J-11 北陸

2016.09.11

90-29 魚野川沿いの風景(新潟県湯沢町)

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前回(90-28)に続き、当サイトでは非常に珍しい雪景色(冬はあまり遠出しないもので…)の画像をお届いたします。これは高台に位置するガーラ湯沢駅から魚野川が流れる谷間を撮ったもので、高速道路を行き交うトラックの音が谷じゅうにこだましていそうなパノラマです。遠くにはこの地域にバブル期に多く建てられたリゾート・マンション群が見えます。

この谷沿いには、魚野川をはじめ、上越新幹線、在来線のJR上越線(電車が走っているのが見えます)、関越自動車道、国道17号、そして送電線が通っていて、そのいずれもが南北方向です。国土軸を構成する複数のインフラが並行に走る、強いヴェクトルを感じる風景です。

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2016.09.10

90-28 ガーラ湯沢駅の外観(新潟県)

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前回(90-27)に引き続き、ガーラ湯沢駅の画像です。

辺りを一面の銀世界に囲まれたこの駅舎には大きな弧を描く屋根が架かっていて、中央には巨大なガラス張りのアトリウムも設けられるなど、ダイナミックな建築です。

駅舎の壁面に描かれている真っ赤なアメーバのような図形は、雪の結晶をイメージしたらしいガーラ湯沢のシンボル・マークのようです。冬になると首都圏のJRの駅ではこの模様の入ったポスターをよく見かけるような気がしますが、白一色の風景の中でこの鮮やかな色はよく目立ち、スキー・リゾートの楽しさを演出してくれているように思います。

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2016.09.09

90-27 ガーラ湯沢駅(新潟県)

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シリーズの終盤にお届けするのは、同じ新幹線でも「北陸」ではなく、高崎駅から新潟駅方面へと向かう「上越」新幹線沿線の新潟県湯沢町からです。今回、素直に「北陸新幹線の風景」というタイトルをつけなかったのは、沿線ではないここを一緒にご紹介したかったからで…。

本日ご紹介するこの建物内部の画像は、鉄道駅の改札口を降りるとすぐに広がる空間のものですが、カーペット敷きで、ソファーが置かれ、頭上に電光掲示板がある長いカウンターが並ぶ様はまるで大病院の待合所や空港のチェックイン・カウンターのようで、駅っぽくありません。実はこの「ガーラ湯沢駅」は、山頂行きのゴンドラが発着するスキー場への玄関口であり、レンタル・ショップやロッカー・ルームといったスキー・センターとしての機能が駅と一体となっているため、このような光景が見られるのです。

ちなみにこの駅は冬季のスキー・シーズンのみ開業する臨時駅で、上越新幹線が乗り入れ、東京駅から直通わずか75分で行けるスキー・リゾート(しかも手ぶらで!)へのゲートウェイとなっています。話はバブル真っただ中の1987年にまで遡るのですが、元々新幹線の支線の終点にあった保線基地に隣接して駅を造り、新幹線でJR東日本グループ自らが運営するスキー場への旅客輸送を行うという社員発案による社内プロジェクトにより誕生した施設で、民営化によって発足したばかりの同社にとって初のリゾート開発として大きなPRとなりました。

ちなみに駅名の「ガーラ」とは、英語で「祝祭」を意味しています。そんなバブル期のリゾートの浮かれたムードを漂わせる、極めて特殊な駅の風景をお届けしてみました。

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2016.08.30

90-20 一乗谷川沿いの風景(福井県福井市)

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前回(90-19)ご紹介した「一乗谷朝倉氏遺跡」のそばを流れる川沿いの風景です。歴史ロマンあふれる一帯の雰囲気に調和させるように、川の護岸は昔ながらの石積みで、道路のガードレールはウッディに造られ、所々に植えられた木々が日本の昔ながらの川沿いの風景を感じさせてくれます。

この景観は、かつてご紹介した島根県津和野の津和野川と同様、国土交通省の「ふるさとの川整備事業」によって整備されたもので、視覚的な美しさのみならず環境や防災にも配慮された点が評価され、「土木学会デザイン賞2015」の最優秀賞に選出されたそうです。

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2016.08.29

90-19 一乗谷朝倉氏遺跡(福井県福井市)

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両側に武家屋敷の石垣と土塀がどこまでも続く人気(ひとけ)のない街並みは、どことなくミステリアスな感じがします。

