92-18 江原駅東口の風景(兵庫県豊岡市)
今回の「北近畿の風景」シリーズの最後を飾るのは、合併して豊岡市となる前の、「日高町」の中心にあたるJR山陰本線・江原駅前の風景です。乗降客もほとんどないこの田舎駅(失礼!)に降り立つと、秋の午後の陽射しにどこかマッチするような、でもどこか安っぽい(再び失礼!)淡い色彩のハーフ・ティンバーの街並みが私の眼に飛び込んできたのが非常に印象的でした。
このような不自然に西洋風な景観が形成されたのには必ず訳があるはずで、その理由を推測してみて…やはり当たっていたのですが、この駅は、(関東で生まれ育った私は知らなかったのですが)関西きっての名門スキー場として知られているらしい「神鍋(かんなべ)高原」へのゲートウェイとなっており、その高原リゾートの玄関口としての雰囲気を盛り上げようと、ヨーロッパの田舎町によく見られるようなこの建築様式を、わざわざ「景観形成重点地区」として指定してまで採用したまちづくりが行われた、ということのようです。
若干皮肉っぽく書いていると思われるかもしれませんが、この風景、そんなに嫌いではないです。
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