミナルにアプローチしたので、この公園通りに射す強い陽光、広い青空と生い茂る木々の風景にアンダルシア地方らしい明るさを感じ、コルドバの第一印象がとてもよくなりました。
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現代の建築とも歴史的建造物とも一線を画す、ガウディのデザインによる奇抜な教会建築が、バルセロナの新市街の中心部にランドマークとして聳え立っています。こんな個性的な建築が都市の顔になっているなんて、バルセロナはなかなかアグレッシヴな街です。
背後に大きなクレーンがあることからわかるように、着工から100年以上経った今でも未完成のままです。中に入ると、ちょっと工事現場を見学してるような感じもします。塔の数は、最終的にはさらに増えるようです。完成はまだ何十年、何百年も先らしく、私がどんなに長生きしてもその完成型を見ることはできなそうで、それだけ壮大な計画なわけですが、後世の人がちょっとうらやましい気もします。
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偏見かもしれませんが、イタリア人やスペイン人が朝、スーツを着て地下鉄に乗り込みオフィスに通う姿というのが、私にはちょっとイメージできません。だから実際にそんな光景を眼にするとちょっと違和感を覚えてしまいます。もちろん、ちゃんとそういう人たちがいないと先進国の社会は成り立たないわけなのですが。ただ、同じスペインでもバルセロナの属するカタルーニャ地方の人々は勤勉なことで知られているそうで、バルセロナは人口規模では2番目ながら、商工業に関しては国内随一の都市なのだそうです。
そんなバルセロナのオフィス街に位置する高層ビルの風景です。「ディアゴナル」とは「対角線」の意味で、格子状に整然と区画されたバルセロナの新市街をその名のとおり斜めに貫く大通りです。歩行者空間も充実した幅の広い道路を大量の車が行き交い、個性的なフォルムの高層ビルが林立する一帯の景観はとても現代的で、ヨーロッパの歴史ある都市のものとは思えません。黒のカーテン・ウォールの建物に、黒っぽい歩道の舗装。無彩色のシックさというのは、オフィス街にとてもマッチしているんだな、と感じさせられます。
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スペインの都市では、街角でよくこうしたサインを見かけます。中央のポールには様々なホテルのランク付けとその方向が、統一されたフォーマットの表示板に整理され、その晩の宿を探す時にはこのサインを頼りにすれば無駄に歩き回る必要がありません。左側のポールには同様に、似たフォーマットの色違いでデパートや観光案内所、観光名所の情報が表示されています。
サインのデザインとしてはシンプルで、別にユニークなものではありませんが、今回のテーマとは別に、この画像、とても気に入っています。人気(ひとけ)もなく、たくさんのサインとアイスクリームの屋台が建っているだけなのに、雲一つない真っ青な空に、濃い木陰をつくり出す強い陽射しのおかげで侘びしさはなく、ただ南国の静かな時の流れだけが感じられるからです。
コルドバを取り上げるのは早くもこれで3回目です。私はよっぽどこの街が気に入っているのでしょうか。
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このサイトではもうお馴染みのガウディによる集合住宅です。バルセロナの中心部の角地に立地し、波のように畝ったファサードがよく目立っています。ここは今も住宅として使われているのですが、一部はミュージアムとして公開されていて、写真のように屋上にも出ることができます。
カサ・ミラは屋上に至るまでガウディ・テイスト満載で、ケーキの上のホイップ・クリームのような形をした塔がいくつも林立し、起伏の激しい屋上を階段で昇ったり降ったりしながら巡れるようになっています。
私は子どもの頃、雲の上に乗れたらどんなに気分がいいだろう、などという夢を抱いていたことがありました。ガウディのおかげで、そんな夢を、少し叶えることができたように思いました。
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闘牛で有名なアンダルシア地方の都市・セヴィーリャの、この細い路地が、一応目抜き通りなんだそうです。人間は大通りより、こういう細い道の方に集まりたくなるような習性があるんでしょうか。セヴィーリャは、私が初めて出会ったヨーロッパの都市で、地図を見た時は迷路のようなわかりにくい構造だと感じたのですが、旧市街の外側から道なりに歩いていくうちになんとなく街の中心へと自然に導かれていき、いつの間にかこの通りに辿り着くことができました。
ところで、この目抜き通りですが、ほとんどの店がシャッターを降ろし、店の前には通りに沿ってたくさんの椅子が並べられています。これは、ちょうど訪れた時が「セマナ・サンタ」という有名な祭りの直前で、その準備をしていたからです。
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セヴィーリャは大航海時代には既に栄えていた都市で、世界史の教科書にもよく名前が出てくるので、古い街というイメージを勝手に抱いていたのですが、この駅は非常にモダンです。1992年に万博が開かれ、それに合わせてマドリード・アトーチャ駅とを結ぶスペイン版新幹線「AVE」の終着駅として新たに建設されたからです。
この写真はコンコースからプラットフォームを見たもので、AVEの車両が2編成停まっています。列車も最新型ですが、プラットフォームや柱等、つるつるコンクリート打ちっ放しの空間が非常にモダンな印象を与えます。プラットフォームには、日本ではあまり見たことがないのですがベルトコンベアーのような、段差がなく傾斜が非常に緩いエレベーターで下っていきます。スーツケース等大きな荷物を持っていてもスムーズに移動できるというわけです。
