97-26 種差海岸 淀の松原(青森県八戸市)
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ここは「種差天然芝生地」と呼ばれる種差海岸を代表するような場所で、その名のとおり波打ち際まで天然の芝生が敷き詰められた広々とした開放的な風景が特徴です。こうした芝生の海岸の風景は海外っぽくて、日本では珍しいのではないかと思います。ちょっとこんな場所を連想してしまいました。
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八戸には昔から市が多く立ち、現在も毎日どこかで朝市が開かれているそうですが、その中でも最大なのがこの「舘鼻(たてはな)岸壁朝市」で、3月中旬~12月の毎週日曜日、日の出~午前9時頃限定で開催されるというものです。その規模たるや、全長800mに渡って300以上の店が立ち並び、毎週数万人もの人出を誇るということで、国内最大級の朝市なのだそうです。朝市と言えば魚介類や野菜といった生鮮食品を売っているイメージがありますが、ここはそれらにとどまらず、和・洋・中の他、世界各国のありとあらゆる料理やスイーツが楽しめるグルメ天国で、市というよりはお祭り会場のような雰囲気です。
そんな華やかな市が、普段は何もない広大な港の岸壁で開かれているのです。素人には何に使われているのかもよくわからないような殺風景な工作物群が建つ、人間を疎外したような巨大なスケール感の現代の港湾空間に、簡素なテントを立てて、あるいはビニール・シートを広げただけでフェイス・トゥー・フェイスの商いをしているという、そのギャップが面白いです。
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今年ももうすぐ終わり。シリーズもいよいよゴールが見えてきました。今回からは20万以上の人口を有する青森県第2の都市、八戸(はちのへ)市の風景をご紹介していこうと思います。
八戸という街の造りは、他の同じような人口規模の都市と似ておらず、よそ者の私にとってはとても不思議に感じられます。その要因の一つが、「八戸駅」が中心市街地から約5kmとかなり離れていて、一本道でつながってもいないということです。しかも「新○○」と命名されるような、近年開業した新幹線単独の駅ならともかく、東北本線の駅として誕生した明治期から100年以上もずっとこの立地なのです。日本の都市の場合、駅やそこから延びる大通りを中心として街が展開されているケースが多いので、街なかに駅がない(支線の駅はあるのですが…)八戸はその都市構造が把握しづらく感じられるのです。
そんなわけで八戸駅から中心市街地へはバスでアクセスすることになるのですが、そこには駅ばかりか交通の拠点となるべきバス・ターミナルもないので、漠然と街の中心を目指している旅人はどこで降りればよいかわからないのです。そこで自治体やバス事業者などが、中心部にある終点(=英語で「ターミナル」)ですらない、3つの通りに分散する5つのバス停に「中心街ターミナル」という統一した名称をつけ、その後ろにのりばの番号と旧名称バス停名を併記する、という対応を取ることにしたようです。
拠点となるバス停を1カ所に集約できない理由、それは城下町に起源を持つ街の中心部の主要な通りの幅員が十分でなく、一方通行が多いので、同じ路線であっても方向によって違うルートを通らざるを得ないからです。例えば、街を東西に貫く「表通り」と呼ばれる旧国道45号は東方面への一方通行となっており、そこから1ブロック挟んで南側を並行する「裏通り」は西方面への一方通行で、この2つの通りが1セットとなって八戸のメイン・ストリートを形成しているようなのです。
前置きがかなり長くなってしまいましたが、その「表通り」の「三日町」と、「裏通り」の「六日町」という、2つのメイン・ストリートの間をつないでいることから「みろく横丁」と名づけられたのがここです。全長約80mのビルの谷間の路地に沿って郷土料理を提供する26の固定式屋台が並び、2002年のオープン以降、八戸の観光名所の一つとなっているようです。路地も狭いですが、カラフルに塗り分けられたコンテナのような店舗はそれぞれが3.3坪、客席は8程度と密着感があります。「みろく横丁」はその事業コンセプトとして商店街の活性化にとどまらず、リサイクル資材の使用等の徹底した環境対応、3年に一度店舗の総入れ替えを行うことで若手起業家の育成を行う、といったまちづくりにつながる意欲的な取り組みを挙げています。