私がこの場所を知ったのは、数年前のソフトバンクのCMで白戸次郎(お父さん…っていうか、犬。)の出身地として紹介されてからです。私は地理に関してはそんなに疎い方ではないと自負していたのですが、こんな昔ながらの風景が「保全されている」「古い街」があるなんて知らなかった、是非訪れてみたい…と思っていたのですが、実際には昭和42年からの発掘調査によって発見された戦国武将・朝倉氏の城下町跡を復原した、博物館的な施設だったのでした(日本初の、原寸大立体模型、らしいです)。

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2016.08.28

90-18 ガレリアポケット(福井県福井市)

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とうとう北陸の西の端、福井県までやってきました。今回ご紹介するのは、県庁所在地・福井市の中心市街地にある「ガレリアポケット」という、市が2003年度に整備した都市公園です。

中心市街地の衰退は全国的な傾向で、それによって生じてしまった空地を広場として整備し、イヴェントや憩いの空間を設けて活性化を図ろうというのはよく見られる手法で、おそらくここもそのような経緯でつくられた施設なのではないかと推測されますが、何より気になるのは正面に描かれた巨大な壁画です。なぜかジャマイカとかレゲエを連想させる(?)赤・黄・緑の三色のブロックを突き破って這い出てくる顔の濃い男…。夢に出てきたらうなされそうなこの図柄がなぜこの公共施設に採用されたのか、これが福井の地域性とどう関係あるのか、私は理解に苦しんだのですが、そのくせ今では福井と言えばすぐにこの顔が思い浮かんでしまうくらいの強烈なインパクトを植えつけられてしまいました。

ちなみに、この壁画、今は撤去されているという情報も…。

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2016.08.13

90-8 金屋町(富山県高岡市)

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山町筋(90-7)の他に、高岡市内にもう一つある重要伝統的建造物群保存地区で、格子窓の町家が並ぶこちらの方はより庶民的な生活感が味わえます。ここはその名のとおり、高岡における鋳物産業発祥の地で、その歴史は17世紀にまで遡るそうです。平成の初めには通りの路面が、御影石に銅が散りばめられた石畳の道として整備されました。家々には鋳物の風鈴が釣り下がって通りじゅうに涼やかな音を響かせ、地場産業をアピールしています。

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2016.08.12

90-7 山町筋(富山県高岡市)

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高岡市に残る2つの古い街並みの内の一つで「やまちょうすじ」と読むそうです(通りを「筋」と呼ぶあたり、ここは関西文化圏なんだな、と思わされます)。この通りはかつての大動脈であった旧北陸道にあたり、商都・高岡の繁栄を支えてきた商人町でした。明治33年の大火を機に、当時の防火建築である土蔵造りを中心に街並みが再興され、その中に前面のみを洋風にした町家やレンガ造りの洋風建築の銀行等が入り混じる重厚でレトロな風景で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

そんな魅力的な景観を持つこの通りですが、観光客の姿はありません。というか、旧JR北陸本線の高岡駅からここまでの大通りには歩く人の姿すらほとんど見かけることがありませんでした。これでも17万の人口を有する県内第2の都市だというのですから、地方都市における中心市街地の衰退というのは深刻なものがあるなぁ、と感じざるを得ません。

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2016.08.10

90-6 小運河と野外劇場(富山県・富岩運河環水公園)

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元からあった運河をバイパスするように、公園内に後から造られたのがこの小運河で、左側の人工島は「あいの島」と呼ばれるバード・サンクチュアリとして整備されました。画面右側にステージと階段状の観客席が見えることからわかるように、この小運河沿いには野外劇場も設けられています。かつて当サイトで取り上げた米国・サンアントニオの運河沿いの空間「パセオ・デル・リオ」のように、この細い運河にも観光客を乗せた遊覧船が通り、船からイヴェントを見物したり、逆にステージの背後を大道具のようにゆっくりと動いていく船を観客席から眺めたり、という光景も時には見られるのでしょうか。

なだらかな芝生の斜面の中を流れる運河は緩やかにカーヴし、アーチ橋や半円の平面形状を持つ野外劇場など、風景を構成する要素全てが曲線で描かれた、優美なランドスケープです。

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2016.08.09

90-5 天門橋と富岩水上ライン(富山県・富岩運河環水公園)

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2つの塔の間をアーチで結ぶ公園のシンボル的施設「天門橋」をバックに停泊しているのは、公園と富山湾に面した港町・岩瀬を結ぶクルーズ「富岩水上ライン」のソーラー船(動力に太陽光発電を活用)「fugan」です。新幹線のような高速鉄道車両を連想させる流線型のフォルムに白と黒のクールなカラーリングがシャープなこの船体には、富山県の主要産業であるアルミが使用されるとともに、前方の曲げガラスにも県内企業の技術が採用されているとのことで、それ自体が地域を強くアピールするメディアとなっています。

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