ちなみに私は建築的なディテールにはほとんど興味がないのですが、このヴォールト屋根の金属製の梁(?)の先端部の形が、悪魔のしっぽみたいで何か面白いな、と思いました。
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このサイト初登場となるマルベーリャは、スペイン南部のコスタ・デル・ソル(太陽の海岸)と呼ばれるリゾート地帯に位置しており、その中でも特に世界中のセレブリティに愛される高級リゾート地として知られています。海岸線と平行に走る大通りから海側は、高層のリゾート・ホテル群が建ち並んで、ブランド・ショップなども多く、華やかでスノビッシュな雰囲気が漂っています。私はこの街がとても気に入ったのですが、街の方が私のような汚い身なりの旅行者を歓迎してくれたかどうか・・・(笑)。
今回取り上げる風景は、大通りより北側の旧市街のものです。こちらはこぢんまりとしたアンダルシア地方の昔ながらの「白い村」といった雰囲気で、新市街とはまた違った風景が楽しめます。
このナランホス(スペイン語でオレンジを意味)広場は旧市街の中心となる小さな広場で、その名の通りオレンジの木がたくさん植わっています。木の背丈が低いので視界に入る緑の量がとても多く感じられます。この小さな広場が、夜になると一面テラス席で埋まり、屋根のない食堂といった様相を呈します。テーブルにかかったクロスを見る限り、この店もさぞかしお高いんでしょうね・・・。
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地中海へと延びる突堤、白い砂浜、藁葺き屋根のような(すみません、ヴォキャブラリが少なくて・・・)パラソルがリゾート感を盛り上げています。
マルベーリャという街については以前にも取り上げてはいるのですが(※)、ここはスペイン南部の、英国資本によって開発されたコスタ・デル・ソル(太陽海岸)と呼ばれる高級リゾート地域で、海沿いには高層のリゾート・ホテルが建ち並んでいます。スペインでは大都市や観光地ですら英語があまり通じないことも多いのですが、ここではスペイン語より英語の方が多く聞こえ、両替商がやたらと目立つ国際的なリゾートで、サウジアラビア王族が訪れた際には巨額のお金を落としていき、街が大いに潤ったというエピソードも残されています。大通りには高級ブランド・ショップも多く、行き交う人誰もが裕福そうに見えるスノビッシュな雰囲気です。週末の夜、華やぐ街を散策するのは楽しかったのですが、汚い身なりのバックパッカーには居心地が悪い街でした。そういえば東洋人の姿はまったく見かけませんでしたねぇ。
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2007年5月 27-6「ナランホス広場のテラス席」
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今回のシリーズのテーマに最もふさわしいのは、ガウディの作品でしょう。というわけで、以前にも取り上げた(※)カサ・ミラからスタートしたいと思います。
襞の付いたドレスのような、手描きのスケッチがそのまま3Dになったような、不規則に波打つ壁面を持った建物が、バルセロナの中心部の角地という、かなり目立つ位置に建っていて、周囲の風景の中で際立ったランドマークとなっています。
この建物、現在も集合住宅として使われていて、ちゃんと住んでいる方もいらっしゃるようです。そして、一部はミュージアムになっているので、ガウディ建築の内部の様子を体験することも可能です。バルセロナにお越しの際は、是非入ってみてください。
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2006年9月 12-1「カサ・ミラ」(E-6 スペイン)
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前回(41-1)に引き続き、バルセロナのガウディの作品です。グエル公園の人工地盤上の広場は以前にも取り上げましたが(※)、今回はその人工地盤(画像奥の、ギリシャ神殿のような太い柱に支えられている場所)のほぼ真下にあたる、公園の正面入口付近にある大階段の画像です。
画面の中の風景は、階段の踏面(ふみづら)のみが辛うじて水平な直線を確保していますが、その他の要素はすべて、生命を持っていて今にも動き出しそうな、力強い曲線で構成されています。そしてディテールに至るまできめ細かな装飾が施されていて、一つひとつ見ていても全く飽きることのない、すさまじいエナジーが費やされた芸術作品に仕上がっています。
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2006年5月 3-3「グエル公園」(E-6 スペイン)
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なだらかな斜面上に広がるマルベーリャの旧市街には、細い路地が張り巡らされ、観光ガイドブックにいちいち名前が出ているかどうかも定かでない、画像のような小さな広場が点在しています。全体的に都市の空間がこぢんまりと造られていて、道に迷いながらそぞろ歩くのが楽しい、愛すべき街並みです。
広場には、強い日光を浴びて淡く色褪せたレンガが敷き詰められ、植込み等には所々花も咲いているようです。街灯はクラシカルなデザインで立っています。広場を取り囲む背の低い建物は、どれもアンダルシア地方の「白い村」を思わせる白い壁で塗られ、オレンジ色の屋根瓦や、色とりどりのオーニング、窓辺のアイアン・レース等がよく映えています。南国らしい明るさとかわいらしさに溢れた小さな広場の風景です。