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明治44年に「盛岡銀行」の本店行舎として落成し、昭和11年に現在の岩手銀行が譲り受けた建物で、平成6年には現役の銀行建築として初めて国の重要文化財に指定されました。平成24年に銀行としての営業を終了し、約3年半に及ぶ保存修理工事を経て、平成28年から多目的ホールおよび創建当時の館内の模様を展示する施設として一般公開されました。
設計は東京駅でも知られる辰野・葛西建築設計事務所によるもので、辰野金吾の建築としては東北地方に唯一残る作品となっています。東南隅に八角形の塔、南西の西寄りに四角形の塔を備えるとともに、屋上にドームを載せ、赤レンガに花崗岩の白い石材でアクセントを加えている点に、東京駅にも通じる氏の作風が現れているように思います。
この建物は盛岡中心部の大通り沿いの交差点の角地という一等地にあります。更に橋のたもとに建っているので川越しにその全貌を捉えることができ、盛岡のランドマークとなっているようです。この画像は平成12年にオープンした複合施設「プラザおでって」の開放型階段広場から撮ったものですが、ここもこの歴史的名建築を眺めることができるように意図して設けられた広場だそうです。
ところで画面左側に並べられた赤い三角コーン、美観を損ねています。写真を撮るのに邪魔で、勝手に動かしてしまうこともたまにありますが(笑)。この三角コーンとそれらをつなぐバーの派手な色や安っぽい質感と乱雑な配置が景観を台無しにしているなぁ、と感じることがよくあります。まあ、注意喚起のために置かれている物が周囲の環境に馴染んでしまっていては意味がないのかもしれませんが…。
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今回は岩手県にやってきました。県庁所在地の盛岡市です。
盛岡の中心市街地は駅の東側(の、かなり離れた所…)にあるので、かつての駅西口はどちらかというと「駅裏」のような場所だったものと思われます。それが平成5年度から始まった区画整理事業によって一帯35.6haが新たに開発され、20階建ての「マリオス盛岡地域交流センター」をはじめとする公益施設群、オフィス、各種学校、高層住宅等が立地する都市拠点に生まれ変わりました。商業施設は少ないので、賑わいや華やかさには欠けますが…。
駅前広場と、そこから延びる大通りは2層になっていて、画像の場所は人工地盤上です。ペデストリアン(歩行者)・デッキも整備され、地区全体が立体的な造りです。盛岡駅は17両編成の新幹線が停車するので、夜になると駅舎の明かりが光の壁のように何百mにも渡って水平に長く伸び、その向こう側の東口には高層の集合住宅群とビジネス・ホテルのスカイラインが顔を覗かせています。ここから見る盛岡駅前の夜景は、都会的で未来的です。
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前回まで(78-10,11)取り上げた毛越寺に隣接した広大な寺院跡で、現在は史跡公園となっています。
ここにも毛越寺と同様、「舞鶴が池」と呼ばれる広々とした池があって、緩やかなカーヴを描く水際線と池を取り囲む芝生と木々で構成された、枯葉舞う秋の英国式庭園のような穏やかな風景に心が癒されます・・・英国式庭園の何たるかも知らずに書いてますが・・・(笑)。
そしてこの観光名所のさらに素晴らしいところは、平泉の市街地の中に溶け込むように、柵などで囲われる事なくどこからでも入れる無料の公園であるという点です。にもかかわらず、観光客で大混雑ということもなかったので、静かな風景の中でゆったりとした時間を過ごす事ができました。
全12回に渡ってお送りしてきたシリーズ(仙台・平泉の風景)は今回で終了です。アクセスいただき、どうもありがとうございました。
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