J-05 北関東

2011.04.04

76-3 つくばセンター(茨城県つくば市)

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よくある駅前広場のバス・ターミナルの風景、と言えなくもないショットですが、それにしては駅舎や線路敷の姿が見当たりません。それもそのはず、駅(つくばエクスプレス・つくば駅)はこの広場の地下に乗り入れているので、地上では見えないのです。

と言うより、ここは鉄道が開通する遥か以前から、1960年代以降国策によって開発された筑波研究学園都市の交通の拠点として、東京都心とを結ぶ高速バスが頻発するようなバス・ターミナルが整備されていて、そこに何十年も経過してから鉄道がやってきて駅ができたため、結果的に駅前広場のようになったという、普通とは逆のパターンによって成立した交通広場なのです。

ニュータウンの都心部は高い建物が密集することなく、ゆとりを持って建てられており、電線類も地中化されているので、空が広く、風景が整然として感じられ、自然発生的に成立した一般的な都市の中心部の駅前とはだいぶ様相を異にしています。

※関連バックナンバー 44-3「筑波研究学園都市の道路」

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2008.01.26

44-5 千波湖岸の道路(茨城県水戸市)

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兼六園の次は、偕楽園です。画面左側に見えるプラットフォームは、毎年梅の咲く時期のみ開設される臨時駅「偕楽園駅」のものです。右側には千波湖と桜並木が見えています。ここは水戸を代表する景勝地です。

各車線の路面上に様々な行き先が表示されていることからわかるように(画像はクリックすると拡大します)、この交差点の形状は、絡み合うスパゲッティのように複雑です。その複雑な交差点の道路線形が、都市公園の風景を損なわないよう、緩やかなカーヴを描く曲線で処理されているところに、巨大な地上絵を見るような優美さが感じられます。

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2008.01.24

44-3 筑波研究学園都市の道路(茨城県つくば市)

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筑波研究学園都市のセンター地区を通る道路をペデストリアン・デッキの上から撮影したものです。街路樹や中央分離帯の植栽を備えた、両側6車線の道路が真っ直ぐに通っています。都心部にこのような立派な道路がちゃんと整備されているのは、計画的に造られた都市ならではです。沿道の建物も心なしかお行儀よく並んでいるように見えます。地形が平坦で、それほど高い建物もなく、電線・電柱の類も一切ないので、大陸的な空の広さが感じられます。

この街のこんな人工的な雰囲気が、嫌いな人にはたまらなく耐えられないのでしょうね。私は嫌いじゃないです。まぁ、実際に住んでみて、毎日目にしていたら、どう思うかはわかりませんが・・・(笑)。

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2008.01.19

43-7 湯畑(群馬県草津町)

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「湯畑(ゆばたけ)」とは、温泉の源泉を地表や木製の樋に掛け流し、温泉の成分である湯の花の採取や、湯温の調節を行う施設のことです(柵の内側に見えています)。ここ草津温泉では、湯畑の周囲が広々としたロータリー状になっていて、画面右側の小屋で足湯ができたり、ベンチが置いてあったりと、広場的に整備されています(デザインは故・岡本太郎氏によるものらしいです)。広場の周りには土産物屋、旅館、共同浴場等が建ち並び、観光客で賑わう、草津の温泉街の中心的な空間、シンボル的な存在となっています。

しかし、考えてみれば何だか奇妙です。湯けむりが上がっていて温泉らしい風情が感じられるからよいようなものの、言ってみればこうした施設は、一般的には人の目に触れないような場所に配置されるはずのものです。例えば、同じく水に関連する浄水場や下水処理場のようなインフラを、街のど真ん中に露出させて配置して崇め奉り、その周りが広場になって人々が集まる、といった光景が想像できるでしょうか?

ところが、私の妄想は、そこからさらに展開します。水は都市の成立にとって、もっと言えば人間の生活にとって必要不可欠なものです。例えば、都市の上水道が十分に発達していない時代・地域・社会において、水の湧き出る場所が発見されて、その周りに街ができ、女たちが家々から毎日、街の中心にある泉に水を汲んだり、洗濯をしたりするために通い、そこで「井戸端会議」の輪が広がり、泉の周りに集まる人々を目当てに行商人がやってきて、市も開かれ、泉は都市の中心、街のシンボルとして確固たる地位を築いていく・・・そんなストーリーがあっても全然不思議じゃないと思います。水は都市の中心にあるべきで、もっとみんなに親しまれ、大事にされるべきもの。この湯畑に人が集まる光景を見ていると(ここではお湯ですが)、そんなことを思ってしまいました。水あっての人間、都市。お湯あっての草津温泉ですからね。

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2007.11.24

40-5 茨城県庁三の丸庁舎(水戸市)

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日本では城下町が県庁所在地になっていると、かつての城跡に県庁舎が置かれるというケースがよく見られます。為政者がお殿様から官僚に変わっても、政(まつりごと)を司る権力の地理的中心は変わらない、という図式です。茨城県の県庁所在地・水戸の場合も、やはり水戸城の跡に県庁があったのですが、1999年、県庁機能が市郊外部に新築された高層庁舎に移転され、画像の旧庁舎は「三の丸庁舎」として一部の機能が残されるのみとなりました。同じ市内での移転なので、依然として水戸市が茨城の「県庁所在地」として君臨していることには変わりないのですが、庁舎移転が中心市街地に及ぼす影響については議論が分かれそうです・・・。

さて、この旧庁舎、かつての城の中に位置しているので、周囲を深い空堀に囲まれ、アクセスはほぼ画面中央の道路からに限られています。この現代の日本において、いったい何から、何を守ろうとしているのでしょうか。そして行き止まりの道路の真正面には、昔ながらの石造りの偉そうな庁舎が鎮座しています。なんだかすごく威張っていて、いかにも昔ながらの、県庁舎らしい県庁舎という感じがします。

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2007.07.24

32-6 千波湖の桜並木(茨城県水戸市)

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この千波湖や、日本三大名園として知られる「偕楽園」を含む「偕楽園公園」は、なんでも、「市街地に隣接した公園としては」「ニューヨークのセントラル・パークに次いで」世界第2位の広さを誇っているのだそうです(そうアピールされています)・・・。

「その定義って、どうなの?」とか、「比較対象がセントラル・パークって・・・」とか、突っ込み所は満載なのですが(苦笑)、それはともかく、東京方面からJRで水戸駅にアプローチしようとすると、到着間際の車窓にはこの公園が街の前庭のように広がっていて、水戸という都市の第一印象をだいぶ良くしてくれているように思います。

この桜並木は、両側を湖と川に挟まれた、言わば水上の散策路です。どこかへアクセスできるわけでもない長い一本道がひたすら続きます。つまり純粋に湖の風景を楽しむためだけにある道なのかもしれません。水際では様々な鳥が羽を休めて寛いでいる姿が見られます。

ここへは3月下旬、桜が咲くちょっと前に訪れました。東京方面からやって来ると若干寒くなったような気がして、水戸ってやっぱり北にあるんだ、と実感させられました。空や水の色、そして桜の木々の様子から、早春の肌寒さが感じられるショットです。

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