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2007年5月 27-6「ナランホス広場のテラス席」
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以前取り上げた(※)真っ黒なオフィス・ビルとは、大通りをはさんだ向かい側の風景です。
「カタルーニャ銀行」としてよく知られているらしいこの建築を初めて眼にすると、かなりの衝撃を受けます。ビル全体がまるで巨大な植木鉢のようないでたちですからね。とにかく緑は多ければ美しいとは私は単純には思いませんが、この建物の緑の飾り方は洗練されていて、建築として調和がとれているように思います。環境にやさしいという企業イメージの向上にも役立っているのではないでしょうか。建物じたいのみならず、通りから見た時の木々の緑量の多さも見事です。
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2006年8月 9-5「ディアゴナル大通り」(E-6 スペイン)
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以前取り上げた(※)魅力的な駅舎とともに、その中の一施設として有名な建築家によってデザインされた屋外駐車場です。だだっ広く、無秩序に車が並ぶだけの平面駐車場が、全体に大きな屋根が規則正しく架けられることによって、確かな意味を持った空間に変身したような感じがします。
最初私は、雨の少ないこの土地で、わざわざ景観に配慮するためだけに駐車場に屋根を架けるなんてすごいな、と感心してしまったのですが、よくよく考えてみたら、スペインの夏の強い直射日光を避けて、車内の温度が上がらないようにするという、極めて実用的な目的のために設けられたと理解する方が自然なのかもしれませんね。
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2006年4月 1-2「アトーチャ駅」(E-6 スペイン)
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シリーズでこれまで取り上げてきたのは「人の姿をした像」でしたが、今回は逆パターンの「像になりすました人」です。服装や顔の化粧等のテクスチュアは本物そっくりで、微動だにしないのですが、足元の缶にお金を入れると、ロボットのような動きでポーズを変えるというパフォーマンスを見せてくれます。そう言えば最近、同じようなパフォーマンスを東京の新橋駅前でも見かけました。
このランブラス通りは、旧市街に位置するバルセロナ一の繁華街で、沿道の華やかな建築のファサード等、とても魅力的な風景が溢れているのですが、ここで私が撮れた写真はこの1枚きりでした。なぜなら、道行く人の半分くらいがスリに見えて、とても呑気にカメラを構えていられるような雰囲気ではないように感じたからです。スリとカモの割合が1:1という場所がもし本当にあるとしたら、凄いことですよね。実際にはどうだったのか知りませんが、この辺りがバルセロナで最も治安が悪い地区で、ランブラス通りでスリの被害に遭う観光客が多いということは確かなようです。
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2007年5月 28-9「海のランブラス」(E-6 スペイン)
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若者達が3on3のバスケやビーチ・バレーやスケート・ボードに興じていたり、ダンスの練習に励んでいたり・・・街角に遊べる空間があり、そんな風景が見られる街って、活気が感じられて、また街が人々の心の拠り所として愛着を持たれている感じがしていいな、と思います。
今回の画像は、バルセロナの街なかで、ペタンクという地中海沿岸地方で盛んな金属製の球を投げて遊ぶ、カーリングのようなルールの競技に興じる老人達のいる風景です。沢木耕太郎さんの有名な紀行小説「深夜特急」に、「バルセロナは、私にとって老人と子供達の街だった」という記述がありましたが、私も確かにお年寄りが多い街だな、という印象を持ちました。実際の統計上どの程度高齢化が進んでいるのかは知りませんが、お年寄りが積極的に街へ出て、活動している姿が見られる街というのは健康的で、理想的な姿なのかもしれません。たとえば日本の街の公園でゲートボールをしている老人達の姿より、なんとなく粋に見えてしまうのは、気のせいでしょうか。
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大きな川の中流の街に育った私にとって、広々とした河原の風景には特別な思いがあります。対岸の街並みは草が生い茂る広々とした河原と速い水の流れの向こうに遠く霞み、その雄大な風景を眺めていると、日頃の小さな悩みを忘れさせてくれたものです。
私がスペイン・アンダルシア地方のグラナダからコルドバにバスでやってきた時に初めて目にした風景が、このグアダルキビール川の対岸に聳えるメスキータの威容です。その姿にあまりにも感動した私は、バスを降りるとまず真っ先に橋を渡ってここまで戻り、この風景をカメラにおさめたのです。高い塔や三角屋根の土色のスカイラインが左右に連なる名建築は、遠く川の対岸から望むと、より神秘的でありがたいものに見えます。
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2006年7月 8-4「グアダルキビール河畔」(E-6 スペイン)